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2021/04/16

キャリーバッグで20インチ折畳自転車飛行機輪行北海道の旅

 14インチホイールの折畳小径車対応のキャリーバッグ「Vélo Line MOBILLY」で飛行機輪行。北海道利尻島へ。冠雪した利尻富士と紅葉を楽しみながら島を一周。天気もばっちり。あとミシュランガイド掲載の味楽のラーメンも堪能。
 ただし、自転車はこのキャリーバッグにはサイズオーバーの20インチホイール。でも工夫をすれば入る。前後の車輪とシートポストを外して、入りました。これなら飛行機で受託手荷物として他人に預けても安心。それに、キャリーバッグだから、高速バスにも載せてもらえるし、フェリーでは自転車の運賃不要。

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2021/04/09

Slide and Ride 扇ノ山2021

 先日の扇ノ山で一番心地よく滑れたのは、山頂の南西側斜面だった。広い谷状の疎林。勾配も、ザラメの具合も程よく、登り返しさえしなくてよければ、どこまでも滑り降りたかった。ところがその滑走シーンの動画撮影を忘れていた。このことをちょっと悔やんでいる。
 扇ノ山は20年以上前から訪れているが、山頂南西斜面を滑ったのは10年ぶり。10年前は、動画撮影などできなかった。だから今回撮影できていれば貴重な動画となるはずだった。この南西斜面は山頂から見えない。八頭町の姫路集落からの登山ルート沿いにあるがその姫路ルートはあまりメジャーではない。だからこの斜面を知らない人も多い。山頂からも、最もメジャーな大ヅッコを越えて山頂に至るルートからも見下ろせる東斜面を繰り返し滑るのが一般的だ。2011年はステップソールの板を使い始めて2シーズン目。山頂に着いて辺りを散策。姫路ルートの尾根を少しだけたどって南西斜面を見下ろした。ほんの少しだけ滑り降りてみたが、上り返しが気になってすぐに滑降をやめてしまった。当時はまだステップソールの板の機動力を十分に生かしていなかった。あれから10年、南西斜面のことをほとんど忘れていた。今シーズンインターネット上でこの斜面の滑走の記録を見て思い出したのだった。
 それともう一点。河合谷高原の残雪の様子を確認したい。これまでの経験と上山高原の残雪の状況から、河合谷側の様子をある程度イメージできているのだが、それがどれだけ正確なのかは実際に確かめてみないとわからない。まったくでたらめなのかも知れない。
 この時期の雪解けは速い。次の週末まで待っていられないので、7日に体制を整える。というわけで家から2時間。前回の兵庫県新温泉町から上山高原ではなく、鳥取県岩美町から鳥取市の河合谷高原へ。河合谷林道に入ると、道路に細かい木の枝が散乱している。両側から木が倒れかかっている。実際に倒れている木もあるが、かろうじてクルマが通れるように切られている。登っていけば林間を抜け、倒木の障害物はほぼなくなる。次の障害物は雪だな、と思ていたらクルマだった。路肩に寄せずに駐車されている。ということは…。その先で残雪が道をふさいでいた。まだ河合谷牧場の分岐にも達していないのに。
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  GPSレシーバを起動して位置を確認。河合谷牧場分岐の手前、標高700mちょうどの地点だ。標高860m地点まで行ける、と想定していた。そこは河合谷林道が標高912mピークを回り込む区間の始まりで、ピークの北側に大きな残雪帯ができ、クルマはそこまで、という状態が結構長く続く。ただし、ピークさえ回り込めば雪解けした高原が広がる。
 想定外の増加分は、標高差で160m、距離にして2~3kmくらいだろうか。クルマを降りて、残雪を見てみると、道路をふさぐ区間は20mくらいで、雪の厚みは30cm程度。週末には開通するかもしれない。でも、やはり今日行くしかない。山頂周辺の斜面の雪も、賞味期限ぎりぎりのはずなのだ。自転車という機動力もあることだし、決意を固める。
