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2020/03/30

ラーメンで満腹になったら自転車に乗ろう

 うず高く積み上げられたもやしの下に潜む300gの太めの麺。一般的な大盛ラーメンを凌駕する「二郎系」のラーメン。とにかく、腹一杯ラーメンを食べられる幸せを味わいに京都市伏見区へ。
 3月中旬のとある日、JR奈良線稲荷駅で下車。輪行袋から折り畳み小径車を出す。近年外国人を含めた観光客が増加し、京都市内の列車も京都駅も大混雑が続いていたが、この春は比較的空いている。久しぶりに輪行袋を担いで京都駅の端から端、山陰線ホームから奈良線ホームまで歩いた。伏見稲荷大社の門前駅である稲荷駅は、駅舎もその前の道も狭く、輪行袋を解くのに十分なスペースがない。観光客は普段より少ないはずだが、それでも列車の発着の時には人であふれる。作業スペースが少なくて済む折り畳み小径車で正解だ。
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 しかし、すでに14時。のんびりしすぎた。お目当ての「らーめん大 京都深草店」は昼の営業を終えている。仕方がない、第2候補の「ラーメン荘 地球規模で考えろ」に行こう。伏見区もラーメン激戦区となっていて、二郎系だけでも複数の店舗がある。
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 師団街道を3kmほど南下し近鉄伏見駅の東側へ。14時半を過ぎているが7〜8人も並んでいる。2輪車の列に自転車を止め、食券を買って、人間の列に並ぶ。ここは2度目だが、前回並ばなかったのはタイミングが良かったのか。
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 さて、幸せの時が終わったら、過剰摂取したカロリーを消費しないといけない。自転車にまたがり、西に向けてハンドルを切る。桂川自転車道を目指す。市街地を走りたくないので、桂川の支流である鴨川の堤防の上の道を狙ってみたのだが、近鉄の線路だとか名神自動車道の京都南I.C.だとかに阻まれて右往左往。どうにか鴨川の堤防の上を走って久我橋に南下。桂川自転車道へ。
 さあ、あとは自転車道で北に向かう。今回は日を選ぶことができたので、南風の吹く条件を選択。春は風の季節。向こうに回すか、味方に付けるかで全然走りが違ってしまう。土手には黄色い菜の花が咲いている。そして河川敷のグラウンドではたくさんの子供たちが野球やサッカーをしている。今は学校が休みなのだ。そんな中、母親と過ごす小学生くらいの子供の姿も見られる。キャッチボールをしたり、バットを持った子供にボールをトスしたり、連れ立って自転車で走ったり。
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 河川敷はグラウンドから畑になり、松尾大社そして嵐山が近づくと公園のようになる。また、子供連れのグループが多くみられる。
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 JR嵯峨嵐山駅から亀岡駅の手前の馬堀駅まで列車に乗り、あとはクルマを止めた園部まで走行再開。もちろん幹線道路を避けていく。
 そして数日後、ラーメン大のリベンジ。今日も至福のひと時。
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 この日は、輪行していない。園部まで戻ってから自転車に乗る。園部中心街の西、船坂集落が集会の起点。まずは府道458号線中山峠を上る。スギ林の中の細い曲がりくねった道。中学生か高校生かの男子2人組がランニングをしている。今も学校は休みなのだ。
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 口八田から府道702号線へ。府県境を越えて兵庫県丹波篠山市へ。奥山というのどかな田園集落の風景を見て進む。市野々には案山子というか様々な人形がたたずむ。県道303号線を南下し、立金を過ぎたら小さな峠越えの道へ分岐する。鳳鳴カントリークラブの入り口を左に見て通過し峠を越えると、原山集落へと降り立つ。
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 再び県道303号線となり、下原山、中原山、奥原山と緩く登っていく。そのまま道なりに行くとオータニ広尾カントリークラブに向かいその先で行き止まりとなる。おそらく三国岳を越える区間が未成ということなのだろう。だから、奥原山を越えたところ、ゴルフ場入り口の案内のある分岐を、右の細い道へ。すぐに原山峠。兵庫・京都の府県境だが、案内板はない。そして京都側はダートである。
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 このコースは1年ぶり2回目。去年の2月には京都市内で運転免許の更新をした後に走った。あの時はダートがあるとわかっていたにもかかわらず距離は短いから大丈夫だろう、と700Cタイヤのクロスバイクを選択してしまった。しかも、原山峠についた時にはすっかり日が暮れて、いくら明るいLEDライトを装備していたとはいえ、なかなかスリリングな下りだった。今日は、奈良線、山陰線の乗り継ぎが悪くて思わぬ時間ロスがあったが、どうにか明るいうちに原山峠にたどり着いた。また、この時期ひと月の違いでかなり日が長くなっているのも心強い。そして自転車もMTBだ。ただし、ダート区間は短いということで、スリックタイヤではあるが。
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 さて、ダートの下りへかかる。バラスが浮いてやはり手ごわい。ブロックタイヤならかなり安心できるはずだが、スリックタイヤのグリップ力ではスピードを抑えるしかない。それでも、明るくて視界もよく昨年と同じコースとは思えないほど早く降りた感じだ。急こう配区間を終えると、ダートはまだ続くものの道幅の広いゆるい下りと変わる。ここは快走だ。昨年も随分急こう配が終わってずいぶん気が楽になった覚えがあるが、暗闇のため若干スピードを抑え気味だった。今日は、まったくのノーブレーキだ。
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 竹井集落からは舗装路となる。日が暮れて家の明かりが暖かい。こちらもヘッドライトを点灯だ。あとは緩い下りをクルマまで戻る。

