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2017/02/09

冬の播磨遠征1「峰山高原スキー散歩」

 氷ノ山でテレマークスキーンのビンディングケーブルが切れた。私が使い始めて10シーズン目、しかもネットオークションで入手した中古品だから、もっと使い込んでいるというわけだ。
 切れた方のケーブルは、携行していたスペアパーツに現場で交換した。問題は、もう片方。同じように劣化しているはず。早急に新しいものに交換せねば。そして、やはり予備を持たずには山には行けない。
 テレマークスキーを扱っている通販サイトを見てみると、姫路の「RiverWalker」がこうしたケーブル等のスペアパーツの品ぞろえが充実しているようだ。通販が手っ取り早いのだが、600円の送料がもったいないから店に行ってみようか。片道100kmちょっとあるから、ガソリン代は1500円以上もかかる。でも、ほかに目的を作ればいい。
 内陸型の今年の降雪により、久しぶりに雪に恵まれた峰山高原に行ってみよう。雪の峰山高原を訪れるのは、2011年以来6年ぶりだ。
 京都府京丹後市から、兵庫県豊岡市但東町、京都府福知山市夜久野町、兵庫県朝来市と入り組んだ府県境を何度も越えて南下。夜久野のゲンゼスキー場跡にも雪はたっぷり。天空の城として有名になった竹田城も雪化粧だ。生野の市街地にも雪が積もっている。
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 神河町の旧神崎市街地まで南下してやっと雪が無くなった。ここまで辿ってきた国道312号線を離れ東へ。寺前駅や神河町役場のある旧大河内町中心街を越えると、雪を頂いた山々が見えてきた。信号も、行き交うクルマもなくなり、小田原川の広い谷の県道8号線を快走する。ある集落の鎮守の森の日陰に入ると雪が現れた。徐々に道幅が狭い区間が現れ、登り勾配をまし、屈曲も増えてくる。山間部に入り最後の集落「上小田」へ。ここは急傾斜地の集落だ。
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 その先の道は綴ら折れとなり、県道から峰山高原への道が分岐すると、路面が雪に覆われてきた。分岐を過ぎてからもまだ険しい登りは続き、たどり着いた高原は一面の銀世界。標高900m余りの高所に、なだらかに広がる峰山高原。それまでの険しい山道から一転、別世界のようだ。暁晴山や夜鷹山などの標高1100m足らずの峰々が並ぶ。なんとなく、神鍋高原や扇ノ山の上山高原にも通じる雰囲気である。
 特に暁晴山は、無線の中継アンテナが並んだ頂まで作業道路が通じ、木々はなくて展望にも恵まれているので、気軽に登れる峰山高原のシンボルである。本日も暁晴山の頂からの滑降が目的だ。
 高原のもう一つのシンボルは、リゾートホテル「リラクシア」で、道路の除雪はホテルまでの袋小路となっている。ホテルの手前に、宿泊客以外の駐車場があるが、入り口に2,3台分のスペースがある以外、除雪されていない。ホテルの駐車場を利用させてもらってもいいかな、と思いつつ、ホテルの正面玄関のロータリーを一回りして、来た道を少し戻っていた。
 すると前方から猛スピードでクルマがやってくる。それも右側通行。本来右側通行とは、車体の一部が中央を越えて右側車線に出てしまうことを示すが、目の前のクルマは車体が完全に右側車線に入っている。つまりは逆走。さらに雪道。すぐに自分の車線に戻れるはずもなく、こちらに向かってくる挙動を見せる。
 正面衝突か!と思ったが、どうにかぶつかる前に対向車線に戻ってくれた。
 そのクルマは、20分くらい前に麓の快走区間で猛スピードで私のクルマの背後に追い付いてきたクルマだった。車幅感覚やコーナリングに自信がないようで、道幅が狭まったり、カーブになったり、対向車が来ると極端にスピードが落ち、山間部に入るとはるか後方に見えなくなった。それがようやく高原にたどり着き、神風特攻隊のような運転。技術が未熟なのに、スピードを出してしまう迷惑な存在だ。現場は対向車にとってごく緩い右カーブ。カーブになるとキープレフトの意識がなくなり内回りしてしまう。そういうクルマと衝突した場合、例えば車載カメラ等でこちらがぶつかる前に停止した証拠があれば、過失責任ゼロということになるのだろうか。だとしても、本日の予定はすべてキャンセルとなり、後日も煩わしい手続きが待っている。もちろん、怪我をするのも死ぬのも嫌だ。
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 結局、暁晴山への続く高原の遊歩道入り口のスペースにクルマを停める。スキーの準備だ。本格的な山でなく、お散歩程度なので片方のケーブルが劣化したビンディング付きの板を下す。ステップソールが彫ってあるから、作業道を歩くには最適なはず。そして、せっかくここまで来たのだから、登り返してさらにもう一本滑るのに、別の板として、新雪用の太い板も準備。
 時折日が射したり、ちらちらと雪が舞い降りてくる空模様。日に日にかさを減らしていく根雪の上に、昨夜から今朝にかけての雪がうっすらと積もっている。
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 太い板をザックに固定して背負い、ステップソールの板をはいて歩き出す。遊歩道はすでにスノーシューやスキーで踏み固められていて、ツボ足でも歩ける状態。今日になってからつけられた、新しいトレースも見られる。
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 歩いていくと目標の暁晴山が見えてきた。高原ないにはいくつもの遊歩道が張り巡らされているが、グラウンドを越えたところの分岐に背負っている板を下ろして置いておく。ここが周回の基点になるのだ。入り口かたったの500mでも、クルマまで戻るのが面倒なのだ。
