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2021/02/08

姫路明石自転車道は晴れの道

 兵庫県の播磨地区にある大規模自転車道には、先日走った「播磨中央自転車道」「加古川右岸自転車道」に加え、「姫路明石自転車道」がある。郊外や川の土手及び河川敷を走る「中央」「加古川」と比べ、播磨の国の二大都市を結ぶ市街地及び工業地帯を行く「姫路明石自転車道」は、今一つ魅力を感じなかった。ただし、その東側3分の1にあたる明石市内は瀬戸内海に面した絶景区間。そこだけは過去に走っている。といってもそれはもう19年も前のことだし、全線通して走ってみよう。
Yukiguni
 雪の降る丹後を出発。国道312号線を南下し、市川沿いの公園の駐車場にクルマを置いて16インチホイールの折畳小径車でJR播但線仁豊野駅へ。15分、210円で姫路駅へ。駐車料金もかからず、交通量が多く事故のリスクが高めで、所要時間がかかる区間をルマでも自転車でも走らなくて済むアプローチ。小さくて軽い自転車は、輪行のハードルを下げてくれる。
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 正面に姫路城が見える姫路駅前で自転車の準備を整え、駅から数百メートルのラーメン店「丸十」へ。店のすぐ近くにある、最初の90分無料の駐輪場に自転車を止めて店内へ。「白とんこつラーメン大盛り」は麺の量こそ普通の大盛り程度だが、500gの野菜や太麺などは二郎系といっていい(諸説あり)。ちなみに、隣も向いもラーメン屋だ。
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 自転車道の起点は国道2号線の市川橋東詰。丸十の前の通りを東へ向かい、市川に突き当たったところで2号線へ北上。市川橋を渡る。雪の丹後が嘘のような、快晴の青空が広がっている。
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 「姫路明石自転車道」の起点といっても、何の標識も見当たらない。しかも、自転車道といってもそれは単なる国道の自歩道。自転車道の存在を知らない地元民も多いのではなかろうか。
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 店舗が立ち並ぶ国道2号線はクルマの通行が多い。安全第一で自歩道を行く。それまで国道2号線と重複していた国道312号線をたどって南へ。御着駅の東のアンダーパスでJR山陽本線と山陽新幹線を越える。そして、山陽新幹線の高架下に敷かれた広めの自歩道へ。これが自転車道だ。いつしか周囲には畑や田んぼが見られる。頭上に山陽新幹線、そばに山陽本線、少し離れて国道2号線と、西日本の大動脈が通っているものの、自転車道に並走する車道はクルマが非常に少ない。だから自歩道の段差を避けでその車道を走る。田畑を隔てて少し離れた国道2号線とは別世界のようだ。間断なく大型車の轟音が聞こえてくるのだが。その国道の向こうに見える低い山は、大きな木が生えているわけではないがまばらに低木が茂りはげ山でもない。灰色の山肌の背景は冬晴れの青い空。繰り返すが、雪の丹後が嘘のよう。強いて言えば風は冷たい。でも降り注ぐ直射日光のため、あまり寒さを感じない。しかも追い風だし。「晴れの国」とは岡山県のキャッチフレーズだが、その隣の兵庫県播磨地方もまた「晴れの国」なのだ。ちなみに、先日訪れた氷ノ山の三ノ丸が播磨の国の最北地点。あの雪原と樹氷林も含めて播磨なのだ。これは岡山県でも同じことで、蒜山高原や人形峠に恩原高原など、雪の世界だ。
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 天川を越えると並走していた山陽新幹線と山陽本線が分かれる。自転車道は引き続き新幹線の高架下を行く。先ほどの天川を含め、いくつかの川、そして国道2号線バイパスと新幹線のが交差するところでは、高架下の道が途切れる。そうした個所では、橋や地下道トンネルなどに迂回するため、若干複雑な道順となる。まあ、新幹線の高架という大きな目印があるから迷うことはないが。
 高砂市に入ると新幹線の高架の周囲は住宅街となり、高架下の車道を行くクルマが増えてくる。さらに交差点も次々に現れ、注意が必要だ。
 加古川の土手に突き当たった。国道250号線に北上し播州大橋を渡る。橋上から河川敷を見下ろせば、先日走った加古川右岸自転車。
