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2020/06/28

毛無山(鳥取二郎系1)

 久しぶりに二郎系のラーメンを食べに行こう。といっても今、京阪神へと出かける気にはならない。でもそれ以外にもあるのだ二郎系は。二郎系は鳥取にあり。
 4月20日過ぎ時点での鳥取県の感染確認件数は3件。うち2件が鳥取市、1件が米子市。いずれも感染経路は特定され、市中感染はないものと思われる。経由地の兵庫県北部も感染件数がゼロだし、クルマでの移動だから人と出会わない。
 というわけで丹後から日本海に沿って西に進むこと120km余りで鳥取市。途切れ途切れではあるが、山陰近畿自動車道のおかげで2時間ちょっとで到着。しかも通行料が無料。途中の寄り道は、浜坂の居組漁港の公衆トイレ。人との接触はない。
 鳥取の中心街には向かわず国道9号線を少し西に進む。JR山陰本線鳥取大学前駅を目指す。湖山駅の北西、湖山町といわれるエリア。駅前の「ラーメンつけ麺 今を粋ろ 鳥大前店」を探す。通りにはたくさんの店が並びクルマの通行も多い。少し離れた湖山池の畔の公園の駐車場に車を止めて自転車に乗り換えるつもりだったが、昼の営業開始の11時を過ぎてしまった。店はすぐに見つかったが、前を何往復かしてやっと駐車場を見つける。貸し駐車場の一部の区画だ。幸い空いた枠もあった。京阪神の店には駐車場などない。
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 店の前には3,4人の若者が寒さに震えている。寒の戻りで日本海からの冷たい風が強く吹いている。店の前の彼らは、おそらく鳥取大学の学生なのだろう。グループらしく、行列を作らずおしゃべりをしながら細かくうごめいている。彼らのそばに立った時に「1名様、先にどうぞ」と店内から顔を出した店員から声をかけられた。店の前に置かれたアルコール消毒液を手に吹きかけて入店。そして食券を購入。ちなみに、二郎系の店では食券を買ってから並ぶのが一般的だが、ここは店に入ってから買うように張り紙がある。また、鳥取大学の学生限定のお得メニューも用意されているようだ。
 L字型のカウンターに10席ほどと、テーブル席が一つ。テーブル席は、会議室などに置かれている長机だ。この飾り気のなさがいい感じだ。カウンターテーブルの端に着席。ほかにも少し空席があり、しばらくして席がさらに空いたら先客のグループも入店。私以外は、ほとんど鳥取大学の学生のようだ。ジャージ姿のグループも見られる。
 300gの麺に野菜増し増しをコールしたが、出されたラーメンには全く野菜がない。即座に、「野菜は別皿です」と山盛りのもやし(内側にはキャベツも少し)が盛られた丼がもう一つ置かれた。驚いた。野菜だけとは思えない高さ。普通の店でもやしの増量を頼んで、ラーメンの上に乗せられた高さと同じくらいだ。しまった、カメラも携帯電話もクルマの中に置いてきた。この姿を写真に残したかった。店内の張り紙をみると、野菜増しで基本の3倍、増し増しだと6倍だそうだ。少し前まではこわごわ「増し」をコールしていたが、最近は慣れて調子に乗って増し増しを頼むようになっていた。もう引き下がるわけにはいかない(増量を頼んでおいて残すのはNG)。
 というわけで、平らげてしまった。満腹だ。まあ、野菜はいい。麺の300gが問題だ。カロリーを消費する必要がある。若者は食べるのが早い。先にいた客はもちろん、私のすぐ後に店内に入った客も先に食べ終えて、正午直前で店内は大方空席となる。オフィス街なら正午を境に込み合うが、ここは学生街。11時の開店直後の最初のサイクルが終わったという感じか。一方店の前には数名が入店待ち。ある程度の空席ができたら、まとめて入店を促す方式らしい。
 さて、食後には自転車で湖山池一周かな、と思っていたのだが風が強すぎる。ここは予定変更して内陸へ行こう。クルマに常備してある昭文社のツーリングマップルを開く。「鳥取中央林道」という道に興味をひかれる。行ってみよう。
 湖山池を南に回り込み、長柄川に沿った県道191号線を南西へ。名前だけは聞いたことがあった吉岡温泉を通過。温泉街というより、郊外の住宅街という雰囲気。さらに進むと田園風景、そして中山間地へと変わっていく。
 県道191号線とクロスする道に「鳥取広域農道」という表示。これは鳥取中央林道とは別なのか。確かに、GPSレシーバーの表示と地図を照らし合わせてみても位置が違うようだ。広域農道にも興味をひかれながらも、もう少し先へ進んでみる。長柄川の谷は狭くなり、矢橋の集落を過ぎたが、中央林道を示す表示は見当たらず。どうやら県道から分岐する細い道のどれからしい。先ほどの広域農道の分岐まで引き返し、その付近の道路わきのスペースにクルマを止める。この辺りにはスペースががいくつもあってそれぞれが広くて邪魔にならない。そして集落からも離れている。余り民家の近くに止めると不審車両として通報される心配がある。また広域農道を含めた周回コースの起点・終点としては都合がよい。ただし、何度かツーリングマップを見るうち、毛無山をが気になってきた。標高571m。「頂上から日本海が美しい」とある。「頂上まで舗装林道」とあるから大丈夫だろう。今日は、平坦な湖山池一周を想定してロードレーサーだ。毛無山に登るとなると、中央林道を全線走るのは時間的に無理だろう。それだけのボリュームのある道だ。まあ、成り行きで判断しよう。
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 まずは県道191号線で長柄川をさかのぼる。矢橋集落にかかるあたりから、前方に台形をした毛無山が壁のように立ちはだかっているのが見える。河原には黄色い菜の花が咲いている。それれに気を取られ中央林道の分岐を探すのを忘れていた。まあ、今頭に描いているコース案では、中央林道を経てこちらへ戻るということだから、分岐を見つける必要はないということになる。
