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2018/02/01

草津白根山噴火とロッテアライリゾート遭難

 丹後が寒波に襲われている最中、長野県北部に隣接する、群馬県の草津国際スキー場と新潟県のロッテアライリゾートで痛ましい事故が起こった。それぞれ亡くなられた方のご冥福をお祈りする。
 まずは、草津国際スキー場に程近い本白根山の噴火について。スキーヤーやスノーボーダーがいるコースに火山弾が降り注ぎ、着弾の衝撃で雪煙が上がる様子は、まるで戦場のような光景。2014年9月の御嶽山以来、人的被害の出る火山噴火となった。
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 個人的には2010年9月に草津温泉から志賀高原へ自転車で走り、白根山と本白根山の間を通っている。スキー登山で訪れた御嶽山といい、噴火に出会うかどうかは時の運ということだ。
 草津温泉では宿泊キャンセルが相次いでいるとのこと。「草津」という名を冠したものをひとからげ(一絡げ)短絡的な風評被害だ。大涌谷の噴火で箱根の温泉街の客が激減したり、福島第一原発から東京よりは慣れている岩手県の瓦礫の放射線量を心配したりするのと同じようなことだ。単純に今回の火口からの距離が草津の温泉街よりも近い、志賀高原の渋峠や横手山のスキー場でも訪れる客が減っているのだろうか。
 次に、新潟県妙高市(旧新井市)の「ロッテアライリゾート」のスキー客の遭難事故。スキー客がいつの間にかコースを外れ、雪の深さに行動不能となり一晩越せずに凍死、とのこと。遭難してしばらくの間携帯電話で連絡が取れ、雪洞を掘ってその中で過ごすように指示されたが、結局雪洞を掘ることができなかったようだ。
 ロッテアライリゾートは、スキーバブルの1990年代に開業し2006年に運営母体の経営破たんにより廃業したスキー場などを、今の会社が落札。今シーズンオープンしたスキー場等のレジャー施設だ。圧切等整備された一般的なスキーコースの周辺に雪崩管理ゾーンという林間コースが設置されている。「雪崩管理(アバランチコントロール)」とは、雪崩の危険がないかどうかを調査し不安定な雪はあらかじめ落としておく、こと。方法は、安全を確保しながらスキー等で滑って雪面をカットする(スキーカット)。新潟県にはこうした自己責任で自然の斜面、またはそれに近い斜面を滑ることを認め、愛好者を受け入れているスキー場が居つくかあるように見受けられる。しかし、こうした事故が起こるとだんだん厳しくなるわけで、とても残念である。
 この山域、アライリゾートのすぐ北に位置する粟立山で3年前の1月17日に山スノーボーダー2人が雪崩に流され、一人は埋没して死亡、もう一人は自力で脱出して雪洞で寒さをしのぎ翌日救出された。
 また、蒸し返して申し訳ないが、やはり三年前の正月明けの神楽ヶ峰でのスノーボーダー遭難事故を思い出す。多くのバックカントリースキー・スノーボード愛好者を受け入れている(私が訪れた時には登山届とセットでスキー場外のコースマップも用意されていた。今も?)かぐらスキー場のリフトを利用したもの。2000mの雪山で二晩を過ごし、3人とも救助されて生還、その日のうちに記者会見に応じたたことは、たくましい、そして素晴らしい(敢えてこう表現する)。もちろん、二晩とも雪洞を掘り、入り口をスノーボードで塞いでしのいだとのこと。
 やはり、雪洞を掘ってしのげるかどうかが大きく明暗を分けているようだ。訓練も必要だ。

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