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2017/12/31

アバランチナイトin大阪

 今年もこの季節がやってきた。日本雪崩ネットワーク(JAN)主催の雪崩事故防止啓発セミナー「アバランチナイト」。今回のお目当ては、2017年3月27日、栃木県の那須岳での高校山岳部の合同合宿中の8人が亡くなり重傷2人を含む40人が怪我をして、大きく報道された雪崩事故の話を聞くこと。
 いろいろあって途中の休憩中に会場に到着。前半は一般的な雪崩のお話で毎年大きく変わるものではない。後半に間に合えばいいのだ。
 後半は、数年前にさかのぼっての雪崩事故の概要、昨シーズンの調査報告などなど。那須岳の事故は最も時間を割いて報告された。JANのWebサイトにも調査報告は掲載されているのでここでは省略(ただし、2年以上前のものはすでに削除されている)。
 調査報告の後、演台に立つJAN理事、でがわあずさ氏のコメントは次のようなものであった。
 
 現場の地形、雪の安定性においても危険な状態へと進入していった。事故が起こったケースを切り取れば、「なぜ?」と首をかしげるような状況。ラッセル訓練を実施する判断を下したリーダーは事故の後相当に叩かれている。
 しかし、リーダーの判断力については十分にあったと考える。長年ある一つのことに関わり経験を積んだ者には、判断力が養われるものである。例えば、野球でもサッカーでもバスケットボールでも選手や指導者として長年続けていれば、その競技について「こういう場面ではこうすればいい」ということは身につく。山でもそう。実際、この雪崩事故の日も早朝に責任者で集合して那須岳の登頂を中止した。この判断は正しい。そして、スキー場のゲレンデ内での訓練をすることにした。これも正しい。そして、雪崩に巻き込まれる斜面にとりつく。はじめは恐る恐る。でも、リーダー格の指導者は今までにも雪が降り積もる中歩いた経験もあるはずで、このとき「案外いけるんじゃないか」と思った習慣があったのではなかろうか。もし、雪崩がなければ別に何でもなかったはず。いわゆる「誤った成功体験」。これは誰でもが経験していること。例えば、2013/11/23立山真砂岳での7人死亡の事故。地形・積雪状況ともに非常に危険であったわけだが、雪崩が起こる前にたくさんの人がスキー等で滑っていた。快適な滑走、いわゆる「誤った成功体験」が繰り返されていた。雪崩が起こらなければ、楽しい日であった。(ちなみに、この数日前11/16にも雪崩が心配される日があったが、その日は大丈夫だった。)

 「今日この場に集まっているみなさんは、リスクテイカー、危険な奴らです」と、講演台に立つ でがわ氏の我々への言葉は厳しい。一方で、雪崩事故を起こした当事者を批判することはない。その真意は、「雪山という非常に危険な場所へ出向くにあたり何よりも自分の命を守るためには、危険を認識しなければならない、ミスを犯した他者を批判することは何の意味も持たない」ということではないかと感じた。
 当事者への批判には、自分は違うという意識を伴っている。事故が起こった場面を切り取り「なぜあんな状況の時にあんな場所に出向き、あんな行動をとったのか、理解できない」という気持ちを含んでいるのだ。
 例えば、危険個所を短時間で通り抜けてしまう、ことがあるが、これは事故にあう確率を低めることはできるが、ゼロにはできない。事故の確率を減らすことは正しいが、そもそも危険な場所に自分から出向いていることを忘れてはならない。その場面で事故にあえば、「なぜあんな状況であんなところを」ということになる。「誤った成功体験」を繰り返しているだけなのかも知れない。
 「誰に責任があるのか、を考えていては見えてこないものもある」とも、でがわ氏。事故の責任について考えることは我々の役目ではない。むしろ「事故を起こした人も自分もやっていることは全く同じである」ということを認識する方が自分の身を守ることにつながる。そういうメッセージを感じた。
 ただし、でがわ氏は、那須岳の高校山岳部の引率教員に対し、あのようなコメントをしたのは、雪山の安全を参加者に訴える講演だったからだと思う。その現場で過去に雪崩が起こっていることも知らなかったし、(ゆるやかな)尾根筋だから雪崩は来ない、という判断も間違っていた。インターハイの夏山限定の登山競技に関してはベテランでも雪山に関してはまた別、ととらえた方がいいように思う。

 ところで、大阪までのアプローチは、篠山まで自動車で南下し、JR篠山口駅から電車に乗り換える、というもの。そのアプローチの道中、クルマがガラガラとディーゼルエンジンのような音をたてる。ずっとではなく断続的なものなのであまり気にしないでいたが、篠山口が近づくとだんだん頻繁に音がするようになった。オイルの警告ランプも点滅し始めたので、ボンネットを開けてオイルの点検をしてびっくり。かなりオイルが減っているではないか。帰りは深夜になるので、電車に乗る前に解決せねばならない。篠山口にオートバックスがあったので、オイル交換。すると、オイルがほとんどなくなっていた、とのこと。危ないところだった。
 漏れは見当たらないので、燃料と一緒に燃えている。オイルがなくなるとエンジンが焼きつき、場合によってはエンジン乗せ換えとなる。ひと月に一度、あるいは良く乗るようなら2週間に一度くらいはオイルの量を点検し、継ぎ足すように。こうきつくいわれた。おっしゃるとおり。
 実は、前にオイル交換したときもオイルの減りを指摘されていた。後日調べると、どうやら「オイル上がり」または「オイル下がり」が疑われる。いずれにせよエンジン内のピストンとシリンダが磨耗して隙間ができ、オイルが燃焼室に入り込んで燃えてしまう症状。最近のクルマでは、おおむね走行距離が10万kmを越えたら起こる症状らしい。
 我がプロボックスももうすぐ9年が経過し、19万kmに達しようとしている。当然、いきなり始まったのではなく、これまでからオイル交換の際にはオイルが減っていたのだろう。それが徐々に進行していき、危険な水準まで減るようになってきた、ということが推測される。このクルマも、もう余り先が長くない(あと2,3年か)と思われるので、オイルを追加補充しながら余命を過ごそうか。
 とりあえずクルマの不調は解決したので、大阪へ。そして、篠山口へは、終電より一つ前の電車で戻り、帰路に就く。オイルの警告ランプは点かず、もう変なエンジン音はしなくなった。念のため、西紀から三和(鼓峠・箱部峠)の県道・府道コースではなく、国道176号線で福知山へ。信号が多くいつもは避けるコースだが、24時間営業のコンビニも点在しているし、深夜は閉まっているが自動車関係の店やJR福知山線が近ければ翌朝の対応もできるというもの。結果的にはクルマで無事に帰ることができた。

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