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2019/12/31

菅坂峠でカモシカに遭遇してから舞鶴湾岸を走る周回

 半月ぶりの青空が広がった日、舞鶴へ。舞鶴若狭自動車道の舞鶴西I.C.に近い遠敷集落の池内川のほとりにクルマを止めてランドナーを下ろす。
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 ここから自動車道の効果をくぐって池ノ内集落を抜けて南下。綾部市於与岐町へ越える細い峠道へ。が、いきなり気になる文字が目に飛び込んできた。「この先通り抜けできません。終日大又峠通行止め。」去年の7月の豪雨の被害の復旧工事だ。あらかじめ確認しておくのを忘れていた。完全に油断していた。ここまでのクルマのアプローチだって、本来のルートが通れずに代替ルートを使ってきているのに。そんな状態がもう1年半も続いて感覚が麻痺していたのだ。通行止めの案内板の少し先にバリケード。工事が行われていることを示す本気の雰囲気だ。ちなみに工期は来月中旬まで。これはもうあきらめるしかない。
 本来予定していたコースは、大又峠(名前を初めて知った)を越え、綾部市於与岐町を経て上杉町。もう一つ小さな峠を越えて上林川をさかのぼり、最後に菅坂峠を越えてクルマのデポ地へと戻る周回だ。引き返しながら考えた代替案は、まず菅坂峠へ向かい、その後、東舞鶴の市街地へと下る。そして舞鶴湾岸を西舞鶴市街へ走り、伊佐津川をさかのぼって周回を完了する、というもの。ほとんどクルマが通らないコースから、市街地を走行しなければならないコース変更だが、道を選べば何とかなるだろう。
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 というわけで、スタート地点付近まで戻って今度は菅坂峠を目指して北東に進路を取る。寺田川の流れに沿って、小さな集落が点々と現れる。日差しに川面がキラキラと輝いている。とにかく半月ぶりの青空だ。
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 寺田集落を越えると登りが本格的になる。道は九十九折れとなり日当たりの関係で、今朝までの雨でぬれた路面がまだ乾ききっていない。そこにようやく日が差して来て、うっすら湯気が上がっている。
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 ほどなく丁字路へと突き当たる。左は東舞鶴の市街地へ下り、右は菅坂峠へ上る。ここを右へ。それまでの細い道から、曲がりくねっているがセンターラインの引かれた立派な道となる。登るにつれて、東舞鶴の市街地や舞鶴湾、そしてそれらを囲む山々の展望が広がる。綾部の上林川沿いから越えてきた方が、絶景との感動的な出会いを味わえる。
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 トンネルが見えてきた。入口の手前から旧道が始まる。脇の甘いバリケードで塞がれている。もともとクルマが少なかったが、ここからは皆無だ。
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 旧道には落ち葉が積もっている。日陰のため道も落ち葉も湿っている。木々の合間からは見える絶景は、登るほどに映える。その展望が途切れ切通しへ。ここが峠のようだが、まだ登りが続いている。切通しの向こう側は広くなだらかな空間となっている。先ほどのトンネルを越えた先の2車線の道が眼下に見えてきた。さらに先にもう一つのトンネル。そういえば、旧道の分岐の先に見えていたトンネルには「菅坂北トンネル」と記されていた。もうひとつが南トンネルでその上が旧道の菅坂峠のようだ。峠はすぐだと思っていたのだが、もう少し登らねばならないらしい。道は林の中へ。それを越えると、今度は南西の景色が見えてきた。尖った峰は弥仙山だ。今回大又峠の通行止めでかなわなかったが、予定していたコースはこの弥仙山をぐるりと一周するコース。2007年以来、12年ぶりに走ろうと思ったのだった。
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 進行方向左手は谷で、右手は落葉した広葉樹林。そちらで何やらガサゴソと音がした。右上を見上げると、何かが急斜面を懸命に這い上がっていく。黒いぞ、クマか。いや小さい、イノシシ? 違う、あれは、二ホンカモシカだ! 京都府北部に生息しているとは聞いていたが、実際に見るのは初めて。しかし、とっさのことで写真を撮ることはできず、地形の死角の向こうに消えてしまった。
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 待てよ、あきらめるの早い。カモシカは好奇心が強い。向こうも突然のことで驚いて逃げたものの、あの死角の向こうでこちらの様子をうかがっているのではないか。そう考え、来た道を少し戻る。すると、いたいた。全く想像通りにこちらをじっと見て佇んでいる。何度もこうやって距離を取って対峙したことがある。半年前の加賀白山の登山口、別当出合でもそうだった。写真を何枚か撮影し、動画に切り替える。しかし、被写体が全く動かない。手を振っても微動だにしない。かなり粘ってやっと走り去る姿を取ることができた。
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 そこからすぐ菅坂峠。舞鶴と綾部の市境だ。ここから引き返す。また、大又峠の通行止めが解除されたら向こうからこちらへと菅坂峠越えをしよう。さあ下りだ。落ち葉の上で後輪がスリップ。危うく転倒するところだった。そして展望ポイントへと戻ってきた。木々の開けたところを見つけて、東舞鶴の市街地や舞鶴湾、大浦半島の山並みを眺める。さらに下って、また別の展望ポイントで止まろうと、路肩によりながらブレーキをかけた時、前輪が滑った。今度は転倒。すでに減速していたので大事には至らなかった。よかった。そのあとは、スピードを抑えて下る。
 菅坂北トンネルの北口に戻り、東舞鶴市街地へとむけて下る。もうスリップの心配はないが、ごくたまに通るクルマに注意が必要。自転車のロングライドイベント「グランフォンド京都」のコースになったこともあり、「自転車減速」の看板が立っている。また、シカ、イノシシ注意の看板も。
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 東舞鶴市街へと下る。交番もレンガ造りを模したデザインだ。ちょうど昼なので、東舞鶴駅前のショッピングセンター内のラーメン屋へ。舞鶴ちゃんぽんの野菜増しだ。時間的に混んでいるが、空席はある。
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 ここまで結構時間がかかっている。今日はこの後用事があるのだ。急がねば。東舞鶴の市街地の西の端を通り、北吸トンネルを越える。これは、かつて海軍の軍事用鉄道路線として使われていたもの。クルマは進入禁止。歩行者や自転車は通行できる。赤レンガが組まれ、中はレトロなランプを模した照明が灯されている。
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 その先も鉄道の軌道跡と思われる遊歩道のような径を通り、国道27号線へ。クルマが多いので、広い歩道を行く。赤レンガ倉庫群、海上自衛隊の護衛艦を右に見て進み、中舞鶴交差点から府道565号線へ。小さなアップダウンを越えたら、そのあとは舞鶴湾岸に沿った道を行く。国際埠頭を過ぎ、匂崎の小さなアップダウンを越えたら西舞鶴の漁港へ。伊佐津川に沿って内陸へ向かう。国道27号線を越えたら、川の土手の上の遊歩道へ。ここならクルマを気にせずに市街地を越えることができる。
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 クルマを止めた地点に戻ったら、急いで自転車をクルマに撤収。そして、すぐにクルマをスタート。どうにか間に合いそうだ。
 12月下旬、10:45〜14:05、37.4km