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 さあ、暁晴山へ向かって遊歩道を歩く。少し登り勾配が増すが、先週の氷ノ山でほとんど役に立たなかったステップソールが良くきいて快適な歩行だ。粉状のさらさら雪と踏めば固まる雪の違いだ。
 しばらく歩くと、また分岐。一方は、頂上のアンテナの保守のための作業道。背の低いゲートで塞がれているが、遊歩道をかねているため端には人が通れる隙間が開いている。
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 杉林の中の一直線の道を抜けると、木々がなくなり開放的な雰囲気となる。前方からスキーヤーが降りてきた。女性だ。少し後を今度は男性。夫婦と思われる熟年の男女連れ。複数のトレースは往復したものかと思っていたが、二人連れだった。スキーは、アルペンの山スキーだ。作業道は勾配が緩く板が走らないので、滑るというより歩いている感じだ。
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 S字を裏返したような道をたどって、暁晴山の頂に到着。360度の視界が開ける。南側には高原が広がり、ホテル「リラクシア」が遠くに見える。クルマを停めた場所もその近く。結構歩いて来たという気持ちになる。その向こう、播磨平野はかすんで海が見えているかどうかははっきりしない。明石海峡大橋もよくわからない。
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 でも山々は割りと良く見える。西には、兵庫県最南の1000m峰「黒尾山」。そこから北に視線を振ると後山や三室山など、兵庫・鳥取・岡山の三県の境の山々が見える。氷ノ山は雲に隠れているが、その向こうの鉢伏山とハチ高原が白く目立つ。
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 展望を楽しんだら、さあ滑ろう。もちろん登ってきた道を降りても楽しくないから、雪原に飛び出す。逆S字の遊歩道を上から下に貫く、ドル($)記号を裏返したような奇跡を描くイメージだ。
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 根雪はそこそこ締まっていて、その上にうっすら積もった新雪がいい働きをしてくれて、気持ちよくターンができる。あっという間に、逆S時の上半分のショートカットを滑り終え、遊歩道に降り立つ。
 次は下半分のショートカットして下り、板を変えて上り返す予定だったが、なんだか遊歩道を歩くのが面倒になってきた。この下は途中から藪になるので滑ってもさほど楽しくない。予定を変更して、そのまま山頂へと遊歩道を登り返す。ステップソールの板はシールの着脱が不要なので、すぐに行動を起こせるのがうれしい。
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 そして、山頂手前までのわずかな遊歩道歩きで、こんどは「山笑う登山口」方面へ。今度は北東斜面を滑降するのだ。出だしのほんの少しだけオープンバーンだが、すぐに藪に入る。林間の北向き斜面ということで、予想通り新雪が南斜面よりも残っているが、太い板を使うまでもない。少し迷走しながらも地形を見極めながら降りて行く。藪はいつしか杉林となり、切り倒された丸太や切り株ででこぼこした雪面となった。怪我をしないようゆっくり慎重に下る。
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 ダブルトラックに降り立ったので、素直にそれをたどる。6年前にはもっと雪が多くて、ショートカットして自由自在のコース取りができたと記憶している。
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 暁晴山とその北のピークとの鞍部に下りたら、南東方向に少し進み峰山高原と砥峰高原とを結ぶ散策路に出た。6年前には、北方の砥峰高原方面に向かい防火帯を滑った。防火帯とは森林火災の延焼を防ぐために帯状に伐採された部分である。ホテルリラクシアを正面から見るとその奥の山が逆モヒカンのように伐採されている。全長1km強、標高差160mのまるでスキー場のゲレンデのようなオープンバーンは、なかなか滑り応えがあった。
 けれども今日はこのままスタート地点へ引き返す。片方のビンディングケーブルはいつ切れるかわからない古いものなのだ。「工事中通行止め」のバリケードがあったが、雪に埋もれて工事は中断しているので、気にせずに行く。そのバリケード自体も半分以上埋まっている。
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 その工事だが、なんとこの峰山高原にスノーパーク(スキー場)建設の計画があると言う。雪もお客も激減しているこのご時勢に、である。リフトが2本、コースは3本。今年の12月完成予定とのことなので、来シーズン以降はこうしたのんびりとした散策はできないかもしれない。
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 分岐の太い板を回収し、ラスト500m。若干下りなので往路よりは一歩一歩が進むが、基本は歩きなのであまり楽しくない。うっすら積もった新雪の下は、むき出しの路面のようで、雪の厚い所を選んで歩かねばならない。
 やがてクルマに戻る。板をクルマに積み込み、ウェアや靴をかえて、次の目的地へ。

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