2017/09/06

小径車輪行で桂川自転車道

 JR山陰本線吉富駅から折り畳み小径車を輪行。座席はがらがらだが、輪行袋があるのでドア横の補助シートに陣取る。亀岡からは徐々に乗客が増し、嵯峨嵐山で観光客がどっと乗り込んでくる。座席はほぼ満員。建っている人もいる。
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 丹波口駅で下車。五条通り(国道9号線)を少し東に走ってから七条通りに南下し、あらかじめ調べていた店で「まぜそば」を食す。五条や七条の通りには、車道と歩道の間に自転車レーンができていた。1m強の幅のレーンにセンターラインが引かれ、左側通行を促す矢印が描かれている。これなら正面衝突の危険を減らすことができそうだ。またバス停では、車道、待合所、自転車レーン、歩道の順で区分けされているので、バス待ちの客が通行の支障になることはない。
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 ただし、自転車レーンにも交差点では落差1cm弱の段差がある。また、レーンの幅が狭いので高齢者や女性等、車幅感覚に不安があったり、ふらつかずまっすぐ走る自信がなかったりする人は、対抗自転車が来ると歩道に逃げている。
 食後は、桂川自転車道を目指し、七条通をひたすら西へ。自転車レーンはすぐに消滅し、歩道はアーケード付きになり商店が立ち並んで、それなりに歩行者がいる。車道には駐車車両が多く、自転車では走りにくい区間だ。そんな道を地元民のまたがる自転車が勢いよく進んで行く。その自転車の後をつける。サイクリストは前期高齢者と見られる男性、自転車はスポーツサイクルではないが、なかなかのスピードで歩道を進んで行く。そのサイクリストがコースアウトすると、別のサイクリストに切り込み隊長を交代してもらう。先程と同じような年齢で、やはりスポーツサイクルではない。しかしこちらは、車道を行く。その分さらにハイスピード。
 やがて切り込み隊長はいなくなったが、道路も片側2車線から片側1車線に変わった。地図を見ず、道な利に走っていたら、いつしか西から北西へと向きをかえ、桂川に沿うように走っていた。西京極運動公園を時計回りに回り込む形だ。
 大きな通りに突き当たった。五条通り(国道9号線)だ。その、桂川を渡る橋の東詰めなので、そこから自転車道へと入る。
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 桂川の左岸を南下して行く。堤防の上から畑の広がる河川敷へと降りる。桂川自転車道は3年ぶり。その時は台風による洪水の痕跡が生々しかったが、今はもう跡形もない。
 クルマのストレスから開放された。その代わり、自転車の通行が以前より増えている。自転車を止めて写真を撮っていると、その脇をハイスピードで自転車がすり抜けて行く。また、折り畳み小径車と比べロードレーサー、クロスバイクはスピードが速く、どんどん追い越される。スポーツサイクル以外も。七条通りの切り込み隊長達のような年配のサイクリスト。
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 阪急電車の鉄橋をくぐり、桂大橋をくぐり、さらにはJR東海道本線と東海道新幹線をくぐる。気温は30度近くまで上がっているようだが、湿度が低く肌はさらさらとしている。汗をかいていないわけではなく、自転車を止めるとうっすら汗がにじんでくる。汗腺を出たらすぐに汗が蒸発し、気化熱で効率よく体温を下げているので熱さを感じにくい。しかし、体から水分が奪われているので、脱水に気をつけねばならないが、飲料水の持ち合わせが残り少ない。まあ、買えばいいのだが。
 久世橋をくぐり、名神高速道路の桂川橋をくぐり、久我橋の東詰めまで来たら、いったん桂川を離れ、東側の鴨川へ。鴨川左岸を行く。すぐに鴨川は桂川に合流。羽束師橋を渡る。この橋は2層構造となっており、上階はクルマの専用。下を自転車や原付自転車が通行する。自転車道と分かれて桂川右岸へ。
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 右岸の堤防の上は車道だが、すぐに車止めがあり、車道は堤防を降りる。車止めの向こうは遊歩道だが自転車の通行も規制されていない。左に桂川、右に運転免許試験場を見下ろす。3年前には、運転免許の更新のため、嵯峨嵐山駅から桂川自転車道を通ってここまで走った。今日は、さらに先の道の区間へと轍をつける。
 対岸の自転車道よりもやや道幅が狭く、両側から草が覆うように茂っているので、さらに狭く感じる。ただし、ジョギングの人がごくたまにいる程度で、自転車は私のみ。安心して走ることができる。
 しかしそれもつかの間、車道へと合流してしまった。交通量はさほど多くないが道幅は狭く、路側帯のない路肩の脇は急な土手。スリリングな走行となってしまった。
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 淀の競馬場に近い宮前橋をくぐり、しばらく行くと河川敷に降りていく未舗装の道を発見。そちらへエスケープ。ダート、そして細い支流を渡るのは鉄板を敷いた仮設橋のようなもの。災害時などの緊急車両の通行のための道、というようなことだったかも知れない。出入り口はゲートがしまっているので、クルマが通らず安心だ。いつしか、京都市を出て大山崎町となる。
 しばらく行くと、淀川河川公園に出た。京滋バイパスをくぐり、舗装された河川敷の遊歩道を行く。巨大な物流センターの建物を過ぎると、交通量の多い国道171号線が堤防の上に見えてきた。阪急の大山崎駅をゴールとしよう。3年前のこの時期に、大阪市内から淀川沿い(堤防や河川敷の遊歩道)を遡って大山崎駅まで走った。これで、京都と大阪の間、自転車の轍をつないだことになる。思えば、その年も天候不順の夏だった。遠征をしないで夏を終えるのが物足りない。日帰りでも、日ごろ生活している田舎とは別世界、そして輪行。非日常を堪能できるのだ。
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 国道171号線を渡り、阪急大山崎駅の前で輪行袋に自転車を納める。JR山陰線の吉富駅に戻ることを思えば、JR東海道本線の山崎駅から乗車した方がいいという考え方もあるが、自転車を輪行することを思って阪急を選択。理由の一つは、列車の混雑。もう一つは、京都駅での乗り換え。大きな駅での乗り換えは、移動距離が長い。特に山陰線ホームは離れている。しかも、京都駅は混雑している。
 というわけでロングシートの端に輪行袋を携えて座る。桂駅で乗り換え嵐山駅へ。
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 夕暮れの嵐山は、ほどよい気温。桂川を吹き渡る風が心地よい。浴衣姿の女性が涼しげだ。
 JR嵯峨嵐山駅までは渡月橋を経由して1.6kmほどあるので、自転車で移動。
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 今回は輪行を少し工夫してみた。折り畳み自転車といっても、折り畳みでないMTBやクロスバイク、ロードーレーサーなどと輪行の手間は変わらない。スポーツサイクルの前後の車輪を外すのにも装着するのにも、工具不要で1~2分でできる。泥よけの付いたランドナーでも、工夫をすれば1分上乗せ程度で済む。
 そうした自転車の折り畳みや分解よりも、輪行袋の中に収めることの方が手間なのである。
 そこで今回は、上を向けた袋の口から自転車を入れるのでなく、自転車の上に袋をかぶせる方式とした。これなら自転車を持ち上げる必要もなく手軽だ。さらに、運搬するにも持ち上げずに車輪とキャスターで転がしていくことができるような試行錯誤を行っている最中。今回は間に合わなかった。
 嵯峨嵐山駅に到着した列車は混雑していたが、かなりの乗客が下車。想定したとおりだ。ただし、座れるわけではなく、出入り口付近に輪行袋を携えて立つ。亀岡駅でさらに乗客が減り、補助シートを利用してよい、という車内放送。補助シートに腰掛け吉富駅へ。

