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2020/08/31

北海道一周30ヶ年計画「最西端」補完の旅(5)

■お家に帰るまでが北海道ツーリングです
 定刻21:15、フェリーは舞鶴港に接岸。接岸直前に車両甲板の二輪車用スペースに行くと、私の自動二輪だけが固定ベルトで拘束されたまま。自分で外さないで、という置手紙もある。いつも乗泉寺に「転倒防止のため、荷台の荷物を降ろしてください」といわれるのだが、なぜか今回は言われなくて荷物を積んだままにしておいた。しかし、荷台の上にあまりにも大きく重そうな荷物を積んだオートバイは、特別に警戒されたようだ。まあ、自転車積んだオートバイなんてふつういないからね。スタッフがやってきて、「まだ揺れるかもしれませんから、気を付けてください」と言いながら拘束を解いてくれた。
 さて、昨年は、フェリー航行中にガス欠して下船後にJAFを呼ぶ羽目になった。今回は乗船直前に給油した。というわけで無事エンジン始動。
 今回の旅の往路を含め、ガス欠しなかった時でも、フェリー下船後の最初の給油の際に燃費を計算すると、極端に悪い値が出た。試しに、今回の袋では燃料コックを閉じておいた。舞鶴で下船した後給油してみると、ほぼ普段通りの燃費だった。仕組みはよくわからないが、今後も燃料コックを閉じることにしよう。
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 下船を待つライダーたちの様子には、極端に2つの傾向がある。間隔をあけて一台ずつの下船となるわけだが、とにかく一台でも早くと常に臨戦態勢でポジション取りのつばぜり合いをするライダー。それに対し、オートバイの傍らに佇んでのんびり過ごすライダー。これは、運転にも反映されるのか。私は後者。この日のオートバイの台数は18台。下船のインターバルはおおむね3〜5秒だから、最初の1台から最後の1台まで、1〜2分程度。そのために下船の合図が出る前の4〜5分も気を張り詰めて過ごすなんて効率が悪い。まあね、臨戦態勢のライダーは、時間のことより、他人に先に行かれるのが嫌なのかもしれないだけかもね。
 下船後、ラーメンを食べて、さああと50km余り、1時間強だ。ラーメン屋からの再スタートの際、グローブをつけ忘れていたことに気づく。グローブはタンクバッグの中に入れてあるので、信号停止で装着しよう。なんて横着なことを考えたのがいけなかった。オートバイのバランスが崩れる。あああ、やだやだやだ、こんなところで立ちごけなんて。でも、倒れかけたらもう遅い。抵抗もむなしく右折レーンも入れて3車線あるうちの真ん中の車線で自動二輪が横倒しになってしまった。夜とはいえクルマの通行のある国道27号線。しかも、去年も北海道ツーリングがらみで立ちごけしたけど、荷物を降ろすか誰かに手伝ってもらわないと起こせなかった。ところが、なんと荷台に自転車を積んだまま自動二輪を起こすことができた。これが火事場のくそ力ってやつか。しかし、エンジンがかからない。セルスターターが反応しない。足元を見ると、エンジン付近からオイルのような液体がたれている。路肩によって他のクルマをやり過ごし、何度もエンジン始動を試みるがどうにもならない。さらに歩道に避難。
 さて、この後どうしようか。自動二輪を置いて鉄道で帰ろうか。だめだ、自動二輪をこんなところに放置できない。駅の駐輪場まで運ぶには、遠い。それに、今の時刻は22時。最終列車に間に合わない。田舎は最終列車も早いのだ。
 やっぱりJAFのお世話になるしかないようだ。確か、無料の搬送は14〜15km以内のはず。家まで50km以上を搬送してもらうと、これはかなりかかるぞ。