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コメント

 京都にカモシカですか・・・いいですね。鹿の代わりにカモシカ増えてくれないかな。カモシカなら畑に降りてきて畑を荒らさないんじゃないだろうか。
 もしかすると、温暖化でカモシカが京都から姿を消す危機が迫っていたりして・・・

投稿: すう | 2020/01/06 08:24

 京都府のニホンカモシカが本州での西限だそうです。ついでにいうと本州南限は鈴鹿山脈あるいは紀伊半島。ただし、四国や九州にも生息しているとのことなので、日本全体ではもっと南にも西にもいます。
 カモシカに出会うことは、過去に数回しかありません。はっきりとカモシカだと認識できたのは3回。しばし対峙して見つめあっていたので、間違いありません。写真撮影もしています。2005年5月の長野県飯山市の関田山脈鍋倉山スキー登山の下山後。2019年5月の白山別当出合。そして今回。
 あとは、カモシカかどうか怪しいのが覚えているだけで3回。2005年8月、青森県下北半島の集落の外れを夜にクルマで走行中、それらしき姿を見かけました。ずいぶんやせ細っていて本当にカモシカなのかと思いましたが、病気にかかっていることがあるようです。次に2006年11月、四国山地の剣山のMTB登山の最中、林間で走り去る後姿を見ました。尻が黒かったのが印象的です。そして、2013年3月、福島県阿武隈山地で日中にクルマで走行中、道路を横断しました。前のクルマが大型犬を散歩させながら走っているのかと思いました。
 珍しいうちは珍重されますが、やはり個体数が増えれば獣害となるようです。特別天然記念物でありながら岐阜県や長野県では駆除の対象になっているそうです。
 温暖化については、直接的には雪が少なければ餌がとりやすく冬の餓死が少なくなりそうです。が、同じ理由で個体数を増やしているニホンジカによる生息域の圧迫や食料の減少といった、間接的な影響が強いかもしれません。

動物図鑑/ニホンカモシカ
https://pz-garden.stardust31.com/guutei-moku/usi-ka/nihon-kamosika.html
富山県自然博物園ねいの里
http://www.toyamap.or.jp/shizen/tyouzyuugai/nihonkamoshika.html
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

投稿: はいかい | 2020/01/09 21:02

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