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2017/07/21

5年ぶりの桂川木津川自転車道

 前の記事の通り、折り畳み小径車の補修パーツを受け取るために大阪を訪れた。その時は所要もあったためクルマを石清水八幡宮の近くの八幡市営駐車場に入れて、京阪電車で大阪の北浜駅まで往復した。
 大阪滞在30分で八幡に戻り、せっかくなのでクルマに積んでいたクロスバイクで流れ橋(上津屋橋)までピストン。夕暮れ時で、少し涼しくなって走りやすい。
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 桂川・木津川・宇治川の合流し、桜の名所でもある背割堤の近くには、「さくらであい館」という施設ができていて(この春オープン)て、展望台や特産品の販売コーナーなどがあり、そして自転車スタンドも設置され、周囲にはサイクリストがたくさん休憩していた。自転車道には暑い真っ昼間からたくさんの自転車が行き交い、しまなみ海道や琵琶湖沿岸のような雰囲気。以前よりも自転車が増えた感じ。
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折り畳み小径車の復活とリアディレイラーなどの交換

 スーパーカブをトランスポーターとする折り畳み小径車、DAHON「Mu-M8」にも、いろいろあった。
 フレームを2つに折り畳むヒンジ部分の構成パーツの一部が外れ、紛失。フレームを伸ばした状態、つまり走行時の状態に固定できなくなってしまった。走れないのだ。
 DAHONの公式サイトを見たが、この部分は補修パーツとして商品化されていない。小径車を買った自転車店「BULLDOG」に相談を持ちかけるが、どうも難しそうで断られてしまう。8年も前のモデルなので、もうパーツがないんじゃないか、とのこと。
 ネットで検索した結果、その部分のパーツの詳細を掲載している個人のWebサイトがあった。紛失したパーツは2個。ひとつは、切り替えレバーのシャフトで、これはホイールのクイックリリースシャフトで代用できそう。しかし、もうひとつの円柱型のパーツはどうも代用品を仕立てるのは困難。
 同じようなものを準備するのが無理でも、何とか工夫してフレームを固定できないかと試行錯誤。小さなカラビナを使って固定することに成功。
 試しに12kmほど走ってみた。結果的には問題なく走れたが、ただ耐久性が問題。複雑なので具体的に説明できないが、本来は面で受けるはずの力が、線状の狭い範囲に集中する形になり、いずれパーツが破損するのではないかという不安が生じる。そのパーツが壊れたら、もうどうしようもない。
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 ああ、小さなパーツ2個のために廃車ということか。そんなムードが漂う中、大阪に出向いたついでに、中央区北浜の小径車とリカンベントの専門店「ローロサイクルワークス」に立ち寄る。ここは8年前、折り畳み小径車の実物を見に訪れて以来だ。本体は「BULLDOG」で購入するつもりなので、その時は輪行袋だけを買った。
 実は「Mu-M8」が廃車になることを想定して、次のモデルを検討している時に、車体はモデルチェンジしてもヒンジ部分はずっと同じパーツが使われていることが判明した。
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 結果的には、「メーカー(正確には輸入代理店か)に在庫があれば取り寄せできる」とのこと。店員曰く、「このパーツではないけれど、同じようなものを取り寄せたことがある」と自信たっぷり。さすがは専門店だ。ちなみに、DAHONのラインナップにもフレームの形状などにより、折り畳み部分にもいくつか種類がある。「Mu-M8」のものは、「Vクランプ・フレーム・ヒンジ」と名付けられ、最も強力で、上位モデルにも使われているタイプ。
 数日後、在庫が確認できたとの連絡があり、正式に注文。店を訪れてから1週間後には品物が店に届いたとの連絡があった。さらに1週間後、店を訪れてパーツを受け取る。手に入りにくいパーツであるため、今回破損した「Vクランプ・フレーム・ヒンジ」は2セット、そして折り畳み式のハンドルポストのスペアも、前回店を訪れた翌日に追加していた。あわせて18,000円余りの買い物となり、8年前の恩返しができた。
 というわけで、無事紛失したパーツを交換することができ、「Mu-M8」は復活した。折り畳みの仕組みもよく分かった。
 ところで、「ローロサイクルワークス」を訪れる前、DAHONの現行モデルを物色していた時に気づいたのは、リアディレイラーがShimanoのものになっていることだ。「Mu-M8」には「Dahon Neos 2.0」という聞いたことのないリアディレイラーがついていた(SUNTOUR云々という話も聞かれる)。
 というわけで、リアディレイラーをShimano製のものに交換することにした。「Mu-M8」は2013年くらいに「Mu-M9」というモデルに代わり、その後廃止となっているようだ。M8からM9への名称の変更は、変速の段数が8sから9sへと変わったことによるらしい。
 ただし、これを機に手元の「Mu-M8」も9sに変更しようとは思わない。私の所有の自転車は、ほとんどがリア7s(ランドナー2台)または8s(MTB、クロスバイク)。リアディレイラーは、7/8s共通なので、ALIVIOやACERAを数台在庫している。7/8sのALIVIOはもう生産されていないかも知れない。
 スプロケットカセットやシフター(シフトレバー)も、8sの3台で共有できる。
 ディレイラーに伴い、シフターも交換だ。8sのシフターは在庫が一台あるが、念のため新しいものを注文する。これから手に入りにくくなることは明白だ。
 ところで、リアディレイラー「Neos 2.0」は珍しいローノーマル。トップノーマルのACERAとは、変速ワイヤーの入り方が違う。フロント側から入るNeosの方が短い。インナーワイヤーはシフターについているのだが、アウターワイヤーも長いものにかえる必要があった。逆なら切って使えたんだけどね。また、元々付いていたのはSRUMのグリップシフトのため、ハンドルグリップも交換した。
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 さあ、パーツがそろっていよいよ交換作業となったわけだが、新しいリアディレイラーがなかなか付かず、フレームのねじ山を潰してしまった!せっかくヒンジを復活させたのに、これで廃車なのか!?
 ところで、リアエンドにディレイラーハンガーのようなプレートが付いているのだが、何のためのものなのかわかっていなかった。調べてみると、Shimano等のリアディレイラーを装着するには、そのプレートを外しディレイラーハンガーを付けるのだそうだ。ねじ山をつぶした穴は使わなくても良かったのだ。
 ディレイラーハンガーは、MTB(TREK6500)用のものを使う。ちょうど、使い古しのものがある。変速がうまくいかなくなって交換したのだが、不具合の原因はディレイラー本体の変形によるものだった、というわけでいい状態のものだ。ただし、形は合わない。だから、草刈機(刈払い機)の刃を研ぐグラインダーで削って形を整える。
 この作業が思いの外、難航した。削ること自体はなんでもないのだが、20秒も削ると摩擦熱で持っていられなくなる。冷めるのに数分待たなければならず、作業効率が非常に悪かった。
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 リアディレイラーのキャパシティが大きくなったので、スプロケットカセットを、ローが32Tから34Tのものに変更。ちなみに、MTBのスプロケットカセットと交換した。チェーンも交換しようかと思ったが、トップギアで2つのプーリーが垂直に並ぶジャストサイズなので変えなかったが、ローギアだと余裕がない感じ。フロントのチェーンホイールは1枚なので、この状態で走らねばらならい。近いうちにチェーンも交換すべきだろうからそのときは2コマ分長くした方がいいかもしれない。
 ところで、フロントのチェーンホイールの話だが、DAHONのラインナップの中で高級モデルにはインナーギアが付き、アウター53T、インナー39Tといった構成になっている。「Mu-M8」の一つ下のグレードである「HORIZO(ホライゾ)」の現行モデルには、標準ではついていないものの、フレームにはフロントディレイラーの直付け用の台座があるなど増設できる状態となっている。うっかり購入を決めてしまいそうになるほどの魅力だ。
 さて、リアディレイラーをACELAに交換してみると、ずいぶん変速機が大きくなった感じがする。Neosがコンパクトだったと言うことだ。メリットは前述の通りだが、デメリットもある。一つは、何かに当たって破損する可能性が大きくなること。MTBのように切り株や段差の間をすり抜ける様な使い方はしないけど、街中の歩道の段差のような出っ張りに注意しないといけない(果たしていちいち注意できるだろうか)。また、位置が低くなるということは、路面から舞い上がった砂ぼこりを吸着しやすい。この自転車は通勤で天橋立の松並木、((つまり砂嘴のフラットダート)を走るので、Neosは油で粘土のようになった砂だらけ。特に先端のプーリーは粘土でコーティングされたような状態だった。まめなお掃除が必要だ(果たしてできるか)。
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 いろいろあったが、何とかすべて交換完了。12kmのコースを走ってみたが、変速はすこぶる調子がいい。すべての段にきっちりとチェーンがかかる。このコースには二つの小さな峠があるが、ローギアが2T軽くなったのだが、あんまり実感はわかない。蒸し暑い中でノンストップで何とかこなせたので、まあ効果はあったのかも知れない。
 復活まで、ひと月を要し、季節が変わってしまった。ああ蒸し暑い。
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 後日談だが、ディレイラーハンガーは、汎用タイプのものが合うようで、それもネットで注文。なんと最も安いもので170円。普通でも1,000円未満。もう削らなくても良さそうだ。ちなみに、私が所有しているMTBやクロスバイクのディレイラーハンガーは、それぞれ2,300円ほどする。ディレイラー本体(2,000円弱)よりも高いのだ。
 さらに後日。170円の汎用タイプのディレイラーハンガーが届いた。フレームのリアエンドについていたプレートと比較すると、上半身は全く同じ。これにリアディレイラーを装着する下半身がついている。全部のディレイラーハンガーがこれに統一されたらいいのに。
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スーパーカブのリアキャリア交換

