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2019/10/21

養父の大屋川から建屋川へと稜線の峠越え

 毎年秋が深まるころに訪れている。大屋川の谷から登って峠を越えて建屋川の谷へ下る。登り返しなどはない単純な峠越えコースだ。
 今回は自動二輪をトランスポーターとし、折畳小径車で挑む。夏にフロントの変速をダブルにし、登坂性能を向上させたMU-P8。ようやくその実力を試すのだ。
 午前中に用事があり正午過ぎに出発。思いのほか寒い。晴れ予報なのだが、実際には薄曇りのような空模様。なんだかこの数日で日差しが一気に弱まったような感じだ。これではあまり気温が上がらない。先日まではあんなに暑かったのに。もっと着込んでくればよかった。自宅でなく、出先からの再出発なので、装備を追加することはできない。
 植林の中を行く細く曲がりくねった峠道には、先日の台風で杉の葉が落ちて滑りやすい。転倒しないようにゆっくりと通過。丹後から1時間と少し、兵庫県の南丹市山東町のライダーズカフェ「CAPTOR&クローバー」へ。ここでロコモコランチセットをいただく。「今朝は寒かったねぇ。10時ごろまでストーブを焚いていたわ」と、フレンドリーなお母さん。ライダーズカフェということで、玄関に2台のオートバイが展示されていた。
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 和田山市街を経由し養父市へ。途中でガソリンを補給。セルフサービスの給油機に一万円札を入れる。1000円ちょうどで満タン。10分ほど走って、ふと不吉なことが頭に浮かぶ。止まって、財布を確認。札入れが空っぽ。ガソリン代のお釣りを取り忘れていた。誰かにとられてしまったらどうしよう。9000円を諦めるわけには行かず、引き返す。気持ちは焦るが、事故を起こせば被害はさらに拡大する。こんな時ほど落ち着かねば。
 よく考えたら、釣銭精算機にレシートのバーコードをかざさないとお釣りは出ないのだった。よって、他人に奪われる心配はなかった。給油機の前に戻ってそのことを思い出す。9000円は無事だったが、往復13km、20分のロス。消費したガソリンは0.3~0.4L位。40円くらいの損失。1Lあたり4~5円割高の計算だが、それでも地元の最安値より10円近く安い。
 養父市養父町浅野の北近畿豊岡自動車道養父I.C.近くに自動二輪を止めて、荷台から自転車を下ろす。建屋川が大屋川に合流するあたり。ここから5kmほどで大屋川は円山川にそそぐ。
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 大屋川をさかのぼる形で西に進む。ちなみにスタート地点の標高は約100m。そこそこクルマの通行がある県道6号線を早く走り抜けたい。5kmほどで旧養父町から旧大屋町に入り、最初の集落宮垣にかかる宮垣橋を渡って、県道の対岸の静かな道へ。クルマが通らず快適。しかし、2kmも走らないうちに県道が川を越えてこちらに合流してくる。それも1km未満。樽見で左折。稜線へ上る道を行く。
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 もう少し県道を進んで中集落から樽見の大桜へと登る道を行くことが多い。この二つのルートは山間の集落上山で合流する。久しぶりに通る樽見集落からの登りは、激しい急勾配。少なくとも15パーセントは越えているだろう。夏に苦心して増設したフロントダブルが活躍する。実際のツーリングでは初めてのフロントをシフトダウン。20パーセント近くありそうな坂も乗車で登れる。
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 やがて建物が見えてきた。上山集落へと入る。標高300mくらい。傾斜地に家が並ぶ割合大きな集落で、下から上までの標高差は100m位ある。今回たどらなかった大桜ルートは九十九折れの道から大屋川沿いを見下ろす眺めが見られることがメリット(ただし大桜は見られない)だが、こちらはこののどかな集落の中を行けるのが魅力。穂を出したススキに囲まれた静かな静かな里の秋を味わう。
 集落の途中の分岐で「工事によりこの先通行止」の看板が立っている。分岐を右に取れば、上部を通る大桜ルートへ合流するようだ。この先にも歩行者が通り抜けられる枝道くらいあるだろうと気にせず直進。しかし、細い枝道は民家へと続く道。もしかするとその先にも大桜ルートへ上る階段などがあるのかもしれないが、家の軒下の抜けるような小道を探し回るのに気が引けて引き返す。先ほどの分岐へ下る。標高差40m程のロスだった。
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 急坂を上り大桜ルートの道へ出たら、上山集落を見下ろしながら行く。通行止の要因である道路工事の現場も見下ろせた。ああ、もう本日の作業が終わっているようだ。時刻は17時だ。
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 峠には養鶏の施設がある。その施設を見ながら何となく進んでいく。大屋川と建屋川を分ける稜線はなだらかな高原地帯で、畑や牛の放牧場もある。すぐに下るはずなのだが、ススキに囲まれた道を鶏舎から標高差100m近く登っている。しまった、大アベマキの方へ向かう稜線上の道へと迷い込んでいる。確か、以前にも迷ったのだ。鶏舎まで引き返すと分岐。あまりにも小さな分岐で見過ごしてしまった。分岐の標高は450m程。
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 また、分岐が峠ではなく、建屋川への道もまだ登りが続く。畑を抜けると牧草地。かつてはここを受けつくすような鹿の群れに遭遇したが、今日は鹿も牛もいない。牧草地からは下り。フロントをアウターへ。ただし、シフトアップは停車してチェーンを少し引き上げてやらねばならない
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 さあ一気に下ろう。三谷まで下って建屋川を渡り県道70号線へ。県道はブラインドカーブもなく、程よい下りでブレーキを使わずハイスピードで走れる。あっという間に、浅野へ帰還。
 自動二輪に自転車を積んで帰路に就く。すっかり日は落ち、寒い寒い。と思ったら路上の温度計は10度前後をを示している。そりゃ寒いよ。
 前を行くクルマのその前をイノシシの群れが左から右へ横切った。大きなイノシシが3~4頭の子どもを連れていた。車間距離を十分にとっていたので全く問題なかったが、再加速した瞬間に大きなイノシシがもう1頭、左から飛び出してきた。ぶつかる!何とかイノシシが先に通り抜けていった。まさに猪突猛進。危ないところだった。
 1時間以上の走行で体は冷え切った。震えが止まらない。風邪を引きそうだ。暖かくして過ごそう。

