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2020/06/28

Slide and Ride 扇ノ山2020と湖山池一周(鳥取二郎系3)

 雪が少ない冬だった。もう残雪期のスキー登山はあきらめていたのだが、先日鳥取市の空山から残雪の氷ノ山や扇ノ山の姿を見たら、滑り収めをしたくなった。記録的な暖冬だった昨年よりもさらなる暖冬。その一方で、4月は記録的な低温だった。唯一可能性の残る扇ノ山の大ヅッコ北斜面。行ってみよう。
 浜坂から湯村温泉へと南下し国道9号線へ。兵庫・鳥取県境の蒲生峠手前を扇ノ山の登山口上山高原目指して左折。湯村温泉までの道のりは、蘓武トンネル開通直後は、神鍋高原経由が早かったが、鳥取近畿自動車道が伸びた今は浜坂経由が早い。
 上山高原の広場には、大きなテントを張っている人が数組。ここが除雪の限界点で、年によってはこの時期でも、ここから歩かなければならない。今シーズンは、この先も雪がないだろうということでクルマを進める。小ヅッコ登山口が近づくと、道路わきに残雪が見られる。クルマが一台も止まっていない小ヅッコ登山口を過ぎ、県境を越えるとすぐに水とのふれあい広場。ここは何人もの人が見られる。7,8台のクルマが止められる道路わきのスペースは満車。そこからほんの少し進んだ河合谷登山口の手前の小さなスペースにクルマを止める。自転車とスキーの準備を開始。今日はシングルトラックなので、MTB以外の選択肢はない。もちろんブロックタイヤ。
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 「どこを滑るんですか」という女性の声に顔を上げる。20〜30代とみられるカップル。先ほど、登山口に向かって歩いて行った人たちだ。特に女性の方が、スキー板を積載したMTBに注視していたのだが、私にインタビューしに引き返してきたようだ。彼らもスキー登山をするとのことで、氷ノ山は経験があるが扇ノ山は初めてだという。ただし、さすがにこの時期に滑れることを想定していなかったようで、今日はスキーなし。まあ、こちらも滑れるかどうか行ってみないとわからないけどね。河合谷登山口へ向かう彼らを見送り、こちらも準備が完了。ただし、私は小ヅッコ登山口へ。河合谷登山口からは急な木段を登らねばならない。スキー板を積んだ自転車を担ぐことはあまりにもつらい。
 水とのふれあい広場のクルマは、先ほどと比べ半減していた。多くの人は扇ノ山から下山してきた後だったようだ。県境を越えて小ヅッコ登山口へ。1km近い車道だが、自転車ならわずかなな距離。小ヅッコ登山口からの登山道も木段から始まるが、それを迂回するダブルトラックのような緩やかな道ががある。自転車はそちらを押して登れる。それを登れば、小ヅッコ小屋までは緩やかで乗車可能。といってもわずかな距離であるが。小ヅッコ小屋からは杉林とブナ林の境界付近を行く道で、木の根が浮いていたり、段差があったりで乗車不能。押していく。小さな残雪も見られる。
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 河合谷登山口からの道が合流すると、木の根はマシになり、さらに行くと勾配も緩やかとなり乗車できるようになる。ところが、所々ぬかるんでいて、車輪を取られて乗車できない。自転車には障害となるぬかるみだが、スキーヤーの目線で見るとこれは良い兆候。少し前まで残雪があったということだ。今年の冬は記録的な暖冬で雪不足だったが、4月は記録的な低温だった。今年ほどではないがかなりの暖冬で、4月はかなり低温だった。例年遅くまで雪が残る大ヅッコ北斜面ならば5月でもスキーができる、と訪れたのが5月10日。残雪があるにはあったが、スキーにはかなり厳しい状態で、たったの1本滑っただけだった。その辺のこともあって、今年は1週間あまり早く来てみた。実際現場に行ってみるまで分からない。さあ、どうだろうか。
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  ブナ林にほとんど雪は見られないが、まだブナは芽を吹かず青空が見えている。
 ほぼ水平だった登山道に登り勾配が出てきて、沢のように水が流れている。さあもうすぐだ。しばらくすると前方の木々の間が白くなってきた。