 年末に交換したロングキャリアは、半年しか持たなかった。枠のパイプと天板の溶接部分が外れてしまった。自転車とリアボックスを積んで過酷な使い方をしているのだから仕方ない。でも壊れてしまってから見てみると純正と比べると作りが弱弱しい。キャリアごと荷物が落ちるようなことはないが、走行中は重い荷物が揺れて不安定だった。
 今回は、まず純正のキャリアに戻す。そして、その輪郭を広げるようにオーバーキャリアを装着。純正キャリアにブラスアルファする、という形式は昨年まで7年間使用したものと大筋同じパターンだが、華奢な前々回のものと比べ、今回のオーバーキャリアは頑丈そうにみえる。というのは希望的観測だろうか。
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2017/05/31

伊由峠を越え朝来山麓一周

 伊由峠の存在を知ったのは、春先のことだった。平野部の雪はほぼ解けたものの、山間部の道はまだ雪に閉ざされている時期。同じようなところばかり走っていても面白くないので、竹田城のある朝来市まで南下してきた。竹田城の麓の駐車場にクルマを止め、自転車でふらふらと走っていて、たまたまそういう道があることを知った。
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 2ヵ月半前と同じように、竹田城の麓の駐車場にクルマを止め、円山川沿いを自転車で走る。右岸(東側)には幹線の国道312号線がありクルマはそちらに集中する。左岸の県道、あるいは堤防の上の道、そして田んぼの中の農道など、自転車で静かに走れる道がより取り見取り。
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 実は、春先以来、何度もここを走っている。随分と日差しが強くなり、緑が輝いている。また、出で立ちも、上半身にウィンドブレーカー代わりの合羽着用から、半そでシャツに七分丈のズボンへと変化している。
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 円山川左岸を4kmほど南下したところで橋を渡って、東側の支流、伊由谷川を遡る。竹田城の絶好の展望所、立雲峡がその中腹にある、朝来山の南の谷だ。支流の最も下の集落、沢からは竹田城と朝来山が相対峙する姿を見ることができる。そして正面には青倉山。この辺りの地理にも、随分詳しくなった。
 初めて来た時は、最奥の集落、川上で行き止まりかと思っていた。ところが、さらに道が延びていた。それが伊由峠だった。ただし、法面の工事のため3月下旬まで全面通行止、バリケードで閉ざされていた。また、川上集落の中から分岐する道は、青倉神社を経由し、多々良木ダムや黒川温泉へと越えられるようだ。もちろん、その時はまだ雪に閉ざされていたはずだ。ということで、その日はそこで引き返した。
 4月中旬、伊由峠の通行止解除を見計らって川上を再訪。しかしバリケードは閉ざされたままで、なんと通行止期間が5月下旬まで延長されている。この冬は雪が多くて工事ができなかったのかも知れない。では、青倉神社の道はどうか。さすがにもう雪解けしているだろうと思われるが、伊由峠よりもかなり険しい登りだ。結局気持ちが乗らず、すごすごと引き返した。
 4月下旬に、今度は予め気合を入れてきて、青倉神社を越えて多々良木へと走った。
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 そして、それからひと月。一連の伊由谷訪問に決着をつける日がやってきた。バリケードは開いているもののなぜか撤去されていない。特に通行止の看板は立っていないから、通れるのだろう。実は、不安で自転車で走り出す前にクルマで下見に来ている。それも両側のバリケードを。
 川上までは県道526号線で、集落奥からは「林道山東・朝来線」となる。開通からまだ20年未満の比較的新しいため、センターラインこそ引かれていないものの、クルマの離合ができる道幅で、勾配も10パーセント程度の舗装道路だ。
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緑の中を登っていくと、ヘアピンカーブが2つ。そして峠のトンネルへ。標高約376m。切り通しでも良さそうな感じだ。トンネルの開通は1999年とのこと。
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 トンネルを抜けると正面に粟鹿山が見えた。山東町与布土へ向けて下る。はるか底に砂防ダムの見えるやや深い谷があり、少し山深い感じがするが、すぐに水田が現れる。そして、開かれたバリケードを越えると、県道276号線へと突き当たる。
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 アプローチの道中こちら側を偵察に来ら、この県道の与布土川上流方面が工事中で、さらに県道の開かれてはいるが撤去されていないバリケードも気になって、結局朝来の伊由谷川も偵察することとなったのだ。
 17時を過ぎて、工事関係の車両がいなくなっていた。左折して与布土川の流れと共に与布土集落へと下る。ちなみに、工事が行われている上流側にもまだちょっとした集落があるようだ。
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 すぐに田んぼが広がる。与布土温泉を過ぎてすぐに県道277号線に突き当たり左折。朝来山を左に見て進む。
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 緩い登りを越えたら、正面に竹田城を見ながら一気に下る。立雲峡への上り口を過ぎ、円山川を渡り、山城の麓の駐車場へ。朝来山の山麓を反時計回りに一周した。
5月下旬、16:34~18:06、約17.8km、標高101~376m

