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2021/08/10

四国徳島吉野川水系を巡る旅1

 夏の休暇を利用して少し遠出をしよう。といっても、1泊2日だ。目的地は四国。久しぶりに祖谷辺りを巡ってみたい。山が深く急峻な谷を行く道は狭く、日陰が多くて涼しいはず。思い浮かぶのは、高知県の大豊町の豊永を起点に、京柱峠を越えて祖谷渓、小歩危、大歩危を巡る約90kmのコース。かつて定福寺ユースホステルで「修行コース」認定されていたので、何度も走ったのだが、最後に走ったのは20年近く前、2002年だ。
 日曜の早朝の用事を済ませてから出発。月曜に休暇を取ってある。移動の自粛が呼びかけられているが、一人で自動車でアプローチし、田舎や山間部を自転車で走ることは問題ないだろう。いつもやっていることだ。注意すべきは、そこに付随する宿泊や外食。食事は短時間だし、感染リスクは低い。また、個人情報を残さないから、感染者が出たとしても追跡され濃厚接触者に認定されることもまずない。自分が感染さえしていなければいい。長時間を過ごし、名前や住所を記録される宿泊施設では、感染はもちろんだが、濃厚接触者に認定されることも避けられるように考えなければならない。やはり、ドミトリー形式でなく、個室に泊まるべきだろう。四国には無料のキャンプ場もあるが、この時期のテント泊は暑くて、眠れない。標高の高いところ、例えば、高知県の大豊町の梶ケ森キャンプ場は標高1000mを越え、真夏でもシュラフなしで泊まったら寒くて大変だった。シュラフがあれば大丈夫だが、そこまで行くのはちょっと遠い。

 日曜の朝に地域の清掃活動があり,それが終わってからの出発。清掃活動は6時開始で7時前には終わったが、暑い中でのそれなりの重労働。少し休憩を取って、9時半過ぎの出発。しかし、スタートしてしばらくしてから忘れ物を取りに戻って30分のロス。財布を忘れたのだ。取りに戻ったが、現金は1万2千円しかないのを思い出す。まあクレジットカードもあるし、1泊2日だからそんなに費用は掛からない。これで足りるような気がする。もし足りなければ、明日郵便局でおろせばいい。
 高速道路や有料道路を極力利用しない。、三田でラーメンを食べて、六甲を越え明石海峡大橋を目指す。ラーメンの直前、対向するスクーターのライダーがなぜか合羽を着ていると思ったら、その後雨がパラパラ。雨はすぐに止んだが、その先しばらくは路面がぬれた状態だった。カーナビ代わりのGPSレシーバーを見ながら進むが、どうも右往左往して、なかなか明石海峡大橋最寄りの垂水I.C.が近づいてこない。帰り道はルートを変えよう。クルマも多いし。
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 どうにか明石海峡大橋を渡り、淡路島に上陸。最初の出口、淡路I.C.で一般道へ。淡路島東岸を南下。半年前の淡路島一周で自転車で見た景色の復習だ。洲本市街から内陸に入り、次は大鳴門橋を目指す。ここも、淡路島南I.C.から鳴門北I.C.までの最低区間のみ。本州と四国を結ぶ橋の通行量は高いイメージがあったが、ETC利用でずいぶん安い。明石海峡大橋は910円、大鳴門橋は690円だ。移動の自粛が要請されている現在、休日特別割引は適用外だが、本州と四国を結ぶ路線は、休日深夜を問わず、ETC利用で割引されるらしい。つまり、自粛期間でも。なんと通常料金の半額未満だ。
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 降り立った大鳴門橋のたもとは、四国本土にあらず。大毛島という離島。まだ16時過ぎなので、この後の行動計画を練るため、作戦タイム。クルマを止められる場所として、鳴門市街と反対の鳴門海峡を見下ろす鳴門公園を目指す。がその手前の千鳥ヶ浜の駐車場にクルマを止める。少し日が陰ってきたことだし、自転車でひとっ走りしたい。だから、市街地に入る前に、と思ってきてみたが、海水浴客のクルマの出入りが多い。海水浴場としてこの夏海開きしていないとのことだが、自己責任で訪れている人々でいっぱい。あまりここを走りたいとは思えない。
