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2020/06/28

空山と鳥取広域農道・広域基幹林道中央線(鳥取二郎系2)

 鳥取市内には、先日訪れた「今を粋ろ」以外にも二郎系のラーメン店がある。今度はそちらの店と、前回未遂に終わった鳥取中央林道を制覇するために、また鳥取へ。
 鳥取市の中心街にある「ラーメン・つけ麺 笑福」。聞き覚えのある店名。大阪に数店あるうちの2店にすでに訪れている。本社は米子、つまり山陰生まれの二郎系だ。二郎系といえば、狭く席数の少ない小さな店、が一般的だが、ここはファミリーレストランのような外観。周囲の店と共有であるが、店の前に広い駐車場がある。店内も広く、カウンター席のほか、いくつもの小上がりのテーブル席がある。こんな二郎系は初めてだ。もしかすると、居ぬき物件を利用しているのかもしれない。まだ昼の営業開始直後の11時過ぎなので、店内は空いていて、余計広く感じる。調理場と客席が隔離されているので、「ニンニク入れますか」から始まるやり取りは不可能。食券には各トッピングの増量、減量のチェックボックスが印刷されている。フロア係の女性が食券を受け取る際にトッピングを確認し、該当の個所にチェックを入れる。例によって、野菜は増し増し。この後、人と会うことはないから、ニンニクあり。笑福では、野菜増し増しの上に「バカ増し」なんていう増量レベルがあるが、まだそれを頼む勇気はない。ちなみに増量の各レベルは写真で示されている。また、この店舗では太麺と細麺の好きなほうが選べる。基本的に細麺が好きなのだが、量が多い二郎系は食べるのに時間がかかるので、伸びにくい太麺が基本。ここでも無難な太麺を選んでおく。
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 太麺のため、20分ほど待ってラーメンが運ばれてきた。「今を粋ろ」では増し増しの野菜が別皿だったが、ここはラーメンの上に乗せられている代わりに、取り皿としてもう一つ丼が出される。京阪神では、野菜をこぼさずに食べるのに苦労したのだが、取り皿があれば安心。鳥取の店はなかなか親切だ。この店では、麺の量が270gとやや控えめだが、二郎系以外のラーメン屋の大盛よりも十分に多い。おかげで今日も満足。
 食後の運動のため、南下。鳥取中央林道の前にもう一つ訪れる場所がある。前回訪れた毛無山などの事後調査の時に見つけた空山を目指す。放牧地や風力発電の風車群がある展望の良い山だ。山頂付近までクルマで登れるようだ。もちろん、私は自転車で。
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 千代川の右岸を南下するが、河原町との境まで南下するなど少々の迷走を経て、少し山間を走る県道291号線へ。その道を南下していくと「鳥取放牧場、風力発電所」への分岐点がある。その付近の道路わきの広いスペースにクルマを止め、自転車を下す。今日はランドナー。前回の毛無山でのロードレーサーにはもう懲りた。今日もアップダウンの連続する走りを予定している。ランドナーのギア比ならゆっくり楽に登れるし、フラットハンドルとVブレーキを備えているので下りも安心。この後の鳥取中央林道では、数日前の寒の戻りによる時雨を受けて路面がぬれている箇所があるかもしれないが、水撥ねは泥除けが受け止めてくれる。
 目指す空山山頂は標高340mだが、スタート地点が標高100m近いので標高差はさほどではない。それでもそれなりに急勾配の登りだ。通り抜けはできないので、クルマは少ない。ただし、公園のように整備された山頂部へと出入りするクルマが少しある。標高差があまりなく、急勾配ということは距離は短い。あっという間に景色が開け、風車が林立する山頂部へ。駐車場があり数台のクルマが止まっている。それらのクルマの主は、芝生にシートを広げて座っている子供連れのグループなど。舗装路はまだもう少し続くようだが、ゲートが閉ざされている。よく見ると駐車場の奥に、ゲートの向こう側への抜け道があり、歩行者はそちらからさらに進んでいける。もちろん、自転車も。
