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2017/10/24

台風21号

 台風及び秋雨前線により被災された方にお見舞い申し上げます。
 日本海側に位置する京都府北部は、比較的台風の被害の少ない地域なのだが、この秋は9月中旬の台風18号に続き、台風21号でも主に大雨による被害が発生した。10月23日未明の上陸は、観測開始から3番目に遅い時期とのこと。ちなみに、これまでの3位は2004年の台風23号の10月20日。新潟県中越地震の3日前にやってきたこの台風も、近畿北部に大被害をもたらした。由良川沿いの国道でバスが水没し、乗客が屋根の上で一夜を明かした報道が記憶にある方もいることだろう。また、2013年9月の台風18号も福知山などで多くの住宅が浸水する被害が発生し、今回の台風21号では同じような地域でまたも浸水被害が発生し、当事者の方々には、赤の他人が安易な励ますこともはばかられ、申し上げる言葉も浮かばない。
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 2004年23号、2013年18号、2017年18号、21号と京都府北部など北近畿に被害をもたらした4つの台風の経路を示す(気象庁過去の台風資料経路図)。
 いずれも、北近畿の南から東へというコースをたどっている。言い換えれば、北近畿は台風の進行方向の左側にあたる。
 よく言われるのは、台風の進行方向の右側にあたる地域は要注意。反時計回りに渦を巻く台風の風と、台風の進行スピードが重なって、より強く風が吹くからである。しかし、これが当てはまるのは主に太平洋側のこと。海からの風が上陸して山にあたることで山肌に沿った上昇気流が発生し、雨雲が発達する。時には同じ場所で積乱雲が次々と発生し続けるバックビルディング現象も起こる。
 太平洋側と日本海側は海と陸の位置関係(西日本では南北の向き)が反対になる。日本海側では北寄りの風が吹くと雨が降りやすい。西高東低の冬型気圧配置はその例である。上にあげた4つの台風が接近した時、近畿北部では北東から北、そして北西へと北寄りの風が吹き続けていた。さらに、海水温の高い太平洋上を通って近畿地方に接近してくることも強い勢力が維持され、大きな被害を生じる要因となる。
 ちなみに、晩夏や初秋の太平洋高気圧の張り出しが強い時期には、もっと西から台風が接近し北近畿が進行方向の右側に入ることがあるが、そういう時にはあまり大雨にならないことが多かったと記憶している。秋雨前線が停滞していれば台風接近時に大雨が降るが、台風本体の影響は少なく、むしろ遠ざかっていくときの吹き返し、つまり西高東低の気圧配置によりしつこく時雨れることが多い。台風一過の晴天、という言葉もまた日本海側には当てはまらないことが多い。
 昨年夏には、日本近海で台風が発生し東北地方の太平洋側に上陸したり、数日のうちに北海道を3つの台風が襲うなど、かつてないようなことが起こった。結果として、岩手県の岩泉の小本川沿いや、北海道の十勝や南富良野など、これまであまり豪雨被害のなかった地域に大被害をもたらした。こうした地域では北近畿と同様、降り始めからの雨量が300mmほどで洪水が発生する。紀伊山地、九州山地、四国山地のそれぞれ南斜面にあたる地域のように一気に1000mmもの雨が降ることもある地域からすれば大したことのないように思われるかもしれないが、地盤の強さ排水能力など大雨への耐性は地域によって違うのである。
 さて、台風の爪痕。23日の農道には、籾殻や藁が散らばる。ひこばえ(刈り終えた株から伸びた苗)の田に水がたまり、まるで田植えの後のような風景。
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 24日朝の竹野川はまだ水量が多い。
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