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2019/12/17

湖北の初冬2019入部谷越と朽木渓谷

 メタセコイア並木の紅葉を目当てにマキノを訪れてから半月。再び琵琶湖を訪れる。タイトルには湖北と書いたが、正確には湖西の高島市。かつての新旭、安曇川、朽木の各町村を巡る周回。去年も同じ日に訪れている
 12月15日、日曜だけど舞鶴で勤務。10時半に終わる予定が、少し遅れて10:50に自由の身となる。そのまま若狭湾沿いを東へ。若狭の国に入り高浜から広域農道「若狭西街道」。国道27号線と比べ、信号も交通量も少なくマイペースでいける。小浜の市街地を越えたあたりで国道27号線へ。敦賀方面に行くには、引き続き「若狭梅街道」があるがそちらへは行かず、上中から国道303号線へ。そして近江今津で琵琶湖に再会。午前中は曇天で、道中小雨もぱらついたが、正午を過ぎて空は明るく薄日が差してきた。
 旧今津・新旭の境界付近のちゃんぽん亭で腹ごしらえ。12時半を過ぎ、満席だが徐々に席が空き始めている。空席待ちのリストに名前を記入するやいなや席に案内された。今日も「近江ちゃんぽん」に「一日分の野菜」のトッピング。
 ラーメンを食べ終えて外に出ると、さらに天気が回復。青空が広がりつつある。さらに南下し、道の駅「新旭風車村」の近くの源氏浜駐車場へ。ここにクルマを止め、自転車を準備。やはりこの時期はランドナーがいい。時雨でぬれたで路面が乾ききっていない山間部の日蔭でも、泥除けが水撥ねを食い止めてくれる。
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 まずは湖岸道路を南下。車道には専用レーンではないものの自転車通行用のレーンがペイントされている。琵琶湖一周(ビワイチ)は、先月しまなみ海道(瀬戸内)、つくば霞ヶ浦りんりんロード(茨城)と並び、「第1次ナショナルサイクルルート」に選ばれた。国土交通省、つまり政府公認の日本を代表する自転車コースというわけだ。
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 対岸にそびえる伊吹山。天気回復途中のため、まだぼんやりしている。うっすら白くなっているようだが、昨年のこの時期はもっと白かった。追い風を受けて快走する。クルマもほとんど通らない。
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 安曇川河口を越えて旧安曇川町へ。それまでは追い風のベクトルが強かったが、とうとう向かい風となった。琵琶湖の西岸旧新旭・安曇川町辺りは、安曇川の流れによって作られた扇状地が琵琶湖に飛び出している、半円状に東に突き出した半島となっている。その先端に安曇川河口。本日は、冷たい風がやや強く吹いている。西の要素が強めの北西の季節風だ。
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 安曇川河口を越えてしばらく湖岸を行き、内陸へと進路をとる。正面に立ちはだかるは蛇谷ヶ峰。これで風と真正面から対峙する形となった。田園が広がる扇状地の平野は逆風をさえぎるものが何もない。速度は15km/hに届かない。早く蛇谷ヶ峰の懐へもぐりこみたい。登った分だけポテンシャルエネルギーを蓄えられる分、登り坂のほうがいい。
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 碁盤の目のように張り巡らされた道を階段状に進み、安曇川中心街を南に迂回する形で西へ。国道161号線とJR湖西線が並行する辺りでは集落が建て込み.クルマが多くなる。建物が風除けとなり速度は上がる。国道や鉄道の高架をくぐり、さらに西に進むとまた田園風景となる。蛇谷ヶ峰は黒々としている。昨年は少し白かった。その左手の釣瓶岳は少し白い部分が見られる。去年は真っ白だった。
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 武曽の集落で、県道295号線へ。「工事により通行止。朽木へ通り抜けられません」との標示。もちろんこれは想定内。おそらく、昨年の7月豪雨の被害と思われる、路肩の崩壊の復旧工事。1年前は、崩壊した箇所にブルーシートを被せた応急処置の状態でほったらかしとなっていた。もちろん通行止だったが、自転車なのでバリケードを乗り越え通り抜けた。今年は復旧工事の最中のようだが、休工日であることを期待して日曜日にやってきた。鴨川沿いを遡る。集落から林間へ。畑が途切れると、再び通行止の標示、そしてバリケード。建設業者や工期を示す案内板の中に朗報が。「週休二日、チャレンジ工事。」ああ、今日は工事していないぞ。働き方改革万歳だ。工期は、今年5月から来年1月。そうか、冬もやるんだ。冬季閉鎖区間だが、雪は余り積もらないと見越しているようだ。
 バリケードを越えると、登り勾配が増す。が、さほどの急坂ではない。県道だからね。焦らず黙々とクランクを回し続ける。
