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2017/04/29

舞鶴通勤スーパーカブツーリング

 ゴールデンウィーク初日は、舞鶴で昼前に短時間の勤務。片道50kmの、自転車ではなく、スーパーカブでの通勤ツーリング。
 まさに行楽日和の気持ちの良い晴天。丹後半島一周、あるいはそれ以外と思われる自転車を何台も見かける。自転車は大きく三種類に分かれる。一つ目は、軽装備のロードレーサー。二つ目は、クロスバイク。三つ目、大荷物を積んだロングツーリング。ロードレーサーはこの時期の休日にコンスタントに見られ、最も多い。クロスバイクは、夫婦連れと思われる男女連れの割合が多い。荷物満載の自転車は、大型連休ならでは。全体的に年齢層は中年から上がほとんどで、特にロングツーリングは、白髪の高齢者が多い。
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 朝から天橋立は混雑。自動車の通行が禁止されている砂嘴の松並木は徒歩やレンタサイクルの観光客、文殊堂前ではそれに駐車場に入ろうとするクルマが加わる。午後の復路はこの観光地を通過するのはやめた方がよさそうだ。
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 さて、舞鶴での勤務の終わりに近づいた正午ごろ、眩しい陽光が急激に弱まり、夕暮れのように暗くなった。そして、雨がたたきつけ雷が鳴る。上空の寒気が南下するため急な雷雨に注意、という予報が大当たりだ。
 降り続く雨ではないので、職場で雨をやり過ごす。12時半ごろ一度弱まり、13時ごろにもう一度強い降りが来る。そしてそのあと急速に回復。現在は、降雨レーダー画像が見られ、便利便利。
 雨が止んだら帰路に就く。路面が濡れているので、クルマの通行の少ない道を選ぶ。水撥ねを浴びたくないからね。
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 天気は急速に回復。眩しい日差しと乾いた空気で路面もどんどん乾いていく。
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 クルマの多い由良海岸の国道を避けるのと、近道のため、由良ヶ岳の南西の府道46号線を走っていると、たくさんの自転車が走っているのを見かけた。すべてロードレーサーで、すべて北向き。ごくたまに2、3台でグループ走行しているが、ほとんどがソロ。これは、イベントと思われる。帰宅してから調べたら、やっぱりブルベだった。
 そのブルベは、近江八幡を起点とする400kmの周回。400kmといえば、仮に平均時速20kmで走り続けたとしても、20時間かかる。100~200kmのロングライドイベントならば、昼下がりのこの時間帯はもう終盤に差し掛かるところなのだが、この人たちはまだまだ3分の1くらい。これから天橋立を渡って城崎まで北上し、夜通し走って近江八幡へともどる。個人差はあるが、一昼夜走って明日の朝くらいにゴールするんだろう。
 止まって雨具を脱いでいるサイクリストも見られる。先ほどの激しい雷雨をどうやり過ごしたんだろう。観光客、人もクルマもうじゃうじゃいる天橋立を通過するのも、精神的にきつそうだ。天橋立の砂嘴区間は、水はけの悪いところもあるから自転車が泥んこになっちゃうし。城崎温泉に着く頃は、チェックインラッシュでまた大混雑が想定される。主催者のコース説明には、城崎温泉に入るもよし、などというようなことが書かれているが、芋の子を洗うような大混雑で余計疲れそう。後半はアップダウンの連続とのことで、時間的にも厳しそう。
 自分で思うに私も自転車がかなり好きな人間だが、こんな拷問のようなことはできないなぁ、と感心する。
 そんなすごい人たちを、エンジン付きのバイクで追い越し、宮津の友人の喫茶店で遅い昼食を取ってから帰宅。雷雨が嘘のように晴れたが、北風が強い。速度は出ないし、フロントのシールドが風を受けて折れ曲がる。思えば、往路も復路も向かい風だ。まあ、エンジンなしバイクで走る人に比べればどうってことはないんだけれど。

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旧朝来町東部周回ツーリング

 今は合併により朝来市となった旧朝来町と旧山東町の間に伊由峠(いゆうとうげ)がある。林道山東朝来線である。たまたま冬にふらふらと自転車で走っていてその存在を知った。3月の初め、天空の城「竹田城」の麓にクルマを置いて、円山川左岸のクルマの少ない道を南下し、青倉駅の北側で川を渡って支流の伊由谷を遡った。
 最奥の集落「川上」のその奥に工事による通行止めのゲート。法面の工事で3月下旬まで通行止めとのこと。また、もうひとつ気になる道を発見。川上集落から分岐していて、青倉神社へ至るもの。そびえる山が青倉山でそのはるか上の方にガードレールが見える。こちらは工事の通行止めはないが、まだ雪が残っているだろう。いい道が見つかった。また、暖かくなったら来よう。そう思って、その日は来た道を引き返した。
