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2017/05/05

暑い雪山扇ノ山

 比較的残雪が多めだった今年の春だが、中国山地のスキー登山もそろそろ終わりに近づいている。残すは扇ノ山だ。4月中旬に上山高原まで除雪され道路が開通した。ゴールデンウィークが始まった4月末日は、なんと鳥取や豊岡で真夏日の予想。半袖シャツを準備して、山陰最後の雪山に向かう。
 豊岡市日高町で、すうさんと落ち合う。2月下旬の大江山、3月下旬のくらますに続いて、今シーズンは3度目の同行だ。
 神鍋高原へ。奥神鍋スキー場最上部の栃の木ゲレンデにわずかに残雪が見られるが、すっかり初夏の装いだ。
 蘇武トンネルを抜けて村岡から国道9号線で湯村温泉へ向かう。さすがにそこそこクルマがいるが、混雑というほどではない。
 湯村温泉を通過し、鳥取県境手前を左折。扇ノ山方面へ。海上集落も田植えの準備中。
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 一週間前に山焼きを終えた上山高原に到着。既に5台のクルマが止まっている。出発準備を整えて板を担いで歩きだす。すぐに除雪の限界点に到着。板を装着。2週間前に訪れた記録をネットで見たら、除雪の限界点は1mほどの雪の壁だったが、今は半分ほどにかさが減り、しかもなだらかなスロープになっているのでわけなく乗り上げることができる。
 ショウブ池の辺りは雪が切れていることが予想されていたが、その手前にも一か所雪が切れた個所があり、そこで板を外す。ショウブ池の先まで板をつけない方が楽だったかも知れない。
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 ショウブ池はすっかり雪や凍結はなくなり、初夏の装い。それでも、大ヅッコや扇ノ山の頂の東側はしっかり雪に覆われ、白く輝いている。
 この先は雪がつながっている。すうさんはシール、私はステップソールで除雪されていない車道を行く。思い切って半そでにしたが、歩いていれば全く寒くない。
 山襞に沿った、リアス式海岸を連想させる軌跡をたどって道は続く。谷の部分では、法面からずり落ちてきた雪で道は斜めに埋まり、要するにトラバースとなる。雪は締まっている。我々はスキーだからエッジを効かせて難なく進むことができるが、登山靴の人は少し緊張する場面かも知れない。
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 小ヅッコ登山口の手前で雪が切れているのはいつもの通り。上山高原から1時間余り。
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 すぐに小ヅッコ小屋。我々が準備しているときに上山高原を出た男女連れが、ちょうど小屋から出発するところだった。我々は、小屋で小休止、のつもりが結構長めの休憩となった。
 小屋から歩き出せがだんだん藪が濃くなる。雪解けが進んで、細かな木が顔を出している。しかも、この冬は雪が多かったので倒木が多く、進路をふさいでいる。
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 どうにか河合谷コースと合流し、そのあとは歩きやすいブナ林となる。そのあとはピークといえないほどなだらかな小ヅッコ。そして徐々に登り勾配が増して大ヅッコが近づく。とはいえ、ステップソールで直登可能な緩斜面だ。
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空腹を感じたので、小休止して軽くパンを食べる。
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 大ヅッコのピーク手前で登りらしい登りとなり、ステップソールでは直登不能となりジグザグにコースを取る。大ヅッコを越えたら、標高差50mほど下る。山頂への登りがまだ残っているので、すうさんはシールのまま下る。こうしたアップダウンには、ステップソールが有利だが。木々の密度が濃くて快適ではない。
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 鞍部から山頂までは標高差100mの最後の登り。相変わらずブナ林で、青空と雪面が眩しい。もうしばらくしたら新芽の緑が加わり、さらに青空が見えないほどに生い茂ってくる。
 左手が滑り頃の斜面となると山頂が近い。山頂手前に鳥取砂丘方面の展望テラスがあるが、霞が濃くて砂丘も、湖山池も見えない。
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 そして正午過ぎに山頂到着。一人のスキーヤーがコンパクトな三脚を立てている。デジタルカメラで自分が滑る姿を動画撮影しようとしているようだ。なんとゲレンデスキー。長靴を履いて、スキー用具を担いできたようだ。
 山頂は、そのスキーヤーのみ。意外に人が少ない。暖かいので外でもいいのだが、せっかくなのできれいな山頂小屋に入って昼食をとることにする。ブーツを脱いできれいな板の間の2階へ上がり、座ったり、寝転がったり、自由にくつろぐ。
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 扇ノ山の山頂は周囲をブッシュに囲まれ、大展望というわけにはいかない。小屋の2階が展望大の役割も果たしてくれる。氷ノ山、東山はかなり雪解けが進んでいる。南を向くと、三室が確認できた。ということはその右側がくらますだ。あと、現場ではわからなかったがその右に後山が見えていた。
 またまた長居してしまった。いつしか、小屋の周りにはいくつかのパーティの姿が見られた。
 小屋を出ると、若い男女3人連れがいたが、彼らも先に下山していった。どうも我々は、休憩が長いようだ。
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 まずはザックを置いて東斜面に滑り降りる。ザラメだが、雪解け(降雨)のせいか雪面がデコボコだ。それでも標高差100mほど下って登り返す。すうさんはシールを貼り、私はステップソール。それぞれに有利なコース取りで山頂へ。
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 時間も飲料水も、結構消費した。
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 今度はザックを背負ってもう一本。控えめに下って、登り返さず斜滑降で大ヅッコ方面へ。そうして鞍部へ降り立つ。大ヅッコへの上り返しは、すうさんは板を担ぎ、私はステップソール。
 そして大ヅッコの北斜面へ。ここは最後まで雪が残る斜面だ。まだあと半月はいけるだろう。
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 斜面が緩くなると板が走らなくなる。どうも気温が高すぎるようだ。乾いた熱風を感じる。
 さらにヤブヤブ区間。たまらず板を外して歩く。小ヅッコ小屋手前までツボ足で行く。こんなことなら河合谷の段々畑にエスケープした方がよかったかも知れない。河合谷登山口から小ヅッコ登山口までの車道に少し登りがあるため、ステップソールでないすうさんのことを考えて小ヅッコ登山口に下山に執着したのだが、どっちがよかったのだろうか。ただ、雪が緩みすぎて段々畑もあまり板が走らず快適ではなかっただろう。
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 まあ、それでもどうにか小ヅッコ登山口から車道に降り立つ。スキーで快適に滑れるはずの斜度の車道も、今日は板が走らない。ショウブ池で雪が切れたら、なんだか再びスキーを付けるのが面倒になってしまう。スキーを履いても、結局歩かなければならないわけなので。
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 そして、ようやく上山高原へ下山完了。それでもやっぱり楽しかった。
 湯村温泉や日高町内で混雑が心配されたものの、順調に帰宅できた。ゴールデンウィークといっても、休日の合間の平日を休んで9連休という人は少ないようだ。そうなると、29,30日は普通の土日。この日の夕方には、湯村温泉に泊まる人も少なく、すでに京阪神などに帰り始めていたということか。

