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2016/02/01

大江山連峰鳩ヶ峰北面から東尾根(鳩の山に雪を!2016)

 1月下旬になって待望の寒波がやってきた。鳥取では25年ぶりに最高気温が氷点下の真冬日を観測。近畿北部の平野部でもきわめて真冬日に近い状態だった。また、奄美大島では115年ぶり、沖縄本島では観測史上初めて雪(みぞれ)が観測されたとのこと。
 そんな寒波が来ても、北近畿の雪は少なめ。だからといって、今後雪が増える見込みはなく、しかも次の雨で雪が解ける。今シーズンの数少ないチャンスをものにするために山に向かう。
 冷え込みから数日過ぎていて、しかもその間気温がかなり上がったためアプローチの大方の道路状況は良好。しかし、福知山市大江町のグリーンロッジから千丈ヶ原に登る道はまだまだ雪道。やはり山間部の雪解けが本格化するのは、今夜の雨からだろう。
 除雪の限界点にクルマを停めて出発準備。目標の鳩ヶ峰は白い姿を見せているが果たして滑れるほどの雪の厚みがあるだろうか。
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 除雪されていない道路の積雪深は小さくクルマの轍がついているが、11:20、気にせずに歩き出す。標高425m。どうせこの先300mくらいで道路は植林の中に入る。風と日差しをさえぎられた深い雪をクルマが超えることはできない。実際には、そこに至る以前に轍は行き詰っていた。除雪の限界点から200mも進んでいない。そして、その過程では蛇行したり、スタックしそうになったりという苦労のあとが見られる。往路以上に復路も大変だっただろう。要するに歩いた方が楽だということだ。
 クルマの轍がなくなると、スノーシューとスキーそれぞれ一人ずつが往復したトレースが残る。新しい感じなので今日の午前中のように思えるが、気温が低くて保存の条件がよさそうなので昨日のものかもしれない。
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 短い植林帯を抜けるとロッジ数棟が並ぶエリア。誰もいない。ここで千丈ヶ嶽登山口の鬼嶽稲荷神社に向かう道と鍋塚・鳩ヶ峰の鞍部に向かう鍋塚林道に分かれるが、先行トレースはいずれも鍋塚林道へ。そのままトレースを利用できてラッキー。鍋塚林道は2箇所ほどカーブをショートカットできる場所があるのだが、スノーシューはショートカットしていて、スキーはずっと林道を進んでいる。ショートカット部分の雪は薄く、地面の凹凸や沢に苦労しそうなのでやめておく。一方鍋塚林道のスキートレース歩きは快適そのもの。さらに、今日はシールを持ってきていない。手彫りのステップソールには、林道の勾配がちょうどいい。
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 1時間24分とまずまずのタイムで標高差200m、4kmほどの林道を歩ききり鞍部に到着。小屋があるので入って休憩することも考えたが、ここまでくれば山頂までの標高差は100m余り。これまでのペースを考えれば30分位で登れるんではないか。今日は暖かいし山頂でのんびりしよう。と登山道を歩き出す。12:44、標高637m。スキーのトレースは林道で折り返していた。スノーシューは山頂に到達しているようだ。
 ところがそう甘くはなかった。ステップソールのグリップが弱い。先日ホットワックスをかけたばかりなのでなおさらだ。そして縦横無尽のコース取りをするには雪が少なすぎる。薄い雪の下には岩の段差があったり、笹が生えていたりする。笹はほとんど空洞なので、落とし穴だ。結局ボブスレーのコースのように溝になった登山道をはずさずに行く。板が背後にずり落ちるが、それでもまだましなのだ。シールがあればどうってことないのだが。
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 30分余りどころか、なんと1時間半以上もかかってしまった。曇天の山頂は木製のベンチが顔を出していた。14:19、標高746m。そのベンチに腰掛けてパンを食べる。下界の加悦谷と呼ばれる野田川流域の平野は大方茶色の田んぼが顔を出している。与謝峠に近いほど白い。
 思えば、初めて大江山連峰でスキー登山をしたのが、ちょうど20年前のことだった。今年のように雪の少ない冬が続いた1990年代だったが、'96年は節分寒波で大雪が降った。毎週のように大江山連峰に通った。スキー登山を始めたのはその前の'95年のゴールデンウィークの北アルプス立山だったが、それは買った店の店主や常連客に連れて行ってもらったもの。自分でコース取りを考えて主体的に取り組んだのは大江山連峰から。そして、地元の日帰りコースということもあって、以降ほぼ毎年訪れている。自転車での丹後半島一周に並ぶものとなっている。20年、雪が多かったり少なかったり色々あったなぁ、と感慨に浸る。
 14:35、さあ滑降だ。期待した、鳩ヶ峰の東斜面は雪が少なくて駄目だ。仕方なく上ってきた北斜面へ。さすがに滑ると早いので、笹の落とし穴は落ちる前に上を通り過ぎて行く。それでもある程度コースを選ばないと岩の段差に引っかかりそうだ。
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 多少てこずりながらも鞍部に降り立つ、14:52。林道を下る。勾配が緩く滑らない雪で、多少板が走るところもあるが、結構歩いて下らねばならない。
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 結局少し下ったところで、鍋塚林道から分岐する林道へ。この林道は鳩ヶ峰から千丈ヶ嶽の山腹を、ほぼ等高線に沿ってまいている林道で、鳩ヶ峰の東斜面から東尾根を滑降する時に横切る道だ。要するに、鳩ヶ峰東尾根へと向かうことにしたわけだ。この雪の少なさで東尾根がどれだけ滑れるかはわからない。それでも、無難だが楽しくない林道歩きはいやだ。
 東尾根までは結構遠かった。帰宅してからGPSレシーバーの軌跡を読むと、700mもあった。それでも、トータルではずっと林道を歩くより距離を短縮できる。
 林道はちょうど面から尾根への境界線のような存在、15:15、標高612m。東尾根の始まりの小ピークへと下るが、雪の上に出た笹のブッシュがやや濃いので、斜滑降・キックターンでクリア。ブッシュを抜けるとどうにか普通にターンできる。
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 小ピークへ登り、いざ本格的に東尾根を下る。すでに新雪ではなくなっているが、気温があがって緩んでやわらかいので比較的軽くターンできる。それでも立木や凹凸がるので縦横無尽にはいけない。何度か転倒する。鳩ヶ峰への登り以降、かなり難儀しているので、かなり脚の筋肉が疲労しているようだ。踏ん張りが利かなくなっている。まあ、それでも林道歩きよりはスキー登山の醍醐味を味わうことができて楽しい。
 二つ目の小ピーク辺りでは鍋塚林道が接近している。登りではここで尾根の雪の状態を確認した。その時の見立てと、実際滑って見た感覚は、まずまず一致していた。尾根と林道の間の沢は雪に埋もれていなかった。
 そこからはもうひと滑りなのだが、板をコントロールしようとして力を入れたら脚がつってそのまま転倒。登りでもふくらはぎがつっていたのだが、今度は太ももの内側だ。気温が高くだいぶ汗をかいたので脱水状態になっているのかもしれない。あるいは、昨日の献血が関係している、なんてことがあるだろうか。
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 転倒地点から、尾根を外し林道側の斜面を滑り降りる。そして、どうにか林道に降り立つ、15:55、標高444m。もう安心だ。そして、1kmほど林道を歩いて除雪の限界点へ、16:14。自分が登りでつけたトレースの上に、つぼ足の足跡が見られた。向きからしてすでに下山している。その主のものかどうかわからないが、私のクルマ以外にもう一台止まっていたが無人だった。
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 道具を撤収してクルマをスタートさせる。インナーとしていたシャツが汗でぬれて冷たいが、我慢してそのまま行く。おそらく早めに下山できるだろう、という見込みでクルマには自転車を積んできている。実際には大幅に時間がかかったが、今日は夜から雨が降り出し明日は降り続く予報。今日乗りたい。というわけで、帰り道の与謝野町岩滝、役場裏の阿蘇海埋立地の駐車場にクルマを停めて自転車を下ろす。自転車で阿蘇海一周だ。もう薄暮の時間だが、8割以上は自転車道なのでクルマの脅威は少ない。除雪されない自転車道の雪も、すでに解けているだろう。天橋立のぬかるみも、そろそろ収まっているはず。
 というわけで、14km小一時間のつもりだったが、太もものつりが何度も再発し、そのたびに止まって休憩。結構時間がかかってしまった。スキーの時と同じ服装で走ったが、夕暮れということとスピードが速いので汗はかかない。体温が上がって、アウターの中で、濡れていたシャツが乾いた。
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 夜、帰宅してから予報どおりに雨が降り出した。せっかくの雪がすっかり溶ける。こたつで寝そべってうとうとしていたら、太ももの内側がまたつった。寝たままでは筋肉を伸ばせないので、あわてて立ち上がったら立ちくらみ。頭がくらくらして治まらないので、また横たわる。中学生以来、30数年ぶり、障害2度目の貧血だ。やはり、昨日400mlの血液を提供した影響だろうか。
 ところで、先日滑った碇高原は、京都府営の牧場の牧草地であるおかげか、岩はなくブッシュは少なく平坦な斜面。それでいてスキーに適した起伏がある。だから雪は少なくても安心して滑れる。日本海に面した北斜面なのですぐ雪は悪くなるが、斜面にクルマを横付けできるので降っている最中が狙い目だ。丹後半島でもいろいろ楽しめるから、20年以上続けていられるのだろう。
 まあとにかく、もっと降ってくれないかなあ。