 そして4月中旬、伊由峠を越え、竹田城の展望台の朝来山の周りをぐるりと周回するコースを走ろうと再訪。竹田城の駐車場にクルマを止めて、自転車で伊由谷へ。ところが、通行止めが解除されていない。なんと、5月下旬まで工事が延長されているではないか。もしかするとこの冬の大雪で工期が先延ばしになったのかもしれない。青倉神社の方に変更する手もあったが、こちらの方が標高差も大きく、とにかく分岐からいきなり急勾配の道に圧倒されて戦意喪失。その日もまた来た道を引き返した。
 さらに、4月下旬。今度は、初めから青倉神社に照準を当ててきた。国道312号線、多々良木ダム入り口の道の駅あさごにクルマを止めて、自転車を下す。
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 自転車の準備を整えたら、まずは円山川左岸に渡り、流れに沿って下る。左岸の集落に沿った県道まではいかず、播但線と円山川の間の農道を行く。前方に見えるのは朝来山。次の橋で右岸の国道へ戻るが、少し勇み足。あと1kmほど右岸を進んで青倉駅付近の次の橋で右岸に戻った方がよかった。クルマの多い国道を少し走ることとなってしまった。
 そして、信号のある交差点で大きな鳥居を見る。伊由市場の集落入口だ。これまで、この国道をクルマで走る時に気になっていたものだが、今日これから訪れる青倉神社の鳥居だった。さらにほんの少し我慢して国道を北上し、伊由谷川の堤防の道に右折し、東へ。そこから朝来山と竹田城が相対峙する景色が見える。朝来山中腹には雲海の竹田城を望む立雲峡がある。このツーショットと鳥居を見るため、国道をきた。橋を渡ってから国道を避けて集落の中の道を選ぶこともできたのだ。
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 さあ、前方には青空をバックに青倉山が見えている。伊由谷川に沿った田園と集落も併せて、のどかな風景だ。もう初夏といってもいい日差しがさんさんと降り注いでいるが、八重桜が咲いている。晩春といった方がいい。
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 山内、納座をへて、川上集落へ。伊由峠への道が通行止めなのを改めて確認して、青倉神社への道へ。いきなりコンクリート舗装の急坂だ。砂防ダムの前を通り過ぎて勾配が落ち着く。農作業の高齢の男女が乗った軽トラックとすれ違ったら、あとは誰とも出会いそうもない静かな細道。狭い谷に沿って道は登り、田んぼはすぐになくなる。右手法面は伐採された植林の急斜面。新たに幼木が植えられている。そのはるか上にはガードレールが見えている。あそこまで登らねばならないのだ。
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 いったん植林斜面を離れ、谷を詰めたところでヘアピンカーブをいくつかこなす。再び急勾配だ。そしてようやく植林斜面の上に出る。景色が開け、空へ向かって伸びているようにさえ見える。
 勾配が落ち着き、しばらく行くと山桜と祠がある峠に出た。峠を越えると多々良木ダムへの下りだが、峠から分岐する道へ。分岐の両脇に灯籠がある青倉神社の入り口だ。そして、黒川温泉の看板もある。
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 少しの登りで青倉神社の駐車場に到着。結構広い駐車場だが、当然クルマは一台も止まっていない。標高は550m。
 青倉神社に参拝する。参道を歩いていくと、急な階段と山肌に張り付くような社殿が見えた。階段の途中からは、青倉山の登山道となっている。頂上は標高810mなので、ここから1時間足らずで登れるようだ。
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 参拝を終えたら、自転車にまたがり峠に引き返す。そして多々良木ダムを目指して下る。こちらも急勾配。思わずサドルから尻を後方に引いてしまう。沢沿いを下っていくと、多々良木ダムの奥の発電所入口の分岐からクルマが出てきた。久しぶりに人と出会った。しかも、間隔をあけて3台ほど追い越していった。なんともにぎやかに思える。また、発電施設の送電線がとても人工的だ。
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 日差しを受けて眩しく輝く湖面を見ながら、ダム湖を半周。半島をショートカットするトンネルがあるが、そちらにはいかず岸辺をたどる。ダムの堰堤が見えてきたが、ちょっと違和感。ロックフィル式だったはずなのだが。