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 中腹まで来ると、すぐ先のヘアピンカーブで折り返す道が右上に見える。そこが工事現場。去年はブルーシートを被せられていた崩落した法面は、現在コンクリートで固められている。工期は残り1ヶ月。もう終盤に差し掛かっているようだ。
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 ヘアピンカーブを超えて現場へ。工事区間の前後には重機が置かれ道を塞いである。路面の土はきれいに踏み固められ(素人目には)あとは舗装を施せば完成と見られる状態。あと1ヶ月もかかるのだろうか。麓のバリケードは人力で動かせるものだし、重機で塞がなければ勝手に通行するクルマが現れてもおかしくない。まあ自転車なら、その重機の脇を抜けていけるわけだが。作業中の路面には、工具がそのまま地べたに置かれ、工事の臨場感が伝わる。いや、突如人類が地球上から消滅してしまったようで、ちょっとホラー。ちなみに去年は、路肩が崩れたままだが、クルマでも通れるだけの道幅はあり、自転車は問題なく通れた。
 工事区間を無事通過。記憶によれば、その先にも路肩崩壊現場があるはず。崩壊の規模は今越えた現場よりも小さい。すぐにその現場に到着。そこは去年見たままブルーシートを被せた状態だ。もしかすると、先ほどの現場が完成した後、こちらの復旧にかかるのかもしれない。それを含めての工期があとひと月ということか。もちろん、真相はわからないが。
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 去年は、路面がうっすらと雪に覆われている区間が断続的に現れた。薄く、しかも解けかかった水っぽい雪なので通行には支障がなかったが。今日は、白でなく褐色の絨毯が敷かれている。誰も通らないから落ち葉が路面を覆っている区間が何度も現れる。
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 木々の合間から安曇川の扇状地と琵琶湖が見下ろせるようになる。そして唐突にトンネルが現れた。入部谷越(にゆたにごえ)だ。
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 あれーっ、伊吹山を見落とした。去年は峠の手前で、琵琶湖の対岸の伊吹山を見たのに。ブッシュの開けた展望ポイントへ、少し戻る。ああ、あったあった伊吹山。去年と比べて存在感が薄い。去年は、時刻が遅く頂いた雪が夕陽でピンク色に染まり目立っていたのだ。さらに言えば落葉前なら見えないかも知れない。
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 さて、峠のトンネルだが、カーブミラー越しにトンネル内に何かいるのが見えた。しかも、パタパタと音も聞こえる。再び訪れたホラーにこわごわトンネルを覗き込めば、クルマのすれ違えない狭いトンネルを塞ぐようにトラックが置かれている。その荷台に被せてあるブルーシートが風ではためいていた。この区間は現在工事による通行止だが、そうでなくても冬季閉鎖区間。向こう側、つまり朽木スキー場側のトンネル入り口にバリケードが設置されているはずだが、厳重にクルマでも塞いであるという事か。しかし、トンネルを吹き抜けてくる風の冷たいこと。ちょうど風除けの稜線にあいた風穴だ。
 トンネルを塞ぐトラックの脇を自転車で通り抜ける。当然ながら、自転車が通る幅は十分にある。でないと、ドアを開けて運転手が出入りすることができない。
 トンネルを抜けるとバリケード。工事のことが記されているが、路肩崩壊の復旧とは別、古くなったトンネルの補修工事だった。建設業者も別。トンネル内のトラックは、トンネル補修工事の作業車だったのだ。
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 朽木スキー場のゲレンデには全く雪は見られない。去年はうっすらと雪が積もっていた。今年はどのくらいスキーができるのだろうか。
 さあ、ここからは下り。装備を整える。アウターの下に中間着を着て、手袋を交換。登りは毛糸の手袋だが、下りは風を通さないものに交換。それだけでは足りないので、その手袋の下に電熱インナー手袋を装着。去年の冬に買っておきながらあまり使っていなくて、そのままどこにしまったかわからなくなっていたのを、昨日なんとか発掘した。今日はこれを試してみよう。効果をはっきりさせるために、片方だけ電熱のスイッチを入れる。
 下りはなかなかの急勾配。本日のランドナーは先日までフラットハンドルでVブレーキだったのだが、今はドロップハンドルでカンティレバーブレーキ。ブレーキ交換により制動力は弱まって、必死のブレーキングが続く。
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 そうそう電熱インナーの効果は。ぽかぽか暖かい、とまでは行かないが、電源を入れた方は指先が冷たくならない、そんな感じ。それで十分なのだが。でも、だんだん左右の差がなくなってきた。