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2020/03/27

快晴ザラメの扇ノ山から加賀白山を望む

 なんともう上山高原まで海上林道が開通したらしい。まだ3月なのに。早いなあ。このことを知った2日後には、年度末が期限の年次有給休暇を取得している。天気予報は快晴。しかも、豊岡や鳥取の予想気温は、最低が0度くらいで最高が14〜15度とちょうどいいザラメ雪が期待できる条件。絶好ではないか。では、行きましょう。
 ところが前夜にちょっとした案件が飛び込んできた。まあ電話のやり取りで済むことだったので、扇ノ山をあきらめる必要はないが、出発前とアプローチの途中、タイムロスが生じた。それでも、香美町香住から新温泉町浜坂まで山陰近畿自動車道の延伸により、所要時間は短縮されている。距離も10パーセント近く短く、家から上山高原まで101kmだった。
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 というわけで正午過ぎに上山高原に到着。平日とあって先客のクルマは1台のみ。出発準備をしている最中に、先客が下山してきた。単独の男性だ。しかし、妙な方向から現れた。無雪期の小ヅッコ登山口まで車道の未除雪区間をたどるのが一般的なのだが。ちなみに、上山高原に至るまでも雪が少なかった。日当たりの悪い箇所の雪が解け残るのだが、その箇所の雪も少なかった。除雪でできる雪の切通しがない。もしかすると除雪ではなく、自然融雪で上山高原まで開通したのだろうか。高原まで上がれば日当たりがよく雪は見られず枯れすすきの草原となっているのは、いつもの春の風景。ただし、時期は例年より早いわけだが。
 スキー板を装着し、雪に覆われた車道を歩き始める。ステップソールの板なので、シールは不要。先客と入れ違いの入山だが、扇ノ山は貸し切りだろうか。それとも、ほかの登山口からの登山者に出会うのだろうか。天気は快晴。クルマの中はぽかぽか温室だったが、風はやや冷たく体を動かすのにちょうどいい気温。雪も緩みすぎずにいいザラメ。
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 例によって、ショウブ池が見下ろせるところは大きく雪が切れている。300mほど板を担いで歩き、再び雪上を行く。例年法面からずり落ちてきた雪で片斜面になっている区間も、路盤にほぼ均等に雪が積もった状態。雪が少ないことの表れだ。それでも雪は途切れずに続いている。登山口の少し手前でまた雪が切れていた。雪切れはほんのわずかだが、板を外して越える。
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 1時間ほどの車道歩行で、小ヅッコ登山口へ。登山口からすぐの小ヅッコ小屋を超えると、右手が杉林、左手がブナ林となる中を行く。チシマザサは完全に雪に埋もれているが、細い木が顔を出した雪の少ない状況。雪が多ければ細かい木は完全に埋もれ、上に積もった雪の重みで雪が締まって沈んでいくことに合わせて下に押し付けられ、残雪期は圧雪の中に閉ざさる。かなり雪解けが進むまで雪上には出てこない。要するに、今日はこの藪の中を行かなければならない。前日までについたと思われるスノーシューのトレースがうらやましい。スキーのトレースもあるが下りのみ。やはり右往左往のコース取り。
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 河合谷登山口からの登山道が合流してしばらく上ったところで、進行方向右手の河合谷の大根畑に脱出。藪とはうって変わって広大な節減が広がる。日当たりがよくて雪解けが進み、段々畑のエッジでは枯れすすきが出ているが、藪を行くよりはずいぶんコース取りが楽になる。できるだけこちらを行こう。下山もこちらのほうがよさそうだ。
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 大根畑が終わったところでブナ林へ戻る。さすがに雪の量が増えているようで、細かい木が見られなくなっている。しかし、大ヅッコが近づくとまた藪が濃いめの斜面となった。一番雪が遅くまで残る大ヅッコ北斜面。5月下旬に滑ったこともある。雪が少なかった去年も春の気温が低かったので、5月に滑っている。残念ながら今年は藪が濃い。
 大ヅッコを越えて、下りとなる。ブナ林ではあるが日当たりのよい南斜面。幸いまだ十分に雪はある。それも、滑りやすいザラメ。だが、藪のせいでやや苦戦する。強引なコース取りで尻もち。結果的に本日唯一の転倒となった。
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 鞍部を超えて扇ノ山の頂への最後の登り。やや狭い稜線となり、相変わらず藪が面倒くさい。左手の斜面の雪は十分で、滑降はその斜面のトラバースが可能なようだ。右手には鳥取平野や湖山池が見える。大山は…。見つけるのを忘れていた。
