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2017/02/28

2日続けて家の近くでコウノトリに遭遇

 2月25日、外出先からの帰宅途中、家まであと1km余りというところで、前方に大きな鳥が飛んでいるのを発見。全体は白で翼の先端が黒という色からしても、首がまっすぐ伸びた飛行姿勢からしても、コウノトリと思われる。しかし、小学校のある丘の方向へと飛んでいき見えなくなってしまった。
 とりあえず、近くに行ってみる。丘を回り込んで田んぼの中の細い道へ。幸いスーパーカブなので狭い道でも気にせず入れる。
 小学校のある丘の方にばかり注目していたが、ふと気づけば田んぼの中に1羽佇んでいた。間違いなくコウノトリ。ちょっと近づきすぎてしまったが、何とか逃げずにいてくれた。ここで見かけるのは初めてだ。
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 2月26日夕方、大江山連峰でのスキー登山から帰宅。自転車で一走り。昨日コウノトリを見た場所とは反対方向に、家から2kmほど走ったところの田んぼの中に2羽がいるのを発見。しかし、私を警戒して飛び立ってしまった。気づいたときには、近づきすぎていた。少し先に着陸したようなので、そちらに行ってみる。すると、いたいた。今度は、距離を十分にとってカメラを構える。おそらくつがいの2羽。そろそろ産卵の季節。どこに営巣するのだろうか。
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大江山連峰千丈ヶ嶽北面鳩ヶ峰東面滑降

 昨年2月の氷ノ山以来のすうさんとのスキー登山。なかなかスケジュールが合わずに2月の下旬になってしまったが、雪の豊富な今年は大江山連峰でもまだ十分スキーができそうだ。鳩ヶ峰と鍋塚は過去に案内したことがあるので、今回は最高峰の千丈ヶ嶽を目指す。ちなみに広義では北から大笠山、鍋塚、鳩ヶ峰、千丈ヶ嶽、赤石ヶ岳の山塊を大江山と呼ぶが、狭義での大江山は主峰の千丈ヶ嶽を指す。
 2月26日7時55分、福知山市大江町の大江山グリーンロッジへ。10人以上の団体が入山の準備中。そのグループのクルマに混じるようにすうさんのクルマを発見。何でも、後から団体が到着したのだそうだ。
 久しぶりに会うすうさんとつい話し込んでしまいがちだが、1台に乗りあわせて千丈ヶ原へ。今シーズンは例年よりも800mほど奥の鍋塚林道分岐点まで除雪されている。その限界点にクルマを停めて、入山準備。
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 8時45分、すうさんはシールを貼って、私は本日デビューのステップソール板で鬼嶽稲荷神社への道を歩く。凍てついた根雪に一昨日の夜から昨日の朝の新雪がうっすら乗っているので、ステップソールが効きにくい。杉林の木洩れ日を拾うように歩く。日が当たると雪が緩んでステップが効くのだ。無雪期にはクルマが通る道には、スキー、スノーシューまたはかんじき、そしてツボ足のトレース。おそらく前日のものだろう。スキーは下りが1人前。
 根雪は締まり新雪は薄い。つまり、ラッセルはなくトレースを追う必要はない。並んでおしゃべりをしながら歩く。徐々に高度を上げ、日当たりが増してステップソールが本領を発揮していく。
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 北原集落から上ってくる道との合流点で由良川の流域が見下ろせた。見事な雲海だ。残念ながら手前のブッシュが邪魔だ。落葉樹なので雲海があることははっきり見えるのだが、写真を撮ると見栄えが悪い。鬼嶽稲荷神社まで、もう遠くないはず。そこからの眺めに期待しよう。
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 スタート地点から70分ほどで雪に閉ざされた鬼嶽稲荷神社に到着。分岐からはすぐだった。晩秋から初冬にかけては、雲海を目当てに朝訪れる人がいるが、道路に雪が積もるまでの話。今日のこの雲海は我々2人だけのもの。ブッシュはなく展望が開けているのだが、少し時間がたって雲海の密度が薄まっている。でも、十分見事な雲海だ。千丈ヶ原を起点として千丈ヶ嶽と鳩ヶ峰を周回する人の多くは、本日の我々と逆コースをたどる。そうすると、鬼嶽稲荷神社は周回の終盤に訪れることになり、この雲海には出会えない。また、スキーの場合には、南斜面を登り北斜面を下る我々の周回の方が滑りが楽しめるのだ。
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 雲海を堪能したら、いざ千丈ヶ嶽へ。ここが夏の登山口。ここから登山道が始まる。いきなり急登のスタートで、急斜面をスイッチバックする登山道へ。急な区間は、登山道を逸れ大きく山肌を巻いていく。念のためにシールを持ってきたが、ステップソールでクリアできた。
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 尾根に乗り上げると勾配が落ち着いていき、そのうちなだらかで明るいブナかナラの落葉樹林を行く。どこでも好きなところを歩き放題だ。そのうち植林帯と落葉樹林の境界を歩き、小さな下りを経て、11時30分山頂へ。いつしか空は薄雲に覆われてきたが、展望が広がる。ただし、なだらかなピークの為、鍋塚や鳩ヶ峰の方が展望では勝る。
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 大江山連峰の峰々はもちろん、隣接している三岳、磯砂山、少し離れて高竜寺ヶ岳、依遅ヶ尾山、金剛童子山、さらには青葉山、神鍋高原のスキー場群、粟鹿山。西の方にぼんやりとかすむ白い山は氷ノ山だろうか。検証の為、いろいろな倍率で写真を撮っておく。
 で、検証の結果、東床ノ尾山の向こうの氷ノ山であった。ちなみに、右は3年前、鳩ヶ峰からの氷ノ山。
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 大江山連峰の中でもすぐ隣の鳩ヶ峰をズームアップして撮影。山頂に誰もいないと思ったが、帰宅してからパソコンで見てみると、2人の登山者がいた。
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 風もないし薄雲越しに日も差しているので、山頂の雪原に腰を下ろしてお昼ごはんの大休止。相変わらず、ずっとしゃべり続けている。鳩ヶ峰方面からかんじきのハイカー2人組が到着。先程撮った写真に写っていた人たちだろう。彼らは、東屋で休憩。結局、山で出会ったのは彼ら2人だけだった。グリーンロッジにいた団体さんはどこに行ったのだろう。
 12時20分、鳩ヶ峰に向けて北尾根を滑降開始。連峰最高峰の北斜面でしかも樹林帯。大江山一帯で一番雪質の良い斜面で2年前には深雪を楽しめた。しかし、半月の間まとまった降雪がないこの日は、しまった根雪の上に、まだ新雪のフレッシュさを保った前日朝の雪が乗っかっているがいささか薄い。板が走りすぎて、何度も木にぶつかりそうになる。
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 どうにか鞍部へと標高差150mを滑り降りた。鞍部は、地面が露出しているので板を外して歩く。ここはいつも雪が薄い。少し歩いて鳩ヶ峰への上り返し。標高差は50m程。私はステップソール、すうさんは比較的雪が締まっているのでつぼ脚で。
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 13時15分、鳩ヶ峰へと到着。いつの間にか空は雲に覆われ風も出てきた。千丈ヶ嶽で大休止を取ったのは正解だった。鍋塚はまだらに地肌が見えている。基本的に南向き斜面はもうダメ。
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 13時45分、滑降開始。鳩ヶ峰の東斜面へ。午後には雪が悪くなることが多いが、曇天のお陰かいい状態だ。千丈ヶ嶽北尾根と同じような雪質だが、障害物が内分自由に滑れる。今日一番の滑降だ。
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 しかし、楽しい時間は短い。あっという間に雪が湿って重くなる。春の重い雪に苦労しながら、杉の樹林帯を何とか林道へ。その林道を越えて、鳩ヶ峰東尾根へ。尾根の北斜面をトラバースする形で行くため、雪はいい。ただ、ひたすら斜滑降とギルランデで、ターンの楽しみはあまりない。
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 やはり楽しい時間は短く、鍋塚林道に降り立つ。1km足らず林道を滑って、千丈ヶ原にゴール。全体的に、春の雪だった。
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 さあスキーをクルマに積み込み、800m移動。例年の除雪の限界点へ。ここは鳩ヶ峰が見えるポイント。1時間前につけたシュプールを眺める。
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 そして大江山グリーンロッジへ3km移動。すうさんのクルマは、またも大勢のハイカー達に囲まれている。朝入山準備をしていた団体が、今度は下山して帰宅準備中。あっ、その中の一人が知り合いだった。聞けば、初めてのスノーシューで鍋塚へ行ってきたそうだ。どうりで、出会わなかったわけだ。
 すうさんと別れて、帰路に就く。宮津市街で雨が降り出した。家に到着してしばらくしたら雨が止んだ。まだ17時過ぎで明るいので、自転車で少し走ろう。するとコウノトリに遭遇。ちなみに前日も遭遇したのだが、別の個体かな。詳細は別の記事に。
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 そうだ、コメをつきに行かなければならなかった。自転車からスーパーカブに乗り換えて精米所へ。今日は、自動車、スキー、自転車、オートバイといろいろ乗った。さすがに疲れていて、30kgの米袋がいつもより重く感じられた。

