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2015/07/20

西播磨旧山崎中西部一周「白口峠越え」

 宍粟市山崎町は、兵庫県の南西部、揖保川の中流域に位置している。北から南に流れる揖保川本流へ井沢川と菅野川が西から合流して形成する盆地に山崎の中心街がある。播磨の中心都市、姫路に近く、高速道路もあって、都会的な雰囲気を持つが、井沢川の流域へと入ればのどかな田園風景が広がっている。6年前に黒尾山の林道を走るため、この井沢川流域を訪れた。山崎中心街からの急激な風景の変化、そしてその川沿いの農村風景が10㎞にわたり続いていることが印象に残る。ただ、黒尾山は奥に位置し標高も高いピストンコースのため、のどかな景色をアプローチのクルマで通り過ぎてしまった。そののどかな川沿いを走るのが今回の目的。シングルトラックを除けば袋小路と思われた井沢川流域だが、西の千種川支流の小茅野川流域へ白口峠で越えられることがわかった。白口峠はダブルトラックで、しかもロードレーサーも通れる舗装路。ピストンでなく周回コースで楽しめる。
 以前は山崎の市街地に道の駅があったが、現在はもうない。よって、市街地にクルマを止めるところはない(ちなみに、かつても道の駅も常時ほぼ満車の状態)。井沢川流域の田園地帯に入る。といっても安心してクルマを止められる場所がそう簡単に見つけられるわけもなく、どんどん進んでいき、上牧谷のガソリンスタンドの隣に広い空地を見つける。奥に墓地があり、墓参りの駐車場としても利用されているようだ。ここなら大丈夫だろう。
 自転車を下ろし前後のホイールを装着するが、泥除けを固定する蝶ナットが見当たらない。クルマの中に落ちていると思われるのだが、荷物がごちゃごちゃと積まれているのでいくら探しても見つからない。あきらめて代わりになるナットを見つけ、それでしのぐ。クルマを止めてから自転車で走り出すまで30分もかかってしまった。
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 井沢川の流れを左、右に見ながら遡る。ほぼ袋小路で、人口が多いわけでも大きな施設があるわけでもないので、予想通りクルマが少なくてのんびり快適に走ることができる。
 上ノ下という集落に到着。上ノ(かみの)という大字の下流にある集落と言うことか。この奥には上ノ上という集落があり、井沢川沿いの再奥のようだ。白口峠へはこの上ノ下から西の山に取り付く。また、以前訪れた黒尾山へは、同じく上ノ下集落から東へ向かう。そちらは、河原山川という支流の谷となっていて、野々隅原という廃村(?)がある。すでに集落の体は成していないのだが、学校の校舎のような大きな建物がありなんとなく人が出入りしている気配がある。牧場があると言うことなので、その関連の施設だろうか。
 話を戻して、今日は西側、白口峠である。枝道の入り口には「山崎アウトドアランド」の大きな看板がある。白口峠にあるオートキャンプなどの施設の案内だ。すぐに集落が終わり、本格的な登りが始まる。一軒だけ、集落から離れて家が建っている。怪しい自転車に気づき、おりに入れられた数匹の犬が大合唱を始める。また、周囲では猫も数引き昼寝をしたりうろついたり。「ワンワンランド」という看板が掲げられていた。家に帰ってからネット検索すると、犬の繁殖および販売をしているとのことだった。
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 その後は、林間に入り「林道細野白口線」となる。そして、厳しい登りが続く。白口峠にある「山崎アウトドアランド」までの距離が表示された道標がところどころにあるが、残りの標高差を考えるとなんともすごい計算結果が出てくる。林道の最高地点までの平均勾配がおよそ10パーセント。平均が、この値である。しかしながら、実際のことろ20パーセントに及ぶような急勾配が現れることはないかわり、少し息を抜ける緩やかな区間もないまま周囲の山が低くなってきた。三等三角点「都多」が設置された標高748mピークの北東尾根を越えるところが林道最高地点。1kmあまり先の白口峠が林道のピークではないのだ。おそらく、林道ができるより前、上ノ上と小茅野を結ぶ山道の峠が白口峠ということなのだろう。
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 最高地点からは西の展望が開け、頂上にうっすら雲をかけた大きな山が見える。おそらく後山だ。足元に見える集落は小茅野か、それともその向こうの鷹巣か。
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 白口峠へと下る。この日の山崎アウトドアランドにはまったく人気がない。利用者がなく、従業員もいないようだ。ただし、閉鎖されているわけではなさそうだ。
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 さあとにかく下りだ。ひたすらひたすら下る。道は沢沿いとなり、その沢もだんだん太くしっかりしたものへと変わる。小茅野川だ。小茅野川の対岸、左手の高台に集落が見えた。上月という集落だ。そこそこの数の家や蔵が建っているが、遠めに見ても崩れかけて廃屋とわかるものもある。
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 さらに下る。鷹巣への分岐をやり過ごし、なお下って、景色が開けてようやくまとまった集落へ出た。谷である。ここからは志文川と名を変えた川沿いを緩やかに下る。道はクルマのすれ違いができる幅に変わり、快走できる。ここもいい雰囲気で気持ちよく走ることができる。井沢川沿いよりもレトロな雰囲気だが、山深い中をずっと走ってきた後に人里に出たので、むしろ人気を暖かく感じる。
 快走の末、蔓根で県道53号線へ突き当たる。左折して切窓峠への短い登り。この峠を越えることで、千種川(小茅野川・志文川)流域から、揖保川流域に戻る。峠を越えたら下り基調。山崎の市街地が近づくとクルマが多いので、菅野川の対岸の土手の上の道を行く。菅野川には鯉が見える。水が濁っていなければ、鮮やかなのに。
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 静かな道が終わり県道を走らざるを得ない。日が傾いてきたので、ライトを点灯。すぐ市街地に入り、路地を通って井沢川沿いへ。のどかな道も夕方でクルマが多く、そして飛ばしているので、農道を選ぶ。
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16:13~19:35、42.0㎞、6月下旬、Vigoreオリジナルランドナー
標高データ:山崎町上牧谷[150]-上ノ下[20]-林道最高地点[710]-白口峠[650]-谷[325]-蔓根[230]-切窓峠[270]-山崎中心街[125]-上牧谷

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