« 2019年9月 | トップページ | 2019年11月 »

2019/10/29

丹波の優しい峠巡り2019

 京都府と兵庫県にまたがる旧丹波の国。小さな4つの峠をめぐる。福知山市三和町の国道9号線から府道709号線へ。三春峠の手前の最後の集落田ノ谷にクルマを止める。できたら、国道9号線沿いにクルマを止められたらいいのだが。以前このコースを走った時には、国道の廃れたドライブインの駐車場にクルマを止めたことがあるが、私有地にとめるのはよろしくない。できれば田ノ谷よりも国道に近い中出で駐車場所を探したい。
 とりあえず本日は、田ノ谷が起点。ランドナーを下ろして上半身に防寒のための合羽を着て、フリースの手袋をして国道9号線に向けて下る。中出の集落で下り勾配はほとんどなくなり、合羽を脱いで指切りグローブへ交換。クルマが爆走する国道をあまり走りたくないので、集落の細い道をつないでいく。府道709号線分岐から京都方面へ1kmほどで府道710号線の分岐。これを南下して箱部峠へ。京都・兵庫の府県境は峠のすぐ手前にある。そして、峠の両側の集落はどちらも丹波篠山市桑原。箱部峠は、何の境界にもなっていない小さな峠なのだ。
Img_0577_20191107030101Img_0580

 峠を越えた先、つまり南側がおそらく桑原集落の中心。公民館のある三叉路を右折。県道509号線の細い道へと入る。この道を少なくとも5回通っているがクルマに出会ったことは1度か2度という素晴らしい峠道。ただし、峠を越えた先の栗柄ダムの工事のため、2015年まで7年も通行止めが続いた。
Img_0582

 小さな集落を抜けてもしばらくは一軒家があったり、田んぼがあったりするが、谷は狭まり上り勾配が増していく。やがて沢沿いから、植林の中を九十九折れで上るようになる。峠の標高は390mほど。国道9号線から300m近く上ったことになる。
Img_0586 Img_0587Img_0591

 峠を越えて南へと下る。淡い黄金色のススキに囲まれ、緑色の水をたたえた栗柄ダム。峠を越えるあたりで振り出した小雨が、ダム湖の水面に無数の小さな輪っかを作っている。この先しばらくはダムからの水の流れとともに行く。
 特筆すべきは、川の流れが峠を越えるのだ。ダムのすぐ下流、栗柄集落ここが中央分水界。同じ谷に、日本海流れる由良川水系の杉ケ谷川と瀬戸内海へ流れる加古川水系宮田川が並行している。栗柄ダムの水は杉ケ谷川として栗柄峠を越える。
 元々は、栗柄峠が中央分水界だったわけで、それは峠の両側で勾配が異なる片峠。由良川水系の方が浸食力が強く、とうとう峠の向こう川の水源を奪ってしまったとのこと。これを河川争奪といい、この地を「谷中(こくちゅう)分水界」という。
Img_0595

 栗柄峠は丹波篠山市と丹波市との市境。県道69号線だ。杉ケ谷川の流れに沿って東から西へと向かえば、上りはなく下りのみ。かつては薄暗い林間を蛇行する細道だったが、今はセンターラインの引かれた直線的な道となっている。
 たまに通るクルマが爆走する道から、細い道へと右折し谷に降りる。田園やコスモス畑を抜け栢野(かやの)の集落の中へ。家並みは、古い街道のたたずまい。赤いベンガラ塗りの木造建築だ。
Img_0601 Img_0603Img_0605

 クルマのための県道を避け、できるだけ旧街道をたどる。谷が広がり、杉ケ谷川から名前を変えた滝ノ尻川(栗柄峠で川の名が変わるのは、河川争奪の前は別々の川だったことの名残かも知れない)に北西から三井庄川が合流してくる。今度はその三井庄川の谷へとハンドルを切る。下三井庄から上三井庄と集落の中を行く。雨はずっと降り続いている。この雨は想定内で、合羽を携行しているのだが着ていない。雨に濡れるか汗に濡れるかの2択。まあその程度の雨脚ということだ。
Img_0606

