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2021/05/31

境水道とべた踏み坂(伯雲の境1)

 数年前、軽自動車のCMで話題になった「べた踏み坂」は、鳥取県と島根県の境にある湖「中海」の中の離島へと渡る橋だ。その下を船が通れるよう中央部が水面から40m以上もあり、クルマで通るときにはアクセルペダルを床まで踏み込んで登らなければならい急勾配の坂となっている、というわけだ。その橋を含め大根島や中海の湖岸を自転車で走ってみることにした。
 鳥取県内には山陰自動車道や鳥取自動車道など、自動車専用道路が伸びていて、しかも通行無料。東の鳥取から西の米子まで1時間半足らずで行ける。さらに鳥取市まで、つまり兵庫県内にも無料の自動車道があるので、2時間余りで行ける。つまり京都府の丹後地方から米子までの約200kmを3時間半くらいというわけだ。
 というわけで、4月中旬、いざ伯耆の国へ。鳥取・米子間は完全に自動車専用道路がつながっているわけではなく、倉吉郊外の北条砂丘は一般道となる。ただし、12kmに信号がわずか2つ(それも短い間隔で連なっている)しかない、平坦な直線道路。ここは以前からクルマが爆走しているところだった。今日はスピード違反の取り締まりをしていた。こんな道だとたくさんつかまるんだろうね。
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 鳥取県の西部まで来るのは久しぶりなの、米子の手前で少し寄り道。名和I.C.で自動車道を降りて御来屋駅へ。趣ある古い木造駅舎。どうにか桜の花が残っていた。そしてこの時期まだ白い部分が残る伯耆大山をホーム越しに眺める。
 あとは国道9号線で米子へ。少し迷走の末たどり着いたのが、笑福両三柳店。鳥取市や大阪市でも展開している二郎系のお店。スーパーマーケットを中心とする商業施設群の一角にあるテナントだった。店は空いていて、私の前に先客1名。私のすぐ後に1名。それだけ。野菜増しを注文したのだが、出てきた野菜の量はなんだか物足りない感じ。後から来た客の野菜長増しの方が多いくらいだ。まあ、いいか。常識的な量と比べれば、けた外れに大量なのだから。
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 そのあとは一路境港へ北上。川のような境水道の岸壁に漁船が並んでいる。その漁船の向こうに対岸の山が迫る。あちらは島根県松江市だ。無料で止められる駐車場にクルマを止めて自転車を準備。境水道沿いを西へ。中海へと向かう。
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 まるで川のような境水道、なんて書いてしまうのだが、実は本当に川だそうだ。この境水道も中海も、その上流の宍道湖も、すべて斐伊川ということだそうだ。
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 港の施設を迂回するため岸から離れ狭い路地を行く区間もある。レトロな雰囲気の商店の前に止められたレトロなオートバイに目を引かれる。
 視界が開けた。中海だ。そして、高くそびえる江島大橋が見えてきた。湖岸を進んで橋に近いづいていくが、橋を渡るには一度内陸に入らないといけない。その高さを稼ぐため坂の始まりは内陸部にある。対岸の江島は地価ので、水上よりも陸上の区間が長い。
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 さあ、べた踏み坂へと昇る。クルマの通行は多いが両側に車歩道があるので安心していける。長い橋のため歩行者は少ないが、まったくいないわけではなかった。自転車も数台見られたが、私以外はみな押して上っていた。そんな急坂を登った橋の真ん中は、景色が抜群。中海に浮かぶ江島、そして大根島。そして、中海越しの大山が圧巻。江島、と大根島そして本土は堤防でつながっている。中海の北西部は、二つの島と堤防によって閉ざされている。だから、日本海の外海から境水道を経て松江港、さらには宍道湖へと船で行きつくには、江島大橋の下を通らねばならない。大きな船も通れるように橋は高く作られ、べた踏み坂が生まれたということだ。
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 しかし、天気が悪化している。強風が吹き荒れれている。地上で吹いていた風とは比べものにならない風圧を感じる。そして、雨。週間予報が発表されてから、曇りと雨予報を行ったり来たりしながら、前日には曇り予報に落ち着いたのだが、降り出してしまった。雨粒はだんだん大きくなってきていて、これから走っていくつもりの大根島方向の上空は暗い。大山もほんやり霞んでいる。

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 この橋はかつての国境で、現在県境。伯耆の国からほんの少し出雲の国へ足を踏み入れた。ここで引き返すことにした。遠い道のり。久しぶりに訪れた地ということもあって、迷走したり時間の読みが甘かったりした。これを踏まえて次は段取りよく行きたい。ということで、クルマに戻る前に、水木しげるロードに寄る。2005年8月の隠岐からの帰り道以来、16年ぶりに鬼太郎やねずみ男に再会。雨は小康状態。
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 クルマに乗り込んだら弓ヶ浜のパーキングスペースで大山を眺めてから、4時間の帰路に就く。

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