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2020/02/20

29年ぶり2回目の「冬」の北海道で雪景色の中をほっつき歩く(3札沼線)

■札沼線再訪
 さて、行くぞ。4.5kmを歩いて新十津川駅を目指すのだ。幸い雪速水日が差している。留萌本線より、話が進んでいる札沼線は今年5月7日をもって廃止が決定している。昨年の夏には、いくつかの駅を訪ねたが、今度はこれに乗る。目標は十津川駅を10:00に発車する列車。これが始発便であると同時に最終便でもあるのだ。絶対に乗り遅れるわけにはいかない。滝川駅と新十津川駅の直線距離は2.3kmほどだが、間を流れる石狩川に架かる橋の関係で大きく迂回せねばならず道のりはその倍となる。石狩川を渡るのは石狩川橋と滝新橋と二つの橋のどちらでも距離は変わらない。北側の石狩川橋を渡ることにする。
 滝川駅前の入り組んだ道で迷走している時間はない。いつものGPSレシーバに加え、スマートフォンのGPS機能も重ねて使う。スマートフォンの方が地図がわかりやすい。
 道には迷わなかったが、問題は路面状況だった。今朝は昨日より冷え込みがきつく、路面の圧雪が凍てて滑りやすい。当然歩行速度が落ちる。普通なら1時間で4.5kmは楽勝のはずだが、GPSレシーバーに表示される移動距離の数値がなかなか伸びない。まあ、一応何とか間に合うペースではあるのだが。
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 石狩川を渡る石狩川橋からは周囲の眺めがよく見える。時間を気にしながらも写真を撮る。ちょうど晴れていい感じだ。
 新十津川の中心街に入った。コンビニエンスストアがあった。いったん通り過ぎたが、スマートフォンで確認すると駅はもうすぐそこ。引き返してホットコーヒーを買う。そして駅へと急ぐ。
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 あ、駅だ。列車はまだ止まっている。周囲には写真撮影をする人が数名。私も駅舎の外観の写真を撮って建物の中へ。駅の切符売り場に人がいる。なぜか若い女性。駅員らしからぬ雰囲気。「小樽までの乗車券」と告げると、「ここでは乗車券を売っていません」とのこと。記念品を売っているようだ。
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 改札には「札沼線ありがとう」という横断幕を持った人が列車を見送る構え。急いでトイレに行って、列車の写真を撮って乗り込む。すぐにドアが閉まって発車。どうやら少しだけ待ってくれていたみたい。ごめんなさい。
 1両編成のワンマン列車は、満席ではないがそれなりに人が乗っている。ボックスシートにはそれぞれ1〜2人ずつ座っている。ロングシートに腰掛ける。当然、地元の生活利用者はわずかで、多くはは札沼線に名残を惜しむ人のようだ。カメラをもって窓の外を撮りまくる人。ビデオカメラを構えて車内をうろつく人もいる。今の時期でこれなら廃止直前のゴールデンウィークなんか大変な混雑だろうね。
 7年前のゴールデンウィークの江差線を思い出す。廃止直前だということを知らず、こんな時間ならガラガラだろうと乗り込んだ朝7時前の列車が何とほぼ満員。狭いボックスシートは4人満席。その状態で五稜郭(函館)から江差までの2時間半を過ごした。
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 夏に訪れた、田んぼの中にホームがあるだけの簡素な駅舎に停車するたびに写真を撮る。 
 途中でボックスシートが空いたのでそちらへ移動。しばらくするとおばあさんが向かいに着席。「たくさん乗っているねぇ。いつも一人か二人なのに。やっぱり最後だから」という。それに今日は土曜日だしね。
 のどかな風景と簡素な駅を見ながら列車は進む。駅ごとに、あるいは踏切などにカメラを構えて待ち受ける人がいるのも、7年前の江差線と同じ。
 一日一往復のみの区間は新十津川・浦臼間で、浦臼から南は一日数本の便がある。さらに北海道医療大学駅は、その名の通り大学直結の駅で、この辺りまで来ると札幌の近郊路線という雰囲気になる。また、沿線には北海道教育大もあり、学園都市線という呼び方もされている。この近郊区間は存続となる。
 新十津川からのワンマン列車は石狩当別まで。途中の駅では運転席裏の料金箱に整理券とお金を入れるのだが、石狩当別では改札の駅員に支払う、と車内放送があった。向かいのおばあさんが、財布を取り出し何か探しているので、足元に落ちている整理券を指さすと、笑いながらそれを拾い上げる。そして、「駅員さんがいなくて切符が買えなかったんだけど、お金はどうやって払うんだろうね」というので、先ほどの放送の内容を伝える。しばらくすると、再び車内放送。「あ、ほんとだ。何にも聞いちゃいないんだから」と笑いながら飴玉をくれた。
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 石狩当別駅の窓口で、新十津川駅の整理券を小樽までの乗車券に換えて札幌行きに乗車。札幌で途中下車して昼ごはんのつもりだったが、札幌の一つ手前の桑園駅で小樽方面は乗り換えという車内放送。札沼線の起点は桑園なのだ。ということは新十津川から小樽への乗車券では、札幌での途中下車はできない。ならば小樽を目指そう。
 昨日よりずいぶん寒い。小樽行きの列車が待ち切れず、その一つ前の手稲行きに乗り込む。昼前まで晴れていた空はすっかり曇り、雪がちらちらと舞っている。手稲で降りると、4分後に小樽行きが来るようだ。桑園で表示されていた手稲行きの後の小樽行きはもっと後のはず。どこから来たんだ。まあどうでもいいけど。後日調べたら、手稲までが快速で桑園には止まらない列車だった。
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 手稲を発つときにはそれなりに人が乗っていたけど、そのうち車内はガラガラに空いてきた。車窓は荒れる日本海。雪も強まり寒々としている。実際に車内は寒い。駅に停車してドアが開くたびに気温が下がっていくようだ。年配の男性は、オーバーズボンを重ね履きしてから下車していった。

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