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 地図を見て、鳴門徳島自転車道なるものを発見。これはおあつらえ向き。宿泊地から近いので、宿の駐車場にクルマを止めよう。クルマで小鳴門橋を渡り鳴門市中心街へ。宿泊予約をしたビジネスホテルは、鳴門駅のすぐ近く。駐車場にクルマを止めてチェックイン。大部屋を仕切った「半個室」という、聞きなれない表現の部屋だったが、とりあえず鍵のかかる個室だった。ただし、個室の仕切りの壁と天井の間には隙間があり、隣の部屋の物音は丸聞こえ。まあこれなら、防音がもともとないことを前提として割り切ることができる。バス。トイレ、洗面所もないことも同様。そういう部屋でよければどうぞ、というわけだ。大部屋というのがよくわからないが、宴会場か、イベントスペースか。廊下に面した両開きのドアを開けると、中に通路が伸びていて、両側の壁に3つずつ個室の扉がならんでいる。エアコンはその大部屋全体のもので、天井と仕切りの壁の隙間から各個室に冷気が入る。強めの冷房がかかっていて、もちろん各部屋で調整などできず、衣類で調整してちょうだい、ということのようだ。長袖を持ってきていたよかった。これで、ドミトリー形式のゲストハウスや、カプセルホテル並みの1泊素泊まり2800円。しかも、宿泊予約サイトのポイントがたまっていたので、1700円しか支払わなくてよかった。天井と壁の隙間は身長よりも高い位置のため、隣人の発するもの音は聞こえても、飛沫はやってこない。
 そういえば、昨年夏に泊まった京都市内のホテルは、完全に個室ではあったが、洗面台はあるもののシャワーやトイレはなく、しかも部屋の面積の半分くらいをベッドが占めるというものだった。その代わり公共スペースが充実していて、1階のエントランスホールと一続きの空間には、自炊用のキッチンもあり調理道具を借りることができた。また、手回し式のコーヒーミルで好きな豆を自分で挽いて自由にドリップコーヒーを飲むことができた。小さなテーブル席もたくさんあって、当然WiFiも完備。自分で入れたコーヒーを飲みながらパソコン作業をする人の姿も盛られた。これで一泊2000円台。京都駅から徒歩圏内で、本来はなかなか予約が取れないが、旅行等の自粛が求められている時期のため、近くにある同じ系列のバス・トイレ付個室のホテルと比べ空室が多いとのこと。本来なら外国人観光客が自炊をしたりコーヒーを飲みながら過ごしていそうな公共スペースである。こうした、ドミトリー形式のゲストハウスと個室のホテルのあいのこのような設備で、ドミトリー並みの料金の宿があちこちにできているようだ。
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 少し部屋で休憩。実はまだ日が高いので、もう少し涼しくなってから走る方が快適だろう。インターネットに接続し、周辺の様子を調べると、「いのたに鳴門店」なんて店が近くにあるではないか。「いのたに」といえば、徳島ラーメンを代表する店。かつて、徳島市内の本店を訪れたが休業日で、巽屋という別の店を訪れた。2003年7月のことである。その本店ではないものの、18年越しのリベンジができる。
 17時過ぎに部屋を出る。クルマから折り畳み小径車を下す。自転車を2台積んできているのだ。ポタリングにはこちらだね。いのたにの営業終了18時には十分間に合うと思っていたが、少し迷走もあり店の前に着いたら17時半。鳴門市役所の近く、国道28号線と撫養川の間の住宅街の中にひっそりと存在する店だ。営業中の看板が引き上げられようとしている。慌てて声をかけると、店に招き入れてくれた。
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 「徳島ラーメン」という呼び名は、1999年に生まれた。「新横浜ラーメン博物館」に「いのたに」が出店したことに始まる。ラーメンテーマパーク新横浜ラーメン博物館では、毎年全国からその地域独特のラーメンを発掘し、期間限定で仮設店を出店してもらう、という企画を行っていた。徳島市内では、半数近い店で独特の黒いスープにバラ肉、生卵の取り合わせのラーメンが提供される。それが、選出された、ということがご当地ラーメンとしての「徳島ラーメン」誕生のきっかけとなった。
 1966年創業の徳島本店に対し、この鳴門店は1976年ごろの創業とのこと。十分に老舗といえる。実際に店内の雰囲気は懐かしい昭和の感じ。ちなみに、18年前に訪れた巽屋は1995年創業とのことで、比較的新しい店だった。