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 入り江を回り込んで堰堤へ。下流側はしっかりロックフィルの積まれた岩が露出していた。そしてダムから見下ろす多々良木川沿いの田園と集落が、箱庭のようだ。
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 堰堤の高さを一気に下り、箱庭の世界へ。そしてクルマを止めた道の駅へゴールイン。
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千の水になって'17 桜と鯉のぼり

 旧神崎町東部の周回ツーリング。井篠川流域から、林道越智ヶ峰線を越えて越智川の谷へ。千ヶ峰名水街道を、川の流れとともに下ってゴール。
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 毎年、初夏から梅雨の時期に走っているコースだが、今年はまだ桜が残る4月中旬に走った。麦畑はまだ青々としている。2ヶ月もすれば一面褐色の麦秋となるのだから、成長が早いんだな。根宇野では、すでに鯉のぼりの大群が出現していた。
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2017/04/06

Slide and Ride 裏くらます

 独特の山名を持つ山「くらます」。山頂部東側の無立木の斜面は、冬には真っ白な大雪原となり、スキーやスノーボードの滑走系の登山者はもちろん、スノーシュー等で登頂した人も広大な雰囲気を味わうために訪れている。
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 その斜面にあこがれて3月下旬に登頂したものの、登りに時間を使いすぎてその斜面を滑ることができなかった。
 冬場の一般的な登山口は西の麓の吉川集落。東斜面は裏側ということになる。後日、あの斜面を滑れなかったことを悔やみながら、次はどうにかならないかといろいろと情報集めていた。
 すると、東側の麓、加地川沿いの林道大通中江線(加地林道)が、この春、加地集落からかなり奥まで除雪されていることが判明。その途中から、くらます中腹に林道の支線が分岐している。
 次に、GoogleEarthを見ていると、その支線林道にはさらにいくつもの支線が張り巡らされていて、例の大雪原に向けて伸びているものがあるようだ。おそらく自動車は通行不可能な、林業の作業道だろう。国土地理院の地図には描かれていない。ちょうどGoogleEarthのくらます周辺の画像が、冬の初め(2015年12月)に撮影されたものだったので、植林の中に白く浮き上がってみる道を見つけることができた。
 カシミール3Dで切り出した国土地理院の地図と、GoogleEarthの画像を重ねてどうにか国土地林の地図に林業作業道(以下作業道)を描き加えた、GPSレシーバー用の地図を作成することができた。
 ただし、これはあくまで机上で作り出したもの。次のチャンスまでには実際に作業道をたどって、GPSのトラックを取得した。雪が解けたらMTBで行ってみようかとも思ったが、今ならまだスキーで歩けるのではないか。
 結局3月いっぱい気温は低めだった。林道や作業道にはまだ雪が残っているだろう。作業道の先で藪が出ていればそこまで。だとしても、作業道の様子を知り、GPSのトラックをとっておくことは大きい。うまくいきそうなら、吉川から入山し加地に下山するというコースも可能になる。
 4月初めに、再び鳥取県若桜町へ。戸倉峠中腹の落折を過ぎて、まとまった集落群に降りる。その中の大野という集落で国道29号線から南に折れるとすぐ加地の集落。集落を抜け、加地川に沿って南下。これが林道大通中江線。林間の薄暗い舗装道路だ。加地の家並みが途切れてから2.5kmでくらます中腹への支線林道への分岐。
 雪がない!分岐の起点である加治川を渡る橋のたもとがゲートで塞がれているので、クルマは入れない。とりあえず歩いて様子を見に行くが、当面雪は現れそうにない。
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 というわけで、自転車を使うことにした。雪の状態によっては、途中までしかいけないことも想定されるので、自転車を積んできている。もしスキー登山の下見が早く終わったら、どこかで自転車に乗ろうという目論見だ。たたし、残念なのは、MTBでなくクロスバイクを持ってきていること。この支線林道は出だしは舗装だが、途中からダートになるとのことだ。しかも平均10パーセントを越える急勾配。
 まあそれでも、歩くよりはいいだろう。自転車にスキーを積載すれば、背負うより随分楽だ。
 ところが、スキー板を自転車に固定するためのベルトがない。これは、自転車のトゥクリップのストラップが最適。2本のストラップを使って、ダウンチューブとサドル下にスキー板を固定するのだが。結局、代替品としてズボンのすそをとめるストラップを利用。あまりきつく固定できないが、まあ大丈夫だろう。
