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2020/11/21

湖西の晩秋2020入部谷越と朽木渓谷

 晩秋から初冬にかけて、湖西を走ることが年中行事になった。きっかけは2年前のこの時期に、マキノのメタセコイア並木を含めたコースで企画されたツーリングに参加する予定だったから。残念ながら、雨でツーリングは中止になったが、せっかく紅葉しているメタセコイア並木を見ながら走りたくて後日単独で訪れた。アプローチは100kmを越え、ちょっと遠いのであまり訪れなかったエリアだが、走ってみるといろいろコースはあるわけで、さらには「近江ちゃんぽん」を食べる楽しみも加わって、本格的に雪が積もる前に再訪して新旭・安曇川・朽木あたりを走った。
 15日の日曜は、午前中に舞鶴で勤務。昼前には自由の身となる。舞鶴まで行けばアプローチの4割ほどをこなしてしまえるわけで、これはいい足がかり。天気も申し分なさそうだ。
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 というわけで、11月15日、まずは出勤前に急いで柿の収穫。職場に直送だ。霜が降りた寒い朝。天橋立で仕切られた内海、阿蘇海も海霧が発生。そして10:50、西舞鶴から若狭を経由して近江へ。行楽のクルマや自動二輪が多い。今日から小春。その初日から小春日和だ。
 走る前に今津の「ちゃんぽん亭」で腹ごしらえと行きたいところだが、この調子だとちょうど正午過ぎの混み合う時間に到着してしまう。近江ちゃんぽんは走り終えてからにした方がいいかもしれない。そんなことを考えながら、小浜のスーパーマーケットでおにぎりとサンドイッチを買っておく。
 ちゃんぽん亭の駐車場は満車ではなく、店の外で並んでいる人はいない。ちょっと期待しながらクルマを止めて入り口へ向かうと、店内で空席待ちの人々の姿が見えた。やはり今は見送ろう。新旭へ。メタセコイアはまだ色づきはじめ。見頃は例年通り11月下旬とのことなので、今日は新旭・安曇川・朽木の周回コースを走る。メタセコイアは月末にまた。
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 かつて道の駅だった「ステージクス高島」近くの「源氏浜駐車場」にクルマを止める。ここなら、周回の最後にステージクス高島の(風力発電ではなくオランダ風の)風車を目印に戻ってくることができる。そこ以外にも湖畔にたくさんの無料駐車場があるが、5月の緊急事態宣言の最中には、すべてバリケードで閉鎖されていた。いまは解放されている。
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 自転車を準備。暖かいので、指切りグローブと長袖シャツで十分。ニットの手袋とアウターウェアはフロントバッグに入れて出発。まずは、安曇川の扇状地の湖岸道路を南へ。幹線である国道161号線は内陸で、こちらはクルマが少ない。安曇川の河口を越え、内陸へとハンドルを切る。琵琶湖の西岸に半円形にとびだした安曇川の扇状地は、広大な田園が広がる平原。少し先の交差点には赤色灯を付けた救急車が止まっている。なぜこんなところに、と思いながら近づくと、軽のワゴン車が屋根を下に完全にひっくり返っている。さらに接近していくと、側に佇む人影や、車内で膨れ上がったエアバッグや、事故の相手と思われる軽トラック(こちらは正立)も確認できた。
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 旧安曇川町の中心街を南にかわしながら、国道161号線とJR湖西線を越える。正面に見える山は蛇谷ヶ峰(じゃたにがみね)。その向かって右、つまり北側の鞍部の入部谷越(にゆたにごえ)が当面の目的地。だから、その蛇谷ヶ峰を目指していけばいいわけだが、それはあくまで大まかな目印。だだっ広い平原では細かく軌道を定めるのが難しい。鴨川が一つの目安となるが、これが曲者で、並行して流れる和田打川が紛らわしい。源流は別。平野部に出る手前で谷が一つにまとまるにもかかわらず、川が合流することなく並行して琵琶湖にそそいでいる。これは自然にはあまり起こらない。おそらく、用水路として人工的に決められた流れではないかと思っている。また、武曽の集落で鴨川の左岸をさかのぼる県道295号線をたどらないといけないのだが、初めて訪れた2年前には右岸を遡ってしまい、対岸に渡る橋がなくかなり引き返すことになった。とにかく、GPSレシーバーを慎重に見て進み、見覚えある武曽集落へ。県道とはいえ、川沿いの細い道。「この先朽木方面へ通り抜けできません。ただし地元及び作業車を除く」と記された看板が立っている。通り抜け可能かどうかに、地元も作業者も関係ない。通行を禁ずる、というのならわかるが。ちなみに、一昨年の7月の豪雨により、道路が損傷。一昨年、昨年と通行止めだった。ちなみに一昨年は復旧工事が始まる前で、昨年は工事期間中ながら工事が休みの日曜のため、自転車では無事通行できた。昨年すでに工事が終わりかけていたため、今年はもう開通している時期なのだが。まあ日曜だし、当然突入だ。
 集落を抜け、川沿いの細い道の周囲は森林となる。道路の脇を流れる川も、いつしか鴨川へ流れる支流となり、川幅も谷も狭まる。派手な服装の人影が複数見える。4~5台のロードレーサーが止まっている。パンクのようだ。止められている自転車の向きから判断するに、反対方向からやってきたと思われる。さらにその先で1台の自動二輪とすれ違った。どうやら朽木方面の通り抜けは問題なさそうだ。
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 道路は川の流れと分かれて、いよいよ本格的な登りが始まる。一昨年、昨年はここにバリケードが設けられていたが、今年は何もない。その先のヘアピンカーブを越えた箇所が、一昨年7月の豪雨による崩落箇所。見上げる道の路肩は新しいコンクリートで覆われている。ヘアピンカーブを越えて崩落箇所へ。もう路面だけ見ればほとんど違和感を感じない。注意深く見たら舗装がやり直されていることに気づく程度だ。路肩がえぐられブルーシートがかけられていた一昨年、工事終盤であとは路面の舗装を残すのみだった昨年と毎年の変化を楽しんでいるが、当面はこの状態が続くのだろう。細く曲がりくねった道なので通行を推奨しない、ということが武曽集落の「通り抜けできません」の看板の意図なのだろうか。
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 かつての崩落区間を越え、さらに標高を上げていく。初めて走った一昨年は、12月中旬で所々薄く雪が積もっていた。道路損傷でなくても、冬季閉鎖で通行止めの時期に入っていた。昨年も12月中旬だったが、雪はまだだった。今年は1ヶ月早く、ぽかぽか小春日和だ。紅葉も盛りとなりつつある。

