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2015/08/23

礼文サロベツ思い出の道北旅6~サロベツ原野を巡り帰路に就く~

 翌日は曇天で、時折小雨がぱらつく今一つの天気。ただ、本降りしないのと霧が出ていない分だけまし。利尻が隠れてしまったのが一番痛い。昨日の夕方の稚咲内海岸への夕日ツアーは、水平線に薄雲がかかって中止。庭先から利尻富士と夕焼けを見ることとなった。
 午後の特急まで時間があるので、朝食の後次々に出発する人をお見送り。自動二輪は荷物の積載など出発準備に時間がかかるので、その間旅談義ができる。
 膝の痛みを少し和らいだようだが、筋肉痛が出てきた。みんなが出発したら、こちらもようやく出発準備。出かけようと思ったら、女性ライダーが忘れ物を取りに戻ってきた。サロベツ原野を散策しているそうだ。去年もらったというこの宿のオリジナルイラストマップを持っているので、見せてもらった。面白そうだ、これいってみよう。というわけで、地図を写真撮影させてもらう。
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 ぼんやり頭の中にあった計画は、稚咲内の海岸に出て、オロロンラインを少し南下し、再び内陸に向かい幌延駅から輪行というものだった。しかし、オロロンラインはすでに過去に走っているし、今日は利尻富士が見えない。さらに、強い南風が吹いて、完全な逆風だ。これは却下したほうがいいだろう。
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 ということで、女性ライダーの後を追うように出発。最初のポイントは、牧場脇の小高い丘。地元の人しか通らない道を行く。展望台などが設置されているわけではない。道路を登りきったところに自転車を停める。迷っていたのか、女性ライダーのほうが後から到着。標高50m足らずだが、さえぎるものがないので広大なサロベツ原野を一望できる。何より、あしたの城が見えるのがいい。開けているのは南から西だが、北西の利尻富士の頂も、晴れていれば、見えるとのこと。
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 さあ次のポイントへ。丘を下って原野の中の道を行く。北に向かうので幸い追い風だ。いくつか角を曲がって東に進路を変え、さあいよいよ第2のポイントへの登り。あしたの城から最初のポイントまでは3km弱だったが、そこから第2のポイントまでは9kmあるのでさすがにオートバイのほうが早い。今度は先程よりも少し低く標高40mあまり。同じサロベツ原野を見下ろすのだが、場所が変われば雰囲気も変わる。なかなかの絶景だ。ああこれで利尻が見えたらなぁ。
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 こんな楽しい散策コースだが、走っているのは女性ライダーと私、そしてJAの営業車と、ダンプカーのみ。日本海を北上してサロベツまで来た旅人は、もう宗谷岬が射程に入るので、先を急いでしまう。おそらく今も、オロロンラインに行けばたくさんの旅人が行き交っているのだろう。でも、サロベツはこうやって散策してみないとそのよさが本当には味わえない、24年前の冬にスノーモビルで縦横無尽に走り回ったように。
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 女性ライダーはアイスクリームを求めて国道に出るという。私は南下して「サロベツ湿原センター」へ。丘を下りきると、風は向い風。途中からは向い風に正対する直線となり、ひざに負担がかかる。もしオホーツク方面に走っていたら、こういう時間を長く過ごさねばならかった。
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 11:45、湿原センター到着。2011年にできたということで、前回サロベツに来た時には当然まだなかった。まずは併設のレストランで腹ごしらえ。カニの爪とホタテが入った1000円のサロベツラーメンを奮発。食後は、センター本館に入る。サロベツ原野の自然、そして開発から国立公園指定といった歴史についての展示がある。また、WiFi接続可能なので椅子に腰かけてメールチェックなどをしてすごす。
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 13時過ぎに湿原センターを出発。駅に向かう。国道沿いのセイコーマートで飲み物を買って、13:50、駅で自転車を輪行袋に収める。
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 14:26、札幌行きの特急サロベツに乗り込む。途中乗車だが、乗車率は50パーセントほどで座ることができた。名寄を過ぎたころ、窓際の席が空いて車窓を楽しめる。結局、膝の痛みで旅の後半は大幅な予定変更を余儀なくされたが、24年ぶりのあしたの城に泊まることがきたし、サロベツ原野を楽しむことができた。実は、24年前に泊まった直後の火事で、建物は消失。建物も場所も変わっていた。特に場所については、庭から利尻富士を望み、原野を見下ろす立地。一方で、建物は前のものと似たおしゃれなデザインだし、移動距離も大きくないので、下手をすれば建物が変わったことに気づかないくらいだ。
 19:08、札幌到着。19:26、各駅停車に乗り込んで小樽へ。往路もそうだったが、ホームが同じなのが輪行にはありがたい。
 20:02、小樽築港下車。急いで自転車を組み立て、船内で食べる明日の食料を買い込み、港入口の牛丼屋で食事をして、21時過ぎにフェリー乗り場へ。チケットを買う。二輪車の乗船開始時刻は…、22:45。しまった、1時間勘違いしていた。あんなに急がなくてもよかった。数日前の猛暑は落ち着いたとはいえ、道北よりははるかに暑い。大汗をかいてしまった。
 待合室のテーブル席でこの旅の紀行文を作成。往復の特急列車でもテーブルが使えたのでもう礼文島を出発するところまで書けている。
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 フェリーの中ではできるだけ動かず膝の回復を待つ。サロベツの走りは30km程だったが、やっぱり少し膝の痛みが復活したようだ。
 翌日夜、舞鶴上陸。何もすることがないフェリー乗船の間に、睡眠不足は解消し、膝もずいぶんよくなった。北海道に上陸し列車で北上している最中には雨が降ったが、礼文島を歩いた日は朝のうちは曇りがちだったものの時間を追うごとに快晴。翌日はサロベツから利尻を望み、その次の日は利尻こそ見えなくなったが雨に降られることはなかった。その後天気は不安定となった。やっぱり今年も天候不順のようだ。ちなみに去年はこの時期に台風がやってきて、本州から北海道へのフェリーも、利尻・礼文などへのフェリーも欠航となり、多くの旅人が計画を狂わされた。まあとにかく、自分の休暇と天候が合うかどうか。3年待ってようやくうまくいったということだ。