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 たどり着いた先が空山の頂。中継アンテナらしきものが立っている。景色は素晴らしい。北に鳥取市街、千代川、湖山池、そして青い日本海。東側の山並みには少し雪を残し峰が離れて2つ。左が扇ノ山で、右奥が氷ノ山だ。カメラでズームアップするとそれぞれの山頂の小屋が確認できる。扇ノ山のほうが白い部分が多いようだ。大ヅッコの北斜面はまだスキーができるかなぁ。西に目を転じるが、大山は見えないようだ。昨年スキーで登頂した三国山は、見えているかどうかわからない。結果的には見えていなかった。帰宅後の調査では、大山は鷲峰山、三国山は高鉢山に隠されてしまっていた。
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 景色を楽しんだら、一気に下っていったんクルマに自転車を収め、移動開始。右岸から左岸へと千代川を渡らないといけない。空山の西の麓の山間を走る県道291号線から千代川沿いへとつなぐ道は鳥取広域農道で、それがそのまま延長する形で左岸にも伸びているのだが、千代川には橋が架かっていない。なのに、クルマに常備している古い昭文社ツーリングマップルには橋が記されている。まあ、北か南にいずれも1.4kmほど行けば橋がある。今回は南に回る。
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 千代川は鳥取市街を経て日本海へと注ぐ。その千代川の支流、そして千代川の河口の南西に位置する湖山池へと注ぐ河川は、鳥取市街から放射状に南に広がっている。たとえるなら、鳥取市街を要として、南に扇子を広げたような形だ。それぞれの河川を鳥取平野から山間部へとさかのぼると、それぞれ谷を形成し、尾根によって区分けされているところも、扇子の形に似ている。川沿い、つまり谷には県道が伸びている。それとクロスする形、つまり扇の要を中心とする同心円の弧にそって、「鳥取広域農道」と「鳥取中央林道」が敷かれている。いずれも、谷と尾根を連続して超えるアップダウンの道だが、中央林道のほうが要から遠く、尾根が高く谷は深い。
 千代川の左岸から県道42号線で横枕集落、そして道は鳥取広域農道となりトンネルで尾根を越える。やがて有富川の谷へと降り立ち、川沿いの県道189号線沿いに駐車できる場所を探す。下流川沿いには見つからず、上流に向かうと高路集落手前、つまり下流側に広いスペースを発見。ここなら民家からも十分離れていて不審車両として通報されることもないだろう。クルマから自転車を下す。
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 とりあえず鳥取広域農道と鳥取中央林道を周回することだけしか決めていなくて、どこからどういうに手を付けるかは白紙。ただ、高路集落近くがスタート地点ならば、まずは中央林道からだ。高路で県道189号線と中央林道がクロスしているのだ。ところが、高路は中央林道の途中。さて東に向かうか、それとも西に向かうか。「衣笠山展望台まで3km」という案内板があった。よし行ってみよう。鳥取中央林道を東へ向かう。
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 「鳥取中央林道」とはツーリングマップルに記されている名称で、現地の案内板には「広域基幹林道鳥取中央線」とされている。小さな集落から山間の細道へ。そこそこの勾配で登る道には、クルマが通る気配はなく、のんびりと行く。
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 前方に木々が伐採されたピークが見えてきた。徐々に近づいていくと、あれが衣笠山の頂らしいとわかる。道は、山頂直下を西から東に反時計回りに巻いて進む。北側には巻き付いた植物のつると一体化したような、おどろおどろしい雰囲気のあずまやがあり、北方の景色が開けている。そこから山頂展望台への木段が始まっている。木段を上ること2,3分で、山頂展望広場へ。大きな日時計が設置され、その柱が影を落とす円盤が展望台となっている。山東三角点「猪子」、標高377.17m。北側には低い山々の向こうに鳥取市街と湖山池。空山とはまた違う角度から見下ろしている。しかし、大いに引っかかるのが、西の方をいくら注視しても大山が見えない。木段の入り口の立て看板には「野鳥のさえずりを聞きながら鳥取砂丘、霊石山、大山などの自然を楽しんでみませんか」とあり、展望台の円盤の西側の床面には大山らしき山のイラストが描かれている。なのに見えない。春霞に隠れているのだろうか。ほかの山々の見え方と比較して、大山だけが霞むということは不自然だ。うっすらとでも見えているはずだ。帰宅してから確かめると、衣笠山からは、ちょうど鷲峯山の延長線上に大山が位置する。見事に一直線だ。空山と同様、鷲峯山に大山が隠されているのだ。確かに、「大山が見える」という表現はされていないわけだが。ちなみに、霊石山鳥取砂丘や霊石山は見える。