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コメント

 ありがとうございました。今シーズンは3回も雪山に行けました。
 とにかく暑かった。500ccのお茶が残り少なくなって、山で摂取制限することになるとは思っていませんでした。扇ノ山と舐めてたかな。
 帰りの林道はスピードが出なかったけど、安全で気になりませんでした。
 林間、ヤブ、ザラメなど春山らしいことさせてもらって嬉しかったです。

投稿: すう | 2017/05/06 14:54

この時期まで雪が残るとは、
さすがに扇ノ山ですね。
GWもあと一日、頑張って行ってみようかな。

投稿: トラ | 2017/05/06 16:56

 平年よりやや多め、そんな今年の残雪ですね。多い年なら氷ノ山でも4月末まで滑れるのですが、今年はそこまでではありません。
 終盤、小ヅッコから下の薮と板が走らない車道は、ちとストレスがたまりました。薮では河合谷の畑に逃げたい気持ちがストレスを強めていたのかもしれません。そしてようやくたどり着いた車道でうっぷんを晴らそうと思ったら、板が走らなくて、さらに不完全燃焼。過去にすいすい走れる雪質の時でも車道では危険を感じたことありませんね。
 真夏日の予報を知り、すぐに上半身は半袖を準備したのですが、後から思えばズボンも7分丈にすればよかったですね。飲料水は1L用意しましたが、飲み干してしまいました。空気が乾燥していたので衣類が濡れることはありませんでしたが、かなり汗をかいていましたね。
 滑り納めとして、大型連休後半にもう一度扇ノ山を訪れようかと思っていましたが、1週間延ばすことにしました。狙いを大ヅッコ北斜面に絞り、それならば中途半端な残雪がなくなり、登山道が現れた方が歩きやすいです。車道区間も、日当たりのよい河合谷ならほぼ雪が解けているでしょう。クルマは少しの残雪で入れなくなりますが、自転車は乗り越えられます。

投稿: はいかい | 2017/05/07 10:51

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