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2019/02/25

京都駅前運転免許更新センターと丹波三国岳一周

 運転免許更新の案内のはがきが来た。もう8回目。ずっと地元の警察署で更新してきたが、前々回と前回は京都市まで出向いて更新していた。京都府内といっても、京都市までの往復に半日以上かかる土地に住んでいるので、京都市で更新手続きをすると丸一日つぶれてしまう。でも、誕生日の前後あわせて2ヶ月の内で自分の都合のよい日を選ぶことができるし、新しい免許が即日交付されその日で完結する。
 地元の警察署では、手続きそのものはこちらの都合のよい日にできるが、講習を受けるため後日もう一度足を運ばねばならず、日を指定されてしまう。過疎地で対象者が少ないため、決められた日に受講者をまとめるということだ。ずっと前は、無事故無違反なら講習が免除だったのだが、今は最低でも30分の講習を受けなければならない。
 10年前、平日に都合が付いたため初めて京都市伏見区にある運転免許試験場で免許更新をした。その前の更新までは誕生日の前の1ヶ月間に更新しなければならなかったのだが、更新期間が誕生日の後の1ヶ月も含め2ヶ月に延長されたことが大きい。また、当時は地元の警察署の更新には証明写真を持参する必要があり、写真屋に撮影に行く手間もかかるし費用もかかる。それが運転免許試験場なら写真がいらないという。
 さらに、警察署での手続きの時には交通安全協会の会費を毎回納めていた。更新の窓口から交通安全協会の窓口へと流れるように案内され、会員になるかどうかは任意であることの説明もほとんどなく、いきなりお金を請求されるのである。しかも、警察署での免許更新では、同じタイミングで更新する誰かと居合わせることなどなくたった一人。まさに四面楚歌。まだ世間を知らぬ20代前半のうちに、協会費を払うもの、と教え込まれそのままずっと更新のたびに払い続けていたのだった。
 ところが、運転免許試験場では形成逆転。大勢の人が免許の更新に押し寄せている。交通安全協会費の協力を呼びかける係員がいるものの、ほとんど誰も関わろうとしていない。私も協力を遠慮させていただいた。
 ちなみに、交通安全協会費については、上述の「任意ということを説明せずに支払いを求める」とこだけでなく、その使い道についてもいろいろと問題点があったようである。報道番組で取り上げられて、おそらく現在は改善されている部分もあるだろうが、私としても過去に収めた分でもう役割を果たしたということで、今後も協力を遠慮させていただくつもりである。
 ちなみに、10年前は、写真代と交通安全協会費が浮いた分で、京都市までのガソリン代を十分まかなうことができた。
 もちろん、わざわざ1日つぶして京都市に出向くわけだから、免許更新以外にも目的を果たすようにしている。5年前の前回は、亀岡までクルマで行って、自転車を持ってJRの列車に乗り換え。嵐山で下車し自転車道を走って桂川の畔の運転免許試験場を訪れた。
 さて、先日届いた葉書に記載されている「更新できる場所」の欄には、「運転免許試験場」と「警察署等」以外に「京都駅前運転免許更新センター」という謎の施設が記されていた。これは何ぞや、とネット検索してみると、2012年3月に京都府警七条警察署が廃止され、その跡地で2016年9月から運用されている施設だそうだ。京都駅前という名の通りで、ヨドバシカメラの北隣だ。ただし、ここで更新できるのは高齢運転者と優良運転者のみ。運転免許試験場ほど混み合わないとのこと。もちろん、こちらも即日交付だ。
 ということで、京都駅前の更新センターに行くことにした。桂川自転車道は年末に走ったばかりだから、未練はない。
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 午後の更新をめがけ、朝はのんびり出発。園部駅よりひとつ京都よりの吉富駅近くの駐車場に11時19分にクルマを入れる。駐車料金は24時間ごとに300円。吉富発11時20分の列車には間に合わず、11時53分の列車に乗車。12時34分京都駅に到着。ヨドバシカメラのレストラン街へ上がってみるが、混雑しているので諦めて更新センターへ。午後の受付開始の13時ちょうどに到着。ビルの1階と地下1階が更新センターで、上階はホテル。よって入り口はなんだか落ち着いた雰囲気。でも、入ってみれば普通の役所。すでに行列ができている。運転免許試験場ほど混み合っていないとはいえ、やはり京都市やその周辺の人の大半は、警察署ではなく即日交付の試験場か更新センターを選ぶのだろう。
 書類を作成して手数料と講習受講料を支払って、視力検査等で30分弱。手数料と受講料支払いの後、同じ窓口で交通安全協会の活動が記されたパンフレットを渡され、ご入会いただけますか、と言われたが、遠慮します、と答えると、ではまたご検討ください、とすぐに引き下がってくれた。
