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2020/02/18

追憶のアルペンローズ2020

 冬になったというのに人工雪の設備を持つスキー場以外はずっと休業していたが、立春寒波でようやく営業開始。ちょうど休日が連なる日々を前に雪を準備してくれた形だ。日曜日は大江山連峰を滑り、平日である月曜は雪が降って、建国記念日の火曜は晴れるという絶好の天気回り。いそいそと家を出る。
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 日差しがさんさんと降り注ぎクルマの中はポカポカ。ということは気になるのは雪質。ならば早朝に出ればいいのだが、どうも休日モードでダラダラと朝を過ごし、家を出たのは9時半過ぎだった。スーパーマーケットに寄り道して、豊岡の六方田んぼでコウノトリを撮影してから、神鍋高原の万劫集落付いたのは、11時半近くになっていた。かつてアルペンローズスキー場が営業していたころ、駐車場だった広場にクルマを止める。今日は太い板を使おう。シールを貼りつける。
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 正午過ぎ板を担いで万劫集落の中の道を歩く。集落の奥から未除雪のダブルトラックへ。板をつけてシール登行だ。足首まで沈むかどうかという程度。
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 すぐにコンクリートの柱が見えてきた。かつてのリフト乗り場、20世紀の遺構だ。この先まだダブルトラックが続く。かつての下山コースだ。先ほどの市中からのリフトは、下半分は登行リフト、上半分はゲレンデリフトという特殊なもので、乗車専用の中間駅がある。普通中間駅は下車専用なのだ。
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 ダブルトラックを登り終えると、開けた平面に出る。ここが実質的なスキー場ベース地。2件ほどのロッジがありかつてはゲレンデ食堂やレンタルスキーとして営業していた。また、前述のリフト中間駅もこの一角にある。かつては雪原だったこの広場も、今ではブッシュに覆われつつある。アルペンローズスキー場が最後に営業したのは2000年の冬。あれから20年が過ぎた。
 平原を横切り、斜面に取り付く。かつての「あすなろゲレンデ」だ。アルペンローズスキー場でゲレンデと呼べる広がりを持つのはこのあすなろゲレンデのみ。あとは細めのコースばかり。だから、子供を連れたファミリー層はあまり訪れず、穴場スキー場だった。だからスキー場が混雑していた1990年代にはよくお世話になった。
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 そのあすなろゲレンデも、今ではすっかり恋藪に覆われている。向かって左手が開けた雪原になっているが、ゲレンでの右端にまるで並木道のような通路のようなダブルトラックのような筋道があるのを去年見つけた。行ってみると確かにはっきりとした自動車一車線ほどの筋道が斜面を直登している。いったいこれは何なのだろう。沢にしてはそこが平たく、幅が一定でまっすぐ。人工的なにおいがする。やはり重機が上がる通路として人工的に切り開かれたものか。
 とりあえず快適に歩けるのでありがたく利用させていただく。ステップソールには無理だが、シールだから直登可能の勾配だ。なんて思っていたら板がずり下がって転倒。そして、並木道の中央に空いた溝に体がはまり込む。これは脱出に苦労する。登っていくうちに勾配が増してシールの限界を越えたようだ。並木道を外して蛇行する。左手は木々が開けている。ブッシュを越えてそちらへ。あすなろゲレンデの上部に来ているようだ。開けた斜面を大きく蛇行して登るうちに勾配が落ちてきた。ゲレンデはコースとなって続いていく。このあたりのコースも藪となりつつあったのだが、いつしかきれいに駆られているようだ。
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 この辺りはアルペンローズスキー場の交通の要衝、全3本のリフトの降り場、または乗り場が集積している。左の分岐を少し下れば頂上リフトの乗り場。平坦なスペースがあまり確保できず、2列渋滞のリフト待ち行列を作り、係員のホイッスルで列全体が横移動する特殊なものだった。
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 さらに進むと、右に分岐。神鍋高原最奥の稲葉集落のベースからのリフト降り場がその上にある。そして道なりに登っていけば万劫集落からのリフトの降り場。乗車専用の中間駅のあるあのリフトだ。
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 標高差ではもう全体の半分を越えている。あとは山頂からのコースに沿って登っていくのみ。両側が杉林で日当たりが悪いおかげで雪質がいい。まあここを滑り降りる予定ではないのだが。
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 アルペンローズスキー場最上部へ到着。時刻は14時前。2時間を切ったのは今までで一番早いかもしれない。点名「万劫」の三角点もある。神鍋高原を一望できる。高原中央のアップ神鍋スキー場もどうにか営業しているが、いつまで雪が持つだろうか。わが故郷の依遅ヶ尾山はかすんでよくわからない。大岡山の左肩の向こうに磯砂山が見える。
 シールを外し、スーパーマーケットで買ったパンを食べる。これから滑り降りる予定のススキコースの上部が日差しをいっぱいいぬけているのが気にかかる。ヘルメットには後ろ向きのカメラ。そして胸に前向きのカメラを装着。
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 いよいよ滑降だ。少し日が低くなり風が冷たくなってきている。いざススキコースへ。予想通り日差しを受けた雪面はクラストし始めている。そしてこのコースもブッシュが育ってきている。ブッシュを避ける意味と日当たりの悪い雪面を選ぶ意味とを兼ねて、山側の法面を行く。ここは雪がサラサラ。快適な滑りの感触を楽しむことができる。
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 しかし楽しい時間はつかの間。濃いブッシュにつかまる。一昨日の大江山連峰鳩ヶ峰東斜面で苦労したブッシュよりはましで、ところどころでターンできそうなスペースがあるのだが、雪質が悪くスキーのコントロールが難しい。結局横歩きで降りる場面に何度も遭遇する。下るにしたがって雪質は悪くなり、木々が開けた場所でも斜滑降・キックターンでしのぐ。
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 どうにかあすなろゲレンデ下の広場に降り立った。ここからは登ってきたのと同じ下山コースへ。雪が悪くほとんどターンできないが、登りトレースを外し、力ずくのプルークボーゲンでスピードを殺して降りる。日向と日陰で雪質が変わり、スピードが一定でなくなる。いわゆる引っかかる雪、ストップスノー。これで転倒。それでもすぐに万劫集落へ。板を担いで集落を歩く。15時過ぎにクルマに到着。
 下りに要した時間は1時間15分。雪がよいときより30分は余計にかかっている。斜度があって豪快な恰好が楽しめるススキコースだが、ブッシュが濃くなりすぎている。雪質によっては登りコースをピストンした方がよいかもしない。ブッシュが具すければ、斜滑降・キックターンで何とか下れる。ただし、あすなろゲレンデの上のコース幅が狭い区間ではそれもまた難儀するのだが。
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 そのあとは豊岡市街でつけ麺を食べて、円山川の堤防の上のコースを15kmほど自転車で走る。日高町まで南下したら、奥神鍋や万場スキー場のゲレンデが見える。ズームアップして撮影。営業時間が終わっているのでもうゲレンデに人影はない。

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