 正面に立ちはだかる稜線に入る小さな切込みがは、これから目指す三春峠。結構高いなあ。合流点が標高110mくらいで、峠は440mだから300mと少しの登りだ。集落が途切れると本格的な登りが始まる。ずっと降り続いているので衣類もそれなりに濡れてきた。ヘルメットからは、雫が落ちる。徐々に雨脚も強まっているような気がする。が、登りは暑いので合羽は着ないでおく。路面に水が浮いてきた。泥よけが心強い。クルマが通らないので、他車の水撥ねを浴びることもない。あと今日のトランスポーターは、自動二輪でなくクルマなのもさらに心強い。ぬれずに、ぬくぬくと家路につける。
Img_0608 Img_0609

 黙々と登り峠が近づく。峠の手前で展望が開ける。三井庄川と滝ノ尻川が合流して竹田川となる辺りの盆地がぼんやりと見える。夕暮れと雨や霧に霞んだ景色が幻想的だ。
Img_0612Img_0615

 峠で到達の証拠写真を撮り、反対側へ下る。兵庫県から京都府へ。市町村合併により共に旧町名となってしまったが、春日から三和へ。三春峠の名前の由来だ。京都府側の展望も、やはり峠から少し下ったところ。霧の中に田ノ谷集落の街灯の明かりが灯る。後は一気に急降下。
 ちなみに、このコースは2008年の暮れに初めて走って以来、5度目。2009年から2015年まで栗柄ダム工事のための7年の空白の期間には、県道509号線の峠の代わりに、戸平峠、あるいは鼓峠を利用して、栗柄峠と三春峠の周回コースとしたこともある。これを合わせると7度目ということになる。県道509号線の峠が通れれば、初走破以来毎年晩秋から暮れに訪れる定番コース。やはり、クルマが通らないことが毎年訪れる条件となる。
 ところで、戸平峠も今回走った箱部峠と似ている。いずれの峠も、すぐそばに京都・兵庫の府県境が引かれているが、峠は境界ではない。峠の両側の麓の集落は兵庫県で、片側の集落のはずれの川沿いの平坦な道に府県境の標識が立っている。さらに、栗柄峠は行政区の境界ではなく、中央分水界が峠からずれて麓の平地に位置している。人の流れも川の流れも分かたない峠が、当たり前に存在しているのが丹波の国。

| | コメント (2)

2019/10/21

養父の大屋川から建屋川へと稜線の峠越え

 毎年秋が深まるころに訪れている。大屋川の谷から登って峠を越えて建屋川の谷へ下る。登り返しなどはない単純な峠越えコースだ。
 今回は自動二輪をトランスポーターとし、折畳小径車で挑む。夏にフロントの変速をダブルにし、登坂性能を向上させたMU-P8。ようやくその実力を試すのだ。
 午前中に用事があり正午過ぎに出発。思いのほか寒い。晴れ予報なのだが、実際には薄曇りのような空模様。なんだかこの数日で日差しが一気に弱まったような感じだ。これではあまり気温が上がらない。先日まではあんなに暑かったのに。もっと着込んでくればよかった。自宅でなく、出先からの再出発なので、装備を追加することはできない。
 植林の中を行く細く曲がりくねった峠道には、先日の台風で杉の葉が落ちて滑りやすい。転倒しないようにゆっくりと通過。丹後から1時間と少し、兵庫県の南丹市山東町のライダーズカフェ「CAPTOR&クローバー」へ。ここでロコモコランチセットをいただく。「今朝は寒かったねぇ。10時ごろまでストーブを焚いていたわ」と、フレンドリーなお母さん。ライダーズカフェということで、玄関に2台のオートバイが展示されていた。
Img_0515 Img_0514