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2017冬の思い出動画集

 2月も今日で終わり。マスコミは「最強寒波」を乱発。1月中旬「小寒寒波」、下旬「大寒寒波」、2月中旬「建国記念寒波」と最強寒波が群雄割拠。ちなみに寒波の名称は、こちらで勝手に命名。雪がたくさん降ったけど、短い冬だった。

●1月の大江山連峰鳩ヶ峰のスキー登山


●1月の氷ノ山スキー登山


●2月の播磨の峰山高原と丹後の碇高原のお手軽スキー登山


●ゲレンデスキー


●車載カメラ。前のクルマが反対車線を逆走。あわや、対向車と正面衝突。

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2017/02/25

碇高原でスキー板が折れた

 18、19日の土日にはどこか山に行く話もあったが、どうも天気がすっきりしないので見送り。ところが日曜は朝のうちは曇天で山は雲に隠れていたものの、急速に天候が回復。午後は、春のような日差しが降り注ぐ陽気となった。
 ということで、先週に引き続き碇高原へ。路面の雪はなく、道幅も広がり、20kmを30分で到着。
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 まずは手掘りステップソールの板を装着。先週のトレースがうっすらと残る牧場のダブルトラックを上る。標高差100m余りを上り、笠山三角点へ。神鍋高原のスキー場のゲレンデがうっすら確認できる。先週は雪で真っ白だった宇川河口部の平野も田んぼの茶色。そして波で真っ白だった海も、今日は青い。一通り景色を眺めたら滑降。さすがに大雪直後の雪質ではないので、先週ほどの快感はなかった。登り返してもう一度滑るほどではない。次の斜面へ。
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 随分雪解けが進んで、地面がかなり露出している。なんとか雪のつながったエントリーポイントを見つけ、そちらへ移動。斜面に向けて方向転換しようとするが、なぜか右のスキーのテールが引っ掛かってうまくいかない。おかしいな。雪面から持ち上げているはずなのに。何度かトライするとメリメリと妙な音が。これは・・・・。
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 板が折れていた。3週間前に氷ノ山でケーブルが切れた、そのビンディングがついている板。どうやら、あちらこちら限界に来ていたようだ。
 板は首の皮一枚、ならぬ滑走面のソール一枚でつながった状態。斜面には下りず、ダブルトラックを下る。下りだが板が走らない。勾配が緩く、雪も滑りが悪いのだが、ステップソールの影響も大きいようだ。特に、折れた方の右の板はキャンバーがなくなったのでステップソールが強く雪面に押し付けられている。せっかく上った標高差を歩いて下るのはつらい。笠山直下だけでも滑れてよかった。
 でも、今週は山に行かなくて正解。ショートコースの碇高原で折れたことは、不幸中の幸いだった。というわけで、すぐにクルマに戻ることができた。
 さて、板は折れたが心は折れていない。クルマの中には太い板(ファットスキー)がある。そちらに交換だ。これはステップが刻まれていないので、シールを貼る。板は太くて重いしシールだし、板の違いによる軽快感の違いを痛感する。1本目のトレースをたどっても、2本目の方が足が重い。
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 先ほどエントリーしようとした斜面の手前、一番下の斜面にエントリーポイントでシールを外す。さあ、滑るぞ。若干クラスト気味なのと、日差しで雪が緩んで比較的柔らかいということの境界線。新雪用の太い板だが、鮮度の落ちた雪でも何とか楽しめた。最後は排水溝を越えることができるかどうか。越えられなければ窮屈な場所を滑り、さらに板を担いでの歩気が少し長くなる。スノーブリッジは穴だらけだが、ブリッジがつながっている部分を選んで慎重にチャレンジ。何とか排水溝の落とし穴には落ちなかった。ただし、トレースの部分は新たに穴が開いた。
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 道路に面した雪原を歩いていると、通行するクルマがスピードを緩めてこちらを見ている様子。大雪だった先週と違って、今日は数台のクルマが通り過ぎって行った。
 クルマに戻ったが、やっぱりもう一本行くことにした。最後は、一番手前の短い急斜面。先週も最後に滑ったところだ。そして、ここは車道からもよく見える斜面。シュプールを刻んでおけば、数日はアピールできる。
 再びシールを貼ってダブルトラックを上る。すぐにエントリイーポイント。先ほど滑った斜面がよく見える。シュプールがいい感じだ。また、足元には先週のシュプールもうっすら残っている。雪はかなり薄くなって、しかもクラスト気味。ブッシュなどで凹凸のある部分を避けて、平らな雪面を選んでターンする。短い急斜面なので一瞬で、フィニッシュ。ああ楽しかった。
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 さて板をクルマに撤収して、帰路に就く。山でメインに使っている板が折れてしまった。しかもこれからの季節に活躍すべきステップソールの板。ああ、どうしよう。

