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2017/05/23

播但国境銀の道と水の道

 兵庫県の本州部分のど真ん中。中国山地の懐に入り込む市川水系。そして川沿いに広がる穀倉地帯。水と緑がきらめく、初夏のツーリング。
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 神河町東部、旧神崎の中心部にクルマを止め、自転車を組む。まずは南西に走り出す。まだ青い麦畑、水を張った田んぼが広がる。支流の猪篠川、そして市川本流を渡り、JR播但線の新野駅へ。田植えの時期に用水路の水を田んぼにくみ上げる水車、そして梅花藻を見る。薄雲がかかった白っぽい青空だが、それでも晩秋から初冬のよりもはるかに強い陽光が降り注いでいる。
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 市川の右岸(西側)を北上開始。神河町役場や寺前駅のある旧大河内町の中心を越えるとクルマが減る。そのうち道路は市川沿いを行くようになる。
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 長谷を過ぎるとクルマはさらに減り、渕で県道を離れるとクルマは皆無となる。ちなみに播但線も峠のないこの市川沿いを通って生野に向かう。
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 朝来市役所生野庁舎には、「銀の馬車道・鉱石の道、日本遺産認定」との横断幕とノボリ。日本遺産とは2015年から日本全国の文化財等が登録されている。例えば、丹後ちりめん回廊、鎮守府(日本海軍)舞鶴、鯖街道、丹波篠山デカンショ祭などなど。生野の中心街にも、鉱山の職員官舎など、かつての面影を残す建造物が見られる。三菱マテリアルの施設の塀や壁にも、かつての鉱山の写真などが展示されている。
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 かつての町家が残る奥銀谷の手前で、市川を渡る。新町、猪野々を越えて山間部へと入って行く。一気に山深くなり、道路の勾配も増す。
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 標高500m近くになったところで、白口集落に到達。坑口がありかつては大集落だったと言うが、今はほんの数軒。廃屋も目立つ。
 白口を越えると峠が近い。勾配もきつくなる。
 ところで、今日走り出す前にスプロケットを交換した。ゴールデンウィークに多々良木ダムから青倉神社への上りで使ったローが32Tの激坂用のものを外し、ロー28Tのスプロケットを装着。今日の登り坂なら、伝家の宝刀を抜くまでもない、ということだ。
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 峠から作畑までの下りは、ヘアピンカーブが続く。白口側より急勾配だ。作畑集落に降りたら、越知川をさかのぼりキャンプ場など野外活動の施設「新田ふるさと村」を目指す。この川沿いは、「越知川名水街道自転車下りコース」となっている。そのスタート地点がふるさと村なのだ。便によっては路線バスに自転車を乗せてもらえ、下りだけを自転車で走ることができる。
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 のどかな集落と田園と川の風景を見ながら、緩い上り基調で川をさかのぼる。最後の集落神殿を過ぎてしばらく行くとふるさと村。鉄パイプで形作られた自転車のモニュメントがシンボル、と個人的に思っている。「またがらないでください」という注意書きがあることからもわかるとおり、ついまたがってしまいたくなる。ちなみに、その注意書きは「振り」ではないので、またがらないように。
 さあ、引き返して17kmの「自転車下り」開始だ。流れる水のごとく万有引力の法則にしたがって下って行く。
 まずは、越知川のつり橋を渡って林間の遊歩道や田んぼの中の農道を行くのだが、途中「不動の滝」の手前で通行止めとなっていて車道に戻る。大雨の影響か。
 狭い集落の中の県道を行くこともあるが、できるだけ農道などクルマのとおりの少ない道を選んだコース設定となっている。
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 川の流れを見ながらぐんぐん下って行く。越知の集落が川下りのほぼ中間地点。ここから下流は先日、越知ヶ峰林道越えのツーリングでも走っている。麦畑中を走り、お堂の境内を抜け、田植えを終えたばかりの田んぼの上のこいのぼりの大群を見たらゴールは近い。
5月中旬、14:00~18:05、約53.7km、標高140~650m

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