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2016/12/27

あべのハルカスの麓でアバランチナイト

 今年も雪のシーズンが近づいてきた。NPO法人「日本雪崩ネットワーク」の雪崩安全セミナー「アバランチナイト」が開催された。初参加から10年だが、平日の夜のセミナーなので、関西で開催されないと参加できない。よって、2年ぶりの参加だ。やっぱり雪山に入る者として安全に対する一定の認識を維持するために、できるだけ参加したい。
 大阪会場は12月19日。いつも梅田周辺で行われることが多かったのだが、今回は阿倍野での開催。ちょっと遠いけど、あべのハルカスを間近に眺めるいい機会だ。あべのハルカスなんて、この前大阪ドームの近くの大正駅のホームから遠望したのが、最初で最後だ。
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 月曜日の仕事を早めに切り上げて、一目散に大阪へ。篠山口から快速に乗り、大阪駅で環状線に乗り換え天王寺で下車。おお、あべのハルカスが薄暮の空突き上げている。ビルや寺の向こうには、通天閣も。
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 かつては、日本橋をたびたび訪れていたが、梅田にヨドバシカメラができてからは、大阪駅周辺で満足して帰るようになってしまった。まして、天王寺や阿倍野なんてめったにくることはない。天王寺のどこかのお寺で執り行われた親戚の葬式以来、16年ぶりくらいか。とはいえ、日本橋から徒歩圏内だ。
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 まずは、天王寺駅から北上し松屋町筋のオートバイ屋へ。バイク通りの名の通りの町並み。お目当ての自動二輪を見せてもらい、名刺をもらって天王寺駅へ引き返す。
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 今度は南下。駅のすぐ南から阿倍野区となる。大阪の地理を良くわかっていないのだが、この辺りまで来るともうミナミではないらしい。ミナミとは、かつての南区だった中央区と浪速区にまたがる繁華街を指すらしい。竹内力主演の「ミナミの帝王」の原作者が天王寺大という名前なので、なんとなく天王寺区もミナミという印象を持っていたが、どうやら違うらしい。
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 あべのハルカスの足元には商業施設が並んで華やか。つけ麺の店で夕食。そして、アバランチナイトの会場、阿倍野区民センターへ。
 19時から21時までの2時間のうち、前半1時間は「雪崩学概論」とでもいえる内容。基本的に毎回不変のものなので、過去に受講した時の内容を自分でまとめた文書や日本雪崩ネットワークの公式サイトに上げられていた文書をタブレット端末で参照しながら、それらに書かれていないことだけメモを取る。
 後半は、これまでは昨シーズンの雪崩事故の調査報告で1時間と言うことだったが、今回はまず「長野県山岳センター」の調査やアバランチナイト会場でのアンケートなどの統計の報告があり、その後事故の調査報告となった。前者は、遭難者の性別、年齢別、行動様式(登山、スキー、あるいは山仕事など)別、あるいはアバランチナイト参加者の雪崩遭遇、クラック転落などのトラブルへの遭遇率など、さまざまなデータが報告された。その後の事故の調査報告は、昨シーズンのものが3件。今シーズンのものが1件。寡雪の昨シーズンは雪崩事故も少なかったということか。
 また昨シーズンの「160131前武尊雪崩事故」について、誤解を招く報道がされたことにも言及をされた。上記サイトに記述されている内容を一部引用する。
-----引用開始-----
●報道機関へのお願い●
この事故はスキー場は一切関係のない「山岳遭難」です。「コース外滑走」という言葉を用いることで、あたかもスキー場と関係ある事案のように報道することは、事故に対する誤謬を招き、安全対策を進める上での障害となるだけでなく、スキー場事業に対するネガティブ・イメージの拡散にしかなっていません。(中略)夏季において、リフト利用者がスキー場から出たところ100m先で滑落すれば、それはスキー場利用者の事故と報道されず、山岳遭難として取り扱われます。(中略)また、「バックカントリースキー」は、日本にスキーが伝わった100年以上前から行われている「山スキー」と同義であり、スキー場内の禁止区域を滑る行為とはまったく異なります。  
-----引用終了-----
 報道する側の知識不足がうかがわれる「コース外」という言葉の使い方、2年前にも当ブログでも触れている
 その2年前の事故のTVのニュース報道も、言葉の誤用のみならず不正確なものだった。遭難した本人に非がないわけではないが、事実を越える批判をしているものだった。故意なのか知識不足なのかはわからないが、遭難者が不利になるように事実が捻じ曲げられた部分があった。こうしたことに対し、BPOに意見を送ることができ、さらにそれが放送局にまで届くということを知らなかったことが悔やまれる。
 ほとぼりが冷めてからインターネットで検索してみたが、掲示板の匿名の書き込みの方がむしろ事実を的確にとらえ、遭難者にも落ち度はありそれを弁護をしないが、盲目的に責めるものではなかった。おそらく、もともと山を知っている人が書いたものもあると思われたが、それにしても報道の専門機関がお粗末さが浮き彫りになる結果となった。
 いずれにせよ、遭難すれば死んでも、生きて帰っても地獄。絶対に避けたいのである。
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 さあ、LEDのイルミネーションが輝く街を歩いて帰路に就く。あべのハルカスの麓を走る路面電車。近代的なものとレトロが混在している。さすがに人通りは来る時よりも減っている。環状線も福知山線も座ることができ読書に没頭。
 23時半、篠山口駅前駐車場に止めたクルマに戻る。季節外れの暖かさで、窓ガラスがは結露しているが凍結はない。100km余りのドライブを経て、20日2時過ぎに帰宅。睡眠時間は3時間弱。まるでピンクレディ。

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コメント

 熱心な勉強お疲れ様です。こういう行動が大切なのだけどだいぶと行っていません。昔は雪なれ、山なれしていたと思うのだけど今はあまり自信がありません。マメに行動しないといけません。

投稿: すう | 2017/01/01 20:08

 昨年は不参加。大阪での開催がなかったのか、スケジュールが合わなかったのか、気づいたときには満員だったのか、忘れてしまいました。一昨年は、大雪の中米子まで出かけたことを思い出しました。
 今回は、スラブのでき方、特に地形によるウィンドスラブの形成、が興味深かったです。もちろん、前にもこの内容の話は聞いているのですが、今回は、説明がより詳しかったのか、特に印象的でした。
 でも、机上の空論ではだめなんですけどね。日本雪崩ネットワークでは、フィールドにおいて実技を伴う講習「セーフティキャンプ」も開催されているのですが、そちらには参加したことがありません。本格的な雪崩講習会に参加したのはもう13年も前。その後、テレマークスキーの講習の中に雪山での安全講習を含んだものを何度か受けましたが、まだまだ十分とは言えませんね。
 雪崩に仲間が巻き込まれた時のレスキューも重要ですが、やはり遭遇しないことが一番。セーフティキャンプでは、希少や地形の条件を踏まえてリスクを読み解く実技訓練が充実しているようなので、受けるならこれだと思っています。

投稿: はいかい | 2017/01/03 19:55

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