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コメント

 大江山に行けましたか。ピンポイントをモノにされましたね。
 大寒波の時は、峠の(と言っても標高250mですが)温度計はー9度でした。サラサラ雪で道は真っ白。でも少なかった。内陸部だから仕方ない。
 まだこの冬はスキー板に乗っていません。スキー場に行って足慣らしでもと考えるんだけど、雪が少なすぎて(?)行動が起きない。これは加齢によるものかも!?

投稿: すう | 2016/02/07 09:02

 大江山の山域にある「大江山スキー場」は、この日営業していましたが、夜から翌日の雨によって壊滅的なダメージを受けて、一時営業停止に追い込まれました。ところが、節分寒波で復活して本日も営業しています。ちなみに丹後の平野部では、宮津市街に雪が多く、これは珍しいことでした。よって、大江山の山域には恵みの雪となったようです。
 標高300mと低い大江山スキー場といえば、われわれ丹後の人間にとっては雪不足のスキー場の代名詞ですが、今シーズンすでにトータルで2週間ほど営業しているので、今までで最も雪の少ないシーズンということはないようです。昨シーズンもそうでしたが、街にはなくても山には積もっている、という傾向が強まっているようです。
 そうはいっても、大江山スキー場のゲレンデは、徹底的に整備をして平らにして、少ない雪でも安全に滑走できる状態にしてあります。自然の山を滑るにはもっと雪が積もらないと。

投稿: はいかい | 2016/02/07 21:30

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