 店内には、子供連れのグループが2組が食事中。中華そば並が600円で、大は650円なので当然「大」を選ぶ。しばらく待って提供されたラーメンのスープは確かに黒っぽいが、うっすら澄きとおっている。豚骨スープに濃口しょうゆだれを加えた濁った茶色というイメージなのだが。バラ肉は少なめ。メディアでは100円プラスの「中華そば肉入り」に50円の生卵のトッピングが追加された写真が紹介されている。もともとの量は少なめなので、大でもさほど多くは感じない。本店ではないものの、18年越しのリベンジ達成。先客のうちの一組よりも先にも背を出る。
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 撫養川沿いを北上するとすぐに小鳴門海峡。鳴門北I.C.や千鳥ヶ浜がある大毛島との間の海峡だ。鳴門徳島自転車道の起点を示す案内板があるが、自転車道は車道の脇の自歩道。大毛島、そして淡路島を左に見ながら東へ。公園として整備された岡崎海岸を過ぎてしばらく進むと、車道は途切れ、独立した自転車道となる。内陸は住宅街から林に変わる。「いわし山」だそうだ。岬の小ピーク「ぼら山」と「いわし山」の間の鞍部を越えて道は南下に転じる。向かい風に抗って進む。紀伊水道に面した大手海岸だが、対岸の本州は霞んで見えない。内陸側には一面のサツマイモ畑。その向こうに鳴門市街が見える。小高い丘に建つ天守閣は岡崎城址、別名撫養城。自転車道は防波堤の上。ただし、道幅が広く、畑の農道かアクセスできるため2台ほどクルマに出会った。とはいえ基本的にクルマとは隔離されている海と畑の間の道。無心に走るにはちょうどいい。
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 大手海岸が終わり、旧吉野川の河口に突き当たる。今は徳島市の北部が吉野川本流だが、かつてはこちらが本流。内陸部もサツマイモ畑から造船施設に変わっている。
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 鳴門徳島自転車道は、この旧吉野川の対岸にも続いているのだが、川を渡るには国道28号線の大津橋まで2km以上遡らないといけない。しかも、遡る途中で支流を越える必要があり、その支流を渡る橋までまた回り込まねばならないので大津橋までは3kmを越える。その支流は、撫養川で、つまり旧吉野川河口部と小鳴門海峡をつないでいる。一体どちらからどちらへ流れているのか。おそらく、流れていない。人工河川とか運河という要素が強いのだろう。
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 回り道に回り道を重ねて旧吉野川を渡り、対岸と変わり映えしない工場の並ぶ風景。紀伊水道に出て徳島阿波おどり空港に面した区間へ行けば雰囲気が変わるのだろうが、それはまだ3kmくらい先。ここで引き返すことにした。
 帰路は大手海岸ではなく、撫養川に沿って北上すると、追い風のアシストもあって、あっという間に鳴門駅まで戻ることができた。。
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 ホテルの部屋に入る前に、買い出し。駅裏に建つ昭和の雰囲気漂う5階建ての商業施設へと歩いて行く。1階がスーパーマーケットになっていて、ちょうど賞味期限が迫る総菜を割引きで売っている時間。今夜の夜食に明日の朝食と行動職までたっぷり買い込んだ。
 ビジネスホテルの部屋に戻ると、隣室のもの音がよく聞こえる。まあ、お互い承知で泊まっている。飲み物の缶を開けるプシュという音が立て続けに聞こえる。ビール系だろう。TVがあるけど、音を出すのは気が引ける。イヤホンを持ってきているが、ケーブルが短くて窮屈だ。まあ、この数日NHKも民放もつまらない番組ばかりだし、見ないことにしよう。大浴場で入浴。今朝は早朝から作業だったし、明日も朝は早い予定なので早く寝ようと思ったのだが、無料のWiFiでダラダラネットを見ていたら、寝るのは23時過ぎになってしまった。

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