2018/11/05

コウノトリに会いに~出石・豊岡探鳥ツーリング~(2018アイズラリー)

 京都市内のオーダーメイドのランドナー専門自転車店「アイズバイシクル(I's BICYCLE)」主催のツーリング、「アイズラリー」が、11月3日に兵庫県豊岡市で開催された。京都の北山が舞台となることが多いのだが、今年は前線やら台風やらの影響で山間部には未だ通行止めの道路があるので、今回は兵庫県北部の豊岡盆地の里を巡り、コウノトリに会いに行く企画となった。参加者の多くにとっては、遠い開催地のため遅めの集合時間。でも、私にとってはクルマで1時間足らずのアプローチ。9時前に家を出る。
 午前10時、お城まつりでにぎやかな豊岡市出石町に集合。お店のスタッフ5人を含む、18人が集まった。自転車の種類に制限はないのだが、圧倒的にランドナーが多い。
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 「弁当忘れても傘忘れるな」の言葉通りの不安定な空模様が数日続いていたが、今日は見事な快晴。明け方少し曇っていたため霧がなく、透明感のある青空が広がっている。豊岡盆地をはじめとする円山川沿いは、今の時期の朝は深い霧に包まれることが多く、昼前まで日差しが届かない。雲海で有名な竹田城はこの円山川の上流に位置している。
 準備を整えている我々の頭上に、一羽のコウノトリが現れた。いきなりのご挨拶だ。
 10時半過ぎに出発。出石川の堤防の上を行く。刈り入れを終えた田んぼ。紅葉も始まり、晩秋の里を行く。
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 すぐに出石川の中に佇むつがいのコウノトリに遭遇。さらに進むと、今度は電柱の上に1羽。その先にまた、川の中に1羽。畳みかけるようにコウノトリが姿を見せる。すべて野生だが、両足に足環がついている。片方に3色。両足で6色の組み合わせ。これで、個体が識別できる。何年何月生まれの、オスまたはメスで、どのペアから生まれた個体か。しかし、ずいぶん繁殖して個体数が増えているので、同じような色の足環が使われていて、識別がだんだん難しくなっている。
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 円山川との合流点の手前で出石川を離れ、広い田んぼの中を北上する。これは円山川本流と、支流の六方川にはさまれた平原で、豊岡盆地のかなりの部分を占める。クルマの少ない細い道を行く。左に神鍋高原のスキーゲレンデ、正面に城崎温泉の手前にそびえる来日岳を見ながら進む。六方田んぼには人工巣塔が少なくとも2本立ち、野生のコウノトリを見るならここ、という認識だったがこの日は残絵念ながらここでは1羽も見られなかった。
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 六方川を渡り鎌谷川の谷へ。こちらも田園地帯だ。祥雲寺集落の田んぼの南の山林に兵庫県立「コウノトリの郷公園」がある。コウノトリの飼育、繁殖、そして研究が行われている施設だ。一部が見学のため一般開放されている。入場は無料だが、任意で協力金100円を入れる箱が設置されている。
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 その入り口に来たところで、青空を舞うコウノトリに迎えられる。さらに、電柱に佇むものも。それらをひとしきり眺めたり写真撮影してから、自転車を止めて公園内へ。ここでお昼ごはん。簡単なレストランもあるが、今日は天気がいいので途中のコンビニで買った弁当を食べる人がほとんど。私も買ってきたおにぎり、そして湯を沸かしてチキンラーメンを食べる。コッフェルや火器を積むために、今回はシートバッグを装着した。それはついこの間購入したもの。最近のバックパッキング用のシート広報な斜め上に突き出すタイプのものはランドナーには似合わない。横幅が広い物がいいと思っていたのだが、いなかでは現物を置いた店などなく、キャリアやアタッチメントなしで着くかどうかがわからず購入に踏み切れなかった。でも、先日、信州の保福寺峠で出会ったサイクリストが、キャリアもアタッチメントもなしでランドナータイプの自転車に装着していたので、今回ゲットした。なかなかいい。フロントバッグとの色のコーディネートも完ぺきではないが、まずまず。
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 我々が昼食で陣取った場所は、田んぼに面していて、目の前に人工巣塔が立っている。向かいの山の方から、コウノトリ5羽が飛んできて、我々の目の前で曲技飛行。そのうち1羽が巣塔に降り立つ。しばらくするとそのパートナーらしきもう1羽も巣塔に止まり、ツーショットの仲睦まじい様子を見せ付けてくれる。
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 公園の中にも9羽のコウノトリが飼育されている。羽を切られ飛べないようにされている。天井がないオープンケージなので、その中には野生のアオサギの姿も見られる。青い「たらい」がいくつか置かれ給餌される。以前ここに来た時には、飼育・野生のコウノトリ、アオサギ、シラサギなどがその餌を食べる姿が見られた。しかし、それでは「餌付け」となってしまい「野性に返す」という目的を外れてしまう。そこで今では、餌やりを定時でなくしているのだそうだ。
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 さて走行再開。出石へ向けて南下する。ただし、ピストンではなく往路より東側を行く。集落名でいうと法花寺から奥野へ、鎌谷川と穴見川の谷を隔てる小さな峠を越える。標高差は100m程だが、そこそこパンチの効いた急坂。これがこの日最大のアップダウン。その後は盆地の縁をなぞるように南下し、袴狭から先程よりも小さなアップダウン。降りたところが出石神社。ここで解散。「町並みやお城を見物しよう」「そばを食べに行こう」等の声が聞こえてくる。私は帰路に就く、いつでも出石に来ることができるから。
 10:40~15:10、約32.3km

