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2021/01/18

大江山連峰鳩ヶ峰東斜面から東尾根へ滑降

 3連休最終日の11日、新雪はうっすら程度。これなら除雪の必要はない。とはいえ、早朝の出発をするわけではなく、のんびり9時頃に家を出る。
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 大江グリーンロッジ(山の家)の前を通り、大江山連峰の登山口の一つ千丈ヶ原へ。家から40km。雪道なので1時間かかる。途中、普甲峠はかつて大江山スキー場があった。もう閉鎖されて数年経つが、数台のクルマが止まっている。家族連れなどが雪遊びに来ているようだ。
 標高400m余りの千丈ヶ原には民家が1軒あり、除雪されている。また近年、喫茶店ができたおかげで、除雪区間が伸びて林道歩きの距離が1km近く短くなった。
 前日の碇高原は平均的な積雪量よりやや多め、という感触だったが、大江山連峰は平均的な量までは達していないようだ。かつて何度か滑降した経験がある千丈ヶ原の北側の法面、植林の斜面は地面がまだらに露出していて滑れるよう状態ではない。本日の目的地、鳩ヶ峰は山頂がかすんでいる。
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 かつての除雪の限界点だった鍋塚へのシングルトラックの分岐点を過ぎ、杉林を抜けると、数軒のコテージのあるエリア。その中の一軒で、建物の周りの除雪作業をする人がいる。かつては歩いてここを通過するときに挨拶することが恒例のようになっていたが、除雪が延びたため今はただクルマの中から視線を送るのみ。
 千丈ヶ嶽の登山口である鬼嶽稲荷神社方面への車道と鍋塚林道の分岐が近年の除雪の限界点。ここにクルマを止めるつもりでいたのだが、鍋塚林道が除雪されている。これはラッキー。行けるところまで行ってみよう。
 昨夜から今朝にかけて積もったと思われる10cmほどの新雪を踏みしめて行く。途中に工事が行われていることを示す看板。法面を固めるようだ。今日は祝日なので当然工事をしていないが、平日は工事が行われるのだろうか、この積雪期に。法面は雪に覆われている。なぜ除雪。
 その工事の区間の少し先、標高510m付近まで除雪されていた。鍋塚林道を半分くらい登った。ちょうど本日滑降予定の鳩ヶ峰東尾根に接近するヘアピンカーブの手前だ。いつもは尾根の末端付近まで滑降するのだが、途中でこちらに降りてくればいい。
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 路肩にクルマを止めて入山の準備。前日の碇高原に続いて本日もステップソールの板だ。太い板も持ってきているが、それを使うほどの積雪量ではない。ただし、碇高原で滑走面に雪がくっついて苦労したことが不安材料だ。帰りが夜になったのでワックスを塗らずにまた来てしまった。
 歩き出してみればやはり板に雪がくっついて足取りが重い。前日よりもさらに雪がくっつく感じだ。前日のものと思われるスノーシューあるいはかんじきのトレースがあるが、トレースを外してもさほどのラッセルではない。10cmほどの新雪が湿って驚異的な粘着力を発揮している。片足を雪面にこすりつけて滑走面の雪を落とす間に、反対側の板に雪がくっついている。たまりかねて板を外し、持ってきた金属プレートで滑走面の雪をそぎ落としてみる。すり足で歩けばしばらくはいいのだが、すぐにまた足が重くなる。瞬間強力接着剤、という言葉が頭に浮かぶ。
 植林帯へと入って、ヘアピンカーブをショートカットする。この程度のラッセルでステップソールなら車道を回った方が楽なのだが、今日は滑走面についた雪が滑り止めになるので植林の斜面がらくらく登れる。
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 ショートカットを終えて、車道に戻ると本日つけられたかんじきのトレース。登りのようだ。ショートカットしている最中に追い越されたのだろうか。グリーンロッジの駐車場で登山者らしきいで立ちの男性を見かけたが、あそこから歩いて追い越していったということなら、かなりの健脚だ。
 ここで少しの間だけ鳩ヶ峰の全貌が見えた。完全に見えたのはこの時が唯一。
 トレースはそのあとの小さなヘアピンカーブをショートカットしている。ここは斜度が大きく、立木の密度も高いし、車道の距離は短いので、ラッセルの状況によらずスキーではショートカットしない方がいい。
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 トレースのない車道のヘアピンカーブを越えて、ショートカットのかんじきトレースに合流。やがて鍋塚林道の終点へ。ここは鍋塚と鳩ヶ峰の鞍部。「鍋塚まで1100メートル、鳩ヶ峰まで700メートル」と記された標が立ち、小さな休憩小屋もある。
