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2020/10/31

秋の利尻島弾丸紀行(1)飛行機輪行

■キャリーバッグで飛行機輪行
 夏の北海道の旅は、どのような交通手段でアプローチするか迷ったあげく、いつもの新日本海フェリーを利用した。けれども夏に断念した飛行機は今年がチャンス。乗客が少なく、安いチケットが手に入りやすい。結局我慢ができず、秋に強行軍で決行した。もちろん、9月の4連休などという人の動きの多い日を避け、平日に休暇をとって捻出した4日間。天気が心配だったが、どうやらうまい天気周りになりそうだ。天気予報の確度が上がる、出発2日前まで待って交通機関や宿を手配。ところが、一つミスを犯せばその後の行程が崩れてしまう、タイトな計画。それがこなせるのか心配で、その夜眠れず。旅立ち前から大変な睡眠負債を抱え込んでしまった。
 10月7日、午前10時に丹後の自宅をクルマで出発し、高速道路も有料道路も使わずに南下。三田でラーメンを食べ六甲の山を越え、神戸に着いたのは15時前。少し時間が早いので、コンビニエンスストアによって時間調整。16時を過ぎるタイミングで神戸空港の駐車場へ。クルマから、折畳小径車が入ったキャリーバッグを下す。すごく重い。キャスターがないとどうにもならない重量だ。このキャリーバッグは、今年の春に買ったばかり。本来は、14インチ以下のホイールサイズの折畳小径車を想定して設計されているのだが、私が持っているのは20インチホイールのもの。当然折り畳んでも普通には入らないので、ホイールを外し、シートポストを抜いて、それを隙間に突っ込んでいる。これで飛行機輪行をすることも、今回試してみたいことの一つ。なお、このキャリーケースは、空の状態だと畳んで背負うことができる。長距離を走ることはできそうもないが、15kmほどは問題なく走れた。
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 空港に入り2階のSKYMARKの窓口で搭乗手続きをする。自動チェックインの端末のセンサーに予約確認メールをプリントアウトした紙のQRコードをかざすが、窓口に行くように、とのメッセージが現れる。窓口のスタッフが最終的な調整をして座席を確定するみたい。インターネットで予約したとおり、無事窓側の席に指定された。その上で、できるだけ通路側に誰も座らないように、という調整は機械ではできないのかもしれない。
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 次に、受託手荷物の窓口へ。自転車が入ったキャリーケースを預けるのだ。今回利用する航空会社は、SKYMARK。もちろん、LCCだ。2年前に台湾への往復で利用したのはJETSTAR。そのJETSTARやPeachが関西国際空港発着なのに対し、SKYMARKは神戸空港が拠点。関空と比べれば、神戸の方が近い。神戸市街は東西に長く、北の六甲山から神戸空港のある人工島へ南下するには、クルマでの市街地走行は短くて済む。自転車を入れた重いキャリーバッグをクルマで空港まで運べることは、大いなるメリットだ。神戸を訪れるときには、たいがい丹波篠山にクルマを止めて、JRと阪急電車を乗り継ぐことが多い。神戸空港までなら、さらに三宮からポートライナーだ。篠山口駅周辺は、駐車場の料金競争が激しく、最安で100円/日と破格。でも、鉄道の運賃が往復で2,600円位。神戸空港の駐車料金は、今回の日程で、搭乗者割引適用で2,500円ほど。ガソリン代も計算に入れると、篠山口からの鉄道利用と同じくらいの経費。ならば、楽な方ということに加え、復路の飛行機が延着しても終電を気にしなくていいという点で、空港までクルマで来るのが有利。また、神戸空港から関西空港までは、大阪湾を横断する連絡船もある。神戸空港に隣接した連絡船の駐車場は、乗船すれば駐車料金が無料となる。ただし、船の運賃が片道2,000円弱で、往復だと3,000円強。往復のどちらかを神戸と関空にして、片道のみ連絡船を利用すれば安く上がる。ただし、乗船時間は30分ほどで陸路より早いが、本数が少なく3〜4時間おき。飛行機との乗り継ぎのタイムロスを見なければならない。
 また、航空券の額面も、SKYMARKが10,000円前後からなのに対し、JETSTARやPeachは6,000円台からある。ただし、SKYMARKは20kgまで受託手荷物と10kgまでの客室持ち込みの手荷物が無料なのに対し、あとの2社は別料金。今回の装備だと、まあ大体同じくらいのものののようだ。
