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2019/08/23

平成30年7月豪雨の被災地へ

Sinsouhoukai

 2018年7月豪雨の被災地のひとつを訪れた。豪雨から1年後の7月のことである。兵庫県宍粟市一宮町小原。兵庫県内での犠牲者2人の内の1人が命を落とした地だ。揖保川の支流、公文川を遡った山深い集落。裏山が深層崩壊し家ごと土砂に飲み込まれた。
 流石に規模が大きい。現場に来て改めて感じた。
 この深層崩壊の地点から道はさらに続き、藤無山の西側を越え、宍粟市波賀町道谷へと抜けている。鳥取県側から氷ノ山に入山するときなどに、養父市大屋町から若杉峠を越えて道谷集落へと入る手前、この道の北側の入り口を目にするたびに、いつか通らねば、と思い相当な時間が過ぎた。少なくとも20年以上。
 もちろん、通り抜けるなら自転車だ。小原集落から北はダートで、道谷からの入り口を見る限りかなり険しそうだ。倒木や水の流れで掘れた深い溝などを覚悟しないといけない。1997年発行の昭文社ツーリングマップル関西には、その道についてオフロードバイクのアイコンと「路面変化が大きく楽しい、南北入り口に各々民家が1軒。後は緑一色」とコメントが付いている。当時は楽しかったかもしれないが、今は厳しいに違いない。
 長い間訪れることなくほったらかしていたのは、程よい周回コースが取れないから。目的の道自体が厳しい峠越えなのに、周回にすると別の峠が加わる。気合を入れれば走れなくもないが、気合を入れずに先延ばししているうちに長い年月が過ぎた。そして、そのうち道を通り抜けようという気持ちも忘れてしまっていた。
 その道のことを再び意識したのが、上記の7月豪雨。それまでは南側の入り口のことを意識していなかったのだが、TVなどで報道を見て、道谷からのあの道が深層崩壊の現場へとつながっていることに気付いた。
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 被災地を訪れる1週間前、道谷の北側入り口へと向かった。とりあえずクルマで行ける所まで行ってみる。クルマが一台通れるだけの道幅だが、舗装されている。勾配が増すと、路面にうっすらと泥が積もっていた。山側の沢筋には土石流の跡。路面に堆積した土砂が撤去されたということがわかる。そんな風に整備されているのは、その先、植林で伐採された丸太の搬出現場まで。さらに先は、路面に堆積した土砂や落石を乗り越えたり避けたりしながら進む。何度か、クルマの腹を打ち付ける。標高800m近くまで来たところで限界を感じ、路肩のスペースを見つけてクルマを方向転換して止める。ここからは自転車。車種はランドナー。もちろんダート用のブロックタイヤのホイールを装着しているが、MTBの方がよかったかな。
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 少し進めば路面の落石や土砂の堆積は落ち着いた。道はすぐにダートとなり、多少ガレた区間を越えて標高1000mあまりの峠へ到達。頑張ればクルマでも来られたかも知れない。
 峠より南、一ノ宮側はもっと厳しい道だった。北側より激しくガレている。下りなのに乗車できない。MTBでも難しいかもしれない。さらに深く溝が掘れている。クルマでは無理だ。オフロードバイクでも、普通のテクニックでは無理だ。
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 標高800mくらいまで下ったところで、土砂崩れで路面がなくなっていた。山側の法面を歩いけそうなので、片手で自転車を担いで、もう片方の手で木をつかんで滑落しないように乗り越える。ヘアピンカーブを下ったらまた道が崩れ落ちていた。要するに先ほどの崩落現場の真下。同じ沢筋ということだ。ということはもう法面も何もかも崩れてしまっているので、乗り越えられない。そこで、引き返した。
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 1週間後、今度は南側の小原から。深層崩壊の場所のすぐ奥からダートが始まる。やはりガレていて厳しい。なのに、今回もランドナーだ。前回の崩落地点の反対側まで到達することができた。崩落地の手前には、道を通せんぼするようにピンクのリボンが張られていた。荒れているとはいっても反対側よりはクルマやオフロードバイクがやってくる可能性がある、ということだろう。
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 ツーリングマップルの「南北に民家が1軒」はよくわからなかった。もうなくなったのだと思われる。もしかすると、南側の民家は深層崩壊の下敷きとなった家のことかもしれないが、それは隣家とは少し離れているが小原集落の中の1軒なので違うような気がする。
 とにかく、ご冥福をお祈りする。

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