 かんじきトレースは鳩ヶ峰に向かっている。私もそのトレースに続く。大江山連峰の主稜線、つまり縦走路ということだが、当然シングルトラックに沿って歩く必要はない。歩きやすいところを自由に行く。去年も一昨年もここを歩いたが、雪が薄くて大きな岩が点在するでこぼこの地形に苦戦したり、はい松や笹が作る空洞の落とし穴に落ちたりした。かといって登山道はというと、岩に両脇を挟まれた細い谷のような区間が断続的に続き、スキー板は直登せざるを得ないが、勾配が急で登れない区間が続出する。その点、今年は雪の厚みのおかげで、凹凸は埋まり、落とし穴もしっかりふさがってくれている。また、この時ばかりは、滑走面にくっついた雪のグリップが心強い。
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 話し声が聞こえ、男女二人連れのハイカーとすれ違った。かんじきトレースの主だ。グリーンロッジで見かけたハイカーではない。林道途中からトレースがあったことも、大体わかってきた。ずっと林道ではなく、千丈ヶ原から林道上部へつながるシングルトラックを歩いたということだと思われる。
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 鳩ヶ峰山頂に到着。ホワイトアウトまではいかないが、鍋塚も千丈ヶ嶽も見えない。縦走路はさらに千丈ヶ嶽へと続くのだが、そちらへのトレースはない。
 記念撮影をして、板の滑走面の雪をそぎ落としていたら、単独の男性が昇ってきた。グリーンロッジで見かけた人だ。彼もかんじき。私が再び板を装着しているうちに、彼は来た道を戻っていった。
 滑降予定の東斜面をのぞき込む。いいぞ、十分に雪が積もっている。一昨年は滑り降りる勇気がわかず敬遠。昨年はもっと雪不足だったにもかかわらず、思い切って滑り込んでみたら藪に苦労した。今年は迷わずに行ける。ただし、板を装着するうちに、滑走面に雪がくっついている。すり足で何とかその雪を落とし、東斜面へ。雪質もまずまず。重く湿り気味だが、この山域ではいいほうだ。ちゃんと板を操作してターンを刻める。
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 気持ちのいい斜面は案外短く、徐々に木々の密度が濃くなってくる。そして、東斜面は徐々に狭まって尾根となっていくので、その尾根をめがけて滑り降りていかねばならない。尾根上は植林となっているので、木々の間がある程度開いているのだが、それを外すと灌木の藪に苦労する。つまり降りる位置を間違えると軌道修正に苦労する。去年がそうだった。新しくしたGPSレシーバに搭載されている地図の等高線が薄くて読みとりにくかったためだ。今日も同じGPSレシーバの同じ地図であるが、画面表示を夜間モードを切り替えると等高線がはっきり見える。さすがに1年の間に学習しているのだ。
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 植林は、常緑の杉であるためいったん枝に積もった雪が、水っぽっくなってからまとまって下に落ちるため、雪質はすぐに悪くなる。ところが今日はまだ枝の上に積もったままなので、足元はいい雪質だ。クリア。ダブルトラックを越えてさらに尾根を下る。この先ははっきりとした尾根となる。稜線を外して南側の斜面を斜滑降で行く。背後には、鳩ヶ峰が見えるはずだが、今日はガスに隠れている。
 この尾根の南側の谷に下りれば、鍋塚林道のちょうどクルマのデポ地へと戻れるはず。そう思っていたのに、行き過ぎてしまった。下に見える林道は、クルマをとめた地点よりも一段下のカーブのようだ。蛇行しながら降りる林道と比べて、まっすぐ伸びる尾根はあまりにも距離が短いのだ。軌道修正しながら降りられるだろうか。何せ滑ったことのない斜面である。自信がないので、このまま尾根の末端近くまで進み、いつもの斜面で林道に降り立つことにする。
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 質量ともに久しぶりの好条件。快適に林道に降り立った。昼前には真っ白だった路面が、先ほど見降ろしたときはアスファルトが露出して黒く見えた。どうやら除雪されたようだ。工事していない日だというのに。ここに板を残してクルマの回収に行こう。板は帰り道にピックアップすればいい。歩いていると自動車が昇ってきた。乗っていたのは若い夫婦と幼い子供。少し先の広場にクルマをとめて雪遊びを始めた。
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 気持ちよく順調に滑り降りられた。帰り道の途中、旧大江山スキー場では家族連れがまだお楽しみの最中。
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 明るいうちに帰宅できたので、板にワックスをかける。順番が逆だね。そのあと自転車で走る。雪道であまり走れず。
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