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コメント

 お疲れ様でした。やはりなんでも天気次第ですね。
 膝が思ったより短期間で治ってよかったです。軽傷だったんですね。
 そうか。道北と道央では気温がそれほど違うんだ。ボクも行ってみたいなあ。この目で見てみたいものです。日本の北端。

投稿: すう | 2015/08/25 06:17

 天気が悪いとつぶしがききません。「雨でも何もしないよりはまし」という人もいますが、今の私は「雨なら行っても無駄」と思っています。去年、一昨年も、中止にして正解だと思ってます。
 稚内と小樽で最高・最低気温ともに5度ずつ違うという感じです。これは大きな差ですね。ところが、今回小樽に上陸した翌日は最高気温が10度と差が開きました。小樽33度、札幌は34.5度でした。体温並みの丹後よりは少しまし、といった程度でしょうか。
 道東の太平洋側も湿原が多いことからわかるとおり天気が悪くて、平均的に夏場はむしろ道北より寒い印象がありますが、たまにものすごく暑いこともあります。ちなみにこの日帯広では36.5度まで上がっています。丹後と変わりません。稚内では30度を越えることはまずありません。
 いずれにせよ、道北や道東では盛夏でもたいがい最低気温は20度を切るので、快適なテント泊ができます。今回はテントを持って行きませんでしたが。その理由は、道内4泊のうち桃岩荘に2泊の計画。残り2泊のために荷物になるテントを持っていくのは非効率。1000~1500円で泊まれるライダーハウスがあるでテントなしとしました。結局、最後の夜は予定変更であしたの城となりました。豪勢に1泊2食で5200円でした。
 あと、シートポストに取り付ける簡易キャリアを持っているのですが、テントを持たないなら、キャリアも使わずザックを背負うことにしました。輪行時にはキャリア自体が荷物になってしまいますので。ザックは背中からの排熱を妨げますが、道北の気温なら何とか我慢できるだろうと判断しました。

投稿: はいかい | 2015/08/25 19:52

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