佐用発美作東部の武蔵の里と棚田めぐり(ホルモン焼うどん1)
佐用のホルモン焼きうどんを食べたい。でも、遠い。行くならばやっぱり自転車も楽しまなければ。そういうことで、1年前、中山間地の川沿いの集落と小さな峠をつなぐコースを走ってみた。今年も、行ってみよう。
佐用の街にクルマを止め、自転車を準備。佐用川の支流、江川川をさかのぼる。川沿いに田園が広がる景色はのどかそのもの。県道240号線はほとんどクルマも通らない。


佐用の街にクルマを止め、自転車を準備。佐用川の支流、江川川をさかのぼる。川沿いに田園が広がる景色はのどかそのもの。県道240号線はほとんどクルマも通らない。


そのまま県道でも小さな峠を越えて宮本へ至るのだが、峠の手前の大畠集落で左に分岐する道をとる。釜坂峠。因幡街道の峠越えだ。集落を抜けると山道となる。シングルトラックとダブルトラックの間のような道幅。もちろん舗装などされていない。MTBかランドナー(パスハンター)向きコース。今日の自転車は、700Cタイヤのクロスバイク。完全に車種の選択を間違えている。でも行くのだ。まあ、距離は知れている。






この小さな峠が、兵庫・岡山県境だが、かつては江川川沿いも美作の国だったわけだから、国境だったわけではない。
こぶし大またはそれより少し大きいくらいの石がごろごろしている道を押して登り、下りは恐々乗車でクリア。かなり上まで舗装路が来ていて助かった。壱貫清水という山水のおかげだ。


こぶし大またはそれより少し大きいくらいの石がごろごろしている道を押して登り、下りは恐々乗車でクリア。かなり上まで舗装路が来ていて助かった。壱貫清水という山水のおかげだ。


宮原の集落で県道161号線に突き当たる。左折しさらに南下。すると、分岐点。去年と同じく、県道124号線に右折するつもりだったのだが、工事中で通行止め。現場はすぐ先に見えていて、工事車両が完全に道をふさいで作業中。これでは自転車でも通れない。GPSレシーバの地図を見る。何とかなりそう。ホッとする、というよりむしろ楽しくなってきた。やっぱり、既走の道より、未知なる道の方が魅力的だ。左の道へ。つまり県道161号線をそのまま行く形。


小さな峠を越えて兵庫県に戻る。県境から1kmも進まないうちに、分岐。これを右折。細い道へ。やがて道は下り坂となり、県道524号線へ突き当たる。鋭角的に右折して道は登りとなる。進み始めてすぐ、ふと立ち止まってGPSレシーバを確認。やっぱり、やめよう。先ほどの分岐に引き返し反対側の道を選ぶ。こちらは下り。


この先、大木谷と田和の間の地蔵堂のある峠から大撫山へと向かい、山腹を南に巻いて作用の街へと下る予定。去年は、南側の田和から北上して地蔵堂の峠へと到達したが、今日はこのまま南下して大木谷から地蔵堂の峠へと行こう。
山また山の景色が続くが、谷には集落が点在している。そして、傾斜地にびっしりと棚田。そして、地蔵堂のある峠の両側は、それぞれ「乙大木谷の棚田」「田和の棚田」と名前が付いた棚田となっている。1年前に田和の棚田を見ながら登った峠を、今日は乙大木谷の棚田を見ながら登る。通行止めのおかげでコースに変化が生まれた。怪我の功名ということか。



山また山の景色が続くが、谷には集落が点在している。そして、傾斜地にびっしりと棚田。そして、地蔵堂のある峠の両側は、それぞれ「乙大木谷の棚田」「田和の棚田」と名前が付いた棚田となっている。1年前に田和の棚田を見ながら登った峠を、今日は乙大木谷の棚田を見ながら登る。通行止めのおかげでコースに変化が生まれた。怪我の功名ということか。



西河内集落で、県道524号線から右折。大木谷へ。峠へ向けての登りが始まる。鶏舎にに集落が貼り付く様子は、四国山地を思い起こすが、そこまで急峻ではないのが中国山地。広い谷は一面の棚田で埋め尽くされ、谷を横切るように並んだ鯉のぼりの群れ。そんな光景を見ながら峠へと向かう。棚田は峠の直下まで迫っている。せっかくなので、反対側に少し下って田和の棚田も見ておく。1年前のちょうど裏返しの行動だ。


峠から分岐する細い道を東へと向かっていく。大撫山へ向けての登りだが、山頂付近は西はりま天文台があり、分岐にはその案内板が設置されている。山深い風景の中、アップダウンを一つ越えると来見集落。さらにもうひと登り。天文台入り口の分岐を越えていくと、「佐用の朝霧展望ポイント」という案内板。右に分岐するは、小ピークへと急激に登る道。1年前は足が向かなかったが、今日は意を決してそちらへハンドルを切る。インナーローで急坂を上り、祠のある展望ポイントへ。佐用の街並みが一望できる。もう少し進んだ道路沿いからも展望は見られるが、こちらの方がよりいっそうパノラマの絶景が楽しめる。




37.4km、5月中旬
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