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 スキーブーツを履いて、スキー板を自転車に固定して、11:53、スタート。残雪を乗り越えると、予想通り周囲に雪が見られなくなる。500mで河合谷牧場への分岐点。河合谷林道はまた残雪でふさがれている。河合谷牧場へハンドルを切る。クルマが侵入しないように鎖でふさがれている。厳密には不法侵入となるのだろう。荒らさないように、静かに穏やかに舗装の作業道路を通らせてもらう。
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 尾根筋に牧草地が広がる河合谷牧場。日当たりがよく雪解けが早い。その中を行く作業道は、河合谷林道よりも残雪が少ないはず。また、急勾配であるがその分距離も短縮できる。帰宅してからGPSトラックを確認すると、河合谷林道より牧場作業道の方が1.2km短かいことがわかった。
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 しばらく沢沿いを行き、作業小屋などの建造物をいくつか過ぎると、牧草地帯へ。ぐんぐんと標高を上げていき、岩美町の海岸など下界の景色が見えてくる。春の日差しと乾いた風、そして鳥のさえずりが心地よい。
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 さらに勾配が増す。舗装がアスファルトからコンクリートに変わり、つづら折れとなる。スキー板を積んだ自転車に、スキーブーツでのペダリングは厳しい。押して登る。ローギアが28Tから34Tのスプロケットに交換してくればよかった。残雪はまだ出てこないが、倒木が道をふさいでいた。
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 急登を越えるとさらに景色がよくなる。前方に白い尾根が見えてくる。それと、急登を越えたといっても、そのあとの登りも普通の基準からいうと十分急登である。
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 道路をふさぐ残雪が出てきた。もちろん部分的で10~30mほど。自転車を押して乗り越える。河合谷林道はもう少し残雪が多いと思われるが、スキーで滑って降りるには、細切れである。だから、自転車の出番なのだ。この先水とのふれあい広場まで自転車で行くつもりだ。
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 3つ目くらいの残雪帯が難関だった。丘のように盛り上がり、壁のような斜面が立ちふさがる。自転車をあきらめようか、という考えがよぎる。でも挑むことにした。左足、右足でステップを刻み、自転車を引き上げる。これを繰り返す。左、右、自転車、左、右、自転車、左、右、自転車、左、右、自転車…。なかなか越えられない。やっぱりここが自転車の辞め時だったか。でも、登り始めたから行くしかない。10分近く費やし、何とか乗り越えた。そのあとはまた雪が切れしばらく自転車に乗れる。何度か残雪を乗り越えるが、もう難所はなかった。
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 13:18、牧場を抜け河合谷林道に合流。そこより下の河合谷林道は残雪でふさがれていた。上向きは、アスファルトが露出。水とのふれあい広場から路面を流れる水のおかげだ。やっぱり自転車をあきらめなくてよかった。下りはもちろんだが、登りでも歩くより自転車の方が早い。小さな残雪帯を越えて、13:25、水とのふれあい広場到着。距離は4.9km。4日前と比べて、明らかに雪が減っている。
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 自転車から降ろしたスキー板を履いて、13:38、雪の上を歩きだす。しかしすぐに雪が切れ、河合谷登山口を板を持って通過。雪はないだろうし、出だしの階段を上るのは嫌だし、登山道は通らない。農道から大根畑を経由して登っていく。当然畑は日当たりがいい場所なわけで、雪が切れている。まあこれは想定内。板を担いで農道を歩く。登山道のあるブナ林をのぞき込むと、なんと林間も地面が露出している。