 というわけで、キャリーバッグの重さが20kgを越えないようにしないといけない。窓口の近くに秤があるので載せてみる。21.7kg。あ、越えている。でも調整は可能な範囲。自転車以外に入れてある小物を、客室に持ち込むショルダーバッグに移動。重量のある工具類を移動させれば手っ取り早いだろう、と考えたのが間違いだった。
 受託手荷物の窓口で、キャリーバッグのX線検査。まず、これに引っかかった。衣類などを入れている大型サドルバッグの開封を求められる。怪しまれたのは洗面道具の歯磨き。もちろん、これを預ける人は無数にいるのだが、自転車と一緒の荷物だったので、パンク修理のゴム糊と疑われたようだ。ゴム糊はだめらしい。そして、次に客室へのボディチェックもいろいろ引っかかった。まずは、ショルダーバッグに移動した自転車の工具。やはり、金属類は客室への持ち込みを避けるべきだった。ビンディングシューズのクリートは間違いなく引っかかるのでスリッパに履き替えたのだが、パーカーのファスナーがダメとのことで公衆の面前で肌着姿にさせられた。いやん、いやん。私よりももっと苦労していたのが、登山装備の男性。電池だハーネスだ、あれやこれやと引っ掛かり、そのたびに荷物の開封を求められている。見るからにイラつき、スタッフに直接ではないが、散らかる荷物に「ああもう、うっとおしい」と悪態をついている。私の方も少しイライラしかけたが、他人の醜態を見て「こういう風にはなりたくない」と心が冷めていった。
 機内持ち込みの手荷物は一つだけ、ということですべてショルダーバッグに押し込んだが、ショルダーバッグは身の回りのものとして別に計上していいらしい。よし、復路はもっと要領よくやろう。
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 17:55、神戸空港を離陸。夜景が美しい。機内は空いている。中央の通路を挟んで両側に3つずつ席があるが、その3つに一組ずつが振り分けられている。私のように単独の利用者は、窓際に一人だけ。フライト時間は1時間45分の予定だが、10分くらい早く新千歳空港に着陸。秋雨前線の雲を飛びける形で、雲の中を行くときは多少揺れた。着陸の少し前、雲の下に出たら港らしき風景が見えた。その場ではよくわからなかったが、苫小牧付近。そのあとすぐに畑の上を低空飛行。と思ったら、即座に滑走路。そうか、苫小牧から千歳って、ほんの数分なんだ。19:30、千歳空港着陸。
 飛行機を降り、受託手荷物を受け取る。自転車のような大荷物は、ベルトコンベアに乗って出てくるのではなく、人が運んでくる。もう1台自転車が預けらていて、力持ちの係員が一人で両手に1台ずつ自転車を持って出てきた。もう1台は、一般的な輪行袋。標準的な受託手荷物のサイズをけていても自転車などは20kg以内なら無料だそうな。かえって、キャリーケースの分、私の自転車の方が重いだろう。
 ところで、私のキャリーバッグのころころキャスターは角に2輪だけなので、キャリーバッグを斜めに傾けねばならならず、ハンドルを収納した状態ではキャスターを使いにくい。荷物を預けるときには、ハンドルの収納を求められた。だから、力持ちのスタッフは、細いベルトをつかんで持ち上げてきた。そのベルトもバックルも20kgを支える強度があるようには見えない。持ち上げるなら、両肩の2本の太いベルトを持ってほしいのだが、片手だと難しい。ちょっと、対策を考えないといけないようだ。
 新千歳空港はJRが直結している。ホームに降り立つと列車が発車寸前。駆け込み乗車はやめて、次を待つ。10分おきだから焦らなくていい。これで、キャリーバッグをわきに置いてロングシートの端の席に座れる。
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 35分ほどで札幌駅到着、20:40。寒いかと思ったけど、さほどでもない。何より、行き交う人々が結構薄着。中には、薄いシャツの袖をまくっている若者もいる。
 駅の外でキャリーバッグから自転車を出し、ホイールを装着し走行準備。フロントバッグとシートバッグも装着。キャリーバッグはたたんで背負う状態に。

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