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2017/05/24

森の京都丹波「峠と河岸段丘を行く」

 昨年(2016年)の晩秋、京都市内の「アイズバイシクル」主催のツーリングに参加した時に走った奥山峠。旧和知町(京丹波町)と旧三和町(福知山市)を結ぶものだが、比較的新しく開通(1997年発行のロードマップには掲載されていない)したもので、その存在を知らなかった。その峠を、今度は単独でじっくり味わってみたい。アイズのツーリングは輪行を含んだ企画だったが、今度は周回コースとしたい。やはり、昨年の晩秋に走った長宮峠を組み合わせることにした。綾部市の郊外を基点とし反時計回りに回れば、奥山峠も長宮峠もかつて越えたときと逆方向で走ることができる。
 綾部市外から少し由良川を遡り、左岸(JR山陰本線のある南岸)の河岸段丘の府道450号線の、路肩の広場にクルマを止めて自転車を組む。
 まずは、綾部市街に向かって西に進む。交通量の多い国道27号線は対岸。こちらはクルマが少ないのどかな道だ。列車の中から何度も見た景色だが、こうやって自転車で走るのは初めて。
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 国道173号線の新綾部大橋をくぐると、住宅街に入る。正暦寺という立派な構えのお寺があり、それが寺町という集落名の由来だろうか。
 川の畔の集落の狭い道から、クルマの通れない細い踏切を越える。長宮峠のある西に向かうのだが、突如、目前に恐るべき急勾配の登り坂が立ちはだかる。ヘアピンに近い急カーブを曲がった先にあるので、まさに突如現る、という表現が当てはまる。ほんの30~40m程だが、いきなりその見た目で心を折られる急勾配。20パーセントを越えていることは間違いない。つい先日の、三田の黒川渓谷や今日この後挑む長宮峠にも急勾配の区間があるが、それは20パーセント未満。明らかに格が違う。小樽の励ましの坂、天橋立の成相寺へのアプローチ、朝来市の多々良ダムから青倉神社へ道、などに匹敵する勾配だ。あいにく今日はロー32Tの激坂用スプロケットを装着していない。前述の立地条件から、助走をつけることもできない。あっさり観念し、押して登る。
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 その坂のすぐ脇、ヘアピンカーブに囲まれた土地には民家があり、その住人が外で作業をしていたので写真を撮るのははばかられた。変わりに、Googleストリートビューの画像を掲載する。ほんの30~40mで2階建ての家の屋根の上の高さ(10mくらいか)まで登るのだから、やはり20パーセントを越えていることは間違いない。
 その坂を登ったところが、桜ヶ丘公園。住宅街の入り組んだ細い道を、GPSレシーバーを頼りに長宮峠の麓の田野町へ向かう。峠に向け南に進路をとると、のどかな田園風景となる。しかし、暑い。まだ5月というのに真夏日が続いている。
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 集落を抜け山間部へと入って行く。道は細く急な登りとなって行く。林間のため日差しがさえぎられるのがありがたい。ウグイスの声とセミの声が聞こえる。大型連休明けの5月8日に今年初めてセミの声を聞いた。この時期はまだ成虫は少ないようで、大合唱ならぬ独唱。だから、数十秒鳴いた後に数分のインターバルを経て再び鳴く、というパターン。この時期、成虫の個体が少ないということは、異性に巡り会い生殖する機会も少ないのだろう。
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 さあ、いよいよ長宮峠の核心、急勾配の区間へ。やはり15パーセントは越えているようで、つい先日の三田の黒川渓谷の勾配を上回っているかもしれない。でも、先程の寺町の住宅街の坂の比ではない。何度も休んだが、28Tのローギアで十分ペダルを回すことができる。この辺りの峠の名物「路面に生えたコケ」は、ここ数日の乾燥した晴天のせいで勢いを失っている。あまり存在感がない感じだ。
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 急坂にあえぎながらも長宮峠に到着。標高297m。スタートから250m程しか登っていないが、それ以上にきつく感じる。峠は、北側の綾部側に少し展望が開ける。一番奥にうっすら見える山は、大江山連峰だろうか、それとも由良ヶ岳だろうか。帰宅後確認したら由良ヶ岳だった。
 福知山市三和町に向けて一気に下る。今日は、長宮峠区間で3台ものクルマに出会った。いずれも軽トラックだった。過去2回ここを走っているが、クルマに出会った記憶はない。一応長宮峠も府道709号線だ。
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 標高115mまで降りてきた。上川合で府道59号線へ突き当たり、左折。こちらは、たまにクルマが通る。日差しがきつい。
 少し国道173号線を走らねばならない。クルマ、それも大型車が通る。大原で再び府道59号線。大原神社を過ぎ、奥山峠への登りが始まる。
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 いくつかの小さな集落を越えていく。標高390mと長宮峠よりも高いが、上り出しの標高も高いし、勾配は長宮峠ほどではない。この奥山峠再訪がメインテーマだったが、走ってみての印象は長宮峠のほうが強い。
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 その奥山峠は、由良川の雲海が見物だが、この時期のしかもこんな真昼間に雲海が見えるはずもない。
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 さあ、和知に向けて下ろう。和知側の方が急勾配の区間がある。
 京都縦貫道の高架が見えたら、由良川が近い。そして左岸の河岸段丘を行く。由良川の流れに沿って緩やかな下り基調のアップダウンだ。コースの終盤はこういう道がいい。
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 立木駅、山家駅を越えて、水田と農村の風景の中を行く。由良川の流れは見えず、やはり集落と田園の広がる対岸の河岸段丘が同じ目線の高さに見える。
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 そして、クルマを止めたポイントへ戻る。33kmの周回を完了。
 今回の綾部から長宮峠、奥山峠を越える区間は、5月14日のグランフォンド京都の序盤のコースと一致している。「グランフォンド」とは自転車のロングライドイベントで、山岳コース主体のものだそうな。自転車版市民マラソンといわれることもあるらしい。そのグランフォンド出場者が大体2時間以内で走っているところを、私は3時間近くかけた。走るのが遅いということもあるが、写真撮影のための停止もやたら多い。しかもこの日は、セミやウグイスの声を記録するために、泣き出すのを数分待ち続ける場面もあった。それに対して、制限時間内に全行程150(または114)kmを走るイベントではのんびりしている暇はないのだろう。同じ自転車でも、楽しみ方は随分違うのだ。
5月下旬、14:32~17:24、約32.9km、標高45~390m