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2018/10/04

中秋の丹後半島一周

 暑かった夏も終わり、9月下旬になると秋らしい涼しい日々が続く。しかし、この秋は、いやこの秋もすっきりと晴れる日が少ない。雨も多い。どうにか、青い海を見ながら自転車で走れる日を捕まえた。こうして、今シーズン2回目、生涯通算48回目の丹後半島一周が始まった。
 せっかくの晴れの日だが、朝からフリーというわけではない。10時過ぎに自由の身となったが、その時点で宮津市街にいる。家まで帰る30分がもったいないので、自転車の周回の途中にある、岩滝までクルマで移動。道中、行動食を買う。さらに、だらだらと準備をしているうちに11時半を過ぎた。今日の自転車は、スリックタイヤのMTB。いつもランドナーなんだけど、たまには気分を変えてみよう。
 クルマでのアプローチの道中、青い海がまぶしかった。でもその海に背を向けて内陸部へ走り出す。まずは府道53号線で、標高差200mの道を越える。
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 内陸に入ると、稲刈りを終えた田んぼの畔に、彼岸花の赤い色が鮮やか。竹野川流域の平野部に降り立ち、川に沿って日本海へ北上。メインルートの国道482号線ではつまらないので、田んぼの中の農道、そして府道を選ぶ。まだ黄金色の稲穂が見られる田んぼも少しだけあり、中には稲刈り作業中のものもある。そして、青い空の下、いたるところに彼岸花の赤。この日は、弱いながら北風が吹いて、平野部では逆風を感じながら北上する。この分だと、この先の海には波が立ち、透明度はいまひとつだろうな。
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 竹野川河口部の道の駅「テンキテンキ丹後」で小休止。自動二輪車が3台。「名古屋」および「長野」ナンバーのペアと「京都」ナンバーのソロ。
 そのあとは東に進路を変え、海岸沿いの国道178号線を行く。風は横から。逆風より抵抗は小さくなる。代わりにアップダウンの連続。
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 海にそそり立つ屏風岩を見下ろす東屋のベンチで小休止。海は青く水平線がくっきり見えるのだが、予想通り波がある。すると海底の砂が舞い上がり、透明度が下がる。青く澄んだ海の水に白砂の海底が透けて輝く様子は、見られない。でも、海の青さはばっちり。
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 アップダウンを繰り返し、久僧、中浜ではずっとたどって来た国道を離れ、集落の中へ。丹後松島を形成する岩が面白い。波の侵食のせいなのか、いろいろなパターンで穴が開いたものが見られる。ふと見ると10余りの提灯が干されている。提灯屋があるのだ。それらの提灯はみな目前に迫った秋祭り用。
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 国道に戻り、海岸段丘の上を行く。アメリカ軍のレーダー基地があり、その工事が行われているのでダンプカーの往来があった。基地を過ぎると、ぐっと静かになる。
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 近畿最北の経ヶ岬灯台への分岐を過ぎ、登りが険しくなる。標高110m程の白南風(しらばえ)トンネルを越えると、眼下に青い海が広がる。カマヤ海岸だ。若狭湾に浮かぶ冠島と沓島、その向こうには若狭のリアス式海岸が見える。緩い下りの道、そして風に背を押され快走して甲崎へ。ここで小休止。
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 甲崎を越えると、蒲入漁港を見下ろす。そこから2年前にできた蒲入トンネルで本庄宇治へ。峠がひとつへって楽になった。前方を何か茶色いものが横切った。イタチにしては大きいな、タヌキかなと思ったらサル。横切った個体かどうかわからないが、その先で腹ばいに横たわっていた。こちらが近づいても気にしない、ぐうたらな様子。
 本庄宇治では、内陸を行く国道178号線を離れ、府道623号線へ。野室崎、新井崎を越える2つのアップダウン。本庄浜海水浴場で小休止。実は、経ヶ岬辺りから脚がつり始めている。暑くて夏に余り走ってなくて筋肉がなまっていたのだが、北海道ツーリングでトレーニングができたつもりだった。でも、それから1ヶ月。雨が多くて余り乗れなかった。ひどくならないように休憩をこまめに取る。
 野室崎越えは、序盤がきつい。推定だが10パーセントを越える勾配。府道にしてはきつい登りだ。その区間を越えると普通の登り坂。のんびり行こう。
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 標高120mくらいがピーク。以降、海の景色を楽しめる。次に越える新井崎、京都府と福井県の境の大浦半島、そして内外海半島の久須夜ヶ岳などのリアス式海岸。沓島の左手にも陸地が見える。越前海岸だ。もっと空気が澄んでいると白山が見えるんだが、今の季節の日中では無理。夜明けの直前か、日中なら春先だ。
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 泊の海岸まで急降下したら、次の登りに備えまた小休止。秋の日はすでに傾き、急峻な崖に囲まれた浜辺は日陰となっている。
 さあ、新井崎への登りに取り掛かる。やはり出だしがきついが、野室崎への登りほどではない。標高70mくらいでいったん平坦になり脚を休めることができる。新井の集落では耕地整理された広い棚田。30年前は、小さな田んぼが並んでいた。
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 新井の集落に分岐がある。右の町道は千枚田と呼ばれる棚田の景色が良く見えるのだが、のぼりがきつい。千枚田の景色はやや劣るが、上りもややお手柔らかな府道を行く。ちなみに、国道はアップダウンが最も緩やかだが千枚田を見ることはできない。
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 刈入れを終えた小さな田んぼには、ひこばえが伸び、雨が多かったので水がたまって、まるで田植えを終えてしばらくたった田んぼのようだ。
 標高120mのピークを越えて、伊根湾へと下る。舟屋の並ぶ界隈はすっかり観光地。そして、釣り人も多い。
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 「自転車イン舟屋」なるものができていた。小さな東屋に数台の自転車が並べられている。この界隈5箇所あるサイクルポートのいずれかに乗り捨て自由のシェアサイクルらしい。手続きも料金も不要とのことだが、チェーンは錆びていて明らかに手入れがされていない。ちょっと残念。
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 伊根を過ぎるともうアップダウンのない平坦区間。ひと月前に走った北海道の標津から別海の根室海峡から根室湾北部辺り似ているような気もする。南に向かうのだが、残念ながら北風も止んでしまった。日が落ちてきて、空気の対流が弱ってしまった。この区間はクルマの通行も多いので、前後に向けてLEDのライトを灯す。交通事故の発生しやすい時間帯だが、明るいライトのお陰で安心して走ることができる。
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 この区間は、梅雨前線による7月豪雨の被害で、半月ほど通行止となっていた区間もあり、それを含めて5ヶ所ほどで片側交互通行となっていた。何度も信号に止められる。
 すっかり暗くなって、岩滝のクルマを止めたポイントへゴール。
9月下旬、11:45~18:30、83.7km

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2018/08/03

BandBで行く播磨峰山高原

 先週は兵庫県中央部の砥峰高原と峰山高原を自転車で周回したが、峰山高原は入り口まで行っただけ。峰山高原といえば、シンボルの暁晴山に登りたいし、この冬にオープンしたスキー場がどんな風になっているか見てみたい。というわけで、足を変えて訪れる。自転車は折畳小径車。トランスポーターは自動二輪車。CD250Uの本格ツーリングだ。Bicycle and motorBike を楽しもう。
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 まずは、竹田城を見上げて、国道312号線を生野、神崎と南下。福崎まで足を延ばす。有効期限が7月末のラーメン屋のサービスチケットを使うために。ラーメンを食べたら北上。来た道を引き返すのは面白くないので、市川の右岸に渡り県道で北上。田園地帯、クルマが少なく快適。神河町の新野で水車とすでに花が終わった梅花藻を見てから、県道8号線で峰山高原を目指す。先週は、峰山高原への分岐の先、宍粟市一宮町へ通り抜けることができなかったが、今日は通行止めの看板が撤去されている。「平成30年7月豪雨」で傷んだ道も、徐々に復旧しているようだ。今日も先週と同じく砥峰高原をベースにしようかと思っていたが、予定変更。峰山高原をベースに自転車に乗って、そのあと復旧した県道で一宮へ下りよう。
 曲がりくねった道を登り、峰山高原へ。スキー場はオープンしたものの、未だ工事関係の車両がうごめいている。ベースにしようと考えていた広い駐車場にも工事車両や資材が置かれている。スペースは十分あるが、作業員達の目が気になって素通り。道路脇に広場を見つけそこに自動二輪車を止めて自転車を下ろす。
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 自転車に乗ってまずはホテルリラクシアの前へ。レンタサイクルが並んでいる。クロスバイク、MTB、そしてファットバイク。その脇にはサイクルラックがあり、ロードレーサーがぶら下がっている。おそらくロードレーサーはレンタルではなく、訪問者のものだろう。ホテルの周囲には、テントが張られている。設備の行き届いたキャンプ、「グランピング」用のものだ。北方の山に目を向けると、縦に細長く山森が伐採された防火隊。逆モヒカンだ。
 峰山高原を初めて訪れたのは20年前だが、その1年後に再訪している。19年前にはパソコン通信NIFTY-Serveの自転車フォーラムのオフラインミーティングでのこと。ダブルトラックとシングルトラック中心で峰山高原と砥峰を巡った後、「峰山高原かんぽ総合レクセンター」でトロン温泉に入浴した。その「峰山高原かんぽ総合レクセンター」はその翌年に営業を終え、数年後その跡地にできたのが「ホテルリラクシア」。そのリゾートホテルを運営しているのは、全国各地でスキー場経営を展開している会社「マックアース」。この10年ほどで30を越えるスキー場の経営を手がける国内最大手となった。元はハチ高原スキー場のゲレンデ食堂だったが、経営不振のスキー場の運営を引き継ぐ形で事業を急拡大。廃業寸前のスキー場の再生請負企業、というイメージだったが、とうとう2017-18シーズンに新たなスキー場をこの峰山高原にオープンさせた。国内では14年ぶりとなるスキー場新設だ。
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 ホテルの前のロータリーのすぐ近くに2本のリフト乗り場がある。ここを扇の要として、それぞれ別方向にリフトは向かい、片方は曉晴山の山頂近くに向かっている。曉晴山の頂にはアンテナが林立し、舗装路で山頂部までいける。というわけで、てっぺんを目指す。舗装路とはいえ、一般車両は通行止。歩行者と自転車は閉ざされたゲートの脇を通れる、はずだが今日はゲートが全開だ。工事車両が出入りするためらしい。
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 リフト乗り場の奥には、たくさんの人口降雪機が置かれていた。過去に何度か雪遊びに訪れているが、毎年まとまった降雪があるわけではない。去年の初めにスキー場建設の話を聞いた時には、他人事ながら先行きを心配した。でも、人工雪と聞いてなるほど、と思った。標高は900mを越え、神戸の六甲山や京都の比叡山の人工スキー場(比叡山人工スキー場はすでに閉鎖)よりも少し高い。リフトは2本のみだが、それぞれ700m前後と結構長く、3本のコースは860~1170mと本格的。また、降雪の少なさはアクセスのよさへとつながる。姫路から近く、高速道路や鉄道も麓を通っている。高原への道は険しいが、麓のJR寺前駅からシャトルバスを運行している。駐車場もあるからマイカーからバスへの乗り換えも可能。10年間のスキー場再生事業のノウハウが生かされていると感じる。
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 ゲートの奥にキャンプ場やグラウンドがあるが、過去にあまり使われていたことはなくひっそりとした印象があるが、今日は造成工事が行われていて静かではない。何より、スキー場として木々が伐採されている。山全体ではなく細長いコースだけが伐採されているが、それでも少なくとも都会の片側2車線の道路くらいの幅はあり、伐採・造成されて間もないため赤茶色の地面がむき出し。その荒野を鹿が駆け回っている。2台の圧雪車が置かれていた。まだ新しい。片方は、まだシートがビニールで覆われている。
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 いったんスキーコースから離れる。山頂の手前にもうひとつゲートがあるが、そこも開け放たれている。そこからは勾配がきつく、自転車を押して登る。折畳小径車でなければ乗車で登れそうだ。ひとつはギア比の問題。もう一つは、折畳のハンドルポストを強く引くのが怖いので腕力や背筋力を使えず脚力だけでペダルをこがないといけない。
 山頂直下は、片方のリフトの降り場。重機が轟音を立ててなにやら建設中。後で調べたら、ジャングルジムのお化けのようなフィールドアスレチックの複合体のようなものを作るようだ。もちろんこれは無雪期煮営業する施設で、大展望を楽しめるようここに設置されているとのこと。クルマはここまで入れないので、リフトを使って往復できるそうだ。
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 それを横目に、アンテナの立つ山頂部に到着。さらに、シングルトラックで三角点のあるピークへ自転車を押して登る。山頂は360度の大展望。南は六甲、北は氷ノ山などが見えるはずだが、さすがに今の季節はかすんでいる。しばし展望を楽しんで、山頂を後にする。ガレたシングルトラックを押して下り、舗装路で自転車にまたがる。
 グラウンドの辺りまで下ったところの分岐を、来た道とは別方向へ。砥峰高原へのシングルトラックへ。20年前、19年前に訪れた時にMTBで走り、冬にはスキーでも歩いた道だ。比較的フラットなので折畳小径車でも何とかなる、と思って来てみた。自転車に負担がかかりそうなら、押せばいい。峰山・砥峰両高原をつなぐ舗装路に接続するまでそれほど距離はない。すぐに舗装が終わり、下って行く。しかし、思いのほか道がガレている。当然乗車不能。押して歩くにも一苦労。沢のようにちょろちょろと水が流れている。度重なる豪雨で、これが川になったのだろう。その先もずっと道はガレている。コ逃れたシングルトラックを苦労して通り抜け、その先の舗装路は先週走破済み。急速に戦意喪失。
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 やーめた。自転車を押して舗装区間へ戻る。後は一気に、自動二輪の駐車地点へ。帰宅してからGPSトラックを見て気付いたが、そのシングルトラックは砥峰高原へ向かうものでなく、ホテルリラクシアの裏手を周回するものだった。
 自転車を自動二輪に積んだら帰路に着く。県道8号線まで下り、坂の辻峠を越えて一宮へ。砥峰高原からの県道39号線よりもはるかに道幅が広くセンターラインが引かれているが、それでも険しい道である。途中、法面が崩れている箇所が複数あった。川に並行する区間は、路面をうっすらと土が覆っている。土石流が道にあふれたのだろう。先日までの通行止の核心はここかもしれない。
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 さらに下ると集落が現れた。中山間地のレトロな町並みが続く。一宮町の中心街で国道29号線に突き当たり右折、北上する。そのまま揖保川に沿って、国道から県道6号線に分岐。先週砥峰高原~下ってきた道が突き当たる福地を過ぎると、国道429号線と交差。少し国道429号線を西に進み、平成30年7月豪雨の被害が大きかった地区に寄る。半月程が過ぎ、ある程度片付けの手が入っているとはいえ、まだその爪あとが生々しい。川の護岸は崩れ、あたり一面泥でコーティングされている。
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 この直後、このいったいは台風12号により、避難勧告が発令される。
 県道6号線に戻り、北上再開。先週と同じようなルートで帰宅。途中、スーパーマーケットによる。買い物を終えて自動二輪に戻ると、そのそばでタバコを吸っていた一人の男性が話しかけてきた。30年前に短期間だけ発売された希少な自動二輪車に興味を引かれたらしい。スーパーカブでは自転車を積んでいることに対して声をかけられることがったが、今回は荷台の自転車には一切触れず、「よく走るか」「乗りやすいか」と自動二輪そのものへの質問を受けた。
 日が落ちて涼しい。

