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2018/08/02

砥峰・峰山周回播磨の高原巡り

 兵庫県の中部、但馬と播磨の境界に近い高原へと向かう。下界は35度前後の猛暑でも、標高1000mに近い高原は30度を切るさわやかな風が吹いている。朝来市から国道312号線を南下。旧生野町を越えると播磨国。神河町の神崎地区から西の大河内地区へ。まずは県道8号線を峰山高原へ向けてクルマを走らせるが、宍粟市一宮への通り抜けができない、という案内看板を見て立ち止まる。先日の大雨(平成30年7月豪雨)により道路が各所で寸断されている。少し考えた末に、市川沿いを北上、長谷から砥峰高原へと登る。長谷ダムを横目に見て、山間の集落川上を過ぎ、標高800mを越えたらスキー場のゲレンデを思わせる伐採された斜面が広がる。昔、茅場として伐採、野焼きによってススキ野原を維持され,たたら製鉄のための砂鉄採集により丘が削られ谷が埋められ、なだらかな丘と浅い谷の連なる斜面。その斜面を正面に見る位置に「とのみね自然交流館」が建っている。ここを本日のベースとしよう。とりあえず、交流館の中のベンチに腰掛けてしばし休憩。室内の温度計は28度位を示し、開け放たれた窓から涼しい風が入ってくる。いいねぇ。
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軽装に着替えて自転車を下ろす。ススキの斜面を右手に見ながら南下。目指すは峰山高原だ。上り坂を行くと左手にはなだらかな頂を持つ山が見えてきた。あれは段ヶ峰やフトウガ峰つまり但馬の山々だろうか、それとも千町ヶ峰だろうか。帰宅後、調べてみたら東側の平石山だった。
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 登り基調を進んでいくと、分岐に到達。左は「峰山高原」、右は「宍粟市一宮」と路面に白い字で記されている。左を選ぶがせっかく登ってきたのにどんどん下っていく。峰山高原の方が砥峰高原より標高が高いはずなのに。その下りが嫌で分岐に戻り、反対側の道へ。砥峰と峰山を結ぶ道には、ダートの林道や遊歩道など複数のルートがあるはずなので、何とかなるだろう。ただし詳細な地図を持っていないのが不安だ。
 道はさらに上り続け標高1000mを越えた。神河町と宍粟市一宮町の境界の稜線に近い位置、その一宮側をトラバースしている。基本的には林間だが、伐採されているところは景色が開けて気持ちが良い。
 時折ダートが混じる。轍には砂がたまり車輪をとられてしまう。登りでは後輪が空回りするし、下りだと転倒の恐れがある。MTBに乗っているのだが、ブロックタイヤでも苦戦する路面なのに、今日はスリックタイヤを装着している。路面状態によっては上り下りに関わらず押していく。
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 この道は過去に通っている。と言っても、それは1998年9月。もう20年前のこと。あの頃はほとんどダートだったように記憶しているが、現在は幾分舗装化されている。この道をずっと行ってしまうと、県道8号線の坂の辻峠まで下ってしまう。すると峰山高原までかなり上り返さなければならない。何とかして、市町境の稜線の神河側へと戻らねばらならない。狙い目は、暁晴山の北東鞍部だ。ここは今走っている一宮側の林道と神河側の遊歩道が接近していて、ほんのわずかな標高差で鞍部を越えられる。GPSレシーバーの大まかな地図でそのポイントを見つけることができるだろうか。正面には複数のアンテナを頂いた暁晴山が見えてきた。去年の2月以来、1年半ぶりの対面。あの時は真っ白に雪化粧していたが、今は緑。標高が高いため年によっては雪が積もる、瀬戸内海に最も近い雪山だ。しかし、昨年暮れにスキー場ができてしまった。毎年安定した積雪は期待できないが、気温が低いので人工雪を使っている。おかげで冬の間はクルマを乗り入れると駐車料金を取られてしまうようになり、リフトを使わないで雪山を愉しみたいスキーヤーには、かえって寄り付きがたくなってしまった。
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 それより今は神河側に稜線を越えられるかどうかが問題。
 結果的には、その鞍部を通り過ぎてしまった。暁晴山登山口と記された道しるべはあったが、踏み跡は草ぼうぼう。山頂を経由するのでなく北東鞍部を越えたいのだが、うやむやな気持ちのまま通り過ぎてしまった。そのうち林道は下り基調となり、しかも大半が舗装路面、焦る気持ちもあっていつの間にか暁晴山を通り過ぎて南下、坂の辻峠へ向けて舗装路を下っていく。もう引き返す気はない。坂の辻峠まで下ってやろう。
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 相当下って県道8号線へ突き当たった。標高720m。峰山高原まで200mの登り返しだ。と思ったら、いったん坂の辻峠を越えて大河内側に下っていく。峰山高原への分岐の標高は約600m。峰山高原までの登り返しは標高差300m。まあ、ここまで来たら行くしかない。インナーローで急勾配をゆっくり登る。今日は、ここまで本格的に走るつもりをしていなかったのであまり飲料水を携行していない。500mlのペットボトルの中身はすでに残り少ない。まあ、峰山高原まで行けばどうにでもなる。時刻は17時を過ぎた。ライトを持ってきていないが、今は日が長いので大丈夫。むしろ、もっと日が傾いて涼しくなってほしい。
 どうにか峰山高原へ。簡易舗装が山頂まで続く暁晴山へと登る気はもうない。高原の入り口の分岐は、直進がホテルリラクシア、スキー場、暁晴山などへと続き、右は砥峰高原への車道。例の分岐へとつながるのだろう。写真を撮っていると、ロードレーサーがものすごい勢いで登ってきて直進していった。
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 砥峰高原へと続く車道は全面舗装。アップダウンを繰り返していく。予想通り、例の分岐に到着。あとは砥峰高原へと下るだけ。飲料水は持ちこたえたものの、本来ならもっと飲みたいところを我慢していただけのこと。振り返ってみれば、峰山高原への上り返しも、元々今日は本格的に走るつもりではなかったというだけのことで、実際走ってみれば所詮標高差300mだった。峰山高原から砥峰高原へのアップダウンも、さほどきつくなかった。
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 誰もいない交流館のそばに止めて車に自転車を積んで帰路に就く。県道39号線で宍粟市一宮側へと下る。福知川の渓谷に沿った細い道。現在は坂の辻峠から一宮に下る県道が通行止めだが、なんとこの福知渓谷は通れる。こちらの方が地形が厳しく過去には通行できないことが多かったのだが。細く曲がりくねった道を慎重に下り、白い岩がごろごろしている渓谷を堪能する。揖保川への合流点が近づくと、周囲は集落となる。自動販売機で冷たいジュースを買う。クルマの中に備蓄しておいた飲み物は、すべてホットドリンクなってしまった。
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 揖保川は茶色く濁って増水している。堰により流れはあまりないのだが。先日の大雨により深層崩壊の土砂崩れによる犠牲者が出た地点が近い。あとは、養父市大屋町へと北上。

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