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2016/09/05

晩夏の丹後半島一周2016

 毎年、薫風の5月に丹後半島一周をしているのだが、今年初めの土砂崩れで蒲入付近で道路が通行止め。復旧したのは6月下旬。すでに爽やかな季節は終わり、蒸し暑く、梅雨末期の不安定な空模様が続きいた。そして盛夏を迎え、とても日中に自転車で走ろうと思えない気温となった。
 8月末、台風が温帯低気圧となって寒気を呼び込んだ。一時的に気温が下がり、その後真夏日ながら湿度が極度に下がり(最小で30パーセントを切った)爽やかな日があった。
 20年ほど前、晩夏の時期にも好んで丹後半島一周していた。暑さも下火となり、クラゲの発生もあって静かな海水浴場だが、まだ透明で青い夏の表情を残した海を見ながら走った。
 残念ながら次の台風の接近もあってじわじわ蒸し暑さが戻って来たが、思い切って丹後半島一周を決行した。暦の上ではセプテンバー、でもハートはまだサマー。稲刈りはまだ本格的には始まっていない。
 こうして、今シーズン初、生涯通算45回目の丹後半島一周が始まった。
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 例によってだらだらと過ごし、出発は昼前になってしまった。11時15分スタート。
 まずは弥栄町から黄金色の田んぼの中を北上。竹野川に沿っていくのだが、クルマの多い国道482号線を避けて農道などをつないで行く。
 竹野川河口まで走り、右折、日本海を左に見ながら海岸段丘へ登る急坂へ。筆石の屏風岩を見下ろす。このあたりの透明感のある明るい青の遠浅の海がとてもいいのだが、なんと濁ってあまり美しくない。出発の時の青空がいつしか雲に隠れていることも影響している。昨日は過ぎ去った台風の影響で風が強かったが、南風だったので半島北岸は穏やかで濁っていないと思ったのだが、なかなかうまくいかない。数日前、台風10号の間接的な影響で警報が出る大雨にみまわれた。その時に竹野川から流れ出した濁流の影響もありそうだ。
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 ここまで来てやめて引き返すわけにはいかない。海岸のアップダウンをクリアして久僧の「近畿最北のスーパーマーケット」で昼食を買う。さあどこで食べようか。
 さすがに蒸し暑くなってきた。薄い雲で覆われて炎天下でないのがいいのか、すっきり晴れて空も海も青い景色がいいのがいいのか。袖志の海岸には波が打ち寄せていた。微風により汗がすぐに乾いていくのはありがたい。気化熱万歳だ。
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 経ヶ岬に近づく。かつては国道沿いにレストハウスがあったが、岬の灯台の近くまで道が伸びたため、今は更地となっている。ベンチも撤去されロープを張って立ち入り禁止になった。ここでの昼食は諦めて先へ進む。白南風(しらばえ)トンネル(経ヶ岬隧道)への標高差100mをクリアし断崖絶壁のカマヤ海岸へ。ここは下り基調なので飛ばす。
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 蒲入手前の甲崎のトイレのある駐車スペースで昼食の大休止。ベンチに腰掛けてダイナミックな海岸を見ながらさっき買った物を食べる。が、日なたなのであまり長居をせずに出発。
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 その後、半年近くにわたって通行止めだった区間へ。それは、蒲入の集落のすぐ上を走るところ。集落のすぐそばなので抜け道の一本くらいありそうに思うのだが、それを許さない地形ということのようだ。
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 去年までは蒲入峠を越えていたが、蒲入トンネルの開通によりアップダウンが一つ減った。
 今まで通らなかった海沿いの道から、トンネルでワープして本庄宇治へ。野室崎と新井崎を越える激しいアップダウンへ挑む。まずは野室崎。登り始めが最も急勾配。小樽の励ましの坂など20パーセントを越える急勾配に対応した低いギア比のため、何とか乗車でクリアできる。出だしさえクリアしたらあとはゆっくりじっくり登れる。ノンストップで、標高差130mをクリアできる。
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 途中、法面の崩落防止の工事で通行止めが予定されているようだ。通れるうちに訪れたのが幸いだった。
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 いったん泊の海岸まで下る。絶壁に囲まれた静かな入り江だ。そして再び新井崎越えの登りが始まる。ここもきついが、まず出だしで半分ほど登ってから水平な区間となり新井集落を越えてから後半の登りが始まる。後半の上りは2つコースがあるが、そのうち大原経由のやや内陸へ向かう方を選ぶ。こちらのほうが標高差も勾配もきついが、千枚田と呼ばれる棚田を通ることができる。海を背にした黄金色の小さな田んぼの絶景だ。
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 さあ、あとは伊根湾へと下る。が、入り江に降り立ってびっくり。元々床下浸水しているようなつくりの舟屋だが、その水位が見たことないほど高い。高潮だ。
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 舟屋の見える浜辺で小休止したあと、若狭湾を左に見ながら南下。微風ながら追い風で快走。
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 宮津市大島では砂浜が水没していた。海岸線の曲線の加減で、道路が東西に伸びている区間では、高潮と昨日の南風の影響だろう、道路に波をかぶった痕跡があった。
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 伊根から天橋立の北詰にあたる江尻までの区間は、丹後半島の海岸線には珍しい平坦区間。追い風の助けもあって快走なのだが、クルマが多くてストレスがたまる。
 江尻で休憩したあと阿蘇海沿いの自転車道へ。クルマがいなくてうれしい。日が傾いて少し涼しくなってきたのもさらにまたうれしい。
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 このあたりも高潮で道路が冠水しているところがある。防波堤は波を防ぐもの。高潮は、川や用水路を遡って襲ってくる。
 与謝野町男山から内陸に入る。最後の山越えだが、脚がつった。脱水症状を起こしているようだ。本日準備した飲料水は1.5L。わずかに残っていた最後の水を飲み干して小休止。そのあと、落ち着いたが、京丹後市大宮町延利(のぶとし)を過ぎ、久住(くすみ)から最後の最後ののぼりにかかったところでまた脚がつった。もう水はない。でも登りはわずか。残り標高差40m程。だましだまし行く。
 登り切ったらあとはもう心配ない。暑かったけど18時ちょうど、無事にゴール。いくつかの集落ではコスモスが咲き始めていて、晩夏と初秋の境目といった雰囲気。ああもう少し青い海が見たかった。
 約83km。9月上旬。