 この日の序盤、京都府福知山市雲原から、兵庫県豊岡市但東町へと越える、府道および県道63号線の神懸峠(かんかけとうげ)付近で、先日の豪雨の土砂崩れ地点で駐車していた自動二輪を倒してしまった。地面が傾斜していたのが原因。スーパーカブよりも、片足スタンドが不安定だ。そして、クラッチレバーを曲げてしまった。采配被害はそれだけで、どうにかクラッチ操作もできたのでその後250kmほど走った。だが、操作しにくいので、ネット通販でクラッチレバーを注文。1200円程の汎用モデルがすぐに届いた。交換も簡単だった。
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2018/08/02

砥峰・峰山周回播磨の高原巡り

 兵庫県の中部、但馬と播磨の境界に近い高原へと向かう。下界は35度前後の猛暑でも、標高1000mに近い高原は30度を切るさわやかな風が吹いている。朝来市から国道312号線を南下。旧生野町を越えると播磨国。神河町の神崎地区から西の大河内地区へ。まずは県道8号線を峰山高原へ向けてクルマを走らせるが、宍粟市一宮への通り抜けができない、という案内看板を見て立ち止まる。先日の大雨(平成30年7月豪雨)により道路が各所で寸断されている。少し考えた末に、市川沿いを北上、長谷から砥峰高原へと登る。長谷ダムを横目に見て、山間の集落川上を過ぎ、標高800mを越えたらスキー場のゲレンデを思わせる伐採された斜面が広がる。昔、茅場として伐採、野焼きによってススキ野原を維持され,たたら製鉄のための砂鉄採集により丘が削られ谷が埋められ、なだらかな丘と浅い谷の連なる斜面。その斜面を正面に見る位置に「とのみね自然交流館」が建っている。ここを本日のベースとしよう。とりあえず、交流館の中のベンチに腰掛けてしばし休憩。室内の温度計は28度位を示し、開け放たれた窓から涼しい風が入ってくる。いいねぇ。
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軽装に着替えて自転車を下ろす。ススキの斜面を右手に見ながら南下。目指すは峰山高原だ。上り坂を行くと左手にはなだらかな頂を持つ山が見えてきた。あれは段ヶ峰やフトウガ峰つまり但馬の山々だろうか、それとも千町ヶ峰だろうか。帰宅後、調べてみたら東側の平石山だった。
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 登り基調を進んでいくと、分岐に到達。左は「峰山高原」、右は「宍粟市一宮」と路面に白い字で記されている。左を選ぶがせっかく登ってきたのにどんどん下っていく。峰山高原の方が砥峰高原より標高が高いはずなのに。その下りが嫌で分岐に戻り、反対側の道へ。砥峰と峰山を結ぶ道には、ダートの林道や遊歩道など複数のルートがあるはずなので、何とかなるだろう。ただし詳細な地図を持っていないのが不安だ。
 道はさらに上り続け標高1000mを越えた。神河町と宍粟市一宮町の境界の稜線に近い位置、その一宮側をトラバースしている。基本的には林間だが、伐採されているところは景色が開けて気持ちが良い。
 時折ダートが混じる。轍には砂がたまり車輪をとられてしまう。登りでは後輪が空回りするし、下りだと転倒の恐れがある。MTBに乗っているのだが、ブロックタイヤでも苦戦する路面なのに、今日はスリックタイヤを装着している。路面状態によっては上り下りに関わらず押していく。
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 この道は過去に通っている。と言っても、それは1998年9月。もう20年前のこと。あの頃はほとんどダートだったように記憶しているが、現在は幾分舗装化されている。この道をずっと行ってしまうと、県道8号線の坂の辻峠まで下ってしまう。すると峰山高原までかなり上り返さなければならない。何とかして、市町境の稜線の神河側へと戻らねばらならない。狙い目は、暁晴山の北東鞍部だ。ここは今走っている一宮側の林道と神河側の遊歩道が接近していて、ほんのわずかな標高差で鞍部を越えられる。GPSレシーバーの大まかな地図でそのポイントを見つけることができるだろうか。正面には複数のアンテナを頂いた暁晴山が見えてきた。去年の2月以来、1年半ぶりの対面。あの時は真っ白に雪化粧していたが、今は緑。標高が高いため年によっては雪が積もる、瀬戸内海に最も近い雪山だ。しかし、昨年暮れにスキー場ができてしまった。毎年安定した積雪は期待できないが、気温が低いので人工雪を使っている。おかげで冬の間はクルマを乗り入れると駐車料金を取られてしまうようになり、リフトを使わないで雪山を愉しみたいスキーヤーには、かえって寄り付きがたくなってしまった。
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 それより今は神河側に稜線を越えられるかどうかが問題。
 結果的には、その鞍部を通り過ぎてしまった。暁晴山登山口と記された道しるべはあったが、踏み跡は草ぼうぼう。山頂を経由するのでなく北東鞍部を越えたいのだが、うやむやな気持ちのまま通り過ぎてしまった。そのうち林道は下り基調となり、しかも大半が舗装路面、焦る気持ちもあっていつの間にか暁晴山を通り過ぎて南下、坂の辻峠へ向けて舗装路を下っていく。もう引き返す気はない。坂の辻峠まで下ってやろう。
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 相当下って県道8号線へ突き当たった。標高720m。峰山高原まで200mの登り返しだ。と思ったら、いったん坂の辻峠を越えて大河内側に下っていく。峰山高原への分岐の標高は約600m。峰山高原までの登り返しは標高差300m。まあ、ここまで来たら行くしかない。インナーローで急勾配をゆっくり登る。今日は、ここまで本格的に走るつもりをしていなかったのであまり飲料水を携行していない。500mlのペットボトルの中身はすでに残り少ない。まあ、峰山高原まで行けばどうにでもなる。時刻は17時を過ぎた。ライトを持ってきていないが、今は日が長いので大丈夫。むしろ、もっと日が傾いて涼しくなってほしい。
 どうにか峰山高原へ。簡易舗装が山頂まで続く暁晴山へと登る気はもうない。高原の入り口の分岐は、直進がホテルリラクシア、スキー場、暁晴山などへと続き、右は砥峰高原への車道。例の分岐へとつながるのだろう。写真を撮っていると、ロードレーサーがものすごい勢いで登ってきて直進していった。
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 砥峰高原へと続く車道は全面舗装。アップダウンを繰り返していく。予想通り、例の分岐に到着。あとは砥峰高原へと下るだけ。飲料水は持ちこたえたものの、本来ならもっと飲みたいところを我慢していただけのこと。振り返ってみれば、峰山高原への上り返しも、元々今日は本格的に走るつもりではなかったというだけのことで、実際走ってみれば所詮標高差300mだった。峰山高原から砥峰高原へのアップダウンも、さほどきつくなかった。
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 誰もいない交流館のそばに止めて車に自転車を積んで帰路に就く。県道39号線で宍粟市一宮側へと下る。福知川の渓谷に沿った細い道。現在は坂の辻峠から一宮に下る県道が通行止めだが、なんとこの福知渓谷は通れる。こちらの方が地形が厳しく過去には通行できないことが多かったのだが。細く曲がりくねった道を慎重に下り、白い岩がごろごろしている渓谷を堪能する。揖保川への合流点が近づくと、周囲は集落となる。自動販売機で冷たいジュースを買う。クルマの中に備蓄しておいた飲み物は、すべてホットドリンクなってしまった。
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 揖保川は茶色く濁って増水している。堰により流れはあまりないのだが。先日の大雨により深層崩壊の土砂崩れによる犠牲者が出た地点が近い。あとは、養父市大屋町へと北上。

