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2018/12/23

湖北の初冬~入部谷越と安曇川の流れ~

 先日、メタセコイア並木の紅葉を見に訪れた琵琶湖の西北部高島市マキノ。ちょっと遠いけど、十分日帰り可能だし、ご当地ラーメンチェーン「ちゃんぽん亭」で近江ちゃんぽんも魅力的だ。現在は合併により、同じ高島市でも今度は南の高島、安曇川、新旭、朽木を巡るコースを設定。今津はアプローチで必ず通る。これで、合併前の5町1村を制覇できる。
 12月15日土曜日は、朝のみ舞鶴で勤務。9時半過ぎには自由の身になる予定だったのだが、必要な資料を忘れて行ってしまい、その再現に1時間を余計に費やしてしまった。うーん、日を改めようか。でも、冬季閉鎖区間があり、今日は貴重な晴れの日だし、延ばせば本格的に雪に閉ざされてしまう恐れがある。すでに冬季閉鎖の期間に入っているだろうが、まだ積雪はわずかで突破可能という感触だ。というわけで10時半に出発。若狭から近江今津へ。例によって近江ちゃんぽんで腹ごしらえをして、湖岸道路を少し南下。道の駅しんあさひ風車村のはす向かいにある源氏浜駐車場にクルマを止める。寒いのに、椅子やテーブルを並べてデイキャンプを楽しむグループが複数見られる。
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 さて、自転車を準備。濡れた路面でもしっかりと水撥ねをガードしてくれる泥除けが付いたランドナーが今日のパートナーだ。
 湖岸道路をさらに南下。師走の太陽は低く南寄りのため、斜め前方からの日光で湖面がキラキラと輝いている。安曇川を渡る。河口手前で二股に分かれているので北流を越えてしばらく進み、今度は南流を越える。この安曇川が作った扇状地が半円状に琵琶湖に突き出し、その上に高島、安曇川、新旭の市街地及び田園が広がっている。扇状地の縁はアップダウンのない平坦なコースとなっている。対岸には伊吹山。もうすっかり冠雪して白い。
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 新旭から安曇川を過ぎ、高島で西に進行方向を変え内陸へ。和田打川、鯰川といった小さな川が並行して、それぞれ琵琶湖に注いでいる。いったんひとつの谷まとまりながらも合流せず、扇状地に入ると放射状に広がって、その後つかず離れずの関係を続けている。この辺りは田園地帯であるため、用水路として人工的に流れを決められた川なのかもしれない。
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 正面にはうっすらと白い蛇谷ヶ峰(じゃたにがみね)が、どっしりとそびえている。向かって左の方にはさらに白さが際立つ山が見える。武奈ヶ嶽かと思ったがその手前の釣瓶岳だった。蛇谷ヶ峰の向かって右側、つまり北側の中腹が当面の目標地点だ。扇状地の南端、伊黒集落の谷へと入る。進路を右、つまり北寄りへと変えていかなければならないのだが、そちらの方向に分岐する道はやけに細い。農道である。舗装されているが、かつてはあぜ道だったものだろう。シカ、イノシシ、クマ、サルなどを敷設防ぐゲートを越えて進むが、鴨川の流れに阻まれる。対岸に渡らねばならないが橋がない。そうだった、谷に入る前に左岸に渡っておかねばならなかったのだ。隣接する別の川に混乱させられてしまった。
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 上拝戸まで引き返し、鴨川を渡って武曽へ。気になる看板を発見。県道295号線の通行止めを告げている。その県道に入るとさらに具体的に、通行止めの区間と距離が示されている。要するに峠の入部谷越にあるトンネルの手前が通れない。もともと冬季閉鎖を示す看板の「冬季」の部分を「当面」に変更してある。夏から秋の前線や台風による被害なのかもしれない。もちろん、撤退はしない。自転車なら通れると信じて進む。ダメなら引き返すだけのこと。まだ現場を見ないうちに判断するのは早い。
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 集落内からすでに細い県道は、鴨川の流れを左に見ながら山間部へと進んでいく。対岸の農道と変わらない道幅だが、ずっと続いていくという雰囲気がある。何度か通行止めの看板のわきを通過し、登り勾配が増す。
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 山林に入りしばらく行くと道が大きく蛇行し、ヘアピンカーブを経て折り返す道が上方に見えるが、路肩が崩落し青いシートがかぶせてある。あれが通行止めの原因か。実際その現場まで登ってみると、かろうじてクルマも通れるだけの幅は残っている。ここが通行止めの根拠かどうかはまだ判断できない。通れないことはなくても安全のことやさらなる崩落を防ぐために通行止めにしているのかも知れないし、この先にもっとひどい個所があるのかも知れない。
