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2015/04/20

2年ぶりに上山高原からザラメ雪の扇ノ山へ

 彼岸を過ぎて氷ノ山国際スキー場は営業終了。これで、東尾根登山口近くまで道路の除雪が行われるはずだ。氷ノ山で最も遅い時期まで滑れる東尾根に行こう。ああ、でも4月に入ったら雨ばかり。最初の土日はダメ。翌週土曜の天気はいまいち、晴れ予報の12日の日曜に期待。ところが、農繁期を控えて用水路の泥上げの召集がかかる。まあ、ハチ北高原スキー場も今日まで営業しているくらい今年は雪が多いから、もう一週間くらいなら雪も持ちこたえてくれるだろう、と一旦計画見送り。
 ところが、金曜の夜にインターネットに上がっていた情報を見て愕然。4月16日の扇ノ山から見た氷ノ山山頂部の写真。すっかり雪解けが進んでいる。たくさん雨が降ったからなぁ。さらに、木曜夜から金曜朝の雨がダメを押しているはず。この時期のひと雨は景色を変えてしまう。滑れるのは頂上台地のみだろうなぁ。全行程の3分の1未満か。というわけで、前夜に予定変更。今シーズンの東尾根滑降は断念。
 とはいえ、せっかくの晴れの休日を逃す手はない。今年は早くも4月上旬に上山高原までの除雪が完了している。目的地を扇ノ山に変更だ。
 4月18日、9時前に家を出る。豊岡で行動食を買おうと思って大型のスーパーマーケットに寄ったが、広大な駐車場が完全に満車。一台も入る隙がない上に、買い物を終えて出ていくクルマもない。市の中心部に向かう道は閉鎖。「市民パレード」だそうだ。駐車場入り口には、「市民パレードの駐車場ではありません」と記された立て看板と、買い物客かどうかをチェックするガードマンが立っているが、いったん買い物をしてからそのままパレードに向かっているのだろう。仕方ないので、その先の小さなスーパーマーケットに移動。品揃えは落ちるが、行動食くらいは大丈夫だ。どの店にもガードマンか店員が立って入ってくるクルマをチェックしている。小さな店だと買い物をしてそのままイベントへ出かけることはできないようだ。
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 11時過ぎに上山高原に到着。貴重な晴天の休日。芝生の広場には10台以上のクルマが止まっている。ここまでのアプローチ道路が土砂崩れのため、一昨年の秋から去年の秋まで一年間通行止めだった。よって、昨シーズンは上山高原から扇ノ山へのスキー登山はできず、河合谷牧場や畑ヶ平からアプローチせざるを得なかった。
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 11:45、除雪の限界点からスキーを着けてスタート。まずは車道歩きだ。ステップソールの板なので、シールは不要。すでに下山してきた人もいる。雪面にはたくさんのトレース。ツボ足、スノーシュー、そしてスキー。スキーのトレースは少ないように見えるが、同じラインを何人歩いているのかわからない。
 いろいろな状況を想定してクルマに自転車を積んできているが、この雪の量なら自転車の出番はない。復路は快適な林道スキーとなりそうだ。
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 ショウブ池のところでいつものように雪が切れている。ここからは、大ヅッコから山頂へと続く稜線を望むことができる。両線の東斜面はすべり頃のようだ。
 登山口の手前でもう一か所雪が切れているのも、一昨年までと同様だ。12:55、登山口に到着。車道歩きは終了。ここからはブナ林を行く。葉を落としたブナ林は、とにかく明るい。空は青く、雪面は白く、すべてが輝いているようだ。連日の雨模様とは大違いだ。
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 次々にハイカーが下山してくる。それに対しスキーヤーは下山してこない。きっと山頂部の斜面を楽しんでいるのだろう。それに下山もスピーディだから急ぐ必要もないわけだ。
 小ヅッコ付近のブナ林に腰を下ろして行動食をとって、再スタート。大ヅッコへの登り勾配が大きくなってきたあたりでスキーヤーとすれ違い始めた。2人組もいれば、10人近いグループもいる。
 大ヅッコを超えると、いったん標高差50mほど下って、山頂への標高差100mの登りにつながる鞍部がある。ステップソールの活躍する場面だ。
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 15:16、山頂に到着。東斜面登り返しているスキーヤーが一人いるほか、山頂小屋のまわりにスキー板が3セットほど並べられて小屋の中から物音がする。