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2018/07/21

美作東部の奥海乢を越える

 兵庫県佐用町と岡山県美作市にまたがる周回コースを行く。県境越えコースではあるが、かつての国でいうとすべて美作の国の中である。丹後からのアプローチは、兵庫県養父市大屋町を西に突き当たり、若杉峠を越えて国道29号線へ。引原ダムを見ながら姫路方面に南下して、宍粟市波賀町で国道429号線へ右折。トンネル開通で整備が進んだ峠を越えて、宍粟市千種町。そして、さらに志引峠の曲がりくねった道を越えて岡山県美作市大原。国道373号線で市街地を南に抜け、兵庫県側に少し進んだところの道路脇のスペースにクルマを止める。日差しが強い。これから夕方にかけての日の傾きを想定し、ここに戻ってきたときには日陰に入る位置にクルマを置く。
 まずは国道373号線を東に。県境越えの小さな峠を越す。高速道路「鳥取自動車道」の無料区間が並走しているためクルマは少ない。兵庫県側の最初の集落上石井で左折。佐用川の谷がやや開けたところの静かな集落だ。集落の奥からは谷が狭まり、佐用川は渓流の様相となる。その流れに沿った県道556号線は狭く交通量は非常に少ない。
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 このコースを訪れるのは2年ぶり2回目。前回は大雨の直後だったので佐用川が増水していた。その時と比べると落ち着いているが、勾配があるためなかなか勢いのある流れだ。
 山深い渓谷の風景がずっと続くかと思いきや、谷が開けたところでは集落と狭いながらも田園風景が見られる。茅むき出しというわけではないが、茅葺き屋根の家が多い。田んぼや家のすぐわきを流れる作用川は、岩を食んでいる。
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 最奥の奥土居集落を越えると、道は勾配を増す。なかなかの急勾配だ。キャンプ場のような施設や、イワナかヤマメかの廃れた養殖場がある。また、ログハウスの山小屋風の建物がいくつかみられる。新しいものは別荘かもしれない。そして古いものも。確か前回は建物として残っていたのに、つぶれてしまったものもある。またちゃんと建物の形をしていても、結構痛んでいるものも。窓があるが、何か見てはいけないものを見てしまいそうで、中をのぞくのははばかられる。
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 峠が近づくとさらにさらに勾配が増す。峠のすぐ手前にはまたもキャンプ場とみられる施設。そして、兵庫・岡山県境の峠、奥海乢(おねみたわ)。日名倉山から西に延びる尾根を越える峠だ。
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 さあ、待望の下り。木々の合間から後山連山がのぞく。すぐに国道429号線。今度は稼働している川魚の養殖場がある。右は志引峠。左へ。クルマでのアプローチで通った道だが、こうやって自転車で行く方が景色が輝いて見える。
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 しばらく下ると、後山連山中腹のなだらかな斜面に広がる集落が見える。今は美作市の一部となった旧東粟倉村の集落だ。盆地という言い方がふさわしいかどうかわからないが、東から西に流れる後山川の谷の北側の法面がなだらかに広がり、棚田の中にいくつかの集落が点在している。その背後に後山連山が屏風のようにそびえている。その景色はなかなか雄大である。集落の外れを国道が通過するが、沿線の焦点がなかなか渋い雰囲気。その向かいには、レトロなガソリンスタンドがあるが、すでに営業していないようでたまねぎが干されている。そんな風景ものどかだ。
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 いったん谷が狭まり、川魚の釣りをする娯楽施設を過ぎると、少し谷が開けたところがあり、交番や学校などがある。もう少し下ったらかつての村役場。現在は市役所の支所。東粟倉の中心的な集落とはいえない小さな集落にある。まとまった集落は、後ろ山の中腹の傾斜地か大原中心街の盆地の中だが、その離れた2大集落の間を取った場所ということだろうか。
 市役所の支所を過ぎどんどん下っていく。谷が開けていくにしたがって勾配が緩くなる。
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 鳥取自動車道の高架が見えたら大原の中心街が近い。中心街の国道はクルマが多いうえに道が狭いので、手前で国道ではない集落内の細い道へとエスケープ。登りとなるが、幹線道路を行ってもその先でこなさなければならない標高差なので、損はない。
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 交通量の多い区間をエスケープして、国道373号線へ合流。県境へ向けて少し登ったところで、クルマのデポ地に帰着。
 自転車をクルマに積んで、国道373号線で帰路に着く。往路とは違うルートでないと値打ちがない。兵庫県に入り、前回立ち寄った平福の宿場は素通り。佐用の中心街でホルモンうどんを食す。ホルモンうどんは津山など岡山県のご当地B級グルメだが、ここ兵庫県の佐用でも食べることができる。佐用の大半はかつて播磨の国に属していたが、今日自転車で走った佐用川の上流部はかつて美作の国だった。要するに出雲街道に沿って国境を越えての交流が盛んだったというkとなのだろう。
 店内には、お好み焼き屋のような大きな鉄板を囲んだテーブルが置かれ、店主がその鉄板でうどんを調理してくれる。完成し席の前に寄せてくれたホルモンうどんをつけだれで食べる。ホルモン焼き、あるいは焼きうどん。そういう言葉からシンプルに想像できる味だ。大きな鉄板に置かれているので実感がわきにくいが、それなりにボリュームがあり、味の濃さもあいまって結構な満足感。
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 そのあとは、旧南光町の徳久から千種川を少し遡り、そして中国自動車道に沿って山崎へ。過去に自転車で走った道の復習である。山崎からは揖保川を遡り、明延から大屋へ。
6月下旬、24.7km