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 それでも登るにつれて雪はつながり、そのまま小ヅッコと大ヅッコの間のブナ林へ。男女5人連れのツボ足パーティとすれ違う。私が登ってきた大根畑の方へと出て行った。もしかすると河合谷林道に止まっていたクルマの人たちかも知れない。大きめのクルマだったから、5人乗車で来ているということは十分考えられる。河合谷林道の残雪上のトレースは、スキーでもスキーブーツでもなかった。おそらくツボ足登山者。とはいえ、彼らは上山高原から来た可能性もあるが、そうだとすれば遠回りとなる大根畑方面に向かわないと思われる。
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 藪が出かけていたブナ林もすぐに雪が分厚くなる。大ヅッコ北斜面は暖冬の昨シーズンでさえも、5月まで滑走できた。単独の男性アルペンスキーヤーとすれ違う。河合谷林道の足跡はプラブーツのものではなかったから、彼はおそらく上山高原から。道路開通の報告がすでにネットに上がっているからね。
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 大ヅッコを越え、扇ノ山頂上との鞍部へと下る。が、そちら側は南斜面で雪解けがかなり進行している。もともと林が密であまり滑りやすくないのだが、それに加えてツリーホールが広がり雪面が途切れがち。単独のツボ足の女性が登ってきた。私に気付いて慌ててよけてくれる。河合谷からの登山者は、彼女かも知れない。そういえば、足跡の数はあまり多くなかったような気もする。
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 下っていくと、ツリーホールが小さくなり雪面が安定する。上部の雪解けが早いのは日当たりによるものと思われる。鞍部を越えたら最後の登り。そして、15:20山頂に到着。よかった、東斜面はまだ十分に滑れる。氷ノ山の雪解けは4日前よりも明らかに進んでいる。ツリーホールならぬ、小屋ホールの壁にスキー板を立ててみる。4日前はちょうど170cm強の板と同じ高さだったが、今日は30cmほどスキー板のトップが飛び出している。つまりそれだけ解けたということだ。前回の翌日、つまり3日前の暖かい雨がかなりダメージを与えたことだろう。
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 さて、4日前よりも1時間ほど押しているので、南西斜面を一本滑ってから山頂に戻り、東斜面を滑りつつ下山、ということにしよう。ビデオカメラを準備。胸のカメラで前方を、頭のカメラで後方を撮影。今日は2台体制だ。
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 南西斜面は山頂からは見えず、少し尾根を移動する。ところが、黒々とした藪が出ている。4日前とはすっかり違う景色だ。ああもう賞味期限が切れてしまったか、と泣きたい気持ちになるが、どうにかこうにか藪を乗り越えると白いバーンが見えてきた。まあ、黄砂で黒ずんでいるが、それでも藪よりは白い。2台のカメラが録画モードになっていることを確認して、滑る。ああ気持ちいい。斜度も、広さも、疎林も、ザラメ雪もちょうどいいくらい。どこまでも滑りたいが、上り返しが気になる。帰宅してからGPSトラックを比較してみたら、4日前より少し控えめな滑降だった。
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 山頂に登り返し、15:55、今度は東斜面へ。数ターンで大ヅッコ鞍部へ向けてトラバース。黄砂で黒ずんだ雪面に白い線。4日前の私自身のトレースだ。そうそう、同じラインだ。