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神鍋高原旧アルペンローズスキー場2017

 2000年3月を最後にクローズしたアルペンローズスキー場。当時まだ蘇武トンネルは開通しておらず、神鍋高原の最奥のスキー場だった。スキー場がにぎわっていた時代には、休日でも駐車場に空きがあり、比較的リフト待ちの少ない穴場で、何度も訪れた。
 始まりは、1965年(昭和40年)、万劫をベースとする西神鍋スキー場として開業。1971年にはリフトが設置され、 1978年に稲葉からもリフトが伸びて、二つのベースを持つ形となった。リフト3本、標高差300m余りの小規模な割に、コースは多彩。広くゆるやかなゲレンデがないので、初級者や家族連れが少ないのが穴場の理由の一つ。
 そんなアルペンローズスキー場の跡地を、毎年のように訪れている。今年は雪が十分積もっているはずだ。
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 万劫集落の外にある駐車場にクルマを停めて、雪に埋もれた集落の中を歩く。集落の一番奥から山に向かうダブルトラックの入り口が、かつてのリフト乗り場。2000年春を持ってスキー場は閉鎖され、数年前まではリフトの支柱などが残っていたが、いつしかそれも撤去されている。
 ダブルトラックをシールを貼ったスキーで登って行く。下山コースとして使われていた適度な速度でいたが走る道は、自動車が通るにはかなりの急勾配だ。砂防ダムのあるヘアピンカーブで何やら動くものを発見。大きいぞ。2頭のシカだった。急斜面をラッセルしながら登るとするが、なかなか登れずに苦労している。
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 分岐点があり、細い枝道を行く。本線は雪のない時期には使われているようだが、枝道は廃道になっているようでブッシュに覆われつつある。今年は雪が多く、細かい木が埋まっていてコース取りしやすい。
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 その枝道を抜けると、開けた雪原に出る。ここがスキー場のベースで、万劫集落からのリフトの中間駅があった。珍しい、乗車専用の中間駅だった。朝スキー客が次々に入山する時間帯には、中間駅からも乗車できるよう始発の乗り場では一つ置きに乗車するルールだった。
 平らな雪原をすすみ、あすなろゲレンデに取りつく。ここがスキー場で最も広がりのあるゲレンデ。といってもこじんまりした中斜面。標高差は100mもない。初級者にはきつめ。
 そのあすなろゲレンデを登って行く。まともに日差しを受けて雪は緩んでいる。そのうち日が傾いてクラストしてくることは間違いない。
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 あすなろゲレンデのトップが、万劫からのリフトの降り場だったところ。そして、標高差の中間点でもある。ここから上は、やや細めのコースとなる。少し登ったら、稲葉からのリフト降り場跡地となる。さらに登ると、かつてのコース内が林に戻りかけている区間。さらにそれを越えていくとゲレンデトップが近づく。
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 馬の背コースという名前ほど幅が狭いわけではなく、ちょうど中級者に面白いコース。スキー場全体が中級者向きだ。その馬の背コース最上部は北向きで、両側が林間となっているため、雪質が良い。今日もさらさらだ。
 そのやわらかい雪を感じながらいくと、ゲレンデトップが見えてきた。三等三角点「万劫」があるのだが、雪のある時期にしか訪れないので柱石を見たことはない。
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 さあ、日が暮れてきた。シールを剥がして滑降準備だ。
 登ってきた馬の背コースと反対側のススキコースを選択できる。豪快な滑降が楽しめるのはススキコースだが、出だしが南向きのため雪質の悪化が早い。今回も降雪から丸1日が過ぎ、しかも日が差していたので、すっかり鮮度は落ちていることだろう。そういうわけで、降雪直後以外に訪れたときは、馬の背コースからあすなろゲレンデとつないで滑り降りることが多かったが、結局そちらも雪がいいのは出だしだけ。降りていくほどに斜面の向きが変わり、日にさらされるようになる。逆に言うと、ススキコースは出だしが雪質が一番悪いということになる。つまり、反対方向に滑り出す両コースだが、ねじれながら最終的には万劫からのリフト中間駅があるベースの雪原に降りるのだ。トータルで考えれば、雪質はそんなに変わらないのではないか。
 馬の背コースとあすなろゲレンデの間は、二つのベース万劫からと稲葉からのリフトの降り場、頂上リフト乗り場が集まった場所。それが少しずつ離れているため、連絡コースが絡み合っている。それに引き換え、ススキコースは上から下まで一つのコースとして設計されているため、連絡コースという中だるみがない。ということで、本日はススキコースを滑り降りることに決めていた。
 その前に神鍋高原を一望。アップ神鍋スキー場のある神鍋山が高原のシンボルだ。一度の噴火でできた(単性火山)ほこっとした丘のようなピークだ。かつてスキー場のあった大岡山や、馬の背コースの向こうに三川山など高原を囲む山々、さらに東床ノ尾山など但馬の山々が遠望できる。
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 さあ、いざススキコースへ。クラストし始めているが、何とかターンをする。少し降りると、南西に法面の崖が表れるので、その側へ。日当たりが悪くいい雪が残っている。ここでターンをしていく。だんだんコースは左にカーブし東向きになっていく。午後の日差しが当たりにくくここも最上部よりは雪がいい。コース内が灌木の林になっている。落葉しているのであまり日よけ効果はなく、雪は他と同じくらい。まあ、何とか滑ることターンすることが楽しめる雪質が維持されている。
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 最後の急斜面をクリアして、ベースの雪原に降り立った。まあまあ楽しめたな。
 平坦な雪原を歩いて下山コースへ向かう。やはりブッシュに覆われつつある下山コースの出だしも、今日は雪が十分積もったこの冬は、滑りやすい。しかも、ここからは狭いコースは植林に囲まれているので雪もいい。ブッシュを抜けると快適にダブルトラックを下っていける。雪が柔らかいので直滑降でちょうどよいスピードになる。途中でコースをそれ植林帯へドロップ。雪の量と質から今日はいけるのではないかと、入山した時から狙っていた。無難なのはダブルトラックだが、やはり林間の斜面の方が楽しい。そして万劫集落の裏手に降り立つ。段々畑を下っていると、段差で転倒してしまった。
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 集落内の道路を板を担いでいると、近所に届け物をした帰り道と思しき女性に遭遇。「冬に山に入る人がいることは聞いていたんですけど…」と話かけられた。どこまで登ったかと聞かれゲレンデトップまでと答えると、感心された。かつて、スキー場が営業していた頃の話をしながら歩く。
 女性と別れ駐車場へ。どうにか、今年もアルペンローズを堪能できた。
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2017/02/14