 帰路で宍粟市一宮町を通過したが、その通り道のすぐ近くで先日の平成30年7月豪雨(西日本豪雨)による犠牲者が発生している。また、その付近にある公民館の建物のレトロな雰囲気に、ふと足を止めたことがある。2年前、この報告のコースを初めて走ったときのアプローチの途中である。その風情ある建物の周囲が茶色く濁った流れに取り囲まれている映像が、TVのニュースで流された。クルマが少なく自転車でのんびり楽しめる静かな道は山間部であることが多い。山間部〔傾斜地〕は、土石流や土砂崩れが起こりやすい。
 丹後もそうであるように、播磨北部を含めた中国山地には多かれ少なかれ、豪雨の爪あとが残っていると思います。被害にあわれた方にお見舞い申し上げるとともに、早い復興を心から願います。
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2018/06/25

初夏の播但ツーリング

■大河内・生野「水車と銀山と名水街道」
 神河町の神崎地区の中心部をスタート。新野の水車を見て、もうすぐ麦秋の麦畑と田植えを終えた水田が広がる穀倉地帯から、大河内中心部の寺前を過ぎ市川の谷へ。川をさかのぼるほどにクルマが減って静かになる。生野の街並みを越えたら市川本流を離れ、山間部の集落、白口を目指す。標高400m以上の山中にある小さな集落で、廃屋もある。住んでいるのは10世帯もないようだ。坑口があり、かつては白口千軒と言われて賑わっていた面影はない。
 峠を越えたら、越智川の谷へ。少し遡って「新田ふるさと村」。あとは越智川の流れに沿って神崎中心街へと下る。
 5月中旬、約54km
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■宍粟「旧山崎の西部中山間地」
 宍粟市の中心街、旧山崎の路地は焼杉の黒い壁の木造建築が立ち並び、風情がある。そんな街並みを北西に抜けて、井沢川をさかのぼる。すぐに田園風景となる。はじめは工場も見られるが、市街地から離れていくにしたがって中山間地の農山村の雰囲気となる。上ノ集落から井沢川を離れ、左折し西へ。林道細野白口線の登りにとりかかる。杉林の中を標高700mまで登ると、後山の姿が見える。尾根筋の道を少し下って白口峠。「山崎アウトドアランド」というオートキャンプ場がある。ただし、たいてい人気(ひとけ)がない。
 かなり山深いが、田がちらほら見られ、左上方には上月集落を見上げる。どんどん下って、旧千種町鷹巣への分岐からは志文川の渓流沿いを下る。やがて少し谷が開け、集落と田園の中を行くようになる。谷は少しずつ広がっていき、中国自動車道に出合うまで南下。中国道に沿った県道54号線へ左折して東を目指す。切窓峠を越えたら菅野川沿いに山崎中心部へ。
 5月下旬、約44km
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■朝来「青倉から多々良木ダム」
 朝来市朝来町、国道312号線から多々良木ダムへと向かう道の分岐にある道の駅「あさご」が、スタート・ゴール。まずは円山川沿いに北上。国道を行くよりも、対岸の田園の中の細道を行く方が楽しい。竹田城や朝来山に向かって行く。国道沿いに大きな鳥居のある伊由市場で東へ。円山川の支流、伊由谷川を遡る。最も奥の集落は川上。道なりに行けば伊由峠を越えて朝来山の山麓を反時計回りに周回するが、分岐するコンクリート舗装の道に右折。いきなりの急坂をあえぎながら登る。国道沿いの鳥居を参道入り口とする青倉神社を経由して、生野町の黒川ダムへと続いている。諸栗が伐採された急斜面につづら折れの車道が張り付いている。厳しいが、登るほどに景色が開ける。ただし、円山川間では見通せず、いくつもの緑の尾根が重なっている景色。標高500m近くまで登ったところの分岐を多々良木ダム方面へ。青倉神社へはまだ上らなければならない。そしてその先の黒川ダム湖沿いで災害による通行止で通り抜けができないとのこと。多々良木ダムへは、転げ落ちるような急降下。実際、サドルから腰を上げ、後方に体重移動して前転を防ぐ。そして、多々良木ダムの湖畔へ降り立つ。この急勾配を利用しているのが、奥多々良木発電所。黒川ダムから中央分水界またいで標高差400m下の多々良木ダムに落としている。主な発電施設は地下のようだが、送電線だけで地上も賑やかだ。ダム湖沿いを走り、ロックフィル式の堰堤へ。見下ろせば、あさご芸術の森美術館。芝生の敷地内にモニュメントが点在している。一気に急降下して美術館敷地のそばを通る。「多々良木ダム湖マラソン」が目前に迫っていて、「臨時駐車場」「受付」などの案内板が立っている。ダムの下流の多々良木川沿いの小道に入る。ウォーキング中の女性に追いついた。背後の私に気付いている様子はない。彼女は端を歩いているので、十分追い越すことは可能。速度を落とし、脅かさないように反対側の端に寄って追い越す。が、路面に落ちていた街路樹の枝を踏み「ボキッ」と音を立ててしまった。女性は「ひゃぁ!」と叫び、飛び跳ねた。驚かせてごめんなさい。
 6月上旬、約22km
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■佐用「旧三日月・南光の短くて険しい周回」
 入梅して天気が悪いことはわかっているのだが、いやそれどころかアプローチの途中も雨が降ったりやんだり。国道179号線から、志文川とJR姫新線が離れた旧南光町と旧三日月町の境界付近の道沿いのスペースにクルマを止めて自転車を下ろす。雨は小康状態だが、路面は濡れている。泥よけのない自転車に簡易泥よけを装着して走り出す。旧三日月町側に向かい志文川を渡って久保集落へ。その奥から、動物よけのゲートを越えて簡易舗装の激坂細道へ。3kmで標高差300m。平均勾配10パーセント。最大で20パーセントはあるだろう。クルマの通行は皆無なので、路面が濡れていても水撥ねを浴びなくてすむ。坂が急過ぎて大半は押して登るので自分の撥ねもかからない。そのうち小雨が振り出すが、林間なので余り木にならない。しかし、雷の音に震え上がる。ほぼ真上ではないか。山間の神社にご挨拶をして、さらに登る。多賀登山から十文字山へ、東西に伸びる尾根が最高地点。それを越えるとこれまた急な下り。前転しないように腰を引いて下る。初めてここに来た2009年には未舗装だったが、今は完全にコンクリート舗装。廃棄物の処理施設を過ぎ、三ツ尾の果樹園に出る。センターラインの引かれた広い道に突き当たるが、反射するように県道449号線で大下りへ。県道だが、こちらも細道で、やはり初めて来た頃にはダート区間も残っていた。ダート区間は短くなり、今ではこちらも全面舗装。下り基調なので楽だが、道は狭くカーブが多く並走する大下り川の谷が深く、スピードを出すことはできない。途中の大下りの小さな集落は、廃屋が目立つ。人が住んでいる家は少ないようだ。多賀の集落に出ると久しぶりにセンターラインのある道を走る。雨は本降り。簡易泥よけが役に立っている。大下り川が志文川に合流する。県道の番号も449から368と若返り、少しクルマが通るようになるがそれもつかの間。数百メートルで県道を離れ、クルマを止めている道へ逃げ込む。気温が高いので寒さはない。ショートコースで、大半はクルマがほとんど通らないこのコースは、五月雨の季節にぴったり。
 6月上旬、約16km
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■佐用・宍粟「志文川・千種川沿い周回」
 今日も梅雨空の予報だが、通り雨程度で長く降り続くことはないようだ。現在の佐用町、JR姫新線三日月駅のある旧三日月町の中心部から国道179号線をほんの少し西に進み、SPring8へ続く県道28号線で南に向かってすぐ、志文川の橋を渡ったところのパーキングスペースにクルマを止める。道路の向かいが交番だから安全だ。自転車を下ろしていると、雨が降り出し風もやや強く吹き始めた。携帯電話で降雨レーダーをチェックすると、すぐに去っていくとおり雨なので準備を継続。そして、走り出す。その頃には雨は止み、薄日が射してきた。国道を走るのは嫌なので、志文川の南側の田園の中の道を東へ行く。川と国道を隔てた三日月小学校の裏山、三方里山の斜面には三日月形の植え込みが見える。三日月駅の手前で、志文川と一緒に国道179号線を北に渡る。ここからは県道154号線をひたすら北上する。クルマの少ない川沿いののどかな道だ。そのうち中国自動車道と少し並走して、さらに自動車道の北側へ。ひたすら北上を継続する。ここは少し前に山崎からの周回コースで逆向きに走っている。今回は登り基調なのでじっくりと中山間地の景色を堪能する。天気はすっかり回復。五月雨どころか五月晴れ(さつきばれ)となった。ここで言う「五月」とは旧暦のもの。つまり、現在では露の時期にあたる。水田の広がる開けた谷から、山間部の狭い谷となりじわじわと上り勾配が増す。「山崎アウトドアランド」を示す案内板の立つ分岐を左へ。右は少し前に下ってきた道だ。さあ、鷹巣へもうひと登り。勾配が増し、並走する志文川には小さな滝が次々に現れる。
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 そして、水道の施設を越えたら集落へとたどり着く。下鷹巣だ。鷹巣はいくつかの集落が集まった地区名。かつての村というか行政単位だったのだろう。いくつかの集落を網の目のような道がつないでいるが、一番西の別所への道をとる。すると前方に後山連山が見えてくる。後山ではなくてその前衛とでもいうべき笛石山だが、山頂は雲に覆われている。別所を過ぎるまでは緩やかな登りだったが、その先から下りが始まる。しばらく下ると今度こそ後山本峰が見えてきた。集落の中を急降下、千種川沿いへと下る。そして、県道72号線を南下。川の流れと田園の広がりを見ながらのそれなりにのどかで、下り基調の快走区間。気持ちよく飛ばす。道の駅「ちくさ」で小休止。宍粟市千草町から、佐用町(旧南光町)へ入る。以前ここを走ったときはそのまま南光の中心部、徳久(とくさ)の国道179号線まで南下したが、今日は県道54号線の八重谷峠を越えて、志文川沿いにレーンを戻すことにする。千種川沿いから八重谷峠までの標高差は50m程と思っていたらもう少し多くて80m。道路は大方拡幅されていて路肩が広いが、峠付近は狭い。クルマが多くて不快。まあこれは、国道179号線まで南下しての卯山峠でも同じことだが。標高差50mなのは志文川沿いへの下りの方だった。そのあとは往路で登ってきた志文川沿いを下る。こちらは、千種川沿いの下りを継続するよりクルマが少なくのどかな道だ。三日月小学校の裏山の三日月はライトアップされていた。
 6月中旬、約56km
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2018/05/23

