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2016/10/27

東信濃遠征「パスハンティングの秋、ランドナーの秋」(4:川上村)

■川上村散策、千曲川、信州峠、三国峠、レタス畑
 宿主さんや同宿の人に見送られて出発。佐久穂・野辺山方面へ南下開始。昨日のコースを逆戻りするつもりが、いつの間にか佐久市街へ吸い寄せられていた。休日の朝なので流れがいいので適当に身を任せてから、昨日の県道へ。途中、信号待ちの対向車線にクラシカルなオートバイを発見。HONDAのCD125T「ベンリィ」だ。レトロな出で立ち、積載性など、自転車でいうとランドナー、あるいはロッドブレーキに大型両足スタンドの実用車に通じる雰囲気を感じる。
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 スーパーマーケットに立ち寄り、パンなどの食料を買ってから南下再開。狭い県道から国道141号線へ。行楽のクルマ、オートバイが目立つ。南牧村で八ヶ岳連峰の裾野に乗り上げる。小一時間のドライブで浅間山から八ヶ岳の支配下へと移動。国道141号線をそれ、再び千曲川の谷に降りて、佐久広瀬駅のそばを通って、川上村へ。全域で標高1100mを超える川上村は、その役場(役所)が日本の市町村の中で最も高所にあるという。今日は、この高原の村で過ごす。
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 いくら安息日とはいえ、遠征に来てこんなにいい天気に自転車に乗らないのはもったいない。ターゲットは、信州峠だ。当初の計画は、体力に余裕があれば川上または野辺山から信州峠を山梨県側に越え、さらに木賊峠を越えて甲府盆地に降り立ち、輪行でスタート地点へ戻るというものだった。もちろん、体力に余裕はない。その場合は、木賊峠を割愛し、信州峠を越えて甲府盆地までひたすら下るというもの。でも、やはりこれもやめてとにかく体力を回復、温存することにする。輪行は、明日にお預けだ。というわけで、峠のふもとの適当なところまで行き、そこから長野県側を自転車でピストンする。信州峠の標高は1460m。川上村からだと標高差300m未満だ。
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 川上村はレタスの産地。とにかく畑が広がっている。そして、そこを行き交うのは巨大なトラクターのような作業車。車輪の直径は人間の背丈ほどもある。かなりの高級車に違いない。後部にはいろいろなアタッチメントを取り付けられるようで、荷台を付けた状態で道路を時速50kmほどで行き交っている。荷台にはレタスを詰めた段ボール箱がぎっしりとおさめられ、一緒に人間が乗っている場合もある。要するに出荷するのに、集荷場で荷卸しの人出も運んでいるということなのだろう。
 畑の中を一直線に貫く道にクルマを停めておく場所を見つけられないまま峠に迫る。畑の平坦な区間が終わり、峠道となったが依然センターラインのある広い道。多くはないが時折クルマも通り、幹線道路に近い雰囲気。結局クルマで峠まで登ってしまった。ブッシュのため展望は良くない。山梨側へ下ってみる。こちらは、細くて自転車で走りたくなる道だ。植林が伐採されていて景色が開けたところにクルマを停める。なんといっても存在感があるのは瑞牆山。全体的に岩がごつごつしていて個性的。さすがは日本百名山の一つ。峠からは、ほんの少しだけ富士山が頭を出しているはずだが、見えない。少し下ったせいかもしれない。さわやかな風に吹かれてのんびりしたところで、移動開始。川上に戻る。やっぱり、信州峠単体では物足りない感じだ。あくまで、木賊峠へのアプローチととらえるのがいいのかも知れない。
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 今度は、三国峠へ行ってみることにする。前述のサイクルスポーツ誌の峠特集で2番手に挙げられていた三国峠は、残念なことに夏の台風の波状攻撃で埼玉側のダート区間の複数個所で土砂崩れ。上から崩れた土砂が道をふさいだり、路面が深く掘れたりと深手を負って、復旧のめどは立っていない。長野側からだと峠まではアプローチできるはずだ。
 千曲川に沿って川上村を西から東へ移動。長野県の東南端に位置する川上村は、群馬県、埼玉県、山梨県と接し峠の宝庫である。埼玉県と長野県を結ぶ唯一の車道が三国峠だ。レタス畑を過ぎ、峠道に差し掛かる。道は細くなり、林間に入る。すると、「通行止」の看板と車止めが立ちはだかる。しかし、その脇には隙間が開いていてクルマが通り抜けた轍が多数。予告ゲートということのようだ。この地点の標高は1500mとちょっと。峠までの標高差は200m。ちょうどいい、ここから自転車で峠に行ってみよう。少し引き返したところの道路脇に、広場があるのでそこにクルマを停めて、自転車の準備。その最中、一台のクルマが登ってきてすぐに引き返した。ゲートを越えずに戻ってきたようだ。また、オフロード用の自動二輪が数台降りてきた。峠までのピストンか、あるいは強引に埼玉側から来たのか。
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 木漏れ日を浴びながら、峠道を登る。太ももは軽い筋肉痛のような症状があるが、つることはない。負荷をかけぬよう、低速ギアでゆっくり行く。シラカバなのかダケカンバなのか良くわからないが、高原を思わせる美しい林間だ。紅葉も始まっている。
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 標高差200mを登り峠に到着。舗装が終わり写真で見た覚えのある切り通しだ。クルマでもここまで来ることができる。埼玉側に少し行ってみると、しっかりとゲートが閉ざされていた。脇をすり抜けることもできない。ただ、格子の間隔が大きいので自転車なら越せるかも。車輪を解体すれば…。もちろん、行くわけない。障壁はゲートでなく、道路状況だ。それに今から突入しても、長野側に戻れないどころか、秩父に降り立つのに何時間かかるかわからない。
 峠からの展望は、周囲の山々やブッシュに阻まれていまいち。峠から、北の三国山、南の十文字峠に向かう登山道があるので、三国岳方面に登ってみる。三国峠の標高は1732mで三国山が1818m。あわよくば山頂まで、と思いながら歩き出す。しかし、アップダウンが続いてなかなか標高が増えぬ稜線歩きの末、20分ほどで断念。ちょっとした岩場をよじ登ったところで景色を眺める。その地点の標高が1765m。峠よりは若干景色が開けるが、劇的に良くなったわけでもない。おそらく、山頂もそこまで変わらないだろう。
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 ところで三国山という名の山は全国にたくさんあるが、この三国山は信濃・上野・武蔵の三国を分けるという意味。直線距離で8kmあまり南には、甲斐・武蔵・信濃を分ける山があるが、こちらはその三国の頭文字をとって甲武信ヶ岳という。ちなみに私の住む京都府にも、丹波・近江・若狭と丹波・近江・山城をそれぞれ分ける二つの三国岳がたったの4kmの距離で隣接している。なんだか芸がないし、紛らわしい。
 峠に戻り、自転車にまたがってクルマを停めた予告ゲートまで下る。往復8kmだ。
 クルマに自転車を積み込んでいると、一台の自転車が登ってきた。挨拶をして過ぎていった。ランドナーだった。
 クルマに乗り込んできた道を引き返す。川上村の中心部のスーパーマーケットで買い物をして、野辺山へ。鉄道最高地点を見てから、早めに宿に行くことにする。

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