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2018/04/06

向春の道南 太平洋・噴火湾・津軽海峡沿岸を行く

 ブログではダイジェストをお送りします。詳細レポートは「電脳徘徊」にて近日公開予定。
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 3月末には安定した晴天が続き、数年温めていた計画を実行した。
 3月27日夜、残雪の小樽に上陸。二輪車は私の自転車だけだった。自転車の走行距離は小樽市内約3km。
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 28日朝、輪行で苫小牧へ。どこにも雪はない。遠くがかすむ曇天の下、走行開始。交通量が多い道を行くうちに、霞が薄くなり白い山並みが見えてきた。雪解け直後のせいか、路肩には細かいバラスが散らばり、リム打ちパンク。それにタイヤやチューブが古くなっていた。チューブを交換し再スタート。
 東室蘭駅から伊達市の長和駅まで輪行。この区間は10年前にすでに走っているので、脚を温存するためとパンクの可能性を減らすため。長和から走行再開。ずっと平坦だったが、最後に標高差100mを登って降りる。豊浦のホームセンターでタイヤを買って、宿へ。約81km。
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 29日、タイヤを交換してからスタート。天気が良くて海が青い。まずはアップダウンが続く。道路わきに雪が残る礼文華峠、静狩峠を越える。最大標高差は200m余りしかないが、約20kmの長い峠道だった。そのあとはひたすら平坦。風も斜めからの追い風でスピードアップ。長万部で大盛の「かにめし」を食べる。前方に噴火湾越しの駒ケ岳。今日はあのふもとまで。そして、後方にはやはり噴火湾越しの後志羊蹄山。八雲からは、真後ろからの風に押されさらにスピードが増す。クルマも増える。あっという間に宿泊地の森へ。約108km。
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 30日、亀田半島を経由して函館を目指す。快晴で追い風、クルマも少ない、という絶好の条件でスタート。今日も、渡島富士(駒ケ岳)と蝦夷富士(後志羊蹄山)を見ながら走る。時々現れる漁港では干された昆布が風に揺れている。椴法華(とどぼっけ)から恵山岬へ。灯台を見物してから椴法華へ戻る。半島を一周する海岸道路はないのだ。標高100mほどの小さな峠を越えると津軽海峡が見える。下北半島も大きくはっきりと見える。夏にはこのようなことはなく、空気の澄んだこの時期だからこその眺めだ。
 そのあとは風速10m/s近い向かい風に苦しむ。函館山がなかなか近づいてこない。湯の川温泉で塩ラーメンを食べてから再スタートするときには、ようやく風が弱まっていた。夕日に赤く染まる函館山はすぐそこ。約125km。
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 31日、函館散策。が、いきなりパンク。ビスを踏んだ。「春のパンク祭り」開催中だ。まずは、駅で切符を購入。指定席にも十分空きがあるようなので自由席も座れるだろう。朝市をちらっと見てから、金森赤レンガ倉庫群へ。そのあと、昨夜見つけた「チルノワ(CHILLNOWA)」という自転車店へ。さすがに北国、ファットバイクが並んでいる。予備を使い果たしたのでチューブがないかと尋ねるが、サイズやバルブが合わなかった。
 ラッキーピエロの大きなハンバーガーを食べ、朝市のフードコートでラーメンを食べて駅へ。予想通り特急列車の自由席は空いていた。室蘭本線を経由して札幌へ向かう特急を長万部で下車し、函館本線の普通列車に乗り換え。内陸部に入ると一転雪景色。今日は曇天、後志羊蹄山はぼんやりと霞んでいる。
 小樽駅で下車。ラーメンを食べに朝里まで足を延ばす。そして、フェリー乗船。函館市内と小樽市内で約20km。
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 4月1日、フェリーを降りたら桜が咲いていた。
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コメント

 また北海道に行ってたのですね。何回目ですか。羨ましい。
 この時期、スキーに行ったことはあるのですが寒くなかったですか?北海道でも積雪の少ないところを選んでの、最後は違うけど、コースで今時向けと言えるんじゃないでしょうか。