 10月中旬、15:20~17:30、24.1km

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コメント

 お疲れ様です。ここも全く知らないところでした。
 兵庫県は、山の上の方に畜産団地や畑があって農業が盛んですね。地形的に京都には見合う良いところがないのでしょうか?
 フロントダブル化は苦労のしがいがあって役に立ったようでよかったです。無理やりというか根性ものですね。

投稿: すう | 2019/10/25 19:57

 新しい折畳小径車を手に入れたことがきっかけですね。どうも私には、新しいものに併せて古いものも使いたくなる、ということがあるようです。12年前に、すうさんからVIGOREのランドナーを授かった時にも、そのころにはあまり乗らなくなっていたユーラシアツーリングに再びよく乗るようになりました。また、CD250Uを手に入れても、スーパーカブに乗らなくなることはありませんし。
 このコースを初めて走ったのは12年前、2007年10月30日。13シーズンで8回、ほとんど晩秋のこの時期に走っています(2013年だけは初夏)。
 京都府には高原の農地があまりありませんか。いわれてみれば、思い当たるのは上世屋の奥の木子に耕作地があることや、碇高原の牧場くらいでしょうか、丹後半島では。すうさんのお膝元の丹波高地には見当たらない、ということですね。
 高地の耕作地というと扇ノ山の大根畑が思い浮かびます。兵庫側の畑ヶ平、鳥取側の広留野。これらのことを調べていると「開拓団」という言葉に出会います。鳥取県といえば大山のすそ野から中腹にも開拓農地があります。山地の開拓は鳥取から兵庫へと伝わったのかもしれません。
 前回訪れた大屋川と八木川の谷を分ける稜線のもう少し西側の杉ヶ沢高原にも大根畑がありますが、そこに建てられている碑によれば、そこが開拓されたのは昭和42年ごろとのこと。畑ヶ平は終戦直後の昭和22年に入植だそうなので、西から東への流れなのかもしれません。
【参考】
「但馬学研究会」(https://camel2.sakura.ne.jp/tajimagaku/blog/index.php?e=14
「悠但訪」(http://youtampou.sakura.ne.jp/course/cn082/index.html

投稿: はいかい | 2019/10/27 13:34

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