薫風の丹後半島一周'18

 毎年の個人的な恒例行事となっている丹後半島一周。その報告のタイトルに「薫風の」という枕詞が付くのは3年ぶり。一昨年には土砂崩れにより夏まで通行止め。丹後半島一周とは言えなくなる大きな迂回を強いられる状況の。昨年は、休日の天気がパッとしなかった。よって2年続けて初夏の丹後半島一周を断念、暑くて自転車に乗る気にならない盛夏が過ぎてからの決行となった。
 しかし今年の5月も、天気が良くない。曇りの日が多く、スカッと晴れる日が本当に少ない。それでもどうにか、晴れた日と自分が行動できる日が重なった。こうして、今シーズン初、生涯通算47回目の丹後半島一周が始まった。
 朝をだらだらと過ごし、玄関を出たのは10時前。自転車の準備を整える。が、ワンタッチで着脱可能なフロントバッグの、ハンドルにつけてあるアタッチメントがパキッと音を立てて破損。在庫してあるスペアに交換作業。もう生産終了品なので数年前にまとめて買った在庫が続く限りのもの。
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 10時過ぎに家を出る。まずは弥栄町内を竹野川に沿って北上。クルマの往来の多い国道を避け、農道を行く。田植えを終えたばかりの水田がきらきらと輝いている。晩稲の田んぼを行き交う耕運機の周りには、サギやカモメがたかっている。
 家を出た時には南風に押されて気持ちよく走っていたが、海が近づくと徐々に向かい風に変わっていく。南風によるフェーン現象で陸地の気温がぐんぐん上がり、空気の対流により海風に変わる。この時期の晴天の日の典型的な気象現象だが、早くも風向きの変化が起こっている。今日は最低気温と最高気温の差が15度くらい見込まれている。朝は肌寒かったが、走り出してすぐに半袖シャツと七分丈のズボンで十分な気温となった。
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 竹野川の河口部まで来たら、道の駅「テンキテンキ丹後」で小休止。荷物を満載した自転車が停まっている。さらに「日本一周」と書かれたボードもあった。トイレを済ませ出発しようとしていたら、日本一周の自転車の主が現れた。大きなザックを背負った20~30代くらいの男性だ。九州を出発し日本海側を進んでいるという。丹後半島を越え若狭湾を進んだら、琵琶湖に沿って南下し京都の世界遺産をすべて回り、また日本海側へ戻って北上再開するという時間無制限の旅だそうだ。今日は丹後半島を回り込んで舞鶴を目指すという。
 一足先に日本一周サイクリストが出発し、後を追うように私も出発。ここからは国道178号線。すぐに海岸段丘に上る坂が現れる。短いながらもそれなりに急な勾配。日本一周サイクリストの速度がみるみる落ちてとうとう自転車を押し始めた。「荷物が重くて大変ですね」と声をかけながら追い越す。
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 屏風岩を見下ろす。この辺りは遠浅のため、海底の白い砂が青く澄んだ水に光り輝いてとても美しいのだが、今日は少し波が立っているのが残念。基本的には朝から南風が吹いていたのだが、気温が上がって早くも北からの海風に変わっている。
 日本一周サイクリストは、海岸段丘に乗り上げ勾配が緩んだ区間を乗車で進んでいるが、まだ遠い。彼を待たずに出発しよう。
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 犬ヶ崎トンネルまでは緩やかな登り。トンネルを抜け丹後松島を眺めたら、そのあと下りに変わり、最後は急坂で宇川河口の平野部へと下る。そしてまた海岸段丘へと上る。近畿地方最北端の経ヶ岬が近づき、海と水田と新緑が輝く、静かでのどかな雰囲気となる。
 しかしながら、時おり地響きを立てて通るダンプカーが雰囲気を台無しにする。この先にある自衛隊の経ヶ岬分屯基地に隣接するアメリカ軍の経ヶ岬通信所で行われている工事の車両のようだ。それを過ぎてやっと本当の静寂がやってくる。
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 袖志の集落を過ぎ経ヶ岬へ。白南風(しらばえ)隧道へ標高差100mの登り。サルの姿がちらほら見られる。
 トンネルを抜けると、青い海と空が広がる。カマヤ海岸だ。若狭湾に浮かぶ冠島と沓島。その向こうの小さな山々は若狭湾のリアス式海岸を形成する半島群だ。少し左には奥越・奥美濃の山々と加賀白山が存在するのだが、さすがにそこまでは見えない。まあ、初夏の日中にしてはまずまずの展望といったところだ。
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 カマヤ海岸を走りきった甲崎で小休止。ちょうど昼なので持参していたおにぎりとパンを食べる。今走ってきた断崖の中腹の道が見渡せる。しかし、道の駅で出会った日本一周サイクリストの姿は見えない。荷物が重くてアップダウンは得意でないようなことを言っていたが、それにしてもかなりのスローペースのようだ。私だって間違いなく遅い方だし、写真撮影でしょっちゅう止まっている。こんなに先行することはめったにないことだ。「舞鶴まで」という彼の目標はアップダウンを想定せず距離だけで見積もったもののようだし、要するに最終的には「行けた所まで」ということになるのだろう。何しろ、時間無制限のない旅なのだから。
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 再スタートを切る。蒲入の漁港と集落を見下ろす道を行く。ここが2年前に通行止だった区間。開通しているが現在も工事中。復旧工事から拡幅工事へと継続しているようだ。通行止だった区間はわずかであり、すぐ下に集落があるから、歩行者や自転車なら通り抜けられたのかも知れない、と今になって思うがもう過ぎてしまったことなのだ。
 その通行止と同じ頃に開通した蒲入トンネルへ。峠がひとつ減ったことになる。2年前の今頃、蒲入の住人にとってトンネル開通によって役場がある伊根湾方面や宮津方面の道路状況はよくなったが、その反対側、最寄のスーパーマーケットがある京丹後市方面に抜けられなくなり、日常の買い物に行く道のりが長くなってしまった、と新聞に出ていた。
 本庄宇治で内陸部へ入る国道178号線を離れ、府道623号線へ。国道よりも道は険しいが、海の景色が最も美しい区間へ。本庄浜からの登りに差し掛かったところに、いきなり「通行止」の表示。でも、「解除中」のマグネットのシールが貼られていた。最も勾配の急な登りの始まりを越えると、バラスの路面となった。本当に通行止が解除されているのかと思えるほどに重機がうごめいている。その重機の脇をすり抜けるように工事区間通過。
 しかしその先にも作業員の目があり止って休みにくい雰囲気。結局、標高差120m程をノンストップで登ってしまった。
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 若狭湾方面の海の景色が開けた。本当に青い。そして静かだ。日本一周サイクリストにも、この景色を見てほしかったのだが、彼はこの道を通ることはないだろう。国道の方がアップダウンが少ないとアドバイスしてしまった。もちろん、景色は海沿いの府道がよいことも伝えたが、元々その存在を認識していなかった険しい道を行く気はない様子だった。日本一周という大きな目標へと向きあい、「京都の世界遺産をすべて回る」という自分のこだわりを貫けば、他の場面で密度が薄まっても、それは仕方ないことだろう。
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 静かな証拠に、サルの群れが路上でくつろいでいる。そのうちの2匹が組み合い寝技の応酬、そして上四方固め、と柔道かレスリングを楽しんでいた。
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 ダイナミックな断崖に囲まれた入り江の泊まで下ったら、次は新井崎への登り。こちらも、登りだしが急勾配だ。ひと登りしたら道は水平からやがて下り基調となる。澄んだ海を見下ろしながら新井(にい)の集落へ。道路と海の間の高台に水田が広がる。初めて丹後半島一周した頃には棚田だったが、30年近く前に耕地整理が行われ一つ一つが広く機械で作業しやすい水田となった。
 再び登りとなり、棚田の残る区間へ。そのまま府道を行っても棚田を見ることはできるのだが、よりその景色を堪能できる町道へ。しかし、その分道は険しい。新井の漁港を見下ろせる所まできたら棚田はもうすぐ。
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 一般の水田よりも田植えが遅いのだが、すでに植えられたばかりの苗が風に揺れていた。そして、バックに広がる日本海。これが「新井の千枚田」。
 棚田エリアを越えてもしばらく登りが続き、標高150m程がピーク。その後は府道に合流し、伊根湾へと下る。
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 クルマがすれ違うことが困難な細い道は、舟屋と母屋とを隔てる中庭をつないだもの。かつてはこれが国道178号線だった。10数年前に集落の裏山に車道が開通たので、舟屋集落の中の道を行くクルマは減り、代わりに観光客が行き交っている。
 伊根を過ぎたら、若狭湾に沿った平坦な道を行く。伊根湾を含め、若狭湾に面した側は冬場の北西の風が当たらないので集落は波打ち際といっていいほど海の近くにあり、道路も平坦になる。南風の時には、波しぶきが道路にかかるほどだ。
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 そして初夏の午後に強い海風が吹き、それを背に受けて快走できる区間である。昼ごろまでは風が冷たく感じられることもあったが、今はもう心地よい。
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 前方に見えていた栗田半島が左に見えるようになると天橋立が近い。路肩には、ハマヒルガオが咲いている。
 天橋立の北詰めの江尻で小休止して、阿蘇海沿いの自転車道へ。海と水田に挟まれた道が、これまたまるで架け橋のようだ。
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 与謝野町男山から府道53号線で内陸へ。最後の峠を越える。200m程の本日最も大きい標高差だが、勾配がきつい区間がないので、一日走って疲れた脚でも平気。といいながら、去年はこの登りで脚がつって苦しんだ。
近年、走りにブランクがあると脚がつるようになった。今年は、1月に広島・山口、2月に台湾、3月に北海道としっかり走り続けていることが関係しているのだろう。ちなみに、冬の広島かきしま海道、去年秋の丹後半島一周では、脚つり祭り開催となった。それぞれ晩秋から初冬の時雨模様、夏の暑さのためにあまりはしていない状態からいきなり的また距離を走ったことによるものだったと思われる。
 体調だけでなく、気象条件にも恵まれた一日だった。夏日にとどまらず真夏日さえ観測される今年の5月だが、本日の最高気温は20度台前半。湿度は低く、快適そのもの。風向きも、朝は南風、午後は海風、つまり一日ほぼ追い風。やはり、この時期が一番いい。でも、近年こういう初夏を象徴する天気が少なくなってきているような気がする。
 日本一周サイクリストは、どこまで行けただろうか。予定の舞鶴まで到達できたかな。丹後半島が好天にあたったことは、地元の人間としてはうれしい。
 5月下旬、10:10~16:35、81.7km,、起点及び終点:京丹後市弥栄町