 和田山市街を経由し養父市へ。途中でガソリンを補給。セルフサービスの給油機に一万円札を入れる。1000円ちょうどで満タン。10分ほど走って、ふと不吉なことが頭に浮かぶ。止まって、財布を確認。札入れが空っぽ。ガソリン代のお釣りを取り忘れていた。誰かにとられてしまったらどうしよう。9000円を諦めるわけには行かず、引き返す。気持ちは焦るが、事故を起こせば被害はさらに拡大する。こんな時ほど落ち着かねば。
 よく考えたら、釣銭精算機にレシートのバーコードをかざさないとお釣りは出ないのだった。よって、他人に奪われる心配はなかった。給油機の前に戻ってそのことを思い出す。9000円は無事だったが、往復13km、20分のロス。消費したガソリンは0.3~0.4L位。40円くらいの損失。1Lあたり4~5円割高の計算だが、それでも地元の最安値より10円近く安い。
 養父市養父町浅野の北近畿豊岡自動車道養父I.C.近くに自動二輪を止めて、荷台から自転車を下ろす。建屋川が大屋川に合流するあたり。ここから5kmほどで大屋川は円山川にそそぐ。
Img_0523 Img_0525

 大屋川をさかのぼる形で西に進む。ちなみにスタート地点の標高は約100m。そこそこクルマの通行がある県道6号線を早く走り抜けたい。5kmほどで旧養父町から旧大屋町に入り、最初の集落宮垣にかかる宮垣橋を渡って、県道の対岸の静かな道へ。クルマが通らず快適。しかし、2kmも走らないうちに県道が川を越えてこちらに合流してくる。それも1km未満。樽見で左折。稜線へ上る道を行く。
Img_0529 Img_0533

 もう少し県道を進んで中集落から樽見の大桜へと登る道を行くことが多い。この二つのルートは山間の集落上山で合流する。久しぶりに通る樽見集落からの登りは、激しい急勾配。少なくとも15パーセントは越えているだろう。夏に苦心して増設したフロントダブルが活躍する。実際のツーリングでは初めてのフロントをシフトダウン。20パーセント近くありそうな坂も乗車で登れる。
Img_0535

 やがて建物が見えてきた。上山集落へと入る。標高300mくらい。傾斜地に家が並ぶ割合大きな集落で、下から上までの標高差は100m位ある。今回たどらなかった大桜ルートは九十九折れの道から大屋川沿いを見下ろす眺めが見られることがメリット(ただし大桜は見られない)だが、こちらはこののどかな集落の中を行けるのが魅力。穂を出したススキに囲まれた静かな静かな里の秋を味わう。
 集落の途中の分岐で「工事によりこの先通行止」の看板が立っている。分岐を右に取れば、上部を通る大桜ルートへ合流するようだ。この先にも歩行者が通り抜けられる枝道くらいあるだろうと気にせず直進。しかし、細い枝道は民家へと続く道。もしかするとその先にも大桜ルートへ上る階段などがあるのかもしれないが、家の軒下の抜けるような小道を探し回るのに気が引けて引き返す。先ほどの分岐へ下る。標高差40m程のロスだった。
Img_0546

 急坂を上り大桜ルートの道へ出たら、上山集落を見下ろしながら行く。通行止の要因である道路工事の現場も見下ろせた。ああ、もう本日の作業が終わっているようだ。時刻は17時だ。
Img_0547Img_0548

 峠には養鶏の施設がある。その施設を見ながら何となく進んでいく。大屋川と建屋川を分ける稜線はなだらかな高原地帯で、畑や牛の放牧場もある。すぐに下るはずなのだが、ススキに囲まれた道を鶏舎から標高差100m近く登っている。しまった、大アベマキの方へ向かう稜線上の道へと迷い込んでいる。確か、以前にも迷ったのだ。鶏舎まで引き返すと分岐。あまりにも小さな分岐で見過ごしてしまった。分岐の標高は450m程。
Img_0551 Img_0552