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 手続きを終えたら、地下の講習会場へ移動。会場は数室あるようだ。20分ほど待って13時50分から講習が始まる。ただし、その10分前からSDカード(SafeDriver)の案内があった。講習でないからトイレ等で席を立ってもかまわない、とのことだったので本を読んで過ごした。ちなみに、過去に無事故無違反10年以上のゴールドSDカードをゲットしたことがある。1年以上の無事故無違反で手に入れることできるが、無事故無違反の期間によりいろいろとグレードがある。発行には手数料が必要だが、発行から1年間いくつかの店舗や施設で優待が受けられる。ただし、そのほとんどが京都市および周辺部に集中し、私の生活圏である京都府北部では余りメリットがない。前回は、紳士服の量販チェーン店でスラックスを買うことで手数料の元を取る見通しがあったが、今はスラックスを買う必要がない。20年以上無事故無違反の証、最高グレードのスーパーゴールドSDカードの資格が得られるまで待つことにしよう。
 14時20分に講習は終了。講習の内容は、京都府内での交通事故の件数、死傷者のデータ分析、道路交通法の変更点の説明、高齢ドライバーや自転車の保険について、などなど。
 ヨドバシカメラのレストラン街でラーメンを食べて、15時07分、JR京都駅から園部行きの快速列車に乗車。
 15時41分、吉富駅下車。すぐにクルマで国道9号線を北上。観音峠を越えたところで左折、府道702号線へ。3kmほど南下し、府道453号線が分岐する京丹波町口八田あたりでクルマを止める場所を探す。今日はこの辺りで自転車に乗るのだ。しかし、駐車スペースは見つからず、代わりに府道(県道)702号線の通行止の看板を発見。京都府から兵庫県へと越える峠のあたりで工事だそうだ。な、なんと予定のコースが走れないではないか。迂回路が示されているが、かなり遠回りだし、その一部は交通量こそ少ないものの大型トラックが爆走する国道173号線だ。そんな道はまっぴらごめんだね。こっちは静かな道を走りに来ているんだ。
 ただ17時を過ぎると工事が終わり通行可能となる。それならば、と府道453号線の中山峠を越え南丹市園部町へ。通行止めが解除されてから府県境の峠を通過するよう、スタート地点を変えるのだ。園部側には道路脇にスペースがいくつもある。ここにクルマを止めて自転車を下ろす。今日はクロスバイク。ウォーキングしている人がいる。船阪集落はすぐ先だ。
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 16時45分、船阪集落に背を向け中山峠に向けてスタート。こちらをスタート地点にするならば、クルマで観音峠を越える必要はなかったが、その場合通行止の看板を見て呆然としたことだろう。行ったり来たりにも偵察という意味があったことにしておこう。
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 峠道はクルマ1台分の道幅の薄暗い杉林。木々の間から園部の中心街を見下ろせる箇所があった。標高差100mあまりで中山峠(標高256m)。南丹市と京丹波町の境。京丹波側の下りは短い。これは、1.5km北東にある国道9号線の観音峠と同じ。
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 口八田で府道702号線に左折し、府県境の峠へ向かう。ここで、17時を過ぎる。目論見通り、通行止が解除される時間となった。トタンを被せた茅葺屋根の民家が並ぶ集落の外を、広くてまっすぐな道が延びている。しかし、通行するクルマは少ない。
 17時15分、通行止区間へ。もちろん、すでに車止めは路肩に除けられている。その先で道幅が狭くなり、すでに無人の工事区間へ。決壊した路肩を修復しているように見えるが、帰宅後に京都府の道路情報サイトを見たら道路改良工事とのことだ。
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 工事区間を過ぎて少し登ると、府県境の峠。京都府道から兵庫県道へ変わるが、路線番号は702号線のまま。ちなみに峠は、標高360m程。口八田から150mくらい登った。
 兵庫県側に下り始めてすぐに篠山ゴルフ場入り口。この辺りには、ゴルフ場が多い。下りきったら、市野々集落。中山間地の集落と田園の風景。相変わらずクルマが非常に少なく快適。
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 立金の集落で、のどかな枝道に思わず左折してしまった。大藤集落にかかったところで、ミスに気付いて引き返す。今日のコースはなかなか複雑で、しかも薄暗くなってきて地図を読む余裕もない。GPSレシーバーが頼りだ。
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 立金から少し南下したところで左に分岐があった。ここを左折だ。山間部の細い道を登って行く。すでにライトを点灯。心細い道だが、こういうのにはもう慣れっこ。クマはもう冬眠を終えただろうか。鳳鳴カントリークラブの入り口を過ぎ、もう少し登ると峠。地図に峠名は出ていない。標高は330m程。市野々から100m余り登った。予定ではここが本日の最高地点のはずだったのだが…。