日本海を見下ろす碇高原で貸し切りスキー

 2月12日、未明から朝の降雪で20cmくらい新雪が積もる。ただし、前日までに積もった雪は、締まってかさを減らしている。気になるのは、屋根に積もった雪。特にずり落ちて軒下にぶら下がっている雪を落としておかないと、ひさしが折れる恐れがある。下からスコップでつついて落としておく。
 家の周りの除雪をして、今日は買い物に行きたいという家族のお抱え運転手の役目を終え、昼過ぎに体が空いた。さあ、スキーを積んで碇高原へGO。自宅から20km、30~40分でいける雪山があることがありがたい。
 まだまだ道は悪い。買い物のため市の中心部へ向かうとクルマが多くて大変。道幅が狭く路面には圧雪で、除雪車も動いている。さらにクルマが増える午後になれば、もっと大変な状況になるだろう。交差点では警察官が長い差をで信号機に積もった雪を落とし、踏切から見る線路は分厚く雪に覆われたまま。
 その点、市の外れに向かう道は、クルマが少ない分気が楽だ。雪の合間で雪かきをする人に気をつけながら集落を抜け、山間部に入る。元々雪の多い土地。平野部よりもむしろ除雪車が手厚く配備されているのか、広く道が空いている。しかし、スイス村スキー場から帰ってくるクルマが対向車としてたまに現れる。日中になって日が差してきたこともあり、除雪でできた雪の壁が崩れ突然道幅が狭まっている区間があるから要注意。
 丁字路で丹後半島縦貫林道に突き当たり、左折して碇高原へ。右折するとスイス村スキー場。日曜だがスキー場を訪れる人は少ないだろうな。
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 京都府営の牧場がある碇高原には、動物の世話をするため毎日職員が勤務しているが、日曜なので最低限の人数なのだろう。もちろん、冬はみな畜舎の中。外はひっそりとしている。日本海を見下ろす標高400mのスキーパラダイスを独り占めだ。
 雪はそこそこ多めだが、過去に経験したことがないほどの大雪と言うことはない。何せ過去には雪の深さが2mを越え、雪の回廊となっていたこともある。今日は、道路脇の雪の壁は1m未満で、私の身長よりもクルマの高さよりも低い。
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 まずは、新雪用の太い板を準備。シールを貼って、まずは板を担いで車道を歩く。未除雪の牧場作業用のダブルトラック入り口でスキーを装着。シール歩行開始。今朝の雪で表面はさらさらだが、その下は適度に締まって足首程度のラッセル。快適に歩ける。夏場は牧草地となる斜面の向こうに日本海を見下ろすことができる。比較的積雪が少ない宇川河口平野も白く雪化粧。そして、海はといえば荒れる白波。陸も海も白い。そして、波の音が聞こえる。
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 笠山の頂上台地に乗り上げると、作業用ダブルトラックは終わる。後はポコッと突き出たピークへ向け、なだらかな斜面を思いのままに歩いて行く。最後の最後だけはやや急登となりジグザグに進む。
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 さあ付いた。三角点「笠山」だ。快適なシール登行だった。風は弱い。冬の碇高原にしては穏やかだ。すぐ南の太鼓山の山頂部には風力発電の風車がゆっくりと回っている。スイス村スキー場のゲレンデは、こちらから見て太鼓山の裏側に当たり、様子はわからない。東に目をやると、京都・福井府県境の大浦半島や青葉山越しに若狭の山々が微かに見える。若狭湾に浮かぶ冠島も白く雪化粧している。北東には隣接した権現山に船津山。そして、北は荒れる日本海。そして西に視線を振ればやはり近隣の依遅ヶ尾山。兵庫県山々は逆光でよくわからない。神鍋高原のスキー場のゲレンデも確認できず。
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 北の日本海の外海も東の若狭湾も雪が降っているようで景色がぼやけている。ただし、北は黒く、東は白い。太陽の向きとの関係が原因か。碇高原に到着してからずっと雪の止み間だったが、北の黒いもやもやが近づいてくるようだ。
 板を外すと、膝上あるいは腰まで沈んでしまう深い雪に苦労しながらシールを外した。滑降開始だ。
 まずは山頂直下。表面の今朝の新雪と昨日までの少し固まった雪とのバランスがいい。気持ちの良い滑降だ。ただし、ほんの数秒で終わり。
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 ステップソールの板なら登り返すところだが、シールを貼りなおすのは面倒だ。後ろ髪を引かれながら、なだらかな斜面を滑り降りて次の斜面へ。次は、作業用ダブルトラック終点からエントリー。雪が付きにくく、草が出ているところがあるが、今日は何とかいける。ここもあっいうま。
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 そして、最後の斜面へ。ここはスキー場の中級車向けくらいの斜度が150m程続く、最も滑り応えがある斜面。ただし西向きなので先程から西日を浴びてしまった。碇高原にしては上々の雪質だが、やはり山頂直下の雪質と比べると数段劣る。斜面の向きの違いだ。
 最後は、ちょっと窮屈なところを滑らねばならないが、今回は雪が十分積もっているので楽々越えて行ける。草も、小さな木も、地面の凸凹も、遊歩道の柵も、すべて雪ノ下。幅約50cm、深さ約1mの排水溝も、分厚いスノーブリッジに覆われ暗渠となっている。
 クルマに戻る。いつの間にか行動開始から1時間半が経過していた。もう日没が近い。ステップソールの板に交換して2本目へ。作業道は先程のトレースたどってラッセルなく楽々いける。しかし、もう時間がない。山頂はおろか、1本目に滑った斜面の手前からエントリー。これは崖の急斜面。雪が付きにいが、今日は行ける。北斜面だが、一度日が当たって雪が緩むと日本海からの風をまともに受けるのでクラストするのも早い。今日はまだ日が当たる前に西に傾いてくれたおかげで、気持ちのいい雪質。一気に滑り降りた。1本目の3分の1、30分で2本目を完了。
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 夕暮れとともに先程日本海に見えた黒いもやもやがやってきた。吹雪とまでは行かないが、雪が降り出す。クルマに板を撤収して帰路に着く。碇高原で過ごした2時間、クルマが2台ほど通ったくらい。銀世界を独り占めだった。
 撤収作業の間に雪は止んだが、日没で暗くなった。私が遊んでいる間に除雪作業が行われ、帰り道は少し広くなっていた。
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 私が遊んでいる間に除雪作業が行われ、帰り道は少し広くなっていた。

