林道床尾線再訪逆向き周回
本当は別のコースを走ろうと思っていたのだが、南風が強すぎる。クルマでのアプローチの最中に急遽、風の影響を受けにくいコースへの変更を決めた。4月初めに走った林道床尾線。あの時と逆向きで走ろう。そうすれば、上りが舗装で下りがダートとなる。
豊岡市但東町出合市場の出石川沿いの小さなパーキングスペースにクルマを止める。前回は出石にクルマを止めたが、周回の起点を変更。下りきってゴール、という形にするためだ。


豊岡市但東町出合市場の出石川沿いの小さなパーキングスペースにクルマを止める。前回は出石にクルマを止めたが、周回の起点を変更。下りきってゴール、という形にするためだ。


まずは東床尾山の北側、出石川を下る形で東から西へ。国道426号線を極力避け、対岸の農道や集落の中の道を行く。旧出石町へと入ったら、県道10号線へと左折。奥山川をさかのぼる形で南へ。ここは向かい風の影響をまともに受ける。ペダルが重い。けれどそれもしばしの間の辛抱。山の懐へと入っていけばほとんど風を感じなくなる。のんびりと登りに取り掛かる。豊岡市出石町奥山の山村集落を過ぎ、ダブルピークの1つ目が豊岡市と朝来市の市境。すぐに朝日の集落。小学校は廃校。集落の家もざっと半分ほど廃屋があるように見受けられる。4月はじめと比べ草ぼうぼう。廃屋は草に飲み込まれているようだ。朝日を過ぎるとダブルピークの2つ目。それを越えたら一気に急降下。




下り切ったら和田の集落。朝来市の中心街に背を向け、今度は糸井川をさかのぼる。今度は追い風だ。集落を抜け見ながら床尾連山の懐へと入り込んでいく。道路脇を流れる糸井渓流は、一つ一つの落差はさほど大きくないものの滝、あるいは滝のような急流が連続して登り勾配がきつい。東床尾山のメイン登山口である糸井の大カツラへの分岐にたどり着くのに結構消耗した。それもそのはず、林道最高地点のまでの半分とは言わないが、標高差の4割くらいはもう登ったことになる。
その分岐から先が林道床尾線。入り口付近に看板が立てられている。通行止めだそうだ。但東側で路肩崩落、とあるが心当たりがある。自転車は問題なく通れるはず。4月に来た時には通行止めの案内板さえない、手付かず以前の状態。それから2か月。復旧工事が始まっているとは思えない。当然強行突破だ。
林道床尾線の和田山側は舗装済み。林道なので、勾配などは国道や県道の道路規格外。急な登りだが、むしろ糸井渓谷沿いよりはましだ。標高650mほどに位置する東床尾山と鉄鈷山との鞍部が最高地点で朝来市和田山町と豊岡市但東町の境。その手前に、大カツラからの道と合流し東床尾山に至る登山道の入り口、つまり登山口がある。あまりにも小さな案内板のため、4月にこちらを下った時には全く気付かなかった。

その分岐から先が林道床尾線。入り口付近に看板が立てられている。通行止めだそうだ。但東側で路肩崩落、とあるが心当たりがある。自転車は問題なく通れるはず。4月に来た時には通行止めの案内板さえない、手付かず以前の状態。それから2か月。復旧工事が始まっているとは思えない。当然強行突破だ。
林道床尾線の和田山側は舗装済み。林道なので、勾配などは国道や県道の道路規格外。急な登りだが、むしろ糸井渓谷沿いよりはましだ。標高650mほどに位置する東床尾山と鉄鈷山との鞍部が最高地点で朝来市和田山町と豊岡市但東町の境。その手前に、大カツラからの道と合流し東床尾山に至る登山道の入り口、つまり登山口がある。あまりにも小さな案内板のため、4月にこちらを下った時には全く気付かなかった。


徐々に勾配が落ち着き、路面状態もましな区間が現れる。そして路肩が崩落した箇所へとやってきた。前回と違いバリケードで囲まれている。また、山側の側溝が掘り返されている。前回はクルマとすれ違ったのだが、そのクルマは強引にこの個所を越えていった。今は、もうクルマが通れない。バリケードを外しても、側溝に車輪が落ちてしまう。前回は側溝が完全に埋まっていた。




その先もずっと側溝が掘り返されていた。確かに路面の維持・管理には有効だ。側溝がふさがっていると、雨水が路面を流れて土が洗い流され、石が残ってガレ場となる。川原のような状態だ。さらに流れによって路面が掘れてしまった状態は、廃道化して使われていない道で見られる。勾配のある区間では、水が激しく流れるため部分的にコンクリート舗装されている、ということはよくあるパターン。舗装路って走りやすいよね。




厄介なのはガレた路面だけではなかった。ずっと側溝の掘削作業が行われていて、掘り起こされた土砂が路面に敷かれている。それは小石だったり、ゆるんだ土砂だったり、ぬかるんでいたりといずれにしても走りにくい。なかなか手ごわい。さらには、重機とその側に佇む2人の人の姿が見えた。どうやら作業中のようだ。「この道は通行止めですよ!」と注意されるのではないかと警戒しながら近づく。すると何やらは言葉がかけられた。2人同時で聞き取れなかった。が、年配の方が「休憩してください」。若い方が「この先、特に荒れているので気を付けてください」。よかった優しい人たちで。若い方の言葉に対して「わかりました」と告げて通り過ぎる。確かにその先の荒れようはすさまじかった。側溝を埋めるというだけでなく、がけから斜めに堆積していた大量の土砂は、湿っていて路面はぬかるんだ緩い土砂が堆積している。車輪をとられるので、乗車をあきらめて自転車を押す。ダートの下りを楽しむつもりで、前回と逆向きの周回としたのだが、あまり楽しめなかった。
そんなこんなで長い長い下り。最後のガレた急坂を下り終え、何とか県道へ。あとはクルマを止めた地点まで一気に走る。
そんなこんなで長い長い下り。最後のガレた急坂を下り終え、何とか県道へ。あとはクルマを止めた地点まで一気に走る。
6月中旬、約42.1km
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