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2016/08/25

オホーツクから道北への自転車旅10

■サロベツ周遊と帰路
 朝食のあと、輪行袋から自転車を出し、前後輪を装着して走行の準備。朝食の最中通り雨があったが、すぐに上がってまた晴れてきた。城さん夫婦にお礼をいって、出発。まずは利尻を正面に見ながら稚咲内海岸へ。そして日本海を右に見ながら10kmあまりを南下。この道道  号線、通称オロロンラインは人気路線だけにオートバイや自転車が多い。私も過去に3度走っているが、南に向かうのは初めて。利尻は昨日までと比べてやや霞気味だが、3日間その姿を見せてくれていた。
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 正面に巨大な壁のようなものが見えてきた。河口の水門かと思ったが、あまりにも高い。風車だった。一列に並んでいるので、横から見ると壁に見えたのだ。その風車は私の進行方向の右前方を向いている。まあ、向かい風気味だ。
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 風車群の手前、音類(おとんるい)で左折、内陸に向かう。ここで強い味方が出現。追い風だ。4kmほどで幌延ビジターセンタ。サロベツ原野の自然のなどを伝える資料を展示した小規模な博物館だ。あしたの城と豊富駅の中間にも「サロベツ湿原センター」という同様の施設があるが、そちらは去年訪れている。この豊富の方はレストランが併設されて展示内容もやや規模が大きいが、幌延の方には湿原を見渡す展望等がある。ビルの5,6階の高さはありそうだが、当然エレベーターなどなく階段で上下する。ちなみに豊富のほうを上サロベツ、幌延を下サロベツというそうだ。展望等から橋もサロベツが一望。長沼や利尻富士も見える。利尻は、全体がぼやけている上に頂上は雲に隠れている。
 ビジターセンターから幌延の中心街へ。日差しが強くて暑い。思わずセイコーマートで冷たい飲み物を買ってしまう。駅の近くの食堂で昼食。そして、トナカイ牧場へ。中心街からは3kmほど。登坂車線のある登り坂を行く。トナカイが放牧されている広場に行くには、レストランのある建物を通り抜ける仕組み。炎天下の広場にはヤギ数頭もいるが、それぞれ犬小屋のような自室に引きこもっている。アブが多いせいか、しきりに耳を動かしている。トナカイは中央の東屋にたむろしているが、時折思い立ったように駆け足で辺りを走り回る。まるでパフォーマンスでもするように、見学客のいる柵の近くを走る。
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 日陰は風が心地いい。人間用の東屋のベンチでずっと過ごしていたいが、アブが多い。下り基調で幌延駅へ戻る。街中の並木は白樺で、北の町という雰囲気が漂う。本日の走行距離、約42km。
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 自転車を輪行袋に納め、駅舎へ。まだ1時間あるので、小上がりの座敷で横になってうとうとする。
 14時44分、特急列車で札幌に向けて出発。デッキにはすでに輪行袋が2つ。どうにか、車両の最後部の座席の背もたれと壁の間を確保。その後の停車駅で、さらに輪行袋が2つほど増えたが、かつてスキー板などを置いたと思われる荷物スペースがデッキなどに何とか収まったようだ。
 窓際の座席指定のおかげで、札幌まで4時間超の行程を、天塩川の流れ、テントの花咲くキャンプ場、塩狩峠の林間のヒュッテなど美しい北海道の景色を眺めながら過ごすことができた。旭川、そして札幌近郊は都会的な風景。夕暮れが迫る道路には途切れなくクルマが連なる。
 札幌で快速列車に乗り換え、20時01分小樽築港下車。自転車を組んでスタート。この駅は大型商業施設に隣接しているのでフェリー乗船の準備を整えるのに都合がいい。ただ、人間だけなら駅の高架から直接商業施設に入れるのだが、自転車を停めるためには施設の反対側まで行かねばならない。長さ500mもある広大な施設であるが、自転車なら知れた距離だし、しかもフェリー乗り場へ向かう道に沿っているのでその点はいい。問題は店に入ってから。食事を摂りたいのだが、中央部のラーメン屋はすでに閉店していて、駅側の入り口近くのフードコートまで500m近く歩いて戻らなければならない。8時半で閉まった店もある中、どうにか丸亀製麺のうどんにありつく。また約500m歩いてイオンのスーパーマーケットで船内で食べる明日の食料を買い込む。北海道新幹線の名を冠した入店時に菓子折りを見つけていたのだが、つどんとそこまでの往復10分の間にお土産コーナーは閉店。
 港の入り口にあるセイコーマートによって、フェリーターミナルへ。乗船待ちの場所に自転車を止め、乗船開始までまだ1時間以上あるのでフェリーターミナルの建物へ。ここでお土産を買う。新幹線のものはなかった。
 この日乗船した自転車は計3台。私以外は2人組だが、見覚えがある。往路のフェリーでも一緒だった人たちだ。往路のフェリーに乗ってきた自転車は私以外に5台。猿払、そして復路のフェリーで、3人に再会したことになる。
 彼らの自転車は、ドロップハンドルのランドナー系をベースにしたもの。片方は泥除けをリアのみ装着。もう一方は簡易式の泥除け。どうやらフォークを抜いての輪行はしないようだ。テント泊をしながら宗谷岬まで走ったとのこと。今日稚内から輪行して戻ってきたそうなので、もしや同じ列車か、と思って聞いてみたら、なんと各駅停車を乗り継いで来たという。10時間かかったそうだ。
 当方は手軽な輪行のため泥除けのない自転車を選んだわけだが、それでも問題はなかった。つまり、天候に恵まれた。雨は夜間に降っただけ。道内は天候不順の夏となり、大雨洪水の警報、さらには避難勧告や避難指示も発令された。そんな中、道北は比較的落ち着いているのだが、それでも私の旅の前後は雨かちの天候。サロベツから利尻があまり見えないとのこと。
 また、昨年9月の旅では、「列車への乗り遅れ」に始まり「チェーン切れ」「ディレイラーの損傷」などトラブル続きだった。乗り遅れはもちろん、自転車の故障についても、「自転車に車輪を装着する時のチェーンの取り回し」や「列車内での輪行袋の固定」の人為的ミスが招いたものだった。「前回はなぜあんなミスをしたのだろう」と不思議に思えるくらい、今回はトラブルもなかった。いや、過去にもそんなミスをしたことがなかった。
 翌日21時頃、舞鶴でフェリーを降りたら、東舞鶴駅で自転車からスーパーカブへ乗り換えて、53kmのナイトツーリング。日付が変わらないうちに帰宅。さらに翌日、仕事で舞鶴を訪れたついでに、駅の駐輪場の自転車を回収して完全に旅が終わった。

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