 そんなこんなで準備に小一時間かかり、9時17分スタート。天気は快晴だ。
 ゲートを越え、橋を渡るといきなり急坂が始まる。クロスバイクとはいえ、かなり低速ギアを用意してあるのでちょっとがんばってみたが、さすがにスキーブーツでは効率よいペダリングはできない。すぐに押して歩き自転車は荷車と化す。
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 すぐに、小さな小屋がある。林道分岐から見える背面では倉庫かと思われたが、正面から見るとテラスがあるなどなかなか洒落たつくりになっている。そして「清流遊山荘」という看板。別荘?こんなゲートで閉ざされたところに?結局謎のまま。ついでにいうと分岐のところにも別荘風の建物があり、そちらはあまり手入れされていないが、清流遊山荘はきれいに整えられている。
 その先で不気味なものを発見。なにやら動物の骨だ。あばら骨が見事に骨格標本のように残っている。と思ったら、頭蓋骨も。ぱっと思い浮かんだのはシカだが、頭蓋骨の先端がくちばしのように細くなっている。コウノトリみたいな大型の鳥かと考えたが、歯があるからやっぱりシカだろう。不自然な方向を向いているが、足もあった。しかし、内臓や筋肉、皮膚などは全く見られず、きれいに骨だけが残っている。少し白い毛が落ちているだけだ。ただし、写真を撮る勇気はわかなかった。
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 道路を塞ぐ残雪を2度乗り越えた後、土砂崩れをひとつ乗り越える。その土砂崩れがちょうど干そうとダートの変わり目。そこからすぐ、またも残雪が道路を塞いでいた。自転車はここまでとする。1km弱、標高差ちょうど100m進んだところだ。
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 が、しばらくは板を担いで歩く。完全にふさがった部分を越えると、道路の山側は残雪は覆われ谷側は路面が出た区間が続く。路面はダートなので自転車を置いてきたのは正しい判断だろう。山側の雪はずっと続いているので、下りはスキーで滑れる。
 相変わらず勾配が急で、すぐわきを流れる沢も、落差こそ小さい物の滝が連続する急流だ。雪解け水がごうごうと音を立てて流れている。
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 またも道路が全面残雪に覆われている。今度は山側の法面からずり落ちてきた雪が斜めに分厚く積みあがっている。ここでスキーを装着。シールはまだ温存し、ステップソールの恩恵にあずかる。斜めの雪面なので、スキーのエッジも効果を発揮する。
 雪は増える一方で、自転車デポジット、そしてスキー装着のタイミングはばっちりだった。
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 やがて、谷が狭まり流れは沢となる。周囲は植林帯に変わる。ただし、先日のヘンブ谷ほど狭い谷ではなく、木々の間から日差しが降り注ぐ明るい谷だ。特に今日は青空がのぞき、いい雰囲気だ。道路の勾配が沢に追い付かないらしく、時折S字カーブで標高を稼ぐ。雪はすっかり量を増し、もう地肌が見えているところはない。
 この支線林道はヘアピンカーブで沢に背を向け斜面をトラバースしていく。そちらには向かわず、そのまま沢沿いを行く。ここからが林業の作業道だ。出だしは、地形の凹凸が複雑で、作業道なのかスノーブリッジに覆われた沢なのかわからない。落とし穴で沢に落ちるのは嫌なので、シールとスキーアイゼンを装着して法面を歩く。やがて、はっきりと作業道が確認できたのでそちらを歩く。左右方向が平らなのは楽である。
 その作業道もやがて先ほどの支線林道と同じようにヘアピンカーブで斜面にとりつく。道幅が狭い。シングルトラックとダブルトラックの間の、1.5トラックというところ。また相当の急勾配だ。とにかく軽トラックでも通行できないだろう。キャタピラ式の丸太運搬車が通れる道、という想定と思われる。雪がない時期にMTBできたら、下りで乗車できるかどうかその人の技術次第というところだろう。
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 基本的には左右方向には水平なのだが、時折山側の法面からずり落ちた雪で、完全に斜面になっている区間があるので、スキーアイゼンは付けたままで歩く。
 作業道は、何度もスイッチバックして高度を稼いでいく。正午を過ぎた。木々の合間から氷ノ山が見えたところで、ザックを下し持ってきたパンを食べる。ただし、見えるのは三ノ丸で、最高峰の1510m峰は見えない。
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 さらに作業道を行く。斜面は壁のような急勾配で作業道がなければとても登れそうにない。滝のような沢に沿って雪崩が起こったのか、量は少ないが大きなブロックのデブリも見られる。