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コメント

 45回目お疲れ様です。
 カマヤ海岸はいい景色ですね。蒲入のトンネルができても出来ましたか。通ってみたいです。蒲入の人も便利になって嬉しいでしょうね。
 丹後半島のような定番サイクリングコースが内陸部にあったら自分もそれほどサイクリングに行くだろうか?うーん、多分行かないでしょう。ぜひ、ギネスに挑戦するくらいに回ってください。

投稿: すう | 2016/09/18 15:44

 蒲入の住人は、私も寄った丹後町の宇川地区のスーパーマーケットに買い物に行くそうですが、2月からの通行止めの間、宮津市の養老地区に行かざるをえなくなったとのこと。そんな状況の中、1ヶ月後の蒲入トンネル開通でましになったことでしょう。ただし、本庄や伊根の住人は、京丹後市方面への水産物の出荷に遠回りをせざるをえず、トンネルが開通してもその先が通行止めによる苦悩が、この春の地元紙に掲載されていました。
 6月初旬のTANTANロングライドの日には出場者のみ通行できるとのことだったので、自転車ならどさくさに紛れて通行できるのではないかとその日に合わせて走ろうかという目論見もありました。午前中仕事でしたが、昼頃スタートなら何とかなると。でも、結局天気がいまいちだったのでやめました。今回はその日よりはましでしたが、やっぱりもっと天気のいい日に走りたかったです。
 ギネスって!?そりゃあ無理でしょう。同じコースを続けて走るのは好きでないので、シーズン1,2回くらいずつしか走っていません。例えば、伯耆大山など荒天でなければ年間を通じて毎週登る、という人もいます。そういう風に連発が苦にならない人にはかないません。ほんの一時期ですが、丹後半島一周を毎月走っていた、という私の友人もいます。近年はTANTANロングライドが開催されていますので、試走と本番で毎年数回ずつ走る人もいるでしょう。そういう人はどんどん回数が伸びていきますから、当方など足元にも及びません。
 目標だとか挑戦だとかには無縁。気が向いたときに走るだけ、ひたすらマイペースで細く長く。真面目に返してすみません。

投稿: はいかい | 2016/09/20 19:28

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