 私も、ザックを下ろしてすぐさま東斜面にドロップ。ブナの疎林の程よい勾配。気持ちのいいザラメの滑降。標高差およそ100m。来見野川源頭の沢の手前まで滑る。どこまでも滑って生きたい、すばらしい斜面だ。雪に埋もれた沢を越え、対岸の尾根に渡れば畑ヶ平へ下山できるのだが、滑って楽しいのは実はここまで、あとはヤブヤブ。山頂に登り消して、大ヅッコ・小ヅッコを越えながらいい斜面を選んで滑るのがよっぽど楽しい。
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 山頂に登り返すのにも、ステップソールがお手軽。右のスキーに違和感を感じる。ビンディングががたついている。板に固定するボルトが緩んでいるようだ。山頂に上ってザックからドライバーを取り出す。カバーを外してボルトを締めなおす。鬼目ナットを使ってお手製インサートホールにしてあるので、緩めば何度でも締め直すことができる。
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 氷ノ山は見るも無残に雪が溶けている。小屋の中にいるスキーヤーたちはどうやら、泊まりのようだ。明日は朝から雨なんだけどなあ。あと、ブーツのまま階段を登っていく音が気になる。土足禁止ではなくなったのかな。
 16:15、今度はザックを背負って東斜面にドロップ。先程の半分くらい滑ったら、左にトラバースしていく。このまま大ヅッコへの手前の鞍部へと向かう。大ヅッコへ登り返したら、またまた東斜面に滑り込む。こちらはオープンバーンなので、豪快に展望が開ける。横綱扇ノ山の露払いと太刀持ちのような仏ノ尾と青ヶ丸。その間には鉢伏山が覗く。
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 またトラバースして、北斜面に回りこむ。雪の少なかった去年も5月中旬までスキーができた大ヅッコ北斜面だが、今年はゴールデンウィークが限界かもしれない。今後の天気しだいだが。ブナ林の緩斜面を気持ちよく飛ばす。
 その先は木の密度が濃くなりあまり楽しくないので、尾根の西側に広がる広大な大根畑に飛び出す。上山高原への道が閉ざされ除雪もされなかった昨シーズン、河合谷牧場からのアプローチで段々畑を滑るほうが快適であることを改めて認識した。
 登りのときブナ林の中から見たときには雪が切れていないか不安だったが、まったく問題はなかった。段々畑をつなぐ農道を滑り降りていく。17:12、登山口よりもやや西よりで車道へ出た。水とのふれあい広場で喉を潤して、車道を歩いて県境をまたぐ。鳥取県から兵庫県へ復帰だ。
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 県境尾根の鳥取側の河合谷登山口から兵庫側の小ヅッコまでは、距離は1km足らずしかないが、緩い登り基調。これがネックでこれまで大根畑へ滑り込まなかったのだが、ステップソール板であればそんなに苦にならない。そういう風に気持ちを切り替えるきっかけが、昨シーズンの土砂崩れの通行止めというわけだ。
 17:30、登り返しを終えて小ヅッコ登山口を通過。雪の切れ目を越えて、さあ快適な林道スキーの始まり。緩すぎず、きつすぎず適度な勾配。また、法面から谷へと斜めに雪が覆い被さっているのでずっと斜滑降の状態。この方がスピード調整はしやすい。狭い尾根を滑降する時には、稜線を外したほうが楽なのと同様である。
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 ショウブ池の雪の切れ目で、ハイカーと遭遇。小型ビデオカメラをつけた三脚を立ててなにやら撮影中。ヘルメットなどに付けて撮影するアクションカメラのようだ。一度クルマに荷物を置いてからまたここまで来たらしい。
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 18:03、上山高原到着。残っているクルマは2台。1台はショウブ池のハイカーのもの。今日も最後の下山ということだ。山頂小屋泊まりの面々は、別の登山口からの入山か。
 単純にピストンすれば13kmほどのはずだが、山頂東斜面を滑ったり、大根畑から水とのふれあい広場を経由したので、約16kmの行程となった。登り返しが着いてきても、楽しく滑れる場面があったほうがいい。ステップソールの機動力があれば、なおのことだ。そして、やっぱり扇ノ山は上山高原からが一番いい。今日はたっぷり堪能した。
 帰宅してから昨年の写真と比べてみた。昨年は、4月19日と27日に扇ノ山を訪れたが、この日の残雪の状況は昨年の4月27日と同等。今年のほうが冬に雪が多かったが、雪解けが去年を追い越しているようだ。そして、翌19日から20日にはかなりまとまった雨。気温も高くさらに雪解けは進んだはず。
 また、豊岡の市民パレードは、周辺の五町を合併した今の豊岡市となって10年を祝うもの。ディズニーランドのキャラクターもやってきたそうだ。

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