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 標高980mを越えると、植林帯は終わり落葉樹林に変わる。そして作業道も終点に到達。ここからは斜面へ取り付かねばならない。もし藪が出ていればここで撤退、というつもりだったが、幸い斜面は雪に覆われている。山頂北ピークを目指して、スキー登山続行だ。ちなみに、GoogleEarthの航空写真から写し取った作業道はほとんどずれはなかった。
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 とりつき斜面の出だしは急勾配。作業道が張り付いて区間より、あるいは先日のくらます西斜面の上部よりは若干緩いものの、やはり厳しい。作業道をもう少し伸ばしてくれたらいいのに、と思うが、植林がないところにわざわざ道を付けるわけがないのである。それに、山に対しては作業道などない方が優しい。
 しかし、標高差30mほどで、明らかに勾配が緩む。これで少し楽になったが、それでも作業道よりは確実にペースは遅い。この斜面がしばらく続く。振り返れば、三室山。そして、氷ノ山山頂も見えている。兵庫県の2位、1位の高峰を背負って上る。
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 歩いているのは尾根筋で、その尾根の側面は立木がなくおびただしいクラックが口を開けている。その雪面の裂け目からは笹がのぞいている。クレバスのないところも雪面がしわが寄ったように波打っていて、近寄りがたい雰囲気だ。
 標高1100m近くなって落葉樹林が途切れ、いよいよオープンバーンとなる。ところが、ここが難所。稜線にもクラックができている。それを避けながらコース取りをするが、そうすると急斜面を越えなければならない場面が発生する。雪面には、つい先日、3月末の寒の戻りで積もった新雪がザラメとなって20cm程積もっていて、急斜面ではしっかり踏み固めながら歩かないと、小さな表層雪崩が発生する。それは、ゆっくりとした速度で滑り落ちていくもので、スキーで切断された雪面の谷側が流れ落ちていく。その下のしまった根雪の層にスキーアイゼンを刺しているので、自分自身が一緒に落ちることはないのだが、気持ちのいいものではない。
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 クラック地帯を抜けて徐々に斜度が緩み、満を持してという感じで山頂が見えてきた。もうかなり近い。斜度の変化の関係でオープンバーン全体が見えるわけではなかったが、憧れの雪原へ到着だ。青空と白い雪原がとにかくまぶしい。そして、まったくのノートレース。
 輝く雪原に目が眩む。つまり、目を「眩ます」大雪原だ。
 直登できるのでもうスキーアイゼンを外す。山頂にもって上がる必要はないので、一本の立木の足元に置いておく。アイゼンに詰まった雪ががちがちに凍り付いている。汗ばむ陽気なのだが、雪面に冷やされながら板とアイゼンに挟まれながら踏みつけられると、透明な氷に化している。
 足が軽くなった。シールを外したらもっと軽快になるのだが、今歩いている斜面ならステップソールで行けるが、山頂直下にやや急勾配の斜面が残っているので、山頂までシール登行とする。
 15時9分、山頂北ピークへ到着。標高1260m。すぐ南の三角点のある山頂より20mほど低い。北ピークには、三角点ピークから往復したスノーシューのトレースがあった。
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 西側は背の高い落葉樹林であまり展望はよくない。何とか、木々の合間から東山と沖ノ山を確認。大山は、霞により山影すら見えない。また、南に三角点ピークがあるので、後山連山は見えない。その代わり、東は大展望。氷ノ山と三室山。また北方には、扇ノ山、仏ノ尾、青ヶ丸が見える。他にも、但馬妙見山やら暁晴山やら、いろいろ見えているのだが、例によって登頂が遅くなったので、急いでシールを外して滑降にかかる。先日訪れた、三角点ピークには初めから登る気はない。
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 さあ、いよいよ憧れの雪面の滑降だ。程よい斜度で、重いザラメながら気持ちよくターンができる。何せ、ターンの度に氷ノ山と三室山が交互に正面に来る。贅沢な斜面だ。
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 立木の下でスキーアイゼンを回収。日差しによりアイゼンの中に詰まっていた氷は緩み、簡単に落とすことができた。
 そして、もう少し滑りを楽しむ。斜度もいい感じだ。雪質がよく、時間があれば、ステップソールで何度も登り返して滑りたいところだ。