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 後は、大ヅッコ北斜面、大根畑と昇ってきたルート、そして4日前と同じコースを滑る。大根畑から疎林を経て農道へ渡るとき、誤って池を越えることになってしまった。雪に埋もれているので大丈夫と思ったら、その雪がかなり緩んでいて一瞬水上スキーになってしまった。疎林をもう少し下ったら池から流れる沢をスノーブリッジで渡れたし、あるいはそのまま河合谷林道まで疎林を下ることもできた。登りで確認したけどいざとなると渡れるところで渡ってしまわないと不安になってしまうんだよね、沢沿いは。
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 16:55、水とのふれあい広場到着。スキー板を自転車に固定して、17:06、自転車スタート。早い早い。下りも河合谷牧場の作業道へ。ツボ足のトレースは登り同様河合谷林道を下ったようだ。牧場作業道の方が距離が短いのにね。
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 下界、いや少し先の尾根さえも霞んでいる。空が暗くなったのはまだ日没のせいではないようだ。一雨来るか、と思ったら急速にガスが上がってきた。雨ではないようだ。まあ、ガスに巻かれても作業道を見失うことはない。それにすぐに霧は晴れた。
 登りで苦労した残雪の壁も、下りは楽チン。滑落はしたくないから、かかとを雪面に突き立て慎重に下る。何度か残雪、そして倒木を越えるが、そんなタイムロスを補って余りある、急転直下のダウンヒル。
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 スキー板を自転車に固定する箇所は、ハンドルポスト下とサドル下の2か所。ここをストラップで縛る。ところが、一昨年その状態でシングルトラックを下ったら、サドル下のストラップが切れてしまった。それまで舗装路の走行では何ともなかったのに。そこで昨年からサドル下はストラップだけでなく、使い古しのタイヤチューブをさらに巻くことにした。ゴムのチューブにテンションがかかるようきつく巻かないといけないので、少し手間は増えるが、これはいい。2008年夏の乗鞍大雪渓から平湯峠までの下りでは、スピードを出すとスキー板の振動がだんだん大きくなり危険なので、標高差1000mのダウンヒルを飛ばせなかった。ところが、今日はタイヤチューブのおかげで安定している。作業道なので、乗鞍より急勾配で急カーブにもかかわらず。いやむしろ、スキー板を積んだ方が安定している。急な下りでは、ジャックナイフ、つまり前転のリスクが高まる。だから、サドルから尻を上げて体を後方に引いて、後輪を抑えつける(もちろん回転しているホイールに尻を載せるのではなく、重心を後方に移動させるということ)。ブレーキをかける時には特に。今はスキー板を後方に突き出す形で積んでいるので、これですでに重心が後方に位置していてジャックナイフになりにくい。それでも、最も急な個所では後輪が一瞬浮き上がって、慌てて体を後ろに引く。
 自転車にスキー板を固定するのでなく、ザックに板を括り付けて自転車に乗る方法もある。ザックに板をつける方が、自転車に板を固定するよりも少し手間が少ない。それと引き換えに、重い荷物を背負うので体の負担が大きいし、重心が高く不安定になる。さらに下りでは、スキー板が後頭部にのしかかってくる。ヘルメット必須である。さらにジャックナイフを防ぐために体を後方に引く姿勢もつらい。なのに効果が少ない。腰を後方に引いても、より前傾してしまう上半身とともに、板のトップが前に傾くので、重心があまり後方に行かない。
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 17:32、下山。水とのふれあい広場から30分かからなかった。
 訪れる前の想像と、実際の雪の様子はおおむね変わらなかったが、最も予想とずれていたのはクルマで上がれる限界点。数百メートル、あるいはそれ以上のインターバルで点在する車道の残雪帯。そのうちどこが車止めとなるかは日々刻々と変化する。冒頭にも書いたが、週末まで待てば、もっと上までクルマで入れるだろう。ただし、それと引き換えに滑走できる斜面を失う可能性が高い。やはり週末まで待たなくてよかった。この時期の1週間はあまりにも大きい。