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 暗い道を下る。下原山の家の明かりが見えるとホッとする。しばらくは集落の中の道を走り、そのあと県道303号線で、中原山そして奥原山へ。県道を道なりに進む。登りがきつくなってきた。センターラインのある広い道を軽自動車が追い越して行き.、少し先で停車。運転席のドアが開き、降りてきた年配の女性が犬を追い掛け回している。ようやく捕まえて、助手席側のドアからクルマに入れたようだが、開きっぱなしの運転席ドアから犬が飛び出しこちらに向かって走ってきて吠える。大型犬ではないので、さほど危険を感じることはない。しかし、一体全体何が行われているのだろう。年配の女性は私に謝りながら「脱走しちゃって」。脱走した犬を見つけ、あわててドアを閉め忘れたまま犬をクルマに放り込んでしまった、ということだろうか。
 犬と女性の現場を過ぎさらに登る。左は、オータニ広尾カントリークラブ。またもゴルフ場だ。そして車線を半分塞ぐ車止めと「この先行き止まり」の看板。事前にGoogleストリートビューで確認したところ、府県境の原山峠を兵庫側から京都側に越える場合、京都側で道幅が狭まり、ストリートビューも峠で途切れている。だから、そこに到達したのだろう、と思いながらGPSレシーバを見て愕然。またも道を間違えているではないか。標高は420m。本日の最高地点だ。
 引き返すしかない。下っていくと、先ほどの軽自動車がいる。速度が遅いので追いつきそうだ、と思ったら停止した。犬は確保できたのだろうか。私は部外者なので、通り過ぎる。
 帰宅後改めて地図を見て気付いたことだが、市野々から立金、そして迷い込んだ大藤の道も県道303号線。そして、原山からオータニ広尾カントリークラブの道も、県道303号線。標高500m程の三国岳を挟んで、同じ路線ということだ。国土地理院の地図には、大藤と広尾カントリークラブの間、三国岳の山頂のすぐ北を経由する破線の道が描かれている。
 奥原山集落の手前に分岐を発見。原山峠に行くには県道を道なりではなく、こちらへ右折する必要があったのだ。暗くなって、GPSレシーバの画面を確認するには、その都度バックライトを点灯させなければいけなかった、のがルートミスの原因のひとつ。さらに分岐のところには学校の体育館ほどの大きな建物が普通の民家と同じ敷地内にあり「何だろう、工場かな、あっ工場だ」などと考えながら通って、分岐そのものに気付かなかった。そして、その先のお犬騒動で気をとられ、ミスに気付くのが遅れた。
 その分岐からセンターラインのない山道を少し登ったところが府県境の原山峠。京都府側の道はさらに狭まるが、これは想定内。見ればこの先はダートのようだし、「通行止」の看板があるが、ここで引き返す気にはならない。ここを超えればゴールはもうすぐ。引き返すとなると、これまでの20km程をやり直すことになる。
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 700cの頼りないタイヤを履いたクロスバイクでバラスが敷かれたダートの下りへ突入。制動力のあるVブレーキだが、タイヤのグリップが不足。すぐに後輪が滑るので、スピードを出さずに行くしかない。600ルーメンの明るいLEDライトは頼もしく、路面状況が良く見える。峠には「通行止」とあったが、路面はフラットだし倒木でふさがれることもなく十分整備されている。山仕事のクルマ等の通行があるのだろう。明るい時間でランドナーなら問題ない。MTBなら舗装路と余り変わらないくらいだ。
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 登りに比べて長い下り、しかもスピードが出せないのでより長く感じたものの、ようやく終わりが見えてきた。谷が開けてきて、周囲は畑、そして田んぼに変わる。道幅は広がったものの、まだ未舗装で緩く下っている。敷かれていたバラスがほとんどなくなり、凹凸のない土の路面。舗装路に近い速度を出すことができる。前方を行き交うクルマのヘッドライトが見える。そこは竹井集落。舗装された府道54号線で船阪へ。30㎞近く走って、最初で最後の信号のある交差点を左折し、中山峠に向かってすぐにクルマを止めた場所に到着。
 このコースは、前述の三国岳の周りをぐるりと一周するもの。今は京都兵庫の府県境にあるものの、三国岳という名に反して丹波の国のまっただ中にある。まあ、それでも現在の行政区、南丹市、京丹波町、篠山市を隔てるものであり、歴史的にも村、そして郡を三分し続けていたと思われる。また、麓からの標高差が100~150m程の小さな峠が連続することも丹波の道を象徴している。
 この冬は雪が少ないとはいえ、丹後や但馬などの山間部ではまだ雪に閉ざされた道もある。クルマの通行が少なく除雪されない峠道の日陰区間は、一度積もった雪は春になるまで溶けないことが多い。免許更新のため南下してきたついでに、久しぶりにクルマの少ない山間部を走ることができた。
 2月下旬、16:45~19:00、29.4km

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