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 小ヅッコ登山口から2時間足らずで誰もいない山頂到着。氷ノ山がドーンと見える。東側に目を転じれば、丹後半島の目印、依遅ヶ尾山が目に留まる。その右手のはるか向こうに白いものが浮かぶ。ええっ。もしかして加賀白山? それとも雲? 快晴ではあるが、特別空気が澄んでいる、という印象ではなかった。大山を探すのを忘れていた。というより、空気が澄んでいれば目に飛び込んでくるはず。何せ白空間で見えるはず。その割に依遅ヶ尾山はなぜか今日いつもに増して存在感を感じる。雪はなく周囲の色に同化した色なのに。今日は天気下り坂、大山のある西側から天気が崩れてきていることの表れだろうか。東の白いものが、白山かどうかは帰宅してから写真で検証しよう。
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 さあ、もう日が西に傾き始めている。小休止したら東斜面へ滑り降りよう。快適なザラメかと思ったが、日陰では雪が固まり始め、日向派はまだ緩んだザラメのまま。雪質の変化が大きくやや難しい滑りだ。もう上り返しはせず、少し下ったら大ヅッコとの鞍部に向けて北向きにトラバースしていく。
 大ヅッコへ上り返し、東斜面から北斜面を滑ったら、予定通り大根畑へ脱出。段々畑を滑り降りていく。藪に戻りたくないので、河合谷登山口と小ヅッコ登山口のそれぞれの登山道の合流点を少し過ぎてしまった。このまま大根畑を降りていこう。やや遠回りになるのと、小ヅッコ登山口までの車道に上り返しがあるが、ステップソールの板なのでまあいいだろう。
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 段々畑が終わると、ブナの疎林を超え、最後は農道へ。そして、車道、河合谷林道へ。河合谷登山口を過ぎ、水とのふれあい広場までは緩い下り。ふれあい広場は分岐となっていて、左は河合谷牧場へと下る道。上山高原への道よりも日当たりがよく、雪解けが早い。ただし、溶け残った雪に阻まれてクルマは入れないので、アプローチに自転車を使うスタイルで去年は訪れている。
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 そして分岐の右側の道は、今いる鳥取県から県境を越えて兵庫県へ。小ヅッコ登山口を経て上山高原に戻るにはこちら。ゆるいのぼりだ。いったん雪が途切れ、そして雪上をステップソールを利かせて歩く。県境の切通しを超えると上山高原の三角点のある単成火山のピーク、「上山三角点」が見える。雪はなく茶色だ。道はまだ緩く登っている。小ヅッコ登山口までももう一か所雪の切れ目があった。
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 小ヅッコ登山口あたりで道は下りとなる。登りでは板を外した雪の切れ目も、強引に板をつけたまま越える。そこから快適な下りがショウブ池まで続く。適度な斜度があっていたが走る。強いて難点を挙げれば、ガタガタのツボ足トレースが固まって滑りにくいところもあるが、大したことはない。スピードが出すぎたら法面に乗り上げて調整できる。ショウブ池を越えたら最後の滑りは斜度が緩く歩きながら滑る。小ヅッコ登山口から25分でクルマに戻った。登りの半分もかからなかった。これだからスキーはやめられない。今日は、河合谷牧場から自転車を利用してのアプローチでなく、上山高原を選択して正解だった。
 さて、家に帰ったら山頂から依遅ヶ尾山の東に見えた白いものの写真判定。どうやら白山で間違いない。快晴の日に登った氷ノ山から何度か期待して探しても見えなかった白山が、こんなにあっさりみられるとはね。それももっとも遠望の可能性の高い朝でなく、昼下がりの時間に。
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 ところでこれまで丹後半島から150km離れた白山は見たことがあるが、ほんの数回だ。扇ノ山から白山だと、その距離は225kmとちょうど1.5倍だ。遠望の条件は、その間のすべてで晴れていてしかも空気が澄んでいることだ。いくら自分がいる場所の空気が素晴らしく澄んでいてもそれだけではだめ。この日の場合は、自分のいる場所は空気の澄み具合がすごくいいわけではなかったが、東側がよく澄んでいたということだと思われる。前述のとおり、西から天気は下り坂。80km西に位置する伯耆大山も見えなかった(気付かなかった)。見えていれば、白くて鋭く圧倒的な存在感を持つ山なのに。北西20kmの鳥取平野も春霞が濃くなる4月と同様にぼんやりとしていたし。
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 最後に、この文章の中では藪のことをかなり書いたものの、快適なザラメ、程よい気温、そして車道区間の雪の切れ目も少ない。さらに、念願の白山遠望も叶い、満足度の高いスキー登山だった。

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2020/03/03

冬を名残惜しむ動画

 とうとう、丹後や但馬に冬は来なかった。いやほんの少しだけ、山には冬が来た。そんなかすかな冬を名残惜しむ動画。

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