投稿: すう | 2018/04/06 06:38

 はい、寒くありませんでした。苫小牧から走り出した日は最高気温が15度を超え、汗をかいて走りました。その夜、豊浦の宿では暖房を使いませんでした。翌日は下がりましたがそれでも10度を超えました。ちょうど2月の台北の2日間と同じような気温でした。台北の時よりかなり湿度は低かったですが、代わりに日差しがあって、体感温度は同じようなものだったと思います。フリース手袋では暑く、メッシュの指切りグローブで走りました。その翌日は、最高気温が10度に届かず、10m/s近い冷たい向かい風を受けて午後にフリース手袋を装着しました。3月に持越峠など京都北山を走った日も同じくらい、1月に広島・山口両県を走ったときにはもう少し低めの気温でした。
 1991年2月に初めて訪れて、これで通算15回目の北海道。そのうち自転車で走ったのは13回です。27年かけて、北海道の海岸線、つまり輪郭が描けました。今回はその空白区間を埋める意味もありました。道南は、本州ほどではありませんが、夏は暑い。というわけで、ゴールデンウィークに(渡島半島の)日本海側、シルバーウィークに松前半島を走り、今回春先の噴火湾および亀田半島で、渡島半島の輪郭が出来上がりました。
 「舞鶴と小樽は隣町」とよく言われます。その舞鶴の近くに住んでいることが大きいですね。深夜の船出なので、出発当日は日常の生活を送れます。つまり、北海道までの移動は翌日1日と考えてよい。これは飛行機でも同じこと。丹後から空港まで3~5時間。搭乗手続きやフライトの2時間、空港の出入りを合算すれば、やはり、1日を費やすことになります。まあ、頑張って朝5時くらいに家を出れば、昼過ぎに道内で行動開始できますが。圧倒的にフェリーが楽です。しかも、自転車を運ぶならなおのこと。
 さて、この時期は空気が澄んで、夏には得られない展望を堪能できました。渡島半島脊梁の白い峰々。また2つの富士を見ながらの噴火湾沿い。津軽海峡では、下北半島が大きく見えた、と本文に書きましたが、それはまさかりのブレード部分(大間崎側)。その左手にはうっすらまさかりの柄の部分(尻屋崎側)がうっすら見え、またその反対には、津軽半島(竜飛岬)もぼんやり見えていました。
 今回訪れたところには、例年3月下旬には根雪がなくなっていることは、気象庁のアメダスの観測記録データベースを見ればわかりますぅ。今年は雪が多かったようですが、3月に入ってから急激に雪解けが進みました。礼文華峠、静狩峠が連なる山岳区間も、国道ライブカメラで路面に雪がないことが確認できました。暖房のいらない暖かい夜に当たったこともあり、凍結の心配もありませんでした。
 ちなみに、北海道滞在期間中に札幌で積雪深がゼロになったと報じられました。小樽はそのころまだ20cm以上あり、4月6日現在でまだゼロになりません。小樽のフェリーターミナルから駅までは4km程なので歩いても1時間程度。雪道でもなんとかなる、と思っていましたが、実際には路面には雪はありませんでした。
 根雪がなくても、怖いのは寒の戻り。3月末に新たに20~30cm積もる年もあります。すぐにとけるとはいえ、予備日のない短期決戦の日程ではこれに当たればアウトです。また、この時期は天気が周期変化するので、晴れは続きません。何年か見送ってきました。やはりこの時期、かなり難しいです。今年ようやくチャンス到来。見事ゲットできました。
 この時期の北海道はシーズンオフのため閉じている宿が多く、現地で探すのは大変だし、宿泊料が5000円などというような贅沢はできませんから、安い宿(平均3000円余り)を予約してから旅立ちました。つまり、走行スケジュールも決めてしまうことになりましたが、確度の高い晴れ予報のおかげで安心して計画を立てることができました。
 想定外だったのは、雪解け間もないため道路の端に細かいバラスやビスなどがたまっていて、春のパンク祭り開催となってしまったことでした。

投稿: はいかい | 2018/04/06 23:37

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