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2017/05/23

三田郊外自転車工房と田園・渓谷周回

 今年の初め、このブログにコメントを寄せてくれる「すうさん」が、新しい自転車をあつらえた。クロモリのオリジナルロードレーサーだ。製作は「エコー(eco)」という自転車工房。店舗は吹田だったが、この春、三田の郊外へ移転するとのこと。しかも、カフェも始めるとのことで、自転車をあつらえる必要がなくても気軽に立ち寄れる。
 そして、5月半ば新しい場所でオープンする、という知らせがブログにあがった。よし、行ってみよう。
 自動車で訪れるのも芸がないので、エコーのある小野の集落を含む周回コースのツーリングを計画。もちろん、100kmあまり離れた土地なので、自走ではなく、いつものようにトランスポーターとしてクルマを利用する。
 篠山市南部の後川から羽束川沿いに三田市へ。もうここは本日の自転車コース。適当な場所にクルマを止めて自転車に乗り換えたいが、なかなかいい場所が見つからない。あれよあれよと小野についてしまった。その小野集落の外れに、ポケットパークがあった。その駐車場にクルマを止める。
 自転車を準備して小野集落へ。エコーを探す。まだ、店のWebページやブログには地図が掲載されていない(現在はGoogleMapに登録されている)。集落内をうろつくが、当然店なのだから案内看板があるはずだ、と集落の外の本通りに出てみるといきなり発見。普通の農家と変わらない古民家ながら、ちゃんととおりに見えるように看板が設置されている。
 敷地を回りこむように細い道を辿って、「自転車工房エコー」へ。作業場の戸は開け放たれ、フレームビルダー兼店長と目が合い挨拶を交わす。自転車を止めている間に、店長が出てきて即座に自転車談義が始まる。自分で決めたコースを、自分のペースで楽しむ。ツーリングに関しては、私と馬が合うようだ(それとも商売上手なのか)。
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 いつまでも話していたいが、奥様と娘さんが担当するカフェを勧められそちらへ。店長も忙しいようだ。喫茶だけでなく食事もできるようなので、それを目当てに来たのだが、すでに15時になろうとしている。念のため、アプローチの途中でおにぎりを買って食べたのだが、なんとこの時間でも食事を出してもらえた。さすがスタートしたばかり、気合が入っている。
 縁側がカフェスペース。山頂部に花山院というお寺がある東光山を借景に、庭と畑が見える。しかし、すばらしい青空だ。先日ちょっとした寒気がやって来たせいか、まるで冬晴れのように空気が澄んでいる。
 食卓の下には火鉢があった。もちろん今は火が入っていないが、冬場には活躍することだろう。200m近い標高があり、日本海沿岸の平地よりも寒い。この冬も10㎝ほどの積雪があったそうだ。
 ブログに掲載されていた写真にちらりと写っていた、キーマカレーを注文。30種類ものスパイスを使っているという本格的なもの。その味もさることながら、量に圧倒される。出されたものを残すのは性分ではないので食べきったが、アプローチのおにぎりは完全に余計だった。後で聞いたら、3膳分のご飯を使っているそうだ。
 食べている間にもう一人お客さんがやってきた。なじみの客のようだ。食事メニューのもう片方を注文。野菜など、三田産の食材を使った定食だ。次来た時にはそちらを頂こう。娘さんが作るケーキもお勧め、とのこと。
 食べ終わって外に出る。店長ともう少し話がしたかったが、溶接作業に入り手が離せないようなので、またのお楽しみとする。
 季節離れしているようなクリアな青空と降り注ぐ陽光とまばゆい緑。新生活を開始し生き生きとした人たち。何か、桃源郷に来たようだった。
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 さて、自転車にまたがる。黒川沿いの県道49号線を永沢寺に向けて北上。広い谷に、水を張った田んぼが広がるのどかな風景だ。乙原までは、2年半前に走った道。ただし、逆方向。母子からダートのダブルトラックを南下して下ってきた。かつて存在した「柴田ファーム」という観光農場の前を通る道だ。20年ちょっと前にはMTBの常設コースがあり、そこを舞台としたレースに出場する友人の応援に駆けつけたことがある。
 今回はそちらへはむかわず、県道を北上。集落が途切れ、周囲が林間となる。黒川の流れは細くなり、警告の雰囲気となる。そして、登り勾配がきつくなる。道幅やや狭くなるもののクルマの離合は十分にできる。さほど多くないものの、そこそこクルマが通る。そして、オートバイもたまに通る。別荘のような建物がたまに現れ、その中にはログハウスもある。また、「ライダーズ・カフェ」といった、オートバイで訪れる人向けの店もある。
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 登り勾配がきつくなってきた。腹の中のキーマカレーが重い。結構な勾配だ。15パーセントを越えているんじゃなかろうか。「黒川渓谷」と記された案内看板があったので写真を撮る。その看板が垂直に立っていると信じて、帰宅してから勾配を計算してみたら16~17パーセントだった。
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 林間のため日差しがさえぎられるのは幸いだが、腹が重い。何度も止って呼吸を整える。やっとのことで峠に到着。標高は590m。小野が190mだから400m登ったことになる。
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 少し下ったところに展望所があり、永沢寺の集落を見下ろせる。湖のように輝く水田に、茅葺屋根(トタンに覆われているが)の家々。なんと美しい景色だ。
 その永沢寺に下り、道なりに母子へと向かいそうになるのを踏みとどまって細い道でさらに北上。左(西)へのコンクリート舗装の細い急な下りは、やはり母子へと行ってしまう。右の道を選び、後川へ。その分岐は三田と篠山の市境となっていて、少しだけ篠山市に入る。ちなみに、その辺りもすでに走ったことがあり、その時は篠山盆地を基点とする周回だった。3年半前のことだ。
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 後川奥、後川上と羽束川の流れに沿って下って行く。田園が広がってきたところで県道37号線に突き当たり、右へ進路をとる。そのまま羽束川沿いに南下して行く。峠越えはなく、下り基調で三田市へと戻る。
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 すぐに田園から林間の道となり、先程の黒川渓谷と少し似た雰囲気となる。ただし、勾配はさほど急ではなく、ブレーキをあまりかけず、軽くペダルを回しながら快適に下れる。ただし道はやや狭い。クルマはほとんど通らないが、キープレフトは必須だ。
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 やがて景色が開け、田園風景となる。すぐに分岐を右にとり、県道309号線へ。ごく緩やかな下り基調をしばらく行くと、突然急な上りとなる。羽束川から黒川の谷へとレーンチェンジをする小さな峠越えだ。標高差は数十メートルとわずかだが、急な上りだ。
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 それを越えると後は下るのみ。一気に小野へ。30kmに満たないが、なかなかパンチの効いた登り坂のあるコースだった。
5月中旬、15:32~17:36、約28.2km、標高190~590m

