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2020/11/01

秋の利尻島弾丸紀行(2)樹舎そして北上

■自転車押しの宿「樹舎」そしてバスで北上
 21時過ぎ、本日の宿に向けて出発。漕ぎだした瞬間、タイヤの空気圧が低いのに気付く。飛行機に乗せる前に空気を抜いたのだった。慌てて空気を入れる。
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 宿に行く前に、寄るところがある。それは、明日の朝、乗車予定のバス乗り場。大きな目印テレビ塔の近くだからすぐにわかるつもりでいたのだが、落とし穴があった。バスターミナルを見ても稚内行きの表示がない。他の道内各地への便はちゃんと時刻や料金が記されているのに。実は、そこは中央バスのターミナル。私が乗る予定の宗谷バスのターミナルは、少しだけ離れた場所なのだった。そんなことで時間をロスしてしまった。もう夕食をとる時間はないようだ。すすきのを素通りして南下。夜の路面電車って、なんだか幻想的。
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 今宵の宿、「ゲストハウス樹舎(いつきや)」は、中島公園に近い住宅街の中。中島公園って、あの「札幌中島体育センター」があるところだよね。藤波辰爾とのシングルマッチに挑むべく入場する長州力を花道で待ち伏せ襲撃した藤原喜明。実況の古舘伊知郎は、そんな藤原をテロリストと称した。1984年2月3日の札幌中島体育センターにおける「雪の札幌テロ事件」だ。前座レスラーだった藤原が、2年後の1986年2月6日にはかつての師匠アントニオ猪木との一騎打ちで両国国技館のメインエベントを張る。文字通りのメインエベンターへの第一歩だった。
 それはともかく、樹舎は住宅街の細い路地の奥。迷う人続出とのことで、しっかり予習済み。GPSレシーバーにもちゃんと場所を登録してきた。路面電車の通る本通りに閉店間際のスーパーマーケットがあったので、売れ残りの弁当ををゲット。これが夕食だ。そして、樹舎へ。チェックアウトぎりぎりの22時少し前に無事到着。本日の宿泊は一人とのことで、玄関に自転車を入れさせてもらった。
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 札幌にはゲストハウスはいくつもあり、GoToトラベルで2,000円台で泊まれる宿もあった。樹舎は、GoToトラベルに登録していないのだが、宿主さんが自転車乗りなので今回お世話になることにした。古いロードレーサーが壁に掛けられた、リビングルームでの自転車談義。私も30年以上前の自転車を数台所有しているので、話はそういう流れとなり、宿主さんが持ち出してきたサイクルスポーツ誌は1970年代のものだった。いやあ、古い話は尽きないねぇ、自転車もプロレスも。年を取ったからだろうなぁ。
 2年前の台湾からの復路の飛行機は、機材繰りの影響とやらで、飛行機が30分以上遅れた。でも、今日は時間通り、いや少し早く札幌について、宿のチェックインに間に合った。しかし、寝る前の天気予報チェックで、状況は一転。台風14号だ。昨日までは旅を終えた後に本州最接近する予報だったのに、なんと日本接近が早まりちょうど神戸空港に戻る10日午後に近畿地方に最接近するというのだ。帰りの飛行機は無事に飛ぶのだろうか。この夜も眠れず、睡眠負債は雪だるま式に増大。
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 9日朝、6時起床。玄関前で自転車とともに記念撮影してもらい、6:30頃に出発。セイコーマートによってからバスターミナルへ。昨夜の下見のおかげで、落ち着いて行動できた。6:50、到着。バスの予約はしてあるが、チケットを受け取らねばならない。窓口が開くのは7:20との表示。自転車をキャリーバッグに収めて、先ほどセイコーマートで買った納豆巻きを食べていると窓口が開く。往復で予約してあるので、チケットは復路の分もここで発行された。復路のバス乗り場は、インターネットで予約した際には稚内駅前しか指定できなかったが、宿泊予定の宿の最寄のバス停からの乗車ということに指定しなおすことができた。
 6:40、稚内行きのバスは札幌を出発。300km、6時間の長旅の始まりだ。バスの座席は横3席、縦10席ほど、つまり定員約30人。で乗客は10人くらい。中央の席は空いていて、左右のどちらかの窓際に一人ずつ。私は、日本海や利尻富士が見える左側の窓際を確保。
 札幌の市街地をしばらく走った後、バスは道東自動車道に乗り、深川JCTまで。そのあと自動車専用道路に乗り継ぎ、留萌へ。そこから国道232号線で日本海沿岸を北上。思惑通り、日本海や利尻富士の姿を楽しむ。羽幌からは天売と焼尻も見えた。あの島にもいつかわたってみたい。休憩は、道央自動車道の砂川S.A.と羽幌の道の駅。
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 天塩を過ぎたら自動車専用道路に乗り、サロベツ原野を見下ろしながら北上。稚内の市街地手前で車内放送。市内の路線バスの各バス停で降車ボタンを押して下車可能、とのこと。前の座席のおじいさん、稚内到着までまだ1時間以上手前の豊富辺りから、振り子を逆さにしたように体を右に左に降って前方をのぞき込んでいる。明らかにじれている。稚内手前の車内放送を聞くと、早々に荷物を手にして降りる支度。市内に入ってすぐのバス停で降りるのか、と思いきや下車したのは終点の稚内フェリーターミナル。私が下車の支度をはじめたのは、おじいさんに遅れること20分以上。そう、いくら支度を早めてもバスが到着しないと降りられない。
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 バスは定刻13:30、稚内フェリーターミナルに到着。利尻島行きのフェリー出発はちょうど1時間後。急いで昼食だ。自転車が入ったキャリーバッグを置いて、1km足らず離れたJR稚内駅まで歩く。鉄道の駅は道の駅も併設されていて、食堂もあるのだ。ならば、一つ手前の稚内駅までバスを降りてもよかったのだが、大荷物を引きずって歩くのが嫌で終点まで乗った。また、自転車を車両としてフェリーに乗せるとその料金が1,560円もかかる。輪行袋やキャリーバッグに入れて手荷物として持ち込むと料金は発生しない。だから、自転車はバッグに収めたままなのだ。
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 速足で駅に移動。ラーメンと豚丼のセットを注文。急いで食べてまたフェリーターミナルへ。何とかフェリーに間に合った。これがこの日の最終便だから、乗り遅れたら大変なのだ。
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 14:30稚内港離岸。少し揺れる中、雑魚寝の船室でまどろんで過ごす。16:10、利尻島鷲泊港へと接岸。10年ぶりの利尻島上陸だ。自宅出発から30時間、とうとうここまでやってきた。今宵の宿、「利尻うみねこゲストハウス」は、フェリーターミナルから400mほどの港の構内。キャリーバッグを引きずって歩く。
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