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 しかし、落葉樹林との境界付近に来た。クラック帯に来た。下りはスピードが出てしまうので、発見が遅れてしまう。できるだけ、登りトレースをたどりたいが、斜度や立木の関係でどうしてもそうはいかないこともある。ザラメ雪に覆われたヒドゥンクレバスにテールが落ちてしまった。ステップソールで何とか這い出す。
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 尾根筋のクラック帯はすぐに越えることが切るが、その下の林間の急斜面もまた難所。尾根を外したいが、片方はクラック地帯なので、反対側の林間へ。浅い谷になっているが、雪面に凹凸があったり立木の密度が高かったり、そして表面のザラメが小さな表層雪崩を起こしたりして難儀する。先日の東斜面の上部でも急な林間に苦戦したが、その時よりも斜度が緩いのにむしろ難しいように感じる。雪面の凹凸は雪解けが進んだせいなのかもしれない。
 何とか難所を越えて、作業道に降り立った。これで一安心。ただし、狭く急なのでスピードコントロールが難しい。山側の法面が雪に覆われていれば、そちらに乗り上げれば減速、停止できるが、法面の雪がなければそうはいかない。その区間の手前で一度停止してから、ボーゲンで我慢して切り抜ける。スイッチバックは、とりあえず通り過ぎながら停止し。方向転換する。林道は複雑に張り巡らされているので、登りトレースを意識して滑る。シカの足跡が、登りトレースをたどっていた。細い脚のため、ラッセルの深さはあまり変わらないみたい。
 ふと気づけば、スキートレースが消え、シカのトレースのみとなっていた。スイッチバック地点を5mほど過ぎてしまった。登りでは、上方に向かっていけばいいのだが、下りではこうした道迷いしやすいポイントがある。吉川から登って、火事に降りる場合は、こうした事態に気を付けなければならない。
 ようやく谷底の沢が見えてきた。細く急な作業道にくたびれていたので、植林斜面に飛び出す。登りで何とか滑れそうだと目を付けていたところだ。杉の落ち葉に覆われているが、斜度があるのでそのまま滑ることができる。作業道を少しショートカットする形で沢沿いに降りる。そのあとは、沢音を聞きながら谷底を滑ればすぐに支線林道へ。
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 ここまでくればもう安心。車道としては急勾配でも、自動車が通れる設計なので、道幅もあるし快適に滑れる。むしろ10パーセントを越える勾配がないと板が走らない。
 道路脇の植林へ飛び出すことができたり、S字カーブがあったりして、それなりに変化を付けて滑る。
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 やがて植林帯が終わると、自転車までもうすぐ。落石の地雷を踏む場面があるが、元々ステップソールの板なので、滑走面の傷はあまり気にしないことにする。
 路面の谷側が露出したところで、気づくと登りトレースが消えている。あ、自転車を通り過ぎたのか、と焦るが、よく考えたら板を担いで歩いたのだった。
 そして、山側の残雪はつながっていて、板を外すことなく自転車デポジット地点に帰着。
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 板を積載し、自転車にまたがる。急なダートの下りなので、徐行運転。クロスバイクの700CタイヤにVブレーキの制動力では、すぐにタイヤはロックしてしまう。
 ダート区間はわずか。土砂崩れを越えて舗装路へ。しかし、急勾配に杉の落ち葉で覆われ雪解け水にぬれた路面のグリップは弱く、やはり徐行運転。それでも、歩くよりは早いし楽だ。
 登りでは、残雪区間を2度通過したが、下りでは1度のみ。なんと一つは、雪解けが進み、自転車が通れるほどになっていた。
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 シカの骸骨に再会し、清流遊山荘の前を通って、加地川の橋を越える。ゲートのわきを抜けて、17時9分、林道大通中江線との出合へゴールイン。ああ、今日も楽しかった。最終目的地のくらます北ピークに到達できて、東斜面を滑れて満足、満足。自転車に乗れたのも楽しかった。MTBだったらもっとよかったね。
 クルマにスキーと自転車を撤収して帰路に就く。


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2017/04/02

春なのに雪山ですか

 もう4月というのに、標高1000m未満の丹後の低山にまだ雪が残る。
 大江山連峰、鍋塚
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 磯砂山
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