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 まだ落葉していない木々の合間から、扇状地の景色が覗いた。琵琶湖対岸の山並みは霞んでいる。景色を眺めていると、クルマが3台連なって通っていった。地元でも作業車でもない、行楽の雰囲気のクルマ。実はもうここは峠で、カーブの先にトンネルが口を開けていた。ということは、ブッシュの切れ間からは伊吹山が見えるはずなのだが、山の形が確認できないほど霞んでいる。一昨年はよく見えたのに、年々見えなくなっている。
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 トンネルの入り口では、先ほど通り過ぎたクルマのうちの1台が止まり、中年の男女2人連れが車外で佇んでいる。トンネルと紅葉の風景を撮影して、トンネルへ突入。クルマのすれ違えない狭いトンネルだ。そこを抜けると、朽木スキー場。一昨年の雪景色が懐かしい。今年はまだ秋の装いで、幼児とその父親らしき親子連れが2組、山歩きの出で立ちでゲレンデを降りてきている。
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 ここからはずっと下り。アウターウェアを着て、指切りグローブをニットの手袋に交換。朽木の中心街まで結構急な下りで、かつてカンティレバーブレーキでは苦労した記憶がある。今はVブレーキなので問題ない。一気に朽木村中心部がある谷へと下る。この谷は安曇川により作られたもの。高島市の朽木庁舎や道の駅などがあるのは川の向こう側だが、そちらには渡らず川を左に見て、のどかな田園の中を行く。ハイキング姿の中高年の団体さんを追い越す。田んぼの中に点在する畜舎の中は、近江牛。
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 田園の広がる開けた谷から両側に山が迫る朽木渓谷へ。ゴルフ場の前の橋を渡った対岸が幹線道路である県道23号線だが、らずに右岸の旧道(?)を行く。ほとんど通るクルマはなく、色づいた木々と大きな奇岩が並ぶ渓谷を左に見ながら進む。

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 ところが、途中でバリケードが道をふさいでいるではないか。そして「通行止」の看板。なぜ? 引き返すのも手間なので、このまま突入することにする。渓谷美を楽しみながら進むと、前方に県道との合流点が見えてきた。その手前にバリケード。「通行止」の看板の裏側がこちらを向いている。しかし、道路が損傷しているわけでも工事をしているわけでもなく、通行止めの根拠となるようなものは何もなかった。看板にも当然建設業者名等は記されず、隅っこに「高島市土木課」と記されていた。
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 県道23導線に合流すると、クルマがそれなりに通るのでひたすらペダルをこぐ。安曇川の流れに沿って下り基調なので快走できる。渓谷区間が終わり、谷が開けたところで、両台橋を渡って県道23号線を離れ対岸へ。まずは、堤防の上の細い道。クルマが通らないから安心して走れる。堤防の道の舗装が終わるので川に背を向け下古賀集落の方向へ。道に沿った、安曇川にそそぐ用水路の川床は、両側の畑や家の敷地よりも高い。いわゆる天井川だ。そして県道293号線へ。県道とはいえ交通量は非常に少ない。田園の中を走り、時折現れる集落を貫いていく。下り勾配が緩むと暑くなる。再び指切りグローブへ。2年前は日が暮れたせいもあり、それまで冬用として使って居たグローブでも手が冷たくて仕方なかった。すぐに防寒性能の高いグローブを購入した。ひと月の季節差、日没前と後、天候などが重なり大きな違いが発生したということ。扇状地の大平原の広がりにたどり着いたら、北側の道にレーンチェンジ。あとは琵琶湖に向かってまっすぐ進んでいけば、源氏浜駐車場にぶつかるはず。進んでいくとステージクス高島の大きな風車が見えてきたから、もう間違いようもない。
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 源氏浜までいって対岸の伊吹山を確認しようと試みるが、やはり霞んでいてよくわからない。さあ、腹が減った。自転車を撤収したら近江ちゃんぽんを食べて帰ろう。目論見通りちゃんぽん亭はすいていて、のんびりと過ごすことができた。

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 上の写真は伊吹山。右は、明るさ及びコントラスト調整したもの。

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