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 急坂急カーブを決死のブレーキングで乗り切り、旧朽木村中心街に降り立つ。が、中心街手前で右折。田園と山の境を朽木渓谷へ向かう。去年は余り意識しなかったが、田んぼの中に牛舎が並んでいる。近江牛の産地のひとつらしい。
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 去年はこの辺りですっかり暗くなってしまったが、今年はまだ日がある。去年見ることができなかった安曇川朽木渓谷を見ながら行く。広い川幅にごつごつとした岩の造形。ほとんど終っているものの、ほんの少し紅葉も見られる。去年のレポートには「もう紅葉は終わっているから暗くて景色が見えなくても構わない」なんて書いていたが、半分は負け惜しみ。リベンジできてよかった、と今年は心に正直に書いておこう。
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 渓谷を抜け、扇状地の平野部へ。景色が開けてきた。左右の手袋の温度差が感じられなくなっている。スイッチを入れたほうも、電源ランプが消えている。バッテリー切れのようだ。では、反対側のスイッチを入れる。すると、じんわり暖かい。でも、下り勾配が緩くなり、自力走行により筋肉からの発熱。電熱手袋の必要はなくなる。
 扇状地に入って最初の橋を渡り、右岸から左岸へ。ただし、安曇川からは離れ田園地帯を緩やかに下る。小さな集落を次々と抜けて行く。去年は暗くなって、寒くなって、何も考えずにそのまま右岸を突き進んだが、今日はGPSレシーバーを見ながら、あらかじめ想定していたコースをたどる。右岸を行けば琵琶湖に突き出した先端部を回り込間なければならず、しかもそれは序盤に走った道を戻ることになる無駄な行程なのだ。今日は、きれいな周回を描くことを目指す。
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 田んぼの中に電車の車両が置かれていた。展示されているようなおき方だが、周囲を塀で囲まれ、屋根の部分だけが見えている。その塀の上に手を伸ばし、カメラで覗き込むように撮影。車両は、路面電車か、ローカル鉄道なのか、とにかくレトロでかわいらしいデザインのもの。
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 JR湖西線越え、国道161号線の高架へ突き当たる。この辺りが新旭の中心街。そのまま直進するつもりだったが、GPSレシーバーの画面を見て路線変更。左折して国道161号線の側道を行く。すると横風を受け、それまでが追い風だったことに気付く。しばらくして右折し、高架をくぐり、琵琶湖岸へ向けて東進。正面は対岸の伊吹山が赤く染まっている。背後の比良山地は黒い雲が少しだけ夕焼けを隠している。
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 風車が見えてきた。道の駅風車村だ。そして、源氏浜の駐車場。完全に周回コースを描くことができた。最後に源氏浜で、対岸の伊吹山をバックに記念撮影。
 13:25~16:40、約44㎞

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 電熱手袋について。昨年から乗っている自動二輪CD250Uの寒さ対策として手に入れたもの。もう一台のエンジン付きバイク、スーパーカブにはハンドルグリップに電熱線を仕込んだグリップウォーマーが装備されている。CD250Uにグリップウォーマーを装着するのが面倒で、電熱手袋を買ってみたということ。この翌日の冷え込んだ朝のCD250Uでの通勤で、改めて電熱手袋を試してみた。結論は、合格点。
 グリップウォーマーもあるとないとで大違いの心強いアイテムだが、マイナス点もある。それは主に次の2点。ひとつは、グリップを握る手のひら側しか暖まらないこと。接触面積の割合が小さい指先が冷える。もうひとつは、グローブの外から暖めること。指先の冷えを防ぐため分厚く保温性の高いグローブを装着すると、グリップウォーマーの効果が薄れるというジレンマを抱えている。
 それに対し電熱手袋は、グリップウォーマーよりも少ない発熱だが、インナー手袋として保温性の高いアウターグローブの中で発熱するので効果的。指先を包むように電熱線が仕込まれているのもいい。マイナスポイントは、やはりおもに2点。手袋を二重に付けねばならず、着脱に手間がかかり、手の操作性も落ちること。そして、リチウムイオンバッテリーを電源としているので、発熱の時間に限りがあること。まあ通勤時間くらいは余裕で持つのだが。
 電熱手袋は薄くて風を通すので、単体では防寒にならない。自動二輪の場合、そして自転車の場合とアウターグローブの組み合わせを対応を考えて使うことにしよう。
 いろいろ書いたけど、要は手が冷たくないかどうか。スーパーカブでもおよそ7,8度以上ならグリップウォーマーでしのげるが、それ未満だと電熱手袋がいい。朽木渓谷を訪れた翌日は、0度近くまで冷え込んだ朝だが、電熱手袋で手は冷たくならなかった。

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