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2021/03/20

大阪湾岸ライド

 サイクルスポーツ誌2019年11月号に「大阪北部サイクリングマップが完成」という記事が掲載された。サイスポ監修で大阪府の取り組みだ。詳しくは以下のサイトへ。サイクリングマップのPDFデータもダウンロードできる。
   2019年度 広域サイクルルート連携事業の社会実験の取組みについて
 北摂の山間部などなど郊外のコースがいくつか紹介される中、大阪市内のコースもある。今回は、「水都・大阪を再発見!渡船x湾岸ぐるっとライド」を参考に計画を立てた。自転車はもちろん、16インチホイールの折畳小径車だ。
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 篠山口まではクルマでアプローチ。ところが、GPSレシーバが見当たらない。都会の市街地走行は難しいので、昨夜ルートを登録したのに。クルマの中には、予備機として古いGPSレシーバを積んでいるので、それを使う。昨夜の作業で、ルートは頭の中にも入っているし、「サイクリングマップ」のPDFデータがスマートフォンに保存してある。
 JR篠山口駅からの輪行を経て、13時半過ぎ阪急十三駅から自転車スタート。まずは、すぐ南の淀川へ。成り行きで十三大橋を渡り始めてしまったが、左岸はあまり自転車で走り易い道がなさそうなので、右岸に戻る。土手から河川敷へ。クルマの通らない開放感のある道。しかし、それも淀川大橋まで。今度は左岸へ。土手の上の道は「工事により自転車歩行者通行止め」とのこと。いずれせよ、そこは不快な車道のようだ。河川敷にも道はなさそうで、堤防の外側の狭い路地を行く。新伝法大橋を越えたらようやく土手の上の道が通行可能となる。ここもクルマが来ない快適な道。海に向かって快走できる。風は北寄りで、右後方から体を押してくれる。ウォーキングやランニングをする人が行き交うほか、川面にはウィンドサーフィンも見られる。