 また、分岐が峠ではなく、建屋川への道もまだ登りが続く。畑を抜けると牧草地。かつてはここを受けつくすような鹿の群れに遭遇したが、今日は鹿も牛もいない。牧草地からは下り。フロントをアウターへ。ただし、シフトアップは停車してチェーンを少し引き上げてやらねばならない
Img_0554 Img_0556

 さあ一気に下ろう。三谷まで下って建屋川を渡り県道70号線へ。県道はブラインドカーブもなく、程よい下りでブレーキを使わずハイスピードで走れる。あっという間に、浅野へ帰還。
 自動二輪に自転車を積んで帰路に就く。すっかり日は落ち、寒い寒い。と思ったら路上の温度計は10度前後をを示している。そりゃ寒いよ。
 前を行くクルマのその前をイノシシの群れが左から右へ横切った。大きなイノシシが3~4頭の子どもを連れていた。車間距離を十分にとっていたので全く問題なかったが、再加速した瞬間に大きなイノシシがもう1頭、左から飛び出してきた。ぶつかる!何とかイノシシが先に通り抜けていった。まさに猪突猛進。危ないところだった。
 1時間以上の走行で体は冷え切った。震えが止まらない。風邪を引きそうだ。暖かくして過ごそう。

 10月中旬、15:20~17:30、24.1km

| | コメント (2)

2019/10/16

台風19号の猛威と大河の恐ろしさ

 今回の台風により亡くなられた方のご冥福をお祈りし、大切な人を亡くされた方、けがをされた方、財産を失われた方、不自由な生活をされている方にお見舞い申し上げます。
 さて、以下は、台風19号が伊豆半島付近に上陸した10月12日19~20時にかけての、台風の位置図、降雨レーダー画像、アメダスの降水量の図(いずれもtenki.jpから引用)台風の西側よりも東側、そして日本海側よりも太平洋側に雨が強く降っていることがわかる。東側は、おおむね「進行方向の右側」に当たる。
19101220 19101219_20191016234201 19101219

 しかしながら、西日本を見ると日本海側の山陰地方が、瀬戸内や太平洋側よりも降っている。実は、「進行方向の右側」が危険なのは主に太平洋側のことで、日本海側にはほとんど当てはまらない。それは、進行方向の右側が危険、と言われる根拠を考えればわかる。台風そのものの反時計回りに渦を巻く風と、台風の推進力の風が重なりより強い風が吹く。台風はおおかた南から北へと向かうので、南寄りの強い風が吹く。太平洋の水蒸気を含んだこの風が陸に上がり山肌を駆け上がることで上昇気流が発生し積乱雲が発生する。バックビルディング現象もこれに当たる。紀伊山地、四国山地、九州山地などは南風により積乱雲が発生しやすい地形である。今回は、箱根の山がこれにより24時間で1000㎜を超す強烈な豪雨となった。もちろん、箱根での観測史上の最大値だ。
 南風ということは、日本列島の脊梁山地が風よけとなってくれる日本海側には影響は少ない。それでも山を越えて普段より強い風が吹くのだが、山から吹きおろしてくる風では雲は発生しにくい。ちょうど冬場の日本海からの北西の季節風の状況の裏返しのような状態だ。
 日本海側では、冬型の気圧配置「西高東低」のように、東に低気圧があるほうが雨が降りやすい。今回のように秋雨前線(あるいは梅雨前線)が邸内場合には、台風が過ぎ去っていくときの吹き替えしによる時雨の方が雨量が多くなる。よって、「台風一過」も日本海には当てはまらない。
 今回の台風19号では、新潟県や長野県北部の日本海側地域でも特別警報が発令される状況となった。これは日本海から吹き寄せる北西の風がもたらした豪雨だ。太平洋よりも海水温が低く水蒸気の供給も少ない日本海。そちらからの風でこれほどの被害をもたらすということは、それだけ台風が強力だったということ。実際、気象庁のアメダスのデータベースによれば、山梨県に近い長野県中南部まで北西の風が吹き込んでいる。
 その長野県では、千曲川が猛威を振るった。長野市内では、堤防が決壊して氾濫。住宅地や北陸新幹線の車両基地が水没した。ところで、長野市の12日の24時間雨量は132mm。前日及び翌日の降水量はわずか。元々降水量が少ない地域であり、130㎜とは(この地では)100年に一度の大雨と想定されているとのことだが、箱根の1000mmよりも一桁少なく、各地で500㎜を越える雨量を記録していることからすると、少ない印象だ。
 ところで、埼玉県秩父市の三峰のアメダスで観測された12日の24時間の雨量は549㎜。千曲川の直接の流域ではないが、この山塊の裏側が千曲川の源流部である。千曲川源流に近い長野県の北相木のアメダスの値は、395.5㎜。
 長野・群馬・埼玉山梨の県境の秩父山地は金峰山、国師ヶ岳.、瑞牆山、甲武信ヶ岳など標高2000~2500mクラスの山がそびえる。この山地へ、太平洋から東より風、日本海から北寄りの風が吹き寄せ、山肌を駆け上がって強大な積乱雲を発生させた。
 長野県を通過し、新潟県で信濃川と名を変える千曲川は日本で一番長い川。その源流で降った雨は長い旅をして日本海へと注ぐ。源流で大量に降った雨がその旅の途中、長野盆地であふれたというわけだ。