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2021/04/05

山陰最後の雪山その名も扇ノ山

 とうとう今シーズンも扇ノ山に順番が回ってきてしまった。近畿以西最後の雪山、最後の砦。柔道の勝ち抜き戦でいえば、大将の登場だ。
 この冬は、12月からまとまった降雪があり幸先の良いスタートだった。私の住む丹後の平野部では、3年ぶりにまとまった積雪。しかし、それも1月まで。2月3月の記録的な温かさで、結局は3年続きの暖冬ということに。さすがに昨年よりは少し残雪は多いようだが(10日ほど早い時期に訪れ今回と同程度の残雪)、冬の降雪は少なくても春先の気温が低かった一昨年よりは雪解けが早いようだ(1週間ほど遅く訪れ今回より残雪が多かった)。
 4月3日、自宅からクルマで2時間。上山高原にクルマを止める。よかった、除雪されていて。残雪シーズンの上山高原から扇ノ山への報告が、まだネットで見つかっていないのでどこまでクルマで入れるかの確証を持たず、河合谷牧場からのアプローチとどちらが有利か迷いながら来たのだ。
 道路の雪解けは、必ずしも標高が低いところから進むわけではない。日当たりの悪いところが、遅くまで雪が解け残る。解け残る場所は毎年決まっていて、これまで訪れた経験からそれは頭に入っている。
 除雪が行われた場合、上山高原がその限界点なのだが、今年はすでに道路以外にもほとんど雪がなく、除雪というより自然融雪によるものである。ただ、高原のすぐ下のヘアピンカーブが雪が解け残る地点で、今日もほんの数メートルの区間だが、クルマくらいの高さの雪の壁ができていた。ここは除雪されないと2kmほど手前にクルマを止めることになり、河合谷牧場からのアプローチの方が有利となる。
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 上山高原の除雪の限界点から小ヅッコ登山口へ向かう場合も、河合谷牧場の自然融雪の限界点から河合谷登山口に向かう場合も、未除雪の車道を1時間ほど歩くことになるのだが、後者は自転車が使える。牧場およびその周辺を通る道は日当たりがよく雪解けが早い。標高も日当たりも上山高原と同程度の条件である河合谷牧場も、ほとんど雪がないものと思われる。クルマの通行を妨げる残雪を乗り越えれば、あとはずっと自転車で走れると想像できる。おそらく何度か残雪を乗り越えて「水とのふれあい広場」つまり河合谷登山口付近まで自転車で入れるだろう。だから今日は自転車もクルマに積んである。自転車の準備、特にスキー板の積載などの手間を考えれば、登りの時間短縮にはならないが、下りで舗装路を歩くことを考えると自転車が有利である。ただし、それは河合谷牧場側からのアプローチの場合のお話。上山高原からだと自転車の出番はない。高原よりも奥の車道は数か所で途切れてはいるものの、ほとんど雪に覆われている。勾配も程よく、復路は快適に滑れる。
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 とにかく、上山高原で結果オーライ。スキーの準備だ。入山者のものと思われるクルマが5台ほど止まっている。自動二輪が登ってきた。途中で一台すれ違ったが、それとはまた別かな、いや同じかな。まさかまだ雪で道路が閉ざされているとは思わずに訪れる人は珍しくない。自動二輪が引き返した後、クルマがやってきた。入山者でなく、家族連れだった。高原の芝生でピクニックを楽しむらしい。天気は下り坂。青空がわずかにのぞいているものの、空の大半は雲に覆われ、薄日が差す程度。日焼け止めは塗らないでもいいだろう。あと、南風が強い。
 スキー板を装着し、11:45、雪の上を歩き始める。ステップソールの板なので、シールは持ってきていない。しばらくして雪が途切れ、板を外して少し歩く。そのあとまた板を装着し、ショウブ池を見下ろす区間でまた雪が途切れる。ここが一番長い雪の切れた区間だ。ショウブ池は雪も氷もとけ青い水面が出ている。目指す扇ノ山とその手前の大ヅッコが見える。どちらも東斜面は滑りごろという感じで楽しみだね。この雪切れ区間で、2人味のスキーヤーとすれ違う。持っているのはテレマークスキー。
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 板を装着して雪の上を歩く。今度はツボ足の2人組とすれ違う。最後の雪切れ区間を越えると小ヅッコ登山口。12:42。上山高原から2.6km、1時間。何もかもルーティンで進行している。多分この先も。
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 ここから本格的な入山。ブナ林へと分け入る。しばらく谷状の地形の底部を行く。進行方向右側の斜面から滑り降りてきたスキーのトレースがある。隣接する河合谷登山口へと下るルートから軌道修正してきたものと思われる。このトレースは前日につけられたものだと帰宅後に判明する。
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 小ヅッコ小屋を経て、杉林、そしてブナ林を行く。しばらくは雪面に顔を出したブッシュがうるさい。河合谷登山口からのルートと合流し、ブナに覆われたなだらかな稜線を行く。大ヅッコへの登り勾配が増してくると、疎林となる。勾配が増すといってもスキー場の初級者コース並み。例年5月の連休くらいまで雪が残る、最後のゲレンデだ。5月下旬に滑ったこともある(2006年5月22日2011年5月24日)。

