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2018/07/21

美作東部の奥海乢を越える

 兵庫県佐用町と岡山県美作市にまたがる周回コースを行く。県境越えコースではあるが、かつての国でいうとすべて美作の国の中である。丹後からのアプローチは、兵庫県養父市大屋町を西に突き当たり、若杉峠を越えて国道29号線へ。引原ダムを見ながら姫路方面に南下して、宍粟市波賀町で国道429号線へ右折。トンネル開通で整備が進んだ峠を越えて、宍粟市千種町。そして、さらに志引峠の曲がりくねった道を越えて岡山県美作市大原。国道373号線で市街地を南に抜け、兵庫県側に少し進んだところの道路脇のスペースにクルマを止める。日差しが強い。これから夕方にかけての日の傾きを想定し、ここに戻ってきたときには日陰に入る位置にクルマを置く。
 まずは国道373号線を東に。県境越えの小さな峠を越す。高速道路「鳥取自動車道」の無料区間が並走しているためクルマは少ない。兵庫県側の最初の集落上石井で左折。佐用川の谷がやや開けたところの静かな集落だ。集落の奥からは谷が狭まり、佐用川は渓流の様相となる。その流れに沿った県道556号線は狭く交通量は非常に少ない。
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 このコースを訪れるのは2年ぶり2回目。前回は大雨の直後だったので佐用川が増水していた。その時と比べると落ち着いているが、勾配があるためなかなか勢いのある流れだ。
 山深い渓谷の風景がずっと続くかと思いきや、谷が開けたところでは集落と狭いながらも田園風景が見られる。茅むき出しというわけではないが、茅葺き屋根の家が多い。田んぼや家のすぐわきを流れる作用川は、岩を食んでいる。
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 最奥の奥土居集落を越えると、道は勾配を増す。なかなかの急勾配だ。キャンプ場のような施設や、イワナかヤマメかの廃れた養殖場がある。また、ログハウスの山小屋風の建物がいくつかみられる。新しいものは別荘かもしれない。そして古いものも。確か前回は建物として残っていたのに、つぶれてしまったものもある。またちゃんと建物の形をしていても、結構痛んでいるものも。窓があるが、何か見てはいけないものを見てしまいそうで、中をのぞくのははばかられる。
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 峠が近づくとさらにさらに勾配が増す。峠のすぐ手前にはまたもキャンプ場とみられる施設。そして、兵庫・岡山県境の峠、奥海乢(おねみたわ)。日名倉山から西に延びる尾根を越える峠だ。
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 さあ、待望の下り。木々の合間から後山連山がのぞく。すぐに国道429号線。今度は稼働している川魚の養殖場がある。右は志引峠。左へ。クルマでのアプローチで通った道だが、こうやって自転車で行く方が景色が輝いて見える。
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 しばらく下ると、後山連山中腹のなだらかな斜面に広がる集落が見える。今は美作市の一部となった旧東粟倉村の集落だ。盆地という言い方がふさわしいかどうかわからないが、東から西に流れる後山川の谷の北側の法面がなだらかに広がり、棚田の中にいくつかの集落が点在している。その背後に後山連山が屏風のようにそびえている。その景色はなかなか雄大である。集落の外れを国道が通過するが、沿線の焦点がなかなか渋い雰囲気。その向かいには、レトロなガソリンスタンドがあるが、すでに営業していないようでたまねぎが干されている。そんな風景ものどかだ。
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 いったん谷が狭まり、川魚の釣りをする娯楽施設を過ぎると、少し谷が開けたところがあり、交番や学校などがある。もう少し下ったらかつての村役場。現在は市役所の支所。東粟倉の中心的な集落とはいえない小さな集落にある。まとまった集落は、後ろ山の中腹の傾斜地か大原中心街の盆地の中だが、その離れた2大集落の間を取った場所ということだろうか。
 市役所の支所を過ぎどんどん下っていく。谷が開けていくにしたがって勾配が緩くなる。
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 鳥取自動車道の高架が見えたら大原の中心街が近い。中心街の国道はクルマが多いうえに道が狭いので、手前で国道ではない集落内の細い道へとエスケープ。登りとなるが、幹線道路を行ってもその先でこなさなければならない標高差なので、損はない。
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 交通量の多い区間をエスケープして、国道373号線へ合流。県境へ向けて少し登ったところで、クルマのデポ地に帰着。
 自転車をクルマに積んで、国道373号線で帰路に着く。往路とは違うルートでないと値打ちがない。兵庫県に入り、前回立ち寄った平福の宿場は素通り。佐用の中心街でホルモンうどんを食す。ホルモンうどんは津山など岡山県のご当地B級グルメだが、ここ兵庫県の佐用でも食べることができる。佐用の大半はかつて播磨の国に属していたが、今日自転車で走った佐用川の上流部はかつて美作の国だった。要するに出雲街道に沿って国境を越えての交流が盛んだったというkとなのだろう。
 店内には、お好み焼き屋のような大きな鉄板を囲んだテーブルが置かれ、店主がその鉄板でうどんを調理してくれる。完成し席の前に寄せてくれたホルモンうどんをつけだれで食べる。ホルモン焼き、あるいは焼きうどん。そういう言葉からシンプルに想像できる味だ。大きな鉄板に置かれているので実感がわきにくいが、それなりにボリュームがあり、味の濃さもあいまって結構な満足感。
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 そのあとは、旧南光町の徳久から千種川を少し遡り、そして中国自動車道に沿って山崎へ。過去に自転車で走った道の復習である。山崎からは揖保川を遡り、明延から大屋へ。
6月下旬、24.7km