 大ヅッコの北斜面は、ブナの疎林で前述のとおり遅くまで雪が残る。そのゲレンデの下部に自転車を止めてスキー板を下す。昨年よりは、滑れそうだ。
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 ステップソールなのでシールは不要。どのあたりが滑りやすそうかを見極めながら残雪のゲレンデの上部まで登る。そして、1本目。雪から顔を出した細かい木がかなりうるさい。でも、ここまでできらたった1本滑っただけで引き下がれない。そう思えるだけ昨年よりはいい。2本目はブッシュの密度の低いスペースを拾いながら西寄りにコースを取ってみる。そして3本目で自転車を止めたところへ戻る。まあ何とか今年も5月まで滑れたね。
 下山の準備をしていると、入山前に話をしたカップルが下山してきた。なかなか速いペースだ。少し話をして、彼らが去ったら、今度は犬がやってきた。続いてその犬の主を含めた年配の男性3人組。スキー板を積んだ自転車を見て「これ担いで登るんですか」と聞いてくる。「山頂にはいきませんよ。ここで滑ったから、もう下山です」と答える。こんな重いものを担ぐ気にはならない。山頂に行くなら少なくともスキーは置いていく。滑れないところにスキーを運ぶ必要はない。またこの先の登山道で乗車率が落ちる自転車も置いていく。どうしてもスキーと自転車を山頂に持っていくならば、せめてスキー板はザックに固定するなどして加重を分散させる方がいい。まあ、質問する方は頭に浮かんだ疑問をそのまま口にしているだけなのだろうけど。「山頂に行かない」という私の回答を聞いてか聞かずか、別の一人が「大変だなぁ」とつぶやいている。まあ、よくある決めつけだな、と思いながら聞き流す。
 彼らが去った後、準備が整い後を追うように下山開始。しばらくは勾配がそこそこあり、水の流れはまあいいとして、木の根が浮いて要注意。一方、スキー板を積んだMTBは意外と安定している。鈍重になるデメリットはどうしようもないが、後方に向かって突き出しているスキー板のおかげで、前転しにくい。急な下りでは重心が前方に位置するため、前輪が木の根や石を乗り越えられず、自転車ごと前転しやすい。それを防ぐため、尻をサドルから外して後方に体をひき重心を強制的に後方に持ってくるのだが、スキー板のおかげで、もともと重心が後方に位置した状態となっている。
 水とのふれあい広場までクルマが入れるようになってから、大ヅッコ北斜面だけを滑りに来たことはもう何度もあるがいつもスキー板を背負って登山道を歩いてアプローチしていた。そして去年初めてこの時期にMTBにスキー板を積んで大ヅッコ北斜面まで来た。扇ノ山の大ヅッコまでの登山道は緩やかで、比較的MTB初級者向き。スキー目的でなく、何度もMTBで、さらにランドナーで訪れたことがある。
 しかし、やはり初めてのことにはいろいろ誤算がつきもの。スキー板のおかげで重心が後方にきて安定するということがうれしい誤算。スキー板という荷物を担いで歩くよりも、自転車という荷車に積んで運べば楽だろう。乗れるに越したことはないが、乗れなくてもメリットはある。その程度の期待だったのだが、思いのほかMTBを楽しめることが分かった。しかし、スキーを自転車のサドル下に固定するベルトが、振動で切れてしまったのがマイナスの誤算だ。舗装路はもちろん、ダートの道でも今まで切れたことがなかったので、切れるとは想定していなかった。半分も下らないうちに切れてしまった。
 そこで今年は、使い古したタイヤチューブを使ってサドル下に固定している。これなら弾力もあり、またぐるぐる巻きにしているのでまず切れることはないだろう。念のため、予備のベルトも数本持ってきている。
 勾配が落ち着くとあとは比較的安全にMTBで行けるようになる。ただ、ところどころ浮いた木の根には要注意であることは変わりないが。すぐに犬連れの男性3人組を追い越していく。