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2017/02/11

すっごいよ!雪

 10日金曜朝は、うっすら雪化粧。大寒寒波の雪もすっかり雪解け。何度か小さな寒波で降るかな、という期待も空振り続きの2週間を過ごしていた。
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 その日の夕方、帰宅すると別世界。積雪40cm。家の周りの除雪に2時間近くかかった。
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 11日土曜。休日なので惰眠をむさぼり遅い気象。外が明るいのを「止んでいるのかな」と思っていたが、カーテンと障子をあけてびっくり。ものすごく積もっている。明るいのは雪の反射のせいで、しっかり降り続いている。
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 朝食を取り玄関を開けてその雪のボリュームにまたおののく。昨日の夕方除雪した痕跡がほとんどなくなっている。積もった雪を振り落としたはずの生垣にも、昨日より分厚く雪が積もっている。さらにその向こうの道路の両側にできた除雪の壁の高さも、今までに見たことがない高さだ。
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 タイヤハウスに詰まった雪が解けて車庫の中が水浸しになるのを避けるため、そして車庫前の除雪をする手間を省くために、クルマを車庫の外に止めておいたのだが、クルマの上に積もっている雪の高さが今までに経験がない。ルールに雪を積んだままでも走れるが、フロントガラスを露出させないといけない。ボンネットの上の雪をどけるのにスコップを使うのは初めてだ。
 雪を捨てる用水路が飽和状態で、家の周りの除雪に3時間近くかかった。玄関先の積雪審は60cm。道路わきの除雪の壁を図ると、なんと90cm超。除雪車に押されて盛り上がっているので10cm程差し引くべきだが、それでもすごい積雪だ。
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 除雪が一段落したら、クルマで近くを一走り。見慣れた景色のはずなのだが、いつもと違うように見える。除雪が大変なのは、我が家だけではない。
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ちなみに今回は、先月の内陸型でなく比較的沿岸部に多く積もっているようだ。京丹後市内の平野部でも軒並み60~70cm。少し山間部に行くと100cm前後になる。また、ほとんど積もらない海沿い集落にも40㎝位積もっているのも大変なことだ。
 大雪といえば、2011年1月下旬と2012年の2月上旬。ひと冬のトータルでは2012年の方が大雪だが、我が家の周りの積雪審の最高値では2011年1月末が上回る。何せ2番連続で40cmも積もった。ちなみに下の写真の左側がその時のもの。真ん中と右は今年の2月11日。今年の方が多いみたい。しかも今年は24時間でこの量。
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2017/02/10

冬の播磨遠征3「RiverWalker」

 北条町へは戻らず、田園地帯を西に進む。道は良くわからないが、GPSレシーバで方向を見定めながら行く。播但自動車道を越え、姫路市に合併した旧香寺町の中心部に出た。国道312号線を北に向かい、カヌーとテレマークスキーの店「RiverWalker」へ。21時まで営業と言うことで、訪れる順番が最後になった。
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 目的のビンディングケーブルとカートリッジのスペアをゲット。さらに、別のスキー板に付けている別メーカーのビンディングのスペアケーブルなども併せて買いたかったのだが、情けないことにお金をおろすの忘れて手持ちの現金が少ないのだ。何とか、早急に必要なものだけは買うことができた。
 店主と峰山高原で計画されているスキー場の話をする。この冬は、店の辺りでもうっすら白くなるくらいの降雪があり、当然峰山高原も例年より雪が多め。毎年それなりに積もるとはいえ、年によってはほとんど積もらないこともあると言う。そんなところにスキー場を作ることに対しては、店主も首をかしげているように見受けられた。
 さあ後は帰るだけ。生野を越えると前方の上空になにやら光が見える。竹田城がライトアップされていた。
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 さて後日、古いビンディングケーブルを交換。氷ノ山で一通り交換しているし、破損の事故現場における動揺もないので、かなり交換の所要時間を短縮することができた。
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 ワイヤーの両端は、カートリッジにねじ込む雄ネジ(ボルト)がつけられていて、その間はビニールかナイロンかよくわからないけど合成樹脂製の被膜があるのでワイヤー自身は表面に出ないようにされている。しかし、使い古したものは使ううちにワイヤーが伸びて雄ネジと合成樹脂の被膜の間が空いていた。そこから除くワイヤーの色は、赤い被膜と区別がつかないほど赤くさびていた。そして深く曲げてみると、束ねられた細い一本一本のワイヤーがプチプチと切れていく。こんな状態で山に行っていたのかと思うと恐ろしい。
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 切れる前に交換すれば、古いカートリッジがまだ使える。切れると、雄ネジがカートリッジの中から取り出せないのだ。