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 河口から南に向かう。ほぼ真後ろから風。順風満帆というやつだ。淡路島や明石海峡大橋が見えるかと思ったが、霞であまり視界が効かない。常吉大橋を渡って人工島の舞洲へ。海を渡るわけだが、対岸が目と鼻の先に迫る。先ほど渡った淀川の橋の半分もない。こんなことなら陸続きにし他方がよさそうだが、船が通る水路として残してあるという事なのか。だとすれば、陸運と海運の立体交差だね。
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 その対岸には、なにやらカラフルな色合いで、中東あるいはロシアの宮殿を思い起こさせるようなデザインのてっぺんにつぶれた球体が乗った塔が見られる大きな施設がある。「大阪広域環境施設組合 舞洲工場」とある。廃棄物の処理施設だった。この舞洲を海沿いの反時計回りで4分の3周。舞洲はスポーツアイランドと呼ばれ、その名の通り運動場、そして公園などのレジャー施設がある。島の外周には遊歩道などが整備されているが、流木やプラスチックのがれきなど漂流物が打ち上げられているし、波の浸食せいなのか護岸も傷んでいるし、ロープが張られ立ち入り禁止となっている。此花大橋を渡る。その前に夢舞大橋を渡ろうとしたら歩道が塞がれていた。車道を走って渡る勇気はない。こんなところで手詰まりになるなんて、と思ったらその橋は想定コースではなかった。
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 というわけで、此花大橋だが、かなり高いところまで登らされる。海の上の空中散歩だ。港湾の工場などが見下ろせる。飛んで飛んで飛んで飛んで飛んで飛んで飛んで飛んで飛んで飛んで。そしてその後は、ループ橋で地上へと急降下。回って回って回って回る。
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 ユニバーサルスタジオジャパンの入り口の前を通過。人の出入りはなく、ひっそりとしている。その後は、天保山へと安治川河口を渡らないと行けないのだが、橋は自動車専用(阪神高速湾岸線の天保山大橋)らしい。おかしいなぁ、また手詰まりだ。しばし迷走。JRゆめ咲線線ユニバーサルシティ駅周辺のUSJ関連のホテルの前を過ぎる。そうかこちらがメインゲートなのか。先ほど通過した出入口が閑散としていたわけだ。いやこちらもさほど人が歩いているわけではないけれど。
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 想定コースをさらに外れていく。安治川口駅の手前で地図を刮目。あっ、コースを表す線は先ほどの車道橋を通らず、少しそれているじゃないか。そうか、渡船だ。このコースはコース名に「渡船and湾岸」とうたわれている通り渡船区間が含まれているのだが、地図に明記されているのは、ここではなく千歳渡船場。安治川河口を渡るのは、天保山渡船場。千歳の方は平面図にもプロフィールマップにもしっかり活字で明記されているし、コースの要所としてクローズアップされ写真と説明文が付け加えられている。それに対し天保山渡船場は全く表記されていない。完全にノーマークだった。まるでその存在を伏せられているようだ。
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 というわけで来た道を引き返し、車道橋の下をくぐって反対側へ。そこにひっそりと渡船乗り場があった。現在15時40分を少し過ぎたところ。16時ちょうどに便がある。はじめは観光客らしい女性二人だけだったが、その後地元の人らしい自転車に乗った人たちが続々と集まってきた。外国人もいる。USJのスタッフかも知れない。
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 16時ちょうどに対岸から船がこちらへ向かって来るのが見えた。2,3分で着岸。乗客が入れ替わりあっという間に対岸へ。無料なので検札などもなく、本当にあっという間。しかし、いろいろ迷走して時間が押してきた。さらに人工島を橋と渡船でつないで南下するのが想定コースだが,もう心が折れた。この後の見所は千歳渡船と大展望のなみはや大橋だけど、渡船はすでに乗ったからね。なみはや大橋は、また機会があれば、ということにしよう。基本的には人工島に降り立てば、普通の都市部の道でしかなく、海沿いの絶景が楽しめるわけではない。大阪市の中心部からは離れているのでクルマはさほど多くないが、自転車で走って楽しい道ではない。ここまでにしよう。
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 とりあえず、日本一低い山、天保山を見ておく。あとは海遊館とかその周辺の商業施設とかは、別に寄らなくていい。国道172号線で大阪中心街へ。湾岸は比較的交通量が少なかったが,中心街に向かうとクルマが増えてくる感じ。ただし車道は走らず歩道と区分けされた自転車レーンを行く。歩道と同じく小さな段差があるし、後信号停止も多い。こんな道を4kmほど。大阪ドームの近くまで来た。川沿いの道を狙っていたが、基本的に普通の車道だったので、川沿いにこだわらず適当に東へ。
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 西区役所前を通過し、ラーメン店「愛すべきものすべてに」へ。本来はこの時間帯は昼と夜の営業の合間の休憩タイムだが、今は夜の時短営業のため、昼から夜へ通し営業をしている。あまりしっかり昼ご飯を食べていなくて空腹だったので、麺350gで野菜増しを注文。満腹だ。
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 後は梅田を目指す。中之島で土佐堀川沿いを。人が行き交う路地を慎重に通過、JR大阪駅を迂回して阪急大阪梅田駅へ。ここで自転車を輪行袋に収める。
 さて、帰宅してから振り返ってみた。天保山で心が折れてその先の、なみはや大橋や千歳渡船を経由せずショートカットした。大した距離の短縮にはならいが、なみはや大橋の高低差45mは小さな峠越えに匹敵するし、渡船は待ち時間が発生する。時間的なショートカットは、それなりにあったと思う。ただし、千歳渡船には、並行して千歳橋がかかっていて、自転車も歩行者も通行できる。渡船の方も天保山渡船よりも便が多い。これらは、帰宅してから確認したことで現場では、スマートフォンで詳細を調べる余裕がなかった。
 今回参考にした「大阪北部サイクリングマップ」には千歳橋渡船場と記されているが、正確には千歳渡船場。なんと見どころとしてピックアップされたポイントにもかかわらず、正式名称で表記されていない。間違いなのか、地元の人の呼称が使われているのかわからないが、普通は正式名称が使われるものではないか。行動中にも、渡船の名称に橋があることに違和感を感じていた。橋と渡船が並行しているが、素直に考えれば、 橋の建設よりも渡船の就航が先だろう。存在しない橋の名前が渡船の名称となることがあるとは考えにくい。
 調べてみると、かつての千歳橋が高度経済成長期の1957年、港湾開発の際に撤去され、その代わりに渡船が運航されるようになった。その後2003年新しい橋が架かったが、海面から28mの橋の高低差は険しい道となるため、渡船が残されたということだ。
 確かに、高齢者など、クルマを持たず自転車を生活の足にしている人たちにとっては、体力やバランス感覚の面から、高い橋の通過は厳しい。高低差を稼ぐためのスロープで距離は伸びるし、それでも急勾配のスロープを上り下りしなければならない。買い物の荷物を積んだ自転車での急坂の押し歩きは大変だ。さらに橋に上がっても、狭い歩道の通行も厳しい。すれ違いや、速い自転車に追い越されたり、歩行者を追い越したりなど、危険がいっぱい。
 ちなみに、コースにあるはずの天保山渡船場が明記されていないことは前述したが、さらによく見ると天保山公園を表すポイントもなぜか対岸に記されているなど、「大阪北部サイクリングマップ」にはかなり雑なところが見られる。社会実験という事で、2019年9月に発行。紙媒体での配布、公式サイトでPDF提供、、サイスポ誌掲載を経て、2020年3月までマップや自転車についてのアンケート実施。2020年12月に最新版となっているが、上記の不具合がまったく修正されていないことは残念。
 大阪の湾岸エリアには、天保山、千歳を含めて8か所の渡船場が残っているとのこと。いずれも自転車を載せることができるので、これらをつないで走るプランも考えられる。なみはや大橋も組み込めばいい。インターネット上には、レンタサイクルなどで実際に走った人の報告が上がっている。個人サイトだが「大阪北部サイクリングマップ」並みの情報の正確さはありそうだ

 (3月上旬)

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