■こちらへのアナウンスを忘れていましたが、3月の北海道ツーリングのレポート本編を公開しています。
 電脳徘徊トップからどうぞ。

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2018/05/13

初夏の依遅ヶ尾山で鮮やかな緑と青に出会う

 ゴールデンウィーク後半の4連休のうち、寒気の影響で3日雨が降った。いずれも短時間の弱い雨であったが、すっきりしない時間帯があった。唯一安定した快晴だったのが子供の日。午後にぶらりと依遅ヶ尾山へ。
 海と空の青、そして緑が鮮やかだった。
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2018/05/01

千の水になって'18

 兵庫県の中央に位置する旧神崎町東部の周回ツーリング。猪篠川流域から、林道越智ヶ峰線を越えて越智川の谷へ。千ヶ峰名水街道を、川の流れとともに下ってゴール。
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 春から初夏へと季節が移り行く季節。さんさんと降り注ぐ陽光の中を走る。神埼中心街から猪篠へはクルマの多い国道312号線をできるだけ避け、農道などをつないで行く。以前はパーキングスペースだったところが道の駅「銀の馬車道 神河」に生まれ変わっていた。
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 猪篠で国道を離れ集落の奥から動物除けのゲートを開けて林道越智ヶ峰へ。路面に土砂が積もっている。日本海側では雪解け時期に暖かい雨が降ったため雨量のわりに川が増水したことがあったが、このあたりはどういう状況なのだろう。積雪はさほど多くないはずだが。あるいは雨が多かったのか。帰宅してからアメダスのデータを見れば、生野で3月上旬に50~60㎜/日の雨が複数観測されていた。
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 「深タワ?」という峠を越えるとあとは下る一方。越智の集落までは林道の急な下り。越智川に沿った県道367号線になると緩やかに下る快走路。ただし、県道ではなく「千ヶ峰名水街道自転車下り」ルートとして指定された農道などクルマの少ない道をつないでいく。八重桜の花びらの絨毯の上を走り、麦畑の中へ。あとひと月余りで褐色の麦秋となる麦畑は、今は緑一色。根宇野で、越智川から笠形山の懐の谷まで続くこいのぼりの大軍を見れば、もうゴールはすぐそこ。
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4月下旬