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冬の播磨遠征2「播磨中央自転車道」

 峰山高原を下り、大河内から市川に沿って南下。右岸の県道から国道312号線へレーンチェンジをして、福崎で東へ進路を取り、加西市へ。その中心街、北条を南東へ抜けてすぐの玉丘古墳群にクルマを止める。
 もう日が暮れかけているんだけど、せっかく雪のない世界に南下してきたので自転車に乗ろう。「播磨中央自転車道」だ。
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 しばらくは、車道脇の車歩道を行く。夕方の混雑でクルマが途切れなく行き交う。そんな道を1.6kmだけ我慢すれば、自転車道が独立し、自動車を気にせずに走れるようになる。丘の麓をまき、ため池の畔を走り、民家の脇を抜けると、田園地帯を流れる万願寺川の堤防の上を行くようになる。
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 日がくれ月が出てきた。三日月の右下にある宵の明星は、金星だ。クルマや町明かりは遠く、静かに黙々と走ることができる。
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 マフラーやネックウォーマーを着用しないので、首周りが少し冷えるが、大したことはない。また、レギンスもはかず、ズボン1枚に覆われているだけの太ももも少し表面が冷たい感じだが、筋肉を動かしているので寒いと言うことはない。フリース手袋のおかげで手はぽかぽか。
 川のほとりに佇む民家や工場の明かりが、なんとも印象的だ。3回ほどクルマの行き交う車道を渡らねばならない。
 川の畔の踏み切りを越えると網引駅が近い。そのまま線路沿いに行くとすぐに網引駅の裏手に出る。ちょうど列車が到着し、踏切が鳴り始めた。列車を見送り、小さな無人駅の正面へ。
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 さあ、ここで折り返そう。復路は輪行という考えもあり泥よけのないMTBをクルマに積んできたが、たかが片道10km程度なので往復することにした。輪行袋はクルマに置いたままだ。
 往路よりスピードが出ないのはわずかな上り基調のせい。車道との交差点は、もうクルマが少なくなっていて、すんなりと通過。
 玉丘古墳群の駐車場に戻り、自転車を撤収。さあ、いよいよ最後の、そして本来の目的地へ。