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 さらに行くといったん平坦になった後で勾配がきつくなる。単独のアルペンスキーやが下山してきた。慣れていないようで、こわごわ滑っている。さらに、単独のテレマーカー。革靴で華麗に滑っていく。またまたやってきたのはアルペンスキーの男女2人連れ。女性の方がかなり恐る恐るという感じ。今日は、あまりスキーになれていな人の割合が多いようだ。扇ノ山はそうした人も温かく迎えてくれる優しい山だ。この日であったのは、この人たちが最後。大体クルマの台数と辻褄が合う。
 大ヅッコを越えるといったん鞍部へと下る。標高差50mあまり下るのだが、そのあと山頂まで100m登らなければならない。シールと違いステップソールが有利な場面だが、やや勾配がきつく林も濃いのであまり楽しく滑れるわけではない。
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 鞍部まで下ったら、いよいよ山頂へ最後の登り。広い斜面がだんだん狭まってくる。進行方向左手、つまり東斜面が滑りごろの斜面。ザラメでいい感じ。山頂手前の展望テラスからは、北西方向の鳥取市街が見渡せる。視程はいまいちで湖山池は霞んでいる。鳥取砂丘は確認できず。
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 そして山頂へ。14:17、避難小屋の内外にはすでに人の気配はなくひっそりしている。小屋の周囲は、まるで根明けのように雪が解けている。雪の壁の高さはスキー板と同じくらい。つまり、170cmくらい。ぼんやりと見える氷ノ山は今にも雲に飲まれようとしている。かなり雪も解けている。
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 ザックを下し、動画カメラを胸に装着して滑降準備。まずは東斜面。快適なザラメかと思ったが、気温が高くちょっと緩みすぎ。帰宅してからこの日の最高気温を調べると麓の鳥取で22.7度、豊岡23.6度まで上がったとのこと。日差しが弱いのがせめてもの救いだった。
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 山頂まで登り返したら、今度は南西斜面へ。ほんの少し稜線を南に行くとその西側に疎林のいい斜面が広がっている。東斜面よりダイナミック。ここが今日一番の滑降だった。しかし、カメラの録画ボタンを押し忘れていた。
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 登り返して三たび山頂へ、15:11。ザックを背負って、再び東斜面へ。今度は登り返さずそのまま大ヅッコへの鞍部に向けてトラバース。鞍部から大ヅッコに登り返したら、東斜面へと回り込む。私が登りの時にすれ違た人たちはみな稜線をあまり外さずに滑っていたが、大ヅッコ北斜面の上段は、東斜面へ回り込んだ方が楽しい。平坦になったところで稜線に戻り、広い疎林となった下段の斜面を滑る。最後まで雪が残るゲレンデだ。
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 そのあとはだんだん藪がうるさくなってくるので、進行方向左、つまり西側へ向かう。林を脱出すると広大な雪原へ。河合谷の大根畑だ。初めはほとんど平坦で滑るよりどちらかというと歩きの割合が大きいが、徐々に勾配が出てくる。しかし、畑だけあって日当たり良好で、雪が薄く土や草が出ていて、場合によって行き止まりとなってしまう。どうにか雪をつないで下り、疎林へ入る。林の中は雪がしっかり残っている。

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 そして最後は農道を下り、15:53、舗装路に突き当たる。といっても雪に覆われているので、舗装路も未舗装の農道も変わりはないのだが。
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 突き当りを右に進むとすぐに河合谷登山口、そして水とのふれあい広場。水とのふれあい広場の東屋が撤去され、なんだか広く感じる。道は二股に分かれ、左は河合谷牧場へ下る道。一応雪に覆われているが、かなり薄くなっている雰囲気だ。私は右、兵庫県へと戻る道。少し登り返しとなるが、ステップソールの板には何の問題もない。すぐに下りとなり、16:11、小ヅッコ登山口。雪が切れているので板を外して歩く。もう上り返しはない。車道の残雪を滑り降りて、ショウブ池とその先の雪切れ区間を歩いて上山高原へ戻ったら、16:44。私のクルマだけが残っていた。
 その夜、前日の扇ノ山のスキーの報告がインターネットに上がっていた。上山高原からのものだ。報告者は、2010年4月に野伏ヶ岳で出会った人だった(序盤の林道歩きで追い越された人)。

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大阪大正渡船ライド

 前回の湾岸ライドでは、途中で心が折れて想定したコースを完走しなかった。割愛した見どころは、なみはや大橋と千歳渡船場。このリベンジをしようと思うのだが、それだけのためというのも物足りない。
 ところで、大阪市には現在8ヶ所の渡船場があり、そのうち千歳渡船場を含む7ヶ所は片側または両岸の船着き場が大正区に存在している。大正区以外の1ケ所、天保山渡船には前回乗船したので、今回は残る7つに乗船しよう。

■春爛漫の中之島、
  「愛すべきものすべてに」の350g野菜増し、
    京セラドーム大阪

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■甚兵衛渡船場
 造船所の中を走って到着。乗船開始のジャストタイミング。幸先の良いスタート。

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■なみはや大橋
 高さ45m。港を見下ろす。霞の中にあべのハルカスや通天閣を確認。バックは生駒山地。大阪城を探すのを忘れていた。ビル群に隠れて見えないかも。

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■千歳渡船場
 船出まで10分余りのタイミングで到着。ここは往復の予定。橋を先にするか迷ったが、10分待って先に渡船に乗る。

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■千歳橋
 高さ28m。自転車や歩行者の日常的な生活道路というには険しい。確かに渡船の乗客のほとんどは高齢者。

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■船町渡船場
 桜並木を通って到達。運河を渡る。対岸はすぐそこ。乗客は、私一人だけだった。

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■木津川渡船場
 場所が分かりにくかった。並行する新木津川大橋の高さを稼ぐためのループへの車道の脇に船着き場の入り口を発見。