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 少し先にまた路肩が崩落した箇所があった。一つ目よりも規模が小さい。
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 標高200mを越え、道路の周囲にちらほらと白い雪が見られるようになる。登るにつれ白い部分が増していき、標高300mを越えると道路を薄い雪が覆っている区間も出てきた。雪の層は薄く、湿っているので、そのまま乗車でいける。
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 標高400mに近づくと、木々の間に安曇川扇状地と琵琶湖が見える。しかしブッシュが邪魔だ。
 ようやく景色が開けて写真撮影ができた。対岸の伊吹山がピンク色に染まっている。
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 カーブミラーの先、広く路面が雪に覆われている。と思いながらカーブを曲がってみると、トンネルが口を開けていた。入部谷越(にゆたにごえ)に到着だ。通行止めの根拠は、先ほどのビニールシートで覆われた路肩の崩落だったようだ。
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 クルマがすれ違えない狭いトンネルを越える。かつての町村境のトンネルを抜けると、そこは雪国だった。そんな、ベタな表現がぴったりな景色だった。旧朽木村。朽木スキー場だ。明らかに旧高島町側よりも雪の量が多い。路面に5cm以上積もっている。でも未除雪区間はわずか。直ぐに通行止のゲートがあり、それを越えると、つまり通行止区間を抜けると除雪されている。ただし営業できるほどの積雪ではなく、スキー場は閑散としている。職員の姿もない。16時46分、ちょうど日没時刻。
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 すでにフリースの防寒手袋を着用していたのだが、下りに備えさらに厚手のものに交換。
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 スキー場を過ぎてしばらくは、今朝積もったと思われる雪がほんの少し路面に見られるところもあったが、下るにつれて雪はなくなった。ただし、かなりの急勾配。スピード抑えないと、フルブレーキでもすぐには止まれない。
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 徐々に体が冷えていく。10分ほどで、朽木村中心街が見えてきた。が、その手前で右折、中心街をショートカットして安曇川沿いの県道23号線へ。薄暗くなってきたので、ライトも装着、点灯。
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 下り基調なのでスピードアップ。扇状地の高島市の中心部と旧朽木村を結ぶメインルートなので、結構クルマが通る。前後にライトを付けているので、追い越すクルマは大きく避けてくれる。ただし、景色はもうほとんど見えない。この朽木渓谷は紅葉の名所であるらしいのだが、もう終わっているので見えなくてもまあいい。
 渓谷の区間を過ぎ、開けた扇状地に出たら、川をそれて左、つまり北方へと向かった方がクルマを止めた源氏浜への近道なのだが、暗いし寒いしあまり地図を見たりコースを考えたりする気が起こらず、安曇川右岸の県道を道なりに進んでしまう。ほぼ平坦になり積極的にペダルを漕がねば進まなくなったので、手袋を戻したのだが、やはり手が冷たくて厚手のものを装着。あとつま先も冷たい。
 結局安曇川よりも南側で湖岸道路に突き当たり、源氏浜へ向けて北上開始。すっかり夜の道を走り、駐車場へ。帰宅後に地図で確認すれば、県道を道なりよりも、北にそれる道を選べば、クルマも少なく寒い夜道を3kmほど短縮することができたはず。
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 走ってみれば、なかなかいいコースレイアウト。湖畔ルートに始まり、田園地帯を経て、程よい峠越え。通行止区間もあったが自転車の走行には支障なく、峠付近の展望もいい。後半は下り基調の川沿いコース。暗くてよく見えなかった朽木渓谷の景色も見たいし、季節を変えて再訪するのもいいかもしれない。
 12月中旬、14:25~18;12、約50km

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