« 秋の道南松前半島と江差線巡り1「旅立ちまで」 | トップページ | 秋の道南松前半島と江差線巡り3「自転車ツーリングが始まらない」 »

2015/09/25

秋の道南松前半島と江差線巡り2「人生励ましの坂最高!」

「旅立ちまで」
2「人生励ましの坂最高!」
「自転車ツーリングが始まらない」
「トラブルの波状攻撃にめげず松前半島一周」(木古内-江差)
「行け行けGoGo江差線」(江差-函館)
「走り終えてもまだまだ続くハプニングと出会い」
番外:励ましの坂攻略レポート「人生登り坂最高2015」

 9月18日、21:30、スーパーカブで自宅を出発。一日中雨が降ったりする不安定な空模様で、夜の初め頃には強く降っていたが、どうにか止んでくれた。長袖シャツにゴアテックスのカッパを着用して走る。それでも舞鶴につく頃には、少し肌寒さを感じるくらいに体が冷えていた。西舞鶴のスーパーマーケットで食料を買い込み、東舞鶴駅へ。駅の駐輪場でスーパーカブから自転車に乗り換える。自転車は、一昨日の西舞鶴での仕事の後にここに運んでおいた。大事な物を忘れてきたことに気づく。GPSレシーバがない。なんてこった。でももうどうしようもない。
 フェリーターミナル到着は、23時半を少し過ぎていた。今日はほぼ満員。クルマの乗船中で、100台以上と思われるオートバイの列ではライダーたちが退屈そうにしている。自転車は1台きりだ。
P1020359P1020362

 何度もフェリーを利用してきたが、今回初めての個室。洗面台や湯沸しポットにテレビまであってなんとも贅沢。また、部屋を出るときには、ドアに鍵がかけられるので貴重品を持ち歩かなくて済む。
 フェリーが到着する19日夜の小樽は雨かもしれない。宿まで数km走らねばならない。また、20日の空模様も心配だ。その一方、一番重要な21日と、その次に重要な22日の天気は大丈夫だったので、その点は良かったということになる。その2日間の天気によってはキャンセルする覚悟だった。
 結局フェリーでは、トイレと風呂以外部屋の中で過ごす。テレビは常時見られるのはBSで、離岸直後、有人島や半島に近づいた時、接岸直前には地上波のいくつかのチャンネルが受信できた。BSの「にっぽん縦断こころ旅2015秋の旅直前スペシャル」と、小樽接岸前の地上波「ブラタモリ」、そして気象情報以外は、面白い番組はなかった。
 接岸前の船内放送によれば「小樽の天候は雨」とのことだったが、実際下船してみると雨は止んでいた。21時過ぎ小樽フェリーターミナルスタート。海と運河に挟まれた湾岸道路を北上していく。運河が途切れたら、少し内陸に入り24時間営業のスーパーマーケットへ。食料を買う。惣菜や弁当は半額だ。嬉しくて、つい多めに買ってしまう。そして店の外のベンチに腰掛け、おにぎりを食べる。やっと夕食だ。ただし、まだひと仕事残しているので、満腹まで食べる訳にはいかない。続きは宿で。
P1020364


 手宮バスターミナルの前から、闇の中にそびえる「励ましの坂」に対峙する。とうとうこの時がやってきた。
 ちょうど1年前の2014年9月23日、NHKの「にっぽん紀行」という番組で、「励ましの坂」とその坂を登ったところの旅人宿「とまや」が特集された。距離600~700mで標高差80m以上、最大勾配は22~24パーセントという坂を、自転車で一度も足をつかずに登ることに挑戦するサイクリスト達の姿。達成しても失敗してもみんな最後は笑顔。輝いていた。
 でも、私は弱い人間だから、にっぽん紀行を何度も見て、さらに「googleストリートビュー」で景色を目に焼き付け、「ルートラボ」でプロフィールマップ(横軸が距離、縦軸が標高のグラフ)を作成し、8台所有する自転車の中から最もギア比の低いMTBを選び、地元の距離750m、標高差110m、最大勾配25~26パーセントの坂を仮想「励ましの坂」に見立てて何度もトレーニングをして、今日ここへ来た。にっぽん紀行の番組の中で、40代のサイクリストが「おじさんになると、(体力では若い人に勝てないから)あがくしかない」と秘策を披露し、坂を登りきっていたが、私は、ここに来る前に存分にあがいてきた。もう失敗はありえない。
 自転車のフレーム後部にビデオカメラを装着。ペダリングする足の向こうに進行方向の景色が見えるセッティングだ。暗い夜道で、どれだけの映像が取れるだろうか。
Clip0003mp4_000091024


 いざスタート。まずはそんなに急ではない区間。ここは軽く、でもゆっくりとクリア。住宅街に入ると道が狭く暗くなり、勾配がまして来る。タクシーが降りてきた。こちらもライトをつけているので、早めに気づいてくれてお互い慎重にすれ違う。ギアがローにちゃんと入っているか心配になってきた。事前に、リアタイヤとチューブ、ブレーキシュー、リアの変速ワイヤーと、古くなった消耗品を交換してきた。早めに交換しておけばよかったのに、出発直前になってしまった。変速ワイヤーは長持ちするので、交換の経験が少ない。調整が難しい。
 手宮小学校の横道に。水平な道で変速を確認。大丈夫、ローに入っている。坂道に復帰。
 進行方向右側の住宅が途切れて林になったら、勝負のラスト60mの急坂だ。クルマが通らないのでトレーニングでは禁じ手としていた「蛇行」をする。ゴールの電話ボックスまでもう少し。ゼーゼーと息が弾むが、案外短いぞ。トレーニングをしてきた坂よりも楽だ。
 電話ボックスの角を左折して、ゴール。
P1020369


 小樽の夜景が祝福してくれているが、息が切れてそれどころではない。脚もガクガク。フェリーで怠惰な時間を過ごしていたので体が驚いているようだ。港から坂の下までの5kmがなかったら、大変なことになっていたかもしれない。
 古民家の「とまや」はとてもいい宿だった。オーナー夫婦は気さくで暖かく、さりげなく旅人もてなしてくれている。8月に泊まったサロベツの「あしたの城」に、24年前に初めて泊まった時のような居心地の良さだ。

|

« 秋の道南松前半島と江差線巡り1「旅立ちまで」 | トップページ | 秋の道南松前半島と江差線巡り3「自転車ツーリングが始まらない」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 秋の道南松前半島と江差線巡り2「人生励ましの坂最高!」:

« 秋の道南松前半島と江差線巡り1「旅立ちまで」 | トップページ | 秋の道南松前半島と江差線巡り3「自転車ツーリングが始まらない」 »