環水平アークと幻日
5月22日には晴れた空に水平の虹のような「環水平アーク」が見られたと、ニュースで報じられた。静岡県下で撮影された映像が放映されたが、ほかにも広い範囲で見られたようだ。例えば近畿地方でも、大阪府や京都府でも。
なんだかどこかで見たような気がしながら、思い出せない。そんなもやもやが解決したのは、二つ前の記事、白山の報告を執筆している時のことだった。2年前、2013年5月26日に白山を訪れた時の写真にそれはあった。甚之助小屋を越えた標高2040m辺りで見かけた。時刻は午前10時半過ぎだ。
これは、空中に漂う氷の結晶がプリズムとなって発生するもので、広い意味では虹と同じような現象(「気象光学現象」というらしい)とのこと。ただし、雲それも上層雲の中の氷によってできるもので、虹のように降雨とは関係ない。
さらに、最近また別の気象光学現象にであった。環水平アークが太陽が高い位置にあるときに見られることに対し、夕暮れなどの低い位置に太陽があるときに見られる「幻日(げんじつ)」だ。京丹後市弥栄町で6月7日の19時前のこと。太陽の左側の脇に縦長に光っている。薄っすらと虹色に見えた。両脇に見えるものだそうだが、右側は山で見えなかった。
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コメント
通称”水平虹”ともいいますね。
もう少し太陽の位置が低いときは
環天頂アーク”逆さ虹”が見られることも。
幻日に比べるとかなり発生頻度は少なく思いますね。
私なんか見れると嬉しく思うのですが、長期気候的には荒れることが多い年というイメージを持っています。
投稿: 大江山の仙人 | 2015/06/26 14:07
環天頂アークは、位置が高いので見逃していることがあるのではないかと思います。リカンベントに乗っていたら見付けやすいかも知れません。
投稿: はいかい | 2015/07/07 22:04