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2018/04/28

Slide and Ride 扇ノ山2018

 4月の第2週のウィークデイに、扇ノ山の上山高原まで除雪が完了したようだ。厳冬期は30年ぶりくらいの低温を記録し雪も多かったが、2月の半ば以降まとまった降雪がぴたりとなくなり、3月は記録的な高温であっという間に雪が解けた。上山高原へも早めの開通。しかも、高原にはほとんど雪がないらしい。つまり、上山高原手前の道を塞いでいるわずかな残雪区間を除雪した、ということだ。
 山陰に残された最後の雪山に雪があるうちに滑り納めに行こう。でも、道路開通直後の土日は天気が悪く、決行したのは翌週。その間、雨も降ったし20度を超える日もあった。かなり雪解けが進んだはず。上山高原から無雪期の登山口までは3kmほど車道を行かねばらならないが、かなり雪が切れてスキー板の着脱が面倒になりそうだ。ならば、兵庫県の上山高原ではなく、鳥取県の河合谷牧場からアプローチしよう。日当たりの関係で河合谷牧場の道のほうが雪解けが進んで自転車が有効に使える。
 というわけで河合谷牧場へ。兵庫県側からアプローチするには、国道9号線の県境の蒲生トンネルを越えてすぐに十王峠へ向かうのが最短ルートだが、道がものすごく狭く曲がりくねっている。急がば回れで、岩美町の中心街まで行った方がいい。しかも、現在十王峠は通行止だった。
 ところが雨滝集落から河合谷牧場へと向かう道の分岐点にも立看板。台風被害のため河合谷牧場内で通行止、とのこと。なんと、これは想定外。すでに昼になっているので、今から兵庫県に戻り上山高原へと回れば、間違いなく時間切れだ。でも、よくよく考えてみれば、河合谷牧場まではまだクルマが入れない。その手前で、残雪に阻まれる。少なくとも今は工事していないはずだ。台風被害ということは、去年の秋から通行止。おそらく、まだ復旧工事は始まっていない。ここはGOだ。
 細く曲がりくねった道を登っていくが、雪はない。途中で軽トラックが止まり作業服を着た男性が数人見られた。昼の休憩のようだ。ただし、工事関係者ではなく、山仕事のようだ。
 徐々に路肩に雪が現れてほっとするが、やはり少なめだ。
 河合谷牧場の作業道の分岐を過ぎ、標高880m、いつもの場所で残雪が道を塞いでいた。ここに駐車。自転車とスキーの準備。
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 兵庫側、上山高原へ道と違って、除雪されず自然の融雪でここまでクルマが入れる。河合谷登山口までの車道が距離約3.2kmで標高差約180m。ちなみに、上山高原の除雪限界点から小ヅッコ登山口への車道は約2.9kmで約170m。両登山口の標高はほぼ同じで、登山道はすぐに合流する。要するにどちらから入山してもほぼ同じ。私の場合、今日のように雪解けが進むと河合谷を選ぶ。雪が切れ切れの車道部は、日当たりがよく、9割方アスファルトが露出している河合谷牧場の方が自転車を有効に使える。上山高原側の車道は、残雪区間が長い。測ったわけではないが、半分以上は雪に覆われているだろう。つまり、自転車にはあまり乗れない。かといって何か所も雪が切れているからスキーだと板の着脱が面倒だ。また、登山道部分はかなり藪が出ていると予想される。高原野菜の畑にエスケープして農道を上っていける河合谷登山口側の方が有利だ。
 準備が整いかけたところで、軽トラックが2台登ってきた。が、すぐにUターンして去って行った。先ほどの山仕事の人たちのようだ。私のクルマが降りてこないので、兵庫県側に抜けられるのかと思ってやってきた、というシナリオが浮かぶが、本当のところはわからない。
 自転車にスキー板を装着して準備完了。まずは、自転車を押して残雪を乗り越える。下界は20度を越える陽気。緩んだ雪にタイヤがめり込んで大きな負荷となる。
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 残雪を乗り越えると、道は牧場内の日当たりのよい区間となり、路面にも周囲にも残雪はない。標高が低いところから雪がとける、というのは傾向の一つであって、実際には日陰は解け残り、日向は解ける。上山高原から小ヅッコ登山口までの道は日陰が多く残雪が多い。河合谷牧場の道は、日当りがよく、何度か残雪を乗り越えながら大方アスファルトの上を乗車で進んでいくことができる。残雪の上は自転車を押して歩かねばならないが、自転車を乗り降りする方がスキー板を着脱するよりは手間が少ない。当然、残雪区間は毎年決まっていて、初めて訪れた時には迷った挙句、水とのふれあい広場より少し手前に自転車を止めた。でも、水とのふれあい広場、あるいはそのすぐ先の河合谷登山口まで自転車で行った方がいいということが、そのときにわかった。だから今日も、眺めの残雪区間も迷わず自転車を押して行く。
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 水とのふれあい広場の手前の残雪を越えたところに通行止めの立て看板。ただし、上部を向き、こちらには背を向けている。つまり、通行止め区間を通り抜けたわけだ。結局どこが通行止めの原因なのかはわからなかった。路肩が崩れている場所はあったが、クルマが通れないほどではない。工事が始まれば通行止めになるということか。あるいは、残雪に埋もれているところにもっとひどく傷んだ区間があるということなのか。まあ、要するに普段と同じように行けたということである。
 水とのふれあい広場で水を補給。河合谷登山口まではすぐ。そこに自転車を止めた。ただし、河合谷登山口からの登山道には入らず、その先の農道へと向かう。主に大根の高原野菜の畑が広がっている。おそらく登山道は藪が出ているので、農道の方が歩きやすいのだ。雪がつながった部分を歩き小ヅッコの近くまで登る。最後は雪が切れていたので板を外し、藪を越えて登山道へ。雪が解けているので藪には苦労した。
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 登山道へとたどり着いたものの、思いのほか雪が少ない。厳冬期の雪が多かったせいかたくさんの枝が雪面に落ちているのと、すでに潅木の藪が出ていることのダブルパンチで、まっすぐに歩けない。障害物がなく、雪がつながった場所を蛇行して辿る。
 大ヅッコが近づいたところでようやくブナ林の中の雪原となった。ここで、下山してくる単独行のハイカーとすれ違う。上山高原からだろう。
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 大ヅッコへ登り、いったん下って扇ノ山の頂を目指す。予想通り、大ヅッコの南斜面は雪解け。板を外して半分ほど下ると雪が出てきたので板を装着。まあ、上の方は木々の密度と勾配の兼ね合いであまり滑れる区間ではないから、歩いて下っても損した気分にはならない。
 ステップソールの板は、こういうアップダウンがあり、しかもなだらかなコースにはもってこい。そういえば、今シーズン、一度もシールを使っていない。
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 そして扇ノ山山頂へ最後の登り。山頂手前の展望テラスから鳥取市街方面が見えるが、いつものように霞んでいる。また、テラスの周りの雪もやっぱり少ない。東側斜面を見るとまだ十分楽しめそうだ。
 山頂に到着。2階建ての立派な小屋は改装工事が予定されているのか、足場の資材が積まれブルーシートを被せておいてある。この時期、木々の根開けのように小屋の周りが丸く雪解けしているのだが、今年はその周りの雪もない。特に南側は。
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 すっかり白い部分を減らした氷ノ山の姿を拝んでから、少し来た側に戻り東斜面へのエントリーポイントを探す。待望の滑降だ。適度な斜度、適度な疎林、そしてすばらしいざらめ。ただし、滑れる距離は短い。数ターンで進路を北に向け、斜滑降で大ヅッコとの鞍部を目指す。
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 大ヅッコへは、下半分は板を装着したまま登り、登山道が露出した上半分は板を外す。大ヅッコの頂で板を装着。そして、大ヅッコ東斜面へ滑り込む。ここも気持ちがいい。しかし、やはり短い。そのまま来た斜面に回りこみ、ブナ林の緩斜面へ。気持ちよく滑っていたら、徐々に雪の切れ目が多くなる。元はブナの根開けだったのだろうが、それがかなり広がっている。かわしきれずに地面に板が乗っかり体が前方に投げ出される。背中から雪面に投げ出され、スライドする。隣の木に頭をぶつけるかと思ったが、幸い手前で停止。ちなみに、ヘルメットをかぶっていた。ザックがクッションとなってどこも打ち付けたところはない。腕も肩も脚も、ひねったり打ったりしていない。唯一、首をかなり振った。むち打ち症のような感じだ。打ち付けたわけではないが頭もくらくらする。翌日から数日、首が痛かった。
 すぐには立ち上がれず、しばらく寝そべって呼吸と気持ちを整え、体勢を立て直す。その後はもう藪が濃くなり滑りにくい。登りより早めに、山部に阻まれないうちに大根畑へと飛び出す。ただし、畑は日当りがよいので雪が切れている。登山道付近の藪だってまともに滑れないのだから、こちらの方が歩きやすい分いい。
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 登りで登山道へ交流した辺りから雪がつながり、農道を滑り下る。すぐに自転車のデポ地へ。
 自転車に板を固定したら、今度は自転車のダウンヒルを楽しむ。牧場内でカーブを越えたら前方になにやら動く物体。鹿だった。そして、道路を塞ぐ残雪を乗り越えること7度、クルマへ戻る。
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 スキーと自転車を積み込んで、クルマをスタートさせる。夕暮れの林間の細い道を走っていると、すぐ前方を右から左に何かが通り抜けた。鹿だ。すぐにもう一頭。あわててブレーキをかける。ほっとしたのもつかの間、アクセルを踏み込んだらもう一頭出てきた。今度はかわせず右側面に鹿が激突。しかし、鹿は体が丈夫。転倒したものの、すぐに体勢を立て直して走り去って行った。クルマは、右前輪のタイヤハウスの前後がへこんでいた。運転席のドアと干渉して、ドアの開閉時にベコベコと大きな音を立てる。「はい注目、このクルマのボディへこんでいるよ!」とアピールしているようで恥ずかしい。
 翌日、すでに20万km近く走っているクルマに大枚を費やせないので、何とか自力で音が出ないようにする。ドアとタイヤハウスのパネルの継ぎ目にマイナスドライバーを突っ込み、へこんだ干渉部分を力ずくで戻す。へこみは完全に治ったわけではないが、擦り傷はないのでそう目立たない。
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 体が丈夫な鹿だが、頭は弱いと言わざるを得ない。暗く静かな山中で、大きな目を光らせ轟音を立てて近づく恐ろしい物体に気づかなかったとは思えない。自分の体より大きなそれに向かって飛び込んでいくとは、自殺行為ではないか。猪突猛進ならぬ鹿突猛進といったところか。
4月下旬

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