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播但国境銀の道と水の道

 兵庫県の本州部分のど真ん中。中国山地の懐に入り込む市川水系。そして川沿いに広がる穀倉地帯。水と緑がきらめく、初夏のツーリング。
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 神河町東部、旧神崎の中心部にクルマを止め、自転車を組む。まずは南西に走り出す。まだ青い麦畑、水を張った田んぼが広がる。支流の猪篠川、そして市川本流を渡り、JR播但線の新野駅へ。田植えの時期に用水路の水を田んぼにくみ上げる水車、そして梅花藻を見る。薄雲がかかった白っぽい青空だが、それでも晩秋から初冬のよりもはるかに強い陽光が降り注いでいる。
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 市川の右岸(西側)を北上開始。神河町役場や寺前駅のある旧大河内町の中心を越えるとクルマが減る。そのうち道路は市川沿いを行くようになる。
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 長谷を過ぎるとクルマはさらに減り、渕で県道を離れるとクルマは皆無となる。ちなみに播但線も峠のないこの市川沿いを通って生野に向かう。
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 朝来市役所生野庁舎には、「銀の馬車道・鉱石の道、日本遺産認定」との横断幕とノボリ。日本遺産とは2015年から日本全国の文化財等が登録されている。例えば、丹後ちりめん回廊、鎮守府(日本海軍)舞鶴、鯖街道、丹波篠山デカンショ祭などなど。生野の中心街にも、鉱山の職員官舎など、かつての面影を残す建造物が見られる。三菱マテリアルの施設の塀や壁にも、かつての鉱山の写真などが展示されている。
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 かつての町家が残る奥銀谷の手前で、市川を渡る。新町、猪野々を越えて山間部へと入って行く。一気に山深くなり、道路の勾配も増す。
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 標高500m近くになったところで、白口集落に到達。坑口がありかつては大集落だったと言うが、今はほんの数軒。廃屋も目立つ。
 白口を越えると峠が近い。勾配もきつくなる。
 ところで、今日走り出す前にスプロケットを交換した。ゴールデンウィークに多々良木ダムから青倉神社への上りで使ったローが32Tの激坂用のものを外し、ロー28Tのスプロケットを装着。今日の登り坂なら、伝家の宝刀を抜くまでもない、ということだ。
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 峠から作畑までの下りは、ヘアピンカーブが続く。白口側より急勾配だ。作畑集落に降りたら、越知川をさかのぼりキャンプ場など野外活動の施設「新田ふるさと村」を目指す。この川沿いは、「越知川名水街道自転車下りコース」となっている。そのスタート地点がふるさと村なのだ。便によっては路線バスに自転車を乗せてもらえ、下りだけを自転車で走ることができる。
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 のどかな集落と田園と川の風景を見ながら、緩い上り基調で川をさかのぼる。最後の集落神殿を過ぎてしばらく行くとふるさと村。鉄パイプで形作られた自転車のモニュメントがシンボル、と個人的に思っている。「またがらないでください」という注意書きがあることからもわかるとおり、ついまたがってしまいたくなる。ちなみに、その注意書きは「振り」ではないので、またがらないように。
 さあ、引き返して17kmの「自転車下り」開始だ。流れる水のごとく万有引力の法則にしたがって下って行く。
 まずは、越知川のつり橋を渡って林間の遊歩道や田んぼの中の農道を行くのだが、途中「不動の滝」の手前で通行止めとなっていて車道に戻る。大雨の影響か。
 狭い集落の中の県道を行くこともあるが、できるだけ農道などクルマのとおりの少ない道を選んだコース設定となっている。
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 川の流れを見ながらぐんぐん下って行く。越知の集落が川下りのほぼ中間地点。ここから下流は先日、越知ヶ峰林道越えのツーリングでも走っている。麦畑中を走り、お堂の境内を抜け、田植えを終えたばかりの田んぼの上のこいのぼりの大群を見たらゴールは近い。
5月中旬、14:00~18:05、約53.7km、標高140~650m