 大ヅッコ登山口と河合谷登山口へのそれぞれの登山道の分岐手前がやや急勾配。木の根が浮いたところでは、安全のため自転車を降りて押してクリアする。下山は河合谷登山口へ。こちらの方が浮いた木の根が少ない。しかし油断は禁物。木の根をよけて左に寄りすぎて、ハンドルの左端が登山道わきの細い木に引っかかった。ハンドルが左に切れて、車体が右に傾く。そして、身体が右前方に投げ出される。右足を地面につき、左足は倒れる自転車をまたいで離脱に成功。しかし、前方につんのめる体。スキーブーツをどたどたと言わせながら走って、体勢を立て直す。どうにか転倒を回避し、振り返ると自転車は10m近く後方で倒れている。左足のふくらはぎの下部、アキレス腱との境界辺りが痛む。この冬以降、脚を酷使した後で痛む箇所だ。2月に北海道で雪や氷の上を2日間で30km近く歩いた後、先日の東床尾山登山の後。一番きつかったのは、2月下旬の氷ノ山の20kmを越えるロングスキーツアーの後。4,5日びっこをひいて歩き、1週間ほどたってほぼ普通に歩行できるようになったところで、職場で半開きのロッカーの扉にうっかり足をひっかけた。再発というか、幹部はふくらはぎの上部で、内出血をして肉離れの症状が半月ほど続いた。歩けないほどではなっかったが、他人が見てかなり違和感を感じるほどびっこをひいて歩いていた。今日はそこまでひどくなさそうだが、明日、明後日くらいは脚を引きずることになるだろう。
 そこから登山口まではもう少し。しばらくして木段の上までやってきた。木段を迂回する道ができている。去年もあっただろうか。そちらなら自転車を押していけるが、木段を3分の1ほど残して迂回路は終わり。自転車を持ち上げながら木段を降りる。登るのと比べれば、大してつらくはない。
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 舗装路に降り立てば、自転車の機動力をさらに強力に発揮できる。ペダリングには痛めた左脚の影響はない。クルマを通り過ぎ水とのふれあい広場へ。自転車をそのまま池に乗り入れ、タイヤとスキーブーツの泥を落とす。そしてクルマに戻って板を自転車から外す。サドルに固定するベルトをチューブに変えたことで、今日はMTBを楽しめた。ベルトと比べ、チューブのぐるぐる巻きには板の着脱に手間がかかるが、そんなことは知れている。
 道具の撤収をしていると犬がやってきた。男性の3人組がようやく下山だ。そういえば、カップルには追い付けなかった。もしかしたらまだクルマで帰宅準備中かと思ったが、水とのふれあい広場の駐車スペースにも姿が見られなかった。彼らはなかなかの健脚のようだ。
 さて、帰る前によるところがある。上山高原には戻らず、鳥取市街に向けて山を下りる。私のクルマはマニュアルトランスミッション。クラッチを切るとき左脚が痛む。殿ダムを見ながらクルマを進め、鳥取市街の南側を迂回して国道29号線に乗る。市街地に入ったら左折、湖山池の南西部の畔、桂見駐車場にクルマを止める。
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 ここで再び自転車を準備。湖岸を北上する。駐車場のすぐ北の「湖山池ナチュラルガーデン」には、ウォーキングやボールを使っての運動をする人たちが姿が見られる。さらにその向こうには鳥取大学の校舎が見える。湖山池から流れ出す湖山川を渡り、半島を回り込む。この半島は平坦で畑が広がっている。ラッキョウ畑だろうか。
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 そして、来ました鳥取大学前駅のその前の「ラーメンつけ麺 今を粋ろ 鳥大前店」。夜の営業開始の17時半を少し過ぎたばかりで、店内は空いている。いや小さな店なので、4,5人で半分ほど席が埋まっている。今日も300gの麺の量で、ニンニクあり野菜増し増しをコール。ちゃんとカメラを持ってきた。ラーメンとは別皿に山盛りの野菜をちゃんと撮影することができた。
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 食後の運動はこのまま湖山池を一周する。平坦な16kmあまり。歩行者と自転車だけしか通れない区間も多いし、全体的にクルマと出会うことは少なく快適。ブロックタイヤの音を響かせて走る。スリックタイヤのホイールも積んで来ればよかった。
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5月上旬

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