 ほぼ、1年ぶりにJAFのロードサービスに電話。搬送の料金を尋ねると「15kmを越えると、1kmごとに700円」とのこと。約35kmの超過だから、25,000〜26,000円くらいになる。どっひゃぁ、北海道の片道より高いじゃないか。明日は出勤しなければならない。北海道に遊びに行くことを批判的にとらえられかねないこのご時世。なんとしても、無事に帰って、勤務に差しさわりがないようにしなければならない。社会的信用はプライスレス。2万数千円を失うくらい知れたものだ、涙。
 ロードサービスが到着するまで30分くらいかかるというので、できることをやってみる。まずは、任意保険の緊急ヘルプデスクに電話。今回のケースに使える保証がないか問い合わせる。残念なことにダメ。「車両保険に入られていませんし、入られていても相手がはっきりしている事故でないと保証対象ではありません」とのこと。
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 次に、自動二輪を見てみる。セルスターターが反応しないということは、電気系統のトラブルが疑われる。とりあえずカバーを外してバッテリーを見る。あ、赤い端子が外れている。とりあえず、端子を接触させてキーをon。ニュートラルのランプが点灯。そして、セルスターターも動き、エンジンがかかった。オイルらしき液体の漏れも、その後ないようだ。
 徐々に精神の落ち着きが戻ってきた。そうだった、ただ立ちごけしただけなのだ。大惨事を起こしたわけではない。
 問題は、バッテリーの端子を固定するボルトがない。路上に落ちていないか、立ちごけしたところを見に行く。そこに到着したのはJAFのクルマだった。
 駆けつけてくれた2人のサービスマンに状況を説明する。「よく見つけたねぇ。ナンバープレートのボルトが合うはずだよ」と年配のサービスマン。
 ということで無事に応急措置完了。料金は発生しなかった。あとオイルらしき液体の漏れのことを言うと、「ガソリンだね。倒したら少し漏れるのは当然のこと。故障ではないよ」とのこと。自走で帰れる見通しが立った。
 「よかったね。もし何かあったらまた連絡してくれればいいから」と優しいサービスマン。夜にお騒がせしました。ありがとうございます。
 しかし、完全に復調したわけではなかった。シフトアップに不具合。具体的に言うと、1速から2速へなかなか上がらない。ニュートラルになってしまう。何度かトライしてやっと2速へはいるが、信号停止からスムーズな発信ができない。3速から上は大丈夫なので、停止の際はローギアまで落とさず、2速でゆっくり発進する。
 舞鶴市街を抜けると信号は激減するのでほぼ普通に走れるが、代わりにシカの頻出区間。カーブも多いので、スーパー安全運転。路肩で悪質タックルを狙うように佇むシカの親子をやり過ごす。40分くらい余計にかかったけど、日付が変わる前に帰宅。翌日は無事出勤。社会的信用を損なわずに済んだ。
 後日、変速の不具合を確かめてみた。原因は、左に倒れたためシフトペダルが歪んで可動域が狭くなっていることだった。よかった、復活できそうだ。しかも、費用も数千円で済みそう。古い自動二輪だから、下手をするとどうにもならないかもしれないのだ。あと、翌日の腰痛は、火事場のくそ力の代償か。
 考えてみれば、自転車で帰るという手もあった。50kmちょっとだから、3時間くらいかかる。でも、25,000円を失わなくて済むことを思えば、時給8,000円。相当割のいいアルバイトではないか。睡眠時間が少なくなるが、フェリーで散々寝たから大丈夫だ。自動二輪は、駅の駐輪場においておけばいい。本当は、排気量125cc以下でないと止められないが、緊急時だし、誰かに大きな迷惑をかけることとは思えないので、許してもらおう。そこまでは、JAFに運んでもらえばいい。無料搬送の範囲だ。
 さて、帰宅した翌日、正式にGoToトラベル対象事業の認可が下りた、と新日本海フェリー公式サイトにアナウンス出た。1週間後には、手続きに必要な領収書と乗船証明書がPDFファイルで送られてきた。往復合わせて15,000円あまりの補助がもらえる見通しだ。ラッキー。

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