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2017/05/07

中央分水界をまたぐ朝来市3ダム巡り

 大型連休の前に、朝来市旧朝来町東部の青倉神社・多々良木ダムを巡る周回コースを走った。青倉神社周辺には黒川温泉の案内板があった。もちろん、地図やインターネットの情報で生野から青倉神社への車道があることは知っていたが、このご時世に山間部の交通量の少ない道は、大雨の災害で通行止めとなり何年も復旧していないケースもありうる。しかし、現地にはそうした通行止めの知らせはなかった。というわけで、ゴールデンウィーク5月5日に朝来市を再訪。
 近年一大観光地となった竹田城周辺にはたくさんの観光客の姿が見られ、また全行程を通して普段よりクルマの通行がやや多めと感じられたが、順調に朝来市の旧朝来町羽渕の国道312号線沿いのパーキングスペースにクルマを止める。
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 自転車の準備を整えてスタート。久しぶりのランドナーだ。気温は25度を超える夏日で、半そでシャツに7分丈のズボンのいでたち。
 まずは円山川の流れに沿って北上。クルマの多い国道を避け、羽渕集落がある左岸に渡る。国道429号線を越え、新井駅の辺りから旧朝来町の中心街へ。緑のあふれる公園のような朝来市役所朝来支所。ちなみに本庁舎は旧和田山町役場だ。
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 スーパーマーケットで食料を調達して円山川を渡り右岸へ。そのまま多々良木交差点を越えて、多々良木川をさかのぼる。
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 すぐにロックフィルの多々良木ダムの堰堤が見えてくる。その手前に、あさご芸術の森美術館や歴史郷土資料館などの施設がある。いや、そこまでの川沿いにもモニュメントやベンチが配置され、国道をそれてからずっと広い公園のようだ。行楽客の姿も見える。
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 ダムに向かって左に迂回し堰堤の高さの分だけ登る。堰堤は遊歩道となっているので、ここも家族連れでにぎわっている。ベンチに腰掛けて先ほど買った食料を食べる。本日第1のダムに到着だ。
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 そのあとはダム湖上流に向けて進む。前回は湖畔を忠実にたどったが、今日は半島をショートカット。クルマは離合できない狭いトンネルだが、中に灯りがあった。念のために前後にLEDのライトを付けてはいる。トンネル手前の広場にいた自動二輪の集団が動き出したようだが、トンネルには入らず湖畔の道に行ったらしい。
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 トンネルを抜け再び湖畔に出ると、送電線の鉄塔群が見えてきた。水力発電所なのだが主な施設は地下にあるらしい。また、このあたりもあさごエコパークとなっていて、駐車場に行楽客のクルマが見える。
 そのダムの奥、これから向かう方向にそびえる壁のような山肌に道が張り付いているのが見える。前回、青倉神社から下ってきた道ではない。今日初めて通る予定の道ともどうも位置関係が合わないようだ。どうやら、発電所の管理専用道路のようだ。
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 ダムの一番奥から沢沿いの道を上る。普段なら全くクルマに出会わない道だが、今日はたまに車が通る。そこその急坂だが、この辺りはきつくても10パーセント前後の常識的な勾配だ。
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 青倉神社と保安林の解説が記された案内板が立つところで、舗装がアスファルトからコンクリートに変わり、猛烈な急勾配となった。トイレがあったので、その写真を撮って帰宅してからパソコンで判定したところ、道路の勾配は26~27パーセント。小樽の励ましの坂や天橋立の成相寺の坂をしのぐほどの急勾配だ。今回は、ここに備えてスプロケットを交換してきた。おかげでペダルを回すことができないことはないが、心拍数が上がって長くこぎ続けることはできず何度も足をついてしまう。
 心が折れそうになったところでヘアピンカーブにたどり着いた。場合によってはこうしたカーブの方が急勾配であることもあるが、ここはむしろましになる。もちろん、十分な急勾配なのだが、その下の勾配がきつすぎるのだ。
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 ヘアピンカーブの先端からは青倉神社の参道が飛び出しているが、確か上は通行止めとされていたはず。
 ヘアピンカーブを越え、常識の範囲内の急坂を上っていく。前回下ったときの記憶では、最後にもう一発急勾配があったので気を抜けない。いよいよ勾配が急になったと思ったら、黒川温泉への案内板が見えてきた。峠だ。前回は山桜が咲いていたが、すっかり葉桜になっている。
 前回の走行は逆向き。二つ目の急勾配が強烈だったので、本当はそれよりもやや劣る一つ目の急坂も同じくらいの元として記憶がすり替わったようだ。
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 峠といっても、川上と多々良木の間のもの。黒川温泉に向かうには、峠から分岐する道をさらに登らないといけない。
 ちなみに、多々良木交差点からもう少し円山川沿いを北上し伊由谷沿い登ってきても距離は変わらない。川上からの登りもきつかったが、多々良木側ほどではない。しかし、川上からは前回登ったコースと同じだし、伊由谷は春先からすでに3度も走っている。同じコースばかりでは芸がないし、何より今日はダム巡り。前回下った多々良木ダム沿いを、今日は登ったというわけだ。
 道路の両脇の灯篭を抜け青倉神社へと登る。前回は全く人気がなかったが、神社の駐車場に今日は2台のクルマが止まっている。多々良木ダム湖畔からここまで、たったの3km。でも、標高差300m登っている。平均勾配10パーセント。平均が、である。
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 そして、まだ登る。一時と比べれば落ち着いた勾配だが、それでも時折急な区間が表れる。その分景色も開けてきた。奥多々良木発電所の鉄塔や多々良木ダム湖が見えてきた。さらに円山川沿いの集落も。その向こうにも山々が広がっている。北西方向の高い山は氷ノ山だろうか。とりあえず写真を撮っておく。帰宅後検証してみると、やはり氷ノ山だった。その右手のピークは鉢伏山。ズームアップした写真には、スキー場のリフト降り場も確認できた。ということは、氷ノ山には山頂小屋が見えているはずだが、そちらはピントが甘くて不鮮明だった。
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 一方、峠も見えてきた。今度は、旧朝来町と旧生野町の境、黒川温泉に越える峠だ。あと少し。多々良木ダム湖も最後の姿を見せている。
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 標高670mの峠は、日本海にそそぐ円山川水系と、瀬戸内川の市川水系を分ける分水界。朝来市は中央分水界をまたいだ自治体なのだ。
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 峠を越えて、一気に黒川ダム湖畔に降り立つ。こちらの湖面は標高600mを越えていて、多々良木ダムと400m近い標高差を利用した揚水発電所となっている。上のダム湖から下のダム湖に水を落として発電するわけだが、これだけなら四谷ダムはいらない。かけ流しでいい。下のダムの役割は、発電に使った水を再利用のために貯めておくことである。
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 原子力発電所は、起動するにも止めるにも時間がかかるうえ、動かすならば最高出力で発電し続けないと不安定になる。だから24時間ずっとフルパワーで稼働させなければならない。そこで、原発とセットになっているのが揚水発電所だ。夜間など電力の需要が少ないときに、原発の余剰電力を使って揚水発電所の下のダム湖の水を上のダム湖に汲み上げる。つまり、原発の余剰電力を水の位置エネルギーに変えて蓄電するわけだ。
 黒川ダムと多々良木ダムを擁する関西電力「奥多々良木発電所」は1974年に完成し、中央分水界をまたいで水をやり取りするものとしては当時として初めてのものだったという。
 多々良木ダムよりも山深い雰囲気の黒川ダム湖畔を行く。まだ山桜の花が咲いている。山襞を縫うように進みすぐに堰堤に到着。誰もいない。ここもロックフィル式。多々良木よりも迫力を感じる。こちらも堰堤を歩けるようになっているが、柵の扉が閉じられている。16時までとのことだ。
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 堰堤の下は黒川の集落。黒川温泉の入浴施設があり、ちらほらと行楽客の姿が見下ろせる。
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 堰堤の高さ分を一気に下り、黒川集落へ。旅館を兼ねた川魚の食堂などがある。入浴施設の向かいに「黒川自然公園センター」、つまりビジターセンターのようなものがあるので寄ってみるが、17時を過ぎちょうど閉まったところ。先を急ごう。
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 黒川集落にはまだ菜の花も見られる。すぐに家がなくなり、市川の上流部、黒川渓谷に沿った道を行く。そして国道429号線に合流。渓谷といっても流れはさほど早くなく、道路の勾配も緩やか。コース後半にもってこいの緩い下りを快走していく。
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 行楽帰りのクルマが時折追い越していく。ゴールデンウィークでなければ、めったにクルマに出会わないのかもしれない。
 前方から自転車が一台やってきた。ソロツーリングのようだ。荷物を積んでいる。今日は黒川温泉泊まりか。
 細い橋を渡った対岸に怪しげな施設があった。「特定非営利活動法人 日本ハンザキ研究所」とあった。ハンザキということはオオサンショウウオだ。生命力が強く体を半分に裂いても死なない、ということからそう呼ばれることを思い出す。川向こうの入り口は柵で閉ざされ、しかもそれがつるに覆われ、そしてハンザキのリアルなイラストが掲げられて、なんとも怪しげなのだが、橋のこちら側の掲示板にはイベントの案内(明後日のものもある)などが貼られちゃんとした施設のようだ。
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 さあ、さらに下っていく。簾野という小さな集落を通過。民家の敷地に帰省した親族のものと思われる何台ものクルマが止まっているのが大型連休らしい。庭先に見かけた幼児とその母親は帰省した孫とひ孫か。などと大した根拠もなく勝手に物語を作ってしまう。
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 また、この黒川渓谷沿いには、キャンプ場が2つほど点在し、泊り客の姿が見られる。
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 川幅が広がり水がよどんできた。生野ダムの銀山湖だ。ここは長く湖畔に沿って走ることになる。貸しボートなど観光施設もある。
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 同じ水系の黒川ダムと生野ダムでなく、別の水系で揚水発電を行うことになった理由は、自転車で走ればよくわかる。勾配だ。多々良木ダムからの25パーセントを越える急勾配と、黒川渓谷の緩やかな下りの違いは歴然。
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 生野ダム堰堤に到着。ここはコンクリートの堰堤。多々良木や黒川は堰堤の下が公園のように整備され集落が近かったが、ここは山林を川が蛇行しているだけ。少し角度を変えてみれば、建設業者の資材置き場が見える程度。
 堰堤には随時進入できるようなので、真ん中辺りまで行ってみる。
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 さあ、日が傾いてきた。先を急ごう。まずは堰堤の高さを下る。しばらく行くと谷が開け田園と集落に出た。竹原野だ。そこを過ぎていくと、次は奥銀谷。国道をそれ集落の中の道を行く。銀山が栄えていた頃を忍ばせる街並みだ。
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 集落を抜けると国道に戻る。クルマが増えてきた。要するに沿線人口が多い区間へとやってきた。三菱マテリアルの向上の前を通過。工場の向かいの廃屋は、かつて鉱山労働者が利用したと思われる売店のような施設の後。例えるなら大学生協みたいなもの。20年と少し前、初めてここを自転車で走ったときには、まだ営業していたと記憶している。
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 旧生野町の中心街、口銀谷に到着。鉱山の社宅を保存した建物などがあり、マンホールにもイラストが描かれている。
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 迷路のような路地をたどって生野北峠へ。ただし国道312号線でなく、旧道らしき細い道で峠を越える。両側に集落が迫っているが、ここも日本の中央分水界である。
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 峠を越えると国道312号線、正確には国道429号線との重複区間、に合流するが、国道を走りたくないので国道を渡って集落の中道へ。四輪車は通行できない橋で堀を渡る。堀の底はJR播但線の線路だ。
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 小和田の集落を抜けると、播但自動車道の高架と絡みながら国道に合流。すぐに国道を渡って円山集落の中へ。間違いなく円山川の名前の由来となった集落だろう。この辺りは、国道、自動車道、鉄道が絡み合っている。
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 円山集落を抜けると、旧生野町から旧朝来町へ。今度は農道へと逃げるが途切れがちで、何度も国道に戻って逃げての繰り返し。岩津の集落の中の道を通った方がよかった。
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 そのうち円山川畔の静かな道を発見。ここをゴールの羽渕まで行く。ゴールの手間で、円山川対岸の国道沿いに独特の雰囲気のある黒い鉄の橋を見かけた。支流を渡る橋のようだ。すぐに円山川本流を渡る橋があったのでそちらに行ってみる。
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 黒い橋は、「羽渕鋳鉄橋」。国道沿いの歩道に案内板などが接地されていたが、クルマで何度も走っていながら気づいていなかった。
 そして羽渕の駐車場に到着。なかなか見どころの多い47kmだった。
 自転車を撤収してクルマで帰路に就く。特に混雑はなかった。