 帰路で宍粟市一宮町を通過したが、その通り道のすぐ近くで先日の平成30年7月豪雨(西日本豪雨)による犠牲者が発生している。また、その付近にある公民館の建物のレトロな雰囲気に、ふと足を止めたことがある。2年前、この報告のコースを初めて走ったときのアプローチの途中である。その風情ある建物の周囲が茶色く濁った流れに取り囲まれている映像が、TVのニュースで流された。クルマが少なく自転車でのんびり楽しめる静かな道は山間部であることが多い。山間部〔傾斜地〕は、土石流や土砂崩れが起こりやすい。
 丹後もそうであるように、播磨北部を含めた中国山地には多かれ少なかれ、豪雨の爪あとが残っていると思います。被害にあわれた方にお見舞い申し上げるとともに、早い復興を心から願います。
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2018/07/15

梅雨前線、西日本で大暴れ、そして梅雨明け

 まずは、被災された方々へお見舞いを申し上げます。
 死者および行方不明者が発生したのは岐阜県から鹿児島県。中部、近畿、中国、四国、九州と広範囲にわたる災害という点では、7年前の東日本大震災に匹敵する。
 直接的には梅雨前線によるものだが、先の台風7号に間接的原因があったといってもいいと思う。台風の背後の北西の風により、北海道まで北上していた前線が西日本まで南下したことに加え、大量の水蒸気を運んできた。過去に近畿北部に打撃を与えたいくつかの台風に共通するのは、四国沖を北西に進み紀伊半島あるいは東海から本州に上陸するコース取りであること。今回の7号は日本海を通ったこと、そしてゆっくりであるから時間の経過とともに衰える。台風本体による近畿地方日本海側への影響は少ないだろう。梅雨前線は北海道まで北上していたので、台風からの南風で活性化したとしても近畿地方には影響ない。強いて言えば、台風が通り過ぎたあとの西高東低の気圧配置による生暖かい時雨模様となるくらいだろう。そう予想していた。まさか、台風の過ぎた後にこのような展開が待ち受けているとは思わなかった。
 大雨警報発令の2日目、7月6日金曜日の家の近くの川の朝と夕方の様子。明らかに夕方の方が増水している。もう一枚は、その前日5日夕方。竹野川から田んぼに水があふれている。
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 天橋立で宮津湾と仕切られた阿蘇海も増水。
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 この日は午前中宮津に勤務。午後、西舞鶴に行く予定だったが、国道178号線の奈具海岸が規定雨量に達したとのことで通行止になった。まあ、いつも最短距離の裏道を通っているので、海岸沿いの通行止の影響はない。しかし、その裏道は山間部を通るため、土砂崩れの心配がある。西舞鶴行きは、その日でなくてもよいのだが、宮津での仕事も大雨のため来週回しになった業務が発生。そうなると来週(この時期をアップした時にはすでに過去のことだが)は余裕がなくなる。急いで荷物をまとめ、西舞鶴へ。
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 実際に行ってみると、雨足には強弱があり、風も弱く、嵐という感じではない。度の川も茶色く濁って増水しているものの、往路で通った道がすぐに通れなくなりそうな気配はなく(何の根拠もないのだが)、西舞鶴で長居をした。幸いにも帰路も問題はなかった。
 しかし、さらに雨量が増し京都府北部の各市町に大雨の特別警報が発令されたのは、その夜のこと。宮津や舞鶴では土石流や川の氾濫が発生し、金曜日の日中に通った道の何ヶ所かが通行止となった。特に宮津舞鶴間の裏道では2箇所がいまだ復旧していない。おそらくしばらくかかるものと思われる。