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2017/02/09

冬の播磨遠征1「峰山高原スキー散歩」

 氷ノ山でテレマークスキーンのビンディングケーブルが切れた。私が使い始めて10シーズン目、しかもネットオークションで入手した中古品だから、もっと使い込んでいるというわけだ。
 切れた方のケーブルは、携行していたスペアパーツに現場で交換した。問題は、もう片方。同じように劣化しているはず。早急に新しいものに交換せねば。そして、やはり予備を持たずには山には行けない。
 テレマークスキーを扱っている通販サイトを見てみると、姫路の「RiverWalker」がこうしたケーブル等のスペアパーツの品ぞろえが充実しているようだ。通販が手っ取り早いのだが、600円の送料がもったいないから店に行ってみようか。片道100kmちょっとあるから、ガソリン代は1500円以上もかかる。でも、ほかに目的を作ればいい。
 内陸型の今年の降雪により、久しぶりに雪に恵まれた峰山高原に行ってみよう。雪の峰山高原を訪れるのは、2011年以来6年ぶりだ。
 京都府京丹後市から、兵庫県豊岡市但東町、京都府福知山市夜久野町、兵庫県朝来市と入り組んだ府県境を何度も越えて南下。夜久野のゲンゼスキー場跡にも雪はたっぷり。天空の城として有名になった竹田城も雪化粧だ。生野の市街地にも雪が積もっている。
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 神河町の旧神崎市街地まで南下してやっと雪が無くなった。ここまで辿ってきた国道312号線を離れ東へ。寺前駅や神河町役場のある旧大河内町中心街を越えると、雪を頂いた山々が見えてきた。信号も、行き交うクルマもなくなり、小田原川の広い谷の県道8号線を快走する。ある集落の鎮守の森の日陰に入ると雪が現れた。徐々に道幅が狭い区間が現れ、登り勾配をまし、屈曲も増えてくる。山間部に入り最後の集落「上小田」へ。ここは急傾斜地の集落だ。
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 その先の道は綴ら折れとなり、県道から峰山高原への道が分岐すると、路面が雪に覆われてきた。分岐を過ぎてからもまだ険しい登りは続き、たどり着いた高原は一面の銀世界。標高900m余りの高所に、なだらかに広がる峰山高原。それまでの険しい山道から一転、別世界のようだ。暁晴山や夜鷹山などの標高1100m足らずの峰々が並ぶ。なんとなく、神鍋高原や扇ノ山の上山高原にも通じる雰囲気である。
 特に暁晴山は、無線の中継アンテナが並んだ頂まで作業道路が通じ、木々はなくて展望にも恵まれているので、気軽に登れる峰山高原のシンボルである。本日も暁晴山の頂からの滑降が目的だ。
 高原のもう一つのシンボルは、リゾートホテル「リラクシア」で、道路の除雪はホテルまでの袋小路となっている。ホテルの手前に、宿泊客以外の駐車場があるが、入り口に2,3台分のスペースがある以外、除雪されていない。ホテルの駐車場を利用させてもらってもいいかな、と思いつつ、ホテルの正面玄関のロータリーを一回りして、来た道を少し戻っていた。
 すると前方から猛スピードでクルマがやってくる。それも右側通行。本来右側通行とは、車体の一部が中央を越えて右側車線に出てしまうことを示すが、目の前のクルマは車体が完全に右側車線に入っている。つまりは逆走。さらに雪道。すぐに自分の車線に戻れるはずもなく、こちらに向かってくる挙動を見せる。
 正面衝突か!と思ったが、どうにかぶつかる前に対向車線に戻ってくれた。
 そのクルマは、20分くらい前に麓の快走区間で猛スピードで私のクルマの背後に追い付いてきたクルマだった。車幅感覚やコーナリングに自信がないようで、道幅が狭まったり、カーブになったり、対向車が来ると極端にスピードが落ち、山間部に入るとはるか後方に見えなくなった。それがようやく高原にたどり着き、神風特攻隊のような運転。技術が未熟なのに、スピードを出してしまう迷惑な存在だ。現場は対向車にとってごく緩い右カーブ。カーブになるとキープレフトの意識がなくなり内回りしてしまう。そういうクルマと衝突した場合、例えば車載カメラ等でこちらがぶつかる前に停止した証拠があれば、過失責任ゼロということになるのだろうか。だとしても、本日の予定はすべてキャンセルとなり、後日も煩わしい手続きが待っている。もちろん、怪我をするのも死ぬのも嫌だ。
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 結局、暁晴山への続く高原の遊歩道入り口のスペースにクルマを停める。スキーの準備だ。本格的な山でなく、お散歩程度なので片方のケーブルが劣化したビンディング付きの板を下す。ステップソールが彫ってあるから、作業道を歩くには最適なはず。そして、せっかくここまで来たのだから、登り返してさらにもう一本滑るのに、別の板として、新雪用の太い板も準備。
 時折日が射したり、ちらちらと雪が舞い降りてくる空模様。日に日にかさを減らしていく根雪の上に、昨夜から今朝にかけての雪がうっすらと積もっている。
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 太い板をザックに固定して背負い、ステップソールの板をはいて歩き出す。遊歩道はすでにスノーシューやスキーで踏み固められていて、ツボ足でも歩ける状態。今日になってからつけられた、新しいトレースも見られる。
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 歩いていくと目標の暁晴山が見えてきた。高原ないにはいくつもの遊歩道が張り巡らされているが、グラウンドを越えたところの分岐に背負っている板を下ろして置いておく。ここが周回の基点になるのだ。入り口かたったの500mでも、クルマまで戻るのが面倒なのだ。
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 さあ、暁晴山へ向かって遊歩道を歩く。少し登り勾配が増すが、先週の氷ノ山でほとんど役に立たなかったステップソールが良くきいて快適な歩行だ。粉状のさらさら雪と踏めば固まる雪の違いだ。
 しばらく歩くと、また分岐。一方は、頂上のアンテナの保守のための作業道。背の低いゲートで塞がれているが、遊歩道をかねているため端には人が通れる隙間が開いている。
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 杉林の中の一直線の道を抜けると、木々がなくなり開放的な雰囲気となる。前方からスキーヤーが降りてきた。女性だ。少し後を今度は男性。夫婦と思われる熟年の男女連れ。複数のトレースは往復したものかと思っていたが、二人連れだった。スキーは、アルペンの山スキーだ。作業道は勾配が緩く板が走らないので、滑るというより歩いている感じだ。
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 S字を裏返したような道をたどって、暁晴山の頂に到着。360度の視界が開ける。南側には高原が広がり、ホテル「リラクシア」が遠くに見える。クルマを停めた場所もその近く。結構歩いて来たという気持ちになる。その向こう、播磨平野はかすんで海が見えているかどうかははっきりしない。明石海峡大橋もよくわからない。
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 でも山々は割りと良く見える。西には、兵庫県最南の1000m峰「黒尾山」。そこから北に視線を振ると後山や三室山など、兵庫・鳥取・岡山の三県の境の山々が見える。氷ノ山は雲に隠れているが、その向こうの鉢伏山とハチ高原が白く目立つ。
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 展望を楽しんだら、さあ滑ろう。もちろん登ってきた道を降りても楽しくないから、雪原に飛び出す。逆S字の遊歩道を上から下に貫く、ドル($)記号を裏返したような奇跡を描くイメージだ。
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 根雪はそこそこ締まっていて、その上にうっすら積もった新雪がいい働きをしてくれて、気持ちよくターンができる。あっという間に、逆S時の上半分のショートカットを滑り終え、遊歩道に降り立つ。
 次は下半分のショートカットして下り、板を変えて上り返す予定だったが、なんだか遊歩道を歩くのが面倒になってきた。この下は途中から藪になるので滑ってもさほど楽しくない。予定を変更して、そのまま山頂へと遊歩道を登り返す。ステップソールの板はシールの着脱が不要なので、すぐに行動を起こせるのがうれしい。
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 そして、山頂手前までのわずかな遊歩道歩きで、こんどは「山笑う登山口」方面へ。今度は北東斜面を滑降するのだ。出だしのほんの少しだけオープンバーンだが、すぐに藪に入る。林間の北向き斜面ということで、予想通り新雪が南斜面よりも残っているが、太い板を使うまでもない。少し迷走しながらも地形を見極めながら降りて行く。藪はいつしか杉林となり、切り倒された丸太や切り株ででこぼこした雪面となった。怪我をしないようゆっくり慎重に下る。
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 ダブルトラックに降り立ったので、素直にそれをたどる。6年前にはもっと雪が多くて、ショートカットして自由自在のコース取りができたと記憶している。
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 暁晴山とその北のピークとの鞍部に下りたら、南東方向に少し進み峰山高原と砥峰高原とを結ぶ散策路に出た。6年前には、北方の砥峰高原方面に向かい防火帯を滑った。防火帯とは森林火災の延焼を防ぐために帯状に伐採された部分である。ホテルリラクシアを正面から見るとその奥の山が逆モヒカンのように伐採されている。全長1km強、標高差160mのまるでスキー場のゲレンデのようなオープンバーンは、なかなか滑り応えがあった。
 けれども今日はこのままスタート地点へ引き返す。片方のビンディングケーブルはいつ切れるかわからない古いものなのだ。「工事中通行止め」のバリケードがあったが、雪に埋もれて工事は中断しているので、気にせずに行く。そのバリケード自体も半分以上埋まっている。
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 その工事だが、なんとこの峰山高原にスノーパーク(スキー場)建設の計画があると言う。雪もお客も激減しているこのご時勢に、である。リフトが2本、コースは3本。今年の12月完成予定とのことなので、来シーズン以降はこうしたのんびりとした散策はできないかもしれない。
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 分岐の太い板を回収し、ラスト500m。若干下りなので往路よりは一歩一歩が進むが、基本は歩きなのであまり楽しくない。うっすら積もった新雪の下は、むき出しの路面のようで、雪の厚い所を選んで歩かねばならない。
 やがてクルマに戻る。板をクルマに積み込み、ウェアや靴をかえて、次の目的地へ。