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2017/04/29

舞鶴通勤スーパーカブツーリング

 ゴールデンウィーク初日は、舞鶴で昼前に短時間の勤務。片道50kmの、自転車ではなく、スーパーカブでの通勤ツーリング。
 まさに行楽日和の気持ちの良い晴天。丹後半島一周、あるいはそれ以外と思われる自転車を何台も見かける。自転車は大きく三種類に分かれる。一つ目は、軽装備のロードレーサー。二つ目は、クロスバイク。三つ目、大荷物を積んだロングツーリング。ロードレーサーはこの時期の休日にコンスタントに見られ、最も多い。クロスバイクは、夫婦連れと思われる男女連れの割合が多い。荷物満載の自転車は、大型連休ならでは。全体的に年齢層は中年から上がほとんどで、特にロングツーリングは、白髪の高齢者が多い。
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 朝から天橋立は混雑。自動車の通行が禁止されている砂嘴の松並木は徒歩やレンタサイクルの観光客、文殊堂前ではそれに駐車場に入ろうとするクルマが加わる。午後の復路はこの観光地を通過するのはやめた方がよさそうだ。
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 さて、舞鶴での勤務の終わりに近づいた正午ごろ、眩しい陽光が急激に弱まり、夕暮れのように暗くなった。そして、雨がたたきつけ雷が鳴る。上空の寒気が南下するため急な雷雨に注意、という予報が大当たりだ。
 降り続く雨ではないので、職場で雨をやり過ごす。12時半ごろ一度弱まり、13時ごろにもう一度強い降りが来る。そしてそのあと急速に回復。現在は、降雨レーダー画像が見られ、便利便利。
 雨が止んだら帰路に就く。路面が濡れているので、クルマの通行の少ない道を選ぶ。水撥ねを浴びたくないからね。
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 天気は急速に回復。眩しい日差しと乾いた空気で路面もどんどん乾いていく。
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 クルマの多い由良海岸の国道を避けるのと、近道のため、由良ヶ岳の南西の府道46号線を走っていると、たくさんの自転車が走っているのを見かけた。すべてロードレーサーで、すべて北向き。ごくたまに2、3台でグループ走行しているが、ほとんどがソロ。これは、イベントと思われる。帰宅してから調べたら、やっぱりブルベだった。
 そのブルベは、近江八幡を起点とする400kmの周回。400kmといえば、仮に平均時速20kmで走り続けたとしても、20時間かかる。100~200kmのロングライドイベントならば、昼下がりのこの時間帯はもう終盤に差し掛かるところなのだが、この人たちはまだまだ3分の1くらい。これから天橋立を渡って城崎まで北上し、夜通し走って近江八幡へともどる。個人差はあるが、一昼夜走って明日の朝くらいにゴールするんだろう。
 止まって雨具を脱いでいるサイクリストも見られる。先ほどの激しい雷雨をどうやり過ごしたんだろう。観光客、人もクルマもうじゃうじゃいる天橋立を通過するのも、精神的にきつそうだ。天橋立の砂嘴区間は、水はけの悪いところもあるから自転車が泥んこになっちゃうし。城崎温泉に着く頃は、チェックインラッシュでまた大混雑が想定される。主催者のコース説明には、城崎温泉に入るもよし、などというようなことが書かれているが、芋の子を洗うような大混雑で余計疲れそう。後半はアップダウンの連続とのことで、時間的にも厳しそう。
 自分で思うに私も自転車がかなり好きな人間だが、こんな拷問のようなことはできないなぁ、と感心する。
 そんなすごい人たちを、エンジン付きのバイクで追い越し、宮津の友人の喫茶店で遅い昼食を取ってから帰宅。雷雨が嘘のように晴れたが、北風が強い。速度は出ないし、フロントのシールドが風を受けて折れ曲がる。思えば、往路も復路も向かい風だ。まあ、エンジンなしバイクで走る人に比べればどうってことはないんだけれど。

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