 最後に近畿地方北部の降水量はというと、兵庫県の豊岡74.5mm、京都府の舞鶴74mm、そして当方の最寄りの京丹後市峰山は43mm。これは12日の24時間降水量で、翌日も時雨模様が続いたが20mmを少し超える程度。合わせても100mm程度。まあ、大きな被害はなかったが、台風がもっと西寄りのコースをたどっていたら危なかった。同じ日本海側の新潟県の状況は、他人事とは思えない。

 

| | コメント (0)

2019/10/15

氷ノ山の南東尾根の林道天谷尾ノ谷線・天谷線・加保坂線

 暑さ寒さも彼岸まで、とはいうけれどこの秋は10月になっても真夏日。それでも、中旬に差し掛かるとようやく秋らしい気候となった。まあ、もう晩秋の始まりといえる時期なんだけどね。そろそろ自転車でも起伏の激しいコースを走ろうかという気になってきた。18年ぶりのコースへ。
 現在は養父市の一部となった旧大屋町。落差97mの天滝の上部稜線には見晴らしのよい林道がある。その稜線は、氷ノ山の南東尾根上の大段ヶ平からさらに東に長く伸び、八木川流域の関宮地区と大屋川流域の大屋地区を分けている。
 旧大屋町の中心街、大屋市場に近い「あゆ公園」の駐車場にクルマを止める。自転車を準備。ダートを含むコースなのでランドナーにブロックタイヤを装着。
Img_0379Img_0381

 14:30、クルマで走ってきた道を引き返す形で、大屋川の左岸を東へ。大屋町のメインルートである県道6号線は対岸なので、こちらは比較的クルマの通行は少ないが、それでも皆無ではない。3kmほどで、県道6号線に合流。14:50、かつての大屋町と養父町の町境手前で左折。大屋川の谷と八木川の谷を結ぶ峠道のひとつ琴引峠(琴弾峠)の登り口である。ただし、2002年に琴弾トンネルが開通して曲がりくねった峠道を通る必要がなくなった。そのトンネル手前を左折、稜線へと登る細道へ。ややこしいが、琴引峠への道ではない。稜線と並走するように、琴引峠の西にある別の峠「加保坂」へと向かう。
Img_0382

 主稜線と小さな谷で分けられた支尾根を登って行く。細く曲がりくねった道だが、高原野菜の畑が点在しているので、その関係と思われるトラックがたまに通る。琴引峠の標高が300m足らずなのに対し、こちらは標高700m近くまで登る。大屋川流域が標高100m余りだったので、琴引峠の3倍上らなければならない。はるかに見える町並みは、養父市の中心街、八鹿だ。
Img_0384

