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2017/12/21

丹波の国の高谷山

 兵庫県丹波市市島町と京都府福知山市の境界付近にある高谷山は、アンテナを頂いた山で、車道で山頂に到達できる。しかも、北と南に走り抜けられるので、周回コースで楽しむことができる。一部の尾根は府県境となっているが、山頂も南北への車道のすべては兵庫県である。まあ、いずれにせよ旧丹波の国の真っただ中であることはまちがいない。
 2009年の年末に一度走っている。そこを8年ぶりに訪れた。
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 前回は、山の西側を流れる竹田川沿いの県道脇の広場にクルマを止めたが、今日は山の南麓にある「ライフピアいちじま」の駐車場にクルマを止める。「ライフピアいちじま」は、旧市島町の中心街にほど近い市営の施設で、500人収容の大ホールなどがある。今回は、その施設内にある丹波市立図書館の分館である「市島図書館」を訪れるのが目的だった。図書館に所蔵されている「折りたたみ自転車・スモールバイク旅」という本がお目当て。ついでに図書館も見学しようというわけだ。
 昼下がりの図書館で本を手に取る。なかなか買おうという決断はできないが(ごめんなさい)、書店で立ち読みだけでは惜しい。往復140㎞のガソリン代は本の値段に達してしまうのだが、別の目的も達成できるなら訪れる価値が大きくなる。先日の寒波で丹後には雪が積もった。平野部の雪はすでにほとんど解けたのだが、山間部は溶け残り、そのまま根雪になる可能性がある。もう、丹後では、アップダウンのあるコースを走ることは春までできない。だから、高谷山を走るのだ。
 図書館を出て、駐車場で自転車の準備。高谷山の裾野を下り竹田川沿いの県道へ。そして、山を右に、川を左に見ながら北上する。前回と同じく北から登り南に下る周回だ。変化をつけたい気がするが、県道を先に走り終えておきたい。対岸の国道は塩津峠で府県境を越えるが、この県道は竹田川沿いで峠越えがない。また、竹田川右岸に点在する工場と、福知山市の長田野工業地帯を結ぶ最短ルートでもあり、乗用車も大型トラックも、決して多くはないがそれなりに通る。交通量が増す上に薄暗くなる夕方には走りたくない。
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 周囲には雪は全く見られないが、上は雪道かも知れない。
 高谷山を西から北に回り込み、森の集落へ。その先の石原集落を越えるとすぐに府県境。京都府側の田野集落まで、森から1kmもない。
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 登り口である森集落の中には高谷山の案内板が立つ。気になるのは、材木の切り出し作業中と記された看板。気を付けなければ。
 集落を外れると、いきなり植林の中の急坂。谷をまっすぐに上っていく。息が上がる。20パーセントを越えているんじゃないか。実際、帰宅後の写真判定の結果20パーセント越えは間違いないようだった。
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 急坂にあえいでいると、前方からクルマがやってきた。ワゴン車とトラック。植林の関係者だろうか。
 道が蛇行するようになると、勾配が落ち着く。そして、周囲にちらほら白いものが見える。前方からトラック。植林の作業のものだ。荷台に積まれた丸太には、白い雪が乗っかっている。
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 徐々に周囲の尾根が低くなり、木々の合間から竹田川の流れと市島の街並みがのぞくようになる。エンジン音が聞こえてきた。クルマではない、チェーンソーの音のようだ。少し進むと作業道のダブルトラックが分岐する右側の谷の方から聞こえる。そちらが作業現場ならこの先で作業車と出会うことはないような気がするが、残念ながら泥の轍は私がこれから向かう道にも続いている。
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 さらに進んでいくと、右の山肌を急上昇する作業道の分岐。轍はそちらに吸い込まれている。もう植林の作業車には出会わないだろう。
 次の心配事は雪だ。竹田川沿いが標高40m程。高谷山の頂は443m。で、現在は250m程なのでほぼ中間地点だ。徐々に周囲には白い部分が増えてきている。
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 やがて、日当たりの悪い区間には路面をうっすらと雪が覆った状態になった。クルマの轍がついているが、轍の間の踏み固められていない部分の方がグリップがいいのでそこを進む。これが下りだったら怖いなぁ。登りでは、後輪が空回りした時点で乗車から押し歩きに切り替えればよいが、下りではスリップは転倒、けがに直結する。でも、今は北側斜面にいる。南側にはあまり雪がないのではないか。特に当時に近いこの時期は太陽が南寄りなので、南北斜面で日当たりは大違いのはずだ。奇しくも、この周回の向きは大正解だったようだ。
 そんな圧雪区間を何回も超えているうちに、標高は400mに達していた。山頂はもうすぐだ。
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 アンテナの立つ山頂に到着。前回の記録には、展望台がある、と記されていたが見当たらなかった。老朽化、耐震性などの関係で撤去されたのかもしれない。パラグライダーの発射地点で景色を眺める。丹波市にはこうした山頂のアンテナへ車道が通じた山がいくつもあり、それを利用して各地でパラグライダーが行われている。この山もその一つだ。
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 さすがに展望がいい。竹田川の流れと市島の市街地を見事に俯瞰している。パラグライダーで飛び立てば、もっと真上から見下ろすことができ、まさに鳥瞰である。
 車道に戻り南に進む。今度は市島市街地とは反対の南東方向が見えるポイントがあった。うっすら白く雪化粧した山が見えた。多紀連山の三岳などのようだ。
 道は下り勾配を増す。圧雪区間はこわごわ徐行運転。轍の間の踏まれていないふわふわ雪の上を行く。その後は、濡れた路面。濡れているだけならいいが、ブラックアイスバーンであったとしても一目では区別が付かないので要注意。ただ、さすが南斜面であって日の当たる時間があったようで滑る路面はなかった。夕方になって日が傾き日陰になり、気温も下がってきたので、徐々に凍りかけている箇所も見られた。もう少し時間がたつと危ない状態になることは明白。
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 そんな冬の区間はわずか。下っていくと、周囲に雪はなくなり路面は乾いていた。さらに落葉する寸前という雰囲気の、枯葉をつけた木に西日が当たっている。ここには、まだ秋が少し残っていた。
 ヘアピンカーブは、一面茶色の落ち葉のじゅうたんを敷き詰めた踊り場だ。
 しかし空気が冷たい。手袋をした手も冷えている。木々の間から上垣集落がすぐ近くに見えた。道路を塞ぐ動物避けフェンスの扉を開けて下界に降り立つ。もちろん扉を閉めておく。
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 「ライフピアいちじま」までトラバースでいけたらいいのだが、間に中学校があるので少し降りて上り返すことになる。ただし、県道まで降りなくても良いが、体を温めるためにもっと登り返してもいいくらいだ。
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 自転車をクルマに収めたら、もう一度図書館へ。せっかくきたのだから、記事のコピーをとってもらおう。利用者登録してなくても、丹波市民でなくても、コピーサービスは利用できるのだ。ただし、著作権の侵害にならないように最低限。3枚だけとってもらった。
 というわけで、目的達成。帰路に着く.
12月中旬、14:55~16:50、約17.4km

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