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2017/02/01

酉年の初スキー登山は大江山連峰鳩ヶ峰

 ※氷ノ山と報告が前後してしまいました。

 大寒寒波では、京丹後市よりも宮津市や与謝野町加悦などに多く雪が積もった。大江山連峰には十分に雪が供給されていることは間違いない。
 雪不足および客不足に苦しんで今シーズンより閉鎖となった大江山スキー場のある普甲峠は厳しい雪道。どうにか除雪はされているものの、元々狭い道幅がより狭くなっている。峠の南側の2車線区間に降りても、道が開いているのは、よくて1.5車線。離合困難な1車線区間も当たり前。交通量が少ないのが救い。除雪車が動いているから、帰りは少し改善していることだろう。峠からは雲海の名残を見ることができた。
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 大江山グリーンロッジの前を通過し千丈ヶ原へ。府道の普甲峠でさえ大変な状況なのだから、行き止まりの千丈ヶ原への道はもっと苦労すると思われたのに、幅は狭いがなぜか路面はきれいに除雪されている。さらにいつもの除雪の限界点である千丈池の少し奥を過ぎても、ずっと除雪されている。とうとう、鬼嶽稲荷神社方面と鍋塚林道の分岐点までクルマで入ってきてしまった。例年より900mも奥まで侵入できた。
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 その分岐のところでクルマが方向転換できるように除雪されているが、一台の軽自動車が鍋塚林道入り口を塞いでいる。200m程バックして、広いところで方向転換して、また200mバックして分岐を鬼嶽稲荷神社方面に入ったところに駐車。後からクルマが来ても、軽自動車がいなくなったら方向転換できるスペースは作っておく。
 鍋塚林道にはスキーのトレースがある。軽自動車の主だろう。車内に残された細いクロスカントリースキー板とクルマに貼られたステッカーから、なんとなく誰かわかってしまう。
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 いくつかのコース案が頭にあったが、トレースを利用させてもらうことにして鍋塚林道へ。今日は新雪専用の太い板を使う。いつも大江山連峰ではステップソールの板を使っているが、今日は久しぶりにシール登行だ。トレースのおかげもあって、快適に歩いていける。
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 林道をショートカットできる区間に到達したが、トレースはそのまま林道を進んでいる。帰宅してからネットでわかったことだが、先行者はステップソールの板だった。どうしようか迷ったが、板は太いし、シールだし、ショートカットしてみよう。
 シールのおかげで勾配もクリアできるし、板が太いのでラッセルも苦にならない。ああ、シール登行もなかなかいいもんだ。
 再び林道に戻り、滑降コースの候補のひとつ鳩ヶ峰東尾根の状態を見る。うん、雪は十分ある。
 先行トレースをたどって2つ目のショートカットポイントへ。もう迷わず、トレースと分かれてショートカットを選ぶ。雪が豊富なので、倒木、切り株、落ちた枝、幼木、岩、小さな沢、地面の凹凸などすべて覆い隠されていて、自由に歩ける。
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 ただ、シールに雪がくっついてしまう。ザックからシールワックスを取り出して塗るが、すでにシールが濡れてしまっていてあまり効果がなかった。本来はワックスによって水分をはじくのだが、シールにしみこんだ先に水がワックスを寄せ付けてくれない。
 ショートカットを終え林道に出たら、先行トレースはなくなっていた。帰宅してからネットでわかったことだが、先行者は標高711mピークの南東尾根の南斜面を滑り降りていた。
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 ここからは鳩ヶ峰と千丈ヶ嶽を眺めながら歩く。山頂付近に立木がほとんどない鳩ヶ峰は、青空をバックに白く輝いている。
 小さなショートカットをはさんだ林道歩きの末、大江山連峰の主稜線に到着。ここまで鍋塚林道が通じていて避難小屋とトイレがある。西側の加悦谷(野田川流域平野)は真っ白。その向こうの竹野川流域の平野部もやはり真っ白である。
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 さあ、鳩ヶ峰に取り付く。北斜面なのでいい雪質だ。シールに雪が張り付いて重かったが、どうにか鳩ヶ峰登頂。山頂にはスノーシューの跡。千丈ヶ嶽方面から来て、そちらに戻っている。
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 磯砂山、鼓ヶ岳、金剛童子山、依遅ヶ尾山など生活圏から見ている山々を確認する。神鍋のスキー場は逆光でよくわからない。反対の青葉山はくっきり。鍋塚の右手に目を凝らすが、やはり加賀白山は今日も見えない。これは条件が整わないと難しい。
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 千丈ヶ嶽と赤石ヶ岳の間に三岳山が覗いている。千丈ヶ嶽も本日の候補のひとつだったが、鬼嶽稲荷神社に至る車道が長く、また神社から山頂までも急登で厳しい。今日のようなラッセルならなおのこと。ただ、千丈ヶ嶽の北側斜面、つまり鳩ヶ峰側斜面は、北向き、林間、最高峰と三拍子そろって大江山連峰で一番雪質がよく、今日などは最高だろう。
 シールを剥がし、パンを食べてさあ滑降だ。雪質がいいのは上ってきた北斜面だが、斜度が緩くてあまり滑り応えがないし、そちらだと多少林道を歩いて下らねばならない。
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 やっぱり、東斜面がいいが、どうも日差しが強すぎた。実際東斜面を滑ってみるとクラストしている。これはどうにもならないと、北斜面へとトラバースするが、少し北向きになったところでかなり雪質がよくなった。ちょっとした斜面の向きに違いによる日当たりの差。これなら滑り降りられそうだ。というわけで、東斜面の北よりを滑降。
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 植林地帯まで降りたら、雪質がさらによくなるかと期待したが、一度木の枝に積もった雪が落ちていて雪面が硬い。あまり快適ではない。そうするうち標高600m付近を水平に巻く林道に到着。いつもは林道の法面の段差を降りるのに苦労するのだが、今日は雪が多くて難なく林道に降り立つことができた。
 林道を越えて、鳩ヶ峰東尾根に入る。東尾根を少し下ってから鍋塚林道に渡り(登りで東尾根の状態を確認したポイント)、その林道を少し歩いて上り711P南東尾根南斜面を滑る案もあったが、今日の日差しで雪質は悪化しているだろう。このまま鳩ヶ峰東尾根を下る。ここは尾根の北斜面をトラバースして降りるので、雪質はいいはずだ。自由にターンをする楽しみはなく、延々と斜滑降なのだが。
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 滑ってみれば、大江山連峰としては最上級のふわふわの雪質を感じることができた。これはこれでよかった。
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 登りでは2kmと長かった鍋塚林道を200mしか歩かずにクルマに戻る。先行者の軽自動車はすでになく、少し下に別のクルマが止まっていた。鳩ヶ峰山頂にあったスノーシューのトレースの主ということはないだろう。鬼嶽稲荷神社への道にトレースはないし、鳩ヶ峰まで到達したら鍋塚林道で下山したほうが断然近い。しかし、あのトレース、与謝野町からのものだとしてもなかなかの長丁場だ。双峰、千丈ヶ嶽経由でなく、山河から鳩ヶ峰に直登したのかも知れない。この雪の多さならそうしたコース取りも可能なのかもしれない。
 さあクルマに乗り込んで帰路に着く。いつもの除雪の限界点からは鳩ヶ峰が良く見えるのだが、今日はうっかり通り過ぎてしまった。自分が描いたシュプールを遠望するのが最後の楽しみだったのに。
 普甲峠の道は往路よりも広がっていて、無事に帰宅。

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