 週明け、「大丈夫でした」が挨拶となった。そして、話題になるのは14年前、2004年10月の台風23号。そのあとにも何度か台風の被害があったが、やはり一番印象に残っているのは2004年の23号である。強風を伴い短期間で大雨を降らせた嵐だった。それに比べると、また違うのが梅雨前線。風による被害はなく、台風23号の時ほど強い雨ではなかった。でも、降っている期間が長かった。前述の範囲の広さと加えて、停滞する前線の特徴だ。降り始めから止むまでの積算雨量では、台風23号の時を超えている。
 そして、雨が止むと夏の日差し。梅雨前線は再び北上、西日本はあっさり梅雨明け。猛暑続きの日々となる。
 警報発令の6日から全面運休していた京都丹後鉄道は、11日にようやく一部で運行再開。10日には復旧作業の様子も見られた。レールの上を走れるユンボが働いていた。
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 海沿いには、おそらく川から流れた色々なごみがたまっていた。
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 最後に私事だが、幸いにも我が家には被害がなかった。基本的に戸地の高さも川の流れも不変。いいところに家を構えてくれた、とご先祖様に感謝するばかりである。
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 大雨から一週間経過。路面に泥がうっすらと残っているところもある。撤去した土砂が道路わきに積まれている箇所もある。川の水量も、平常時よりもまだ多い。幹線道路を中心に通行止めも解消されつつあるが、交通量の少ない道程後回しにされ復旧の見通しが立たない。京都丹後鉄道の完全復旧もいつになるのか。
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CD250Uのチョークケーブル交換

 CD250Uがやってきて2ヶ月余り。古い車体なので、色々細かいトラブルが発生した。
 まず、フロントブレーキをかけてもランプがつかない。家に届いた時には、リアでブレーキランプがつかなかった。そのときはブレーキペダルの上部にあるスイッチの調整の問題だった。しかし、フロントはオイル式のディスクブレーキでスイッチは見当たらない。ブレーキレバーから延びている線を色々見て、レバーの根元付近にある端子を発見。緩んでいるではないか。挿しなおして解決。簡単でよかった。
 それと時を同じくして、チョークが効かなくなった。チョークレバーを引いても、すっぽ抜けているような感覚。チョークケーブル(チョークワイヤー)が切れたようだ。気温の高い時期だから、チョークを使わなくても比較的エンジンがかかりやすい。前日も乗っていれば大丈夫。でも数日乗っていないと、かなりセルを回さないといけない。いずれにせよ、寒くなったらチョークがなければエンジンがかからない。
 左のハンドルグリップとクラッチレバーに挟まれたウェインカー等のスイッチのユニットにチョークレバーが組み込まれている。そこから伸びているチョークケーブルをたどると燃料タンクの下に吸い込まれ先の様子がわからない。これはオートバイ屋さんにもっていかないとダメかな、なんて思いが頭をよぎる。
 「自動二輪 チョークワイヤー 交換」等でネット検索してみると、自分で交換した報告はあるものの、詳しく工程が示されている者はない。が、YouTubeに作業工程を説明してある動画を発見。

 車種は違うが、これを見ると自分でもやれそうな気がしてきた。
 でも、もう一つの問題は、新しいケーブルを手に入れることだ。この古いオートバイに適合するワイヤーはあるのか。
 今度は「CD250U チョークケーブル」で検索。すると「レブルのケーブルで代用できた」という記述が見つかった。

 ずっと自動二輪に興味がなかった私は知らなかったが、レブルというのは、CD250Uと同じ1980年代に発売された自動二輪。メーカも同じHONDA。なんと、まだ続いている。
 この情報を信じて、チョークケーブルを注文。
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 とりあえず動画を参考にして、ケーブルを抜いてみる。まずはシート。後部のボルトを抜くと外れた。前部はタンクに引っ掛けてあった。シートを外すとタンクを固定する1本のボルトが現れた。こちらも前部はひっかけてあるだけだった。チョークケーブルの先端はスロットルケーブルの奥にあって作業がしにくいが、どうにか外すことができた。ホースのようなアウターケーブルとタイコ型の先端がついていて、細いワイヤーをより合わせたインナーケーブル。要するに自転車のブレーキケーブルや変速ケーブルと同じようなものだ。
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 つぎにハンドルのスイッチのユニット。まずは、クラッチレバーとバックミラーの台座を緩めてずらす。そしてスイッチのユニットを分解。切れたケーブルの先端が見えた。頭は見当たらない。分解したときにどこかに落ちたか。写真はごちゃごちゃして分かりにくいね。
 というわけで、ケーブを外した。
 数日後、注文していたケーブルが届き装着してみる。うまくいった。作業そのものは大したことないのに、結構達成感を得られてしまった。やはり、初めての作業、まだ扱いなれていない自動二輪ということが要因か。
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