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 さて、下りは早い。一気に千代川の流域平野へ。途中に砕石場がありそこからはダンプカーがたまに通る。さらに県道32号線に合流すると一般の車両も通るようになる。
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 平野部に降り立つと、県道42号線を北上。千代川対岸の国道53号線ほどではないが、クルマが次々に通りストレスを感じる。早く車の通らない道へ逃げ込みたい。と、すぐに左に分岐する道を見つけそちらへ。田園の中の農道として使われている細い道。用水路に沿っている。並行して自動車道も通っているが、そちらは高架なので別世界のこと。自動車道を通る車の轟音だけが、こちら側の世界に届く。その高架をくぐって県道227号線へ。西に進む。広域農道と重複しているということか。詳細は不明。
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 日谷トンネルを越えて有富川の谷へ。中央林道と比べると穏やかなアップダウン。道路もセンターラインがひかれた広い道。交通量はゼロではないが、少なめ。
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 降りた谷は田んぼが広がる農村風景。すぐ次の登りへ。今度は、トンネルのない峠越えで野坂川の谷へ。野坂川に合流する細見川を少しさかのぼる。細見集落からそのまま細見川をさかのぼり、奥細見から中央林道でスタート地点の高路へと戻ることも考えたが、やはりここまで来たら全線制覇しよう。ということで細見集落からトンネルで峠越え。長柄川の谷へ。降りたところは、先日毛無山へ上るとき、クルマを止めたところ。ちなみに、今までの川はすべて千代川の本流及び支流だったが、この長柄川は湖山池をへて千代川の河口のすぐに市の鳥取港から日本海へ注ぐ。
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 長柄川を矢橋までさかのぼるが、ここは前回毛無山走破ですでに訪れた区間。前方に立ちはだかる台形の壁、毛無山の姿にも当然既視感がある。それでも、半月足らずの間に季節は変化し、前回河原を覆っていた黄色の菜の花はもうない。
 矢橋集落から東の山間に向かう細い道への分岐を見つける。これが目指す道であるが、ここからの区間は中央林道でなく県道32号線。ただし県道といっても雰囲気は中央林道とほとんど変わらない。
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  まずは一つ目の山越えで、細見川の谷の奥細見。山間の小さな集落だ。次は、細見川から野坂川への峠越え。一つ進むごとに登りがきつくなる。野坂川の谷の向こうの尾根は高い。しかも鞍部がなく、付け入る隙が見られない。あれを越えなければならないのだ。
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 松上集落を流れる野坂川を超える。「広域基幹林道鳥取中央線」の案内板を発見。さあ最後の峠だ。今日はいくつ峠を越えたのか。数えてみれば、7つ。ただし空山は除いている。細見川と野坂川の合流点を通過した分、広域農道側が一つ少ない。稜線の高さ、標高300mまで登るこの峠が、衣笠山に次いで高い。でも最後だ。残された力を使い果たして構わない。なんていうほど疲れてはいないのだが。山は深く、あちこちに藤の花が咲いている。山桜も残っている。
 稜線付近まで登ったが、道は一向に下りにならない。鞍部らしい鞍部がないせいか、等高線に沿って進んでいる。木々の合間にわずかに鳥取平野が見えた。鳥取市街と湖山池だ。
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 細長いピークを巻くようにして、ようやく下りが始まる。あとは、有富川の谷、高路集落へと急降下。7つの峠を走り終えて、スタート地点へと戻ってきた。
4月下旬

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