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 対岸に渡れば加古川市。また新幹線に向かって南下。川を見渡せる土手の上を走りたいが、そちらはクルマのための道。自転車道は安全を重視して土手の下なのだが、川を見ることもできず面白くない。さらには、そのあとの新幹線の高架下は、高砂市側に増してクルマも交差点も多い。山陽電鉄が並走し、その駅の近くでは歩行者も多いから、さらに注意が必要。
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 播磨町に入り、播磨中学校のそばの川沿いに公園を見つけトイレ休憩。ずっと我慢していたのだ。
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 明石市に入ってすぐ、長く連れ添ってきた新幹線の高架下から、交差する国道250号線の自歩道へ自転車道は乗り換え。ただし、国道250号線とのランデブーは1km余り。国道と交差する瀬戸川沿いの生活道路へまたも乗り換え。クルマが行きかう片側2車線の大通りから、ジョギングする人や自転車にに乗った子供たちが行きかうのんびりした道へ。この先通行止め、とあるからクルマはほとんど通らない。もちろん、歩行者や自転車は通り抜けられる。
 数百メートルで山陽電鉄の線路を越え、さらに数百メートル進むと海の香りが漂う。
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 瀬戸川の河口で青く広がる海。待望の瀬戸内海だ。それまでストレスフルな区間が続いていたため、感動的な海との出会い。閉塞した状態から、一気に開放感あふれる景色へと、ドラマティックな展開だ。やはり、この自転車道は姫路から明石に向けて走るに限る。背後は工場群が並ぶ瀬戸内工業地域そのものの景色だが、進行方向には浜が伸び、沖合に淡路島が見える。しかも、追い風が吹いている。
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 テトラポットで埋め尽くされるほどの狭い浜は、魚住の漁港を越えると広い浜となる。その浜では数名の若者が駆け回り、まさに青春している。
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 さらに進んでいくと、江井ヶ島の漁港。その漁港を越えると江井ヶ島海岸。リゾートの雰囲気漂うきれいなビーチだ。前方には明石海峡大橋も見える。このあたりが、姫路明石自転車道の一番の絶景ポイント。そして、海沿い区間は「浜の散歩道」とも呼ばれている。
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 景色はいいし、車は通らないし、追い風だし、とにかく気分がいい。こんな道をいつまでも走っていたい。
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 海沿いを延々と走り、林崎漁港を迂回。もう明石の中心街が近い。漁港の周りの路地を抜け、再び望海浜公園で瀬戸内海と明石海峡大橋、そして淡路島を見る。ただし、これが最後。あとは明石川河口から市街地へ向かう。久しぶりに明石焼きを食べたいな、と思ったがもう通り過ぎていた。ゴールの明石駅へ向かおう。夕方の混雑の前に輪行を終えてしまいたい。
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 明石駅に着いたと思ったら、それは山陽電鉄の明石駅。JRの駅も隣接しているのだが、輪行袋を担いで歩く距離をできるだけ少なくしたいので、北側に回り込む。こちらがJR明石駅。
 5分で自転車を輪行袋に収めて山陽本線のホームへ。ちょうど列車が到着したので、乗り込む。が、乗ってから気づいた。反対方向ではないか。京都府に帰ることを考えていたら京都方面行に乗ってしまった。姫路にクルマが止めてあるというのに。新快速だから次の停車駅は神戸。10分余り。まあ、瀬戸内海や淡路島、明石海峡大橋が車窓から見えてよかったけど。
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 神戸で折り返して30分のロス。まあ座れはしないけど、大混雑というほどではないのでほっとする。加古川で乗客がかなり降りて席が空いた。輪行袋を伴いボックス席を独り占め。高齢者等の優先座席だが、次が終点の姫路なので問題なかろう。
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 播但線は本数が少なめなので、混雑が心配されたが意外にも座れた。まあ、12分ほどだけど。仁豊野で降りたら、自転車で1km。そしてクルマに乗って晴れの国から雪国へ戻る。

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