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■千本松渡船場
 木津川渡船場から工場群を迷走し、クルマの多い大通りを通って到達。並行する千本松大橋は両側ループ。

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■落合下渡船場
 工場群の中を行く片側一車線の道を通って向かう。夕方でクルマが多いので、安全のため自歩道を走った。到着したとき、ちょうど船が出て行った。向こう岸に着岸直前、船の上から「バイバーイ」と子どもの声。こちら側で見送る友達も「バイバーイ」。10分後の次の便を待つ間、辺りは夕景に変わる。

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■落合上渡船場
 落合下渡船場からの距離は700m。対岸同様工場の中を行く。でも、クルマは少なかった。なかなかつかない。やはり通り過ぎていた。引き返すが、案内板などは皆無。事前にルートを入力しておいたGPSレシーバがなければたどり着けない。到着したらまたも船が出ていくところ。迷走しなければ乗れたのに。1便遅れとなり、15分のロス。すっかり夜の帳が下りた。

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■大阪の夜景。本通りを外せばクルマは少ない。
 京セラドーム付近の木津川、
  堂島川越しに見る中之島のビル群、
   ライトアップされた夜桜

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(3月下旬)

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2021/04/01

久しぶりの成相山激坂アタックは16インチ小径車で

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 25パーセントほどの激坂を、何とか足を突かずに登り切った。といっても下から全部というわけでもなく急勾配の核心部のみ、道幅いっぱい蛇行してのこと。
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 西国三十三所第二十八番札所である成相山成相寺への専用道路。要するに私道に当たるため、道路規格外の急坂が存在している。また、基本的にお寺に用事がある人しか通行しないので、交通量は少ない。それでも春の陽気と桜の開花にいざなわれたのか、行楽を兼ねての参拝客と思しきクルマが数台通る。その時は、蛇行できず道路の橋を直登するしかない。ホイールベースが短いため、前輪が浮き上がりそうになる。マニュアルトランスミッションらしき軽トラックがエンストしそうになり一瞬停止、そのあと凄まじいエンジン音を響かせて登って行った。また自転車も2組で3台。いずれも下りのシーンだったが、ブレーキを握るのも大変なので、休憩していた。
 私にとって、この成相山の坂は、仮想励ましの坂。北海道小樽市の励ましの坂」を自転車で足を突かずに登りきると、坂の上の宿「とまや」で「おめでとう」と言ってくれる。これを過去に5回達成しているのだが、挑戦する前に力試し及びトレーニングとして挑んだのがこの成相山の坂なのだ。励ましの坂は距離が1km足らず、標高差100m余り、最大勾配24パーセント。成相山の坂の上部1㎞足らずの区間が、ちょうど標高差と勾配で励ましの坂を少しだけ上回る。つまり、成相山を登れたら励ましの坂も登れるはず、というわけだ。昨年、一昨年はそれぞれ20インチホイールの折畳小径車で励ましの坂を登った。既に自分の力量はわかっていたし、さらにギア比から大丈夫だろうと判断し、成相山の力試しを省いて励ましの坂へ挑んだ。想定通り登り切った。しかし、新しい16インチホイールのPLATINUM LIGHT8は話が別。他の小径車がフロントダブルなのに対し、こちらはフロントシングルでギア比があまり低くない。トレーニングでは禁じ手にしていた蛇行も解禁して何とか登り切った。(3月下旬)

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霞ふかし

 3月の終わり、黄砂が飛来し深い霞に覆われた。右端の写真は、春のわりに空気が澄んでいるときのもので、2016年4月5日のもの。

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 真ん中の写真は、曇り空の背景が保護色のようになっているが、桜は開花している。3月ですでに七分から八分咲きといったところ。ちょうど、2016年よりも1週間早い。
 桜の開花の早い遅いは、開花の準備期間である2月の気温が大きく影響していると言われる。今年2021年は、記録的に暖かい2月だった。3月は下旬になりようやく20度を超える日が何日か現れたが、2月中旬に20度を超えた日が何日もあり、しかも22、23度まで上がる初夏の陽気。1月に積もった雪も一気に解け、北近畿のスキー場は3月初旬から中旬でほとんどがシーズンを終えた。
 12月からのまとまった積雪で、3年ぶりに喜んだのだが、短い冬だった。

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