 最高地点で主稜線と合流。そこから標高差100mほど下って、15:55、加保坂。標高は590m。ここは、ミズバショウの群生地がある。ミズバショウの南西限だそうだ。レストハウスがあるが、季節はずれのため閉店。なぜか音楽が聞こえる。よくわからないが管楽器、つまり笛の音だ。生演奏のような印象を受ける。駐車場にはクルマが止まっているが人影は見えない。
Img_0386

 話は前後するが、登ってきた道は丁字路に突き当たり、左は大屋市場へ下る。右は加保坂を越えて関宮へ。とはいっても峠は目と鼻の先。この先も稜線沿いの道は続くのだが、東西に延びる稜線の南北に平行して2本ある。丁字路と書いた通り、西へ直進する道はないが、左右どちらに行っても西に延びる道が分岐している。南つまり大屋側の道を観に少し左に下ってみるが、分岐が見当たらない。余り下ると上り返しが大変なので、引き返して加保坂へ。分岐はもう少し下だった。
Img_0388Img_0389

 稜線の北、つまり関宮側の道の分岐はすぐに見つかった。前述のレストハウスの前を通る道だ。笛の音を聞きながら稜線に沿って西へ。これが林道天谷尾ノ谷線。1前回訪れた18年前にはダートが残っていたが、今はすっかり舗装されている。見晴らしのよいスカイライン林道だったはずだが、うっそうとした杉林の中を登っていく。
Img_0394 Img_0391 Img_0395

 再び標高720mまで登る。氷ノ山。山頂の小屋の台形のシルエットが目印だ。その右手には鉢伏山。ハチ高原も見える。
 最高地点を越え、下りとなる。標高630m程まで下ると左からダートの道が合流してくる。林道天谷線だ。復路はこちらをたどるつもりだが、もう少し先まで行こう。やがて十字路に突き当たる。正面はダートで、高原野菜畑の農道。 右は関宮。左は大屋。天滝渓谷を経て天滝公園へと下る。天滝へのトレッキングコース入り口。
Img_0397 Img_0403 Img_0404

 天滝渓谷へと下りたい気もするが、16:35、来た道を引き返す。少し登り返して、林道天谷線への分岐。ここからはダート。登りで、勾配が急なところはガレていて厳しい。何とか乗車で越えようと思うが、途中で心が折れ、自転車を押して行く。林道のピークへ到着。ここからは、加保坂線だそうだ。路線が変わると様相が一変。フラットで走りやすいダート。それでいて、適度な凹凸があって楽しい。クルマのタイヤ痕も見られ、林道としての需要があるようだ。植林地帯ではあるが、稜線を隔てた天谷尾ノ谷線よりは展望があり、大屋川の谷を見下ろしながら走れる。なかなか快適。こちら復路に選んで正解だった。
Img_0406 Img_0409 Img_0408

 楽しい時間は短く、17:20、舗装路に突き当たった。左は少し登って加保坂。ハンドルを右へ。大屋市場へ急降下だ。ダートを走り終えていつも思うのだが、舗装路はなんと走りやすいことか。リアに続き、この夏フロントブレーキもカンティレバーからVブレーキに交換して制動力が増して、スピードコントロールがしやすくなった。楽しい下りだ。
Img_0415
Img_0420Img_0422

 やはり楽しい時間は短い。17:30大屋富士に抱かれた大屋市場の町並みへと降り立つ。大屋中学校の隣は、かつて兵庫県立八鹿高校の大屋校(その前は大屋分校)だったが、2010年に閉校。今は「おおやアート村 BIG LABO」。どんな施設かは、リンク先参照。現在「ねこ猫展」開催中だそうだ。ここからあゆ公園へはすぐ。
 10月中旬、14:30~17:35、約32km

| | コメント (2)

« 2019年9月 | トップページ | 2019年11月 »