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 矢橋を過ぎると谷は狭まり、道路の勾配も増す。先ほどクルマで来た地点を過ぎると道が細くなる。峠を鹿野に超えた先で通行止めとの案内。まあそちらにはいかない予定だ。ツーリングマップルでは、峠の手前から毛無山に登るようだ。さらにその手前に県道の分岐があり、トンネルで尾根を越えて東側の野坂川の谷へといけるように道が描かれている。曲がりくねった細い登り坂を進む。ところがその県道の分岐が見つからないまま、毛無山へ登る林道の分岐へ到着してしまった。
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 後日Googleストリートビューで確認したところ、分岐する県道は心もとないダートのダブルトラックだった。ツーリングマップルにはしっかりとした県道として描かれているのに。ただ、トンネルと思ったのは、未開通区間を表す破線だった。
 さて、毛無山への林道だ。入り口は鎖でふさがれ、何やら注意書きの文書が貼られている。「森林整備作業」実施中だそうだ。木材搬出のトラックが通行したり、急傾斜の岩石地のため作業中に林道への落石が起こる可能性があったりする、といったことが記されている。とはいえ、ここまで来て引き下がる気はない。鎖でふさがれているから、今日は作業していないかもしれない。作業者の出入りがあるときはこうした鎖やバリケードが外されていることが多い。
 自転車を持ち上げて林道へ。これまでよりさらに急勾配の登りが始まる。しばらく行くと道路わきに自動車が止まり、枝道の奥のほうから重機やチェーンソーなどの作業音が聞こえる。これは、間違いなく作業をしている。しかも、1か所通り過ぎたらまたしばらくして別の作業現場のそばを通る。前方からトラックが来た。ただし、オープンな荷台のものではなく、宅配便の配達車のように箱形の荷台のもの。作業員のものではないせいか、注意はされなかった。入り口に鎖は張られていたが、よく見ると南京錠などでの施錠はされていなかった。視覚的に部外者を侵入を防ぐためだったようだ。
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 勾配は10パーセントを少し超えるくらいか。私のロードレーサーのギア比では厳しいが、どうにか最低のギア比で登っていく。いくつかの作業現場の近くを過ぎ、山頂へと近づく。木々の切れ間に景色が広がる。鳥取市街とその向こうに日本海だ。曇天で海もさえない色をしているが、絶景だ。とりあえずその時は素通りして山頂を目指す。
 カーブミラーに、道を塞ぐようにトラックが止まっているの映っている。木材の積載作業中らしい。気付かれないようにすぐに引き返す。仕方ない、景色は先ほどのビューポイントで見よう。
 ところが、ビューポイントには景色を眺める人影が。派手な色をしたスポーティな服装にヘルメット。それに若い感じ。もしかして自転車乗りか、と思ったが、振り向くとヘルメットの前面には跳ね上げられた状態の顔を覆うシールド。森林の作業員だ。近くに止まっているクルマは彼のものらしい。
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 とはいえ素通りはできない。少し距離を取って停止してカメラを取り出す。すぐに作業員が「立ち入り禁止なんです」と警告を発する。「わかりました、すぐ下山します」と答えるが、彼はこちらに向かって歩み寄ってくる。どうやら、わずかでも景色を見せてはくれないようだ。写真を撮ったらすぐに自転車にまたがって退散。野良猫かハエのように追い払われた。
 登りもきついが下りも大変だ。平坦なところでは制動力に不足を感じないサイドプルのキャリパーブレーキだが、強い制動のためにはブレーキレバーを強く握らなければならない。ドロップハンドルのブレーキレバーは握りにくく、停止して握力が回復するまで休みたいが、停止するのがなかなか大変なのだ。最近は、強力なVブレーキに慣れてしまっているからね。
 林道の入り口まで急勾配が続く。鎖にぶつからないように早めにブレーキを掛けたら、20メートルほど手前で止まってしまった。ここからまた乗車したらブレーキングが大変なので押して下る。
 鎖を乗り越えたら、もう誰にも注意される心配はない。が、まだまだ下りの勾配がきつい。スピードは出せない。ようやく勾配が落ち着くと道もまっすぐになりロードレーサーらしい快走ができる。
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 当初は、東の野坂川の谷へと尾根を越えて周回しようと思っていたが、県道の分岐も見つからず、中央林道もわからなかったのでそのままクルマに戻る。まあ、もう毛無山で満足できたということだ。
 クルマに自転車を積み、広域農道で野坂川の谷へとレーンを変えて、鳥取市街へ北上。丹後への帰路に就く。途中豊岡で、ガソリンスタンドとスーパーマーケットに寄り道。ガソリンスタンドはセルフサービス。スーパーマーケットは、ほかにも買い物客がいたが混雑というほどではなく、会計はセルフレジ。
 さて、3つの課題が残った。「今を粋ろ」の野菜増し増しの別皿の写真を撮れなかったこと。鳥取中央林道を走れなかったこと。毛無山からの風景をじっくり見られなかったこと。いずれにせよ、中央林道と毛無山の両立は無理だった。毛無山は、天気も選ばないといけない。森林整備作業が終わった時期の晴れの日にまた。
4月下旬

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