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2015/02/23

大江山連峰千丈ヶ嶽北斜面および鳩ヶ峰東斜面滑降

 先週の鍋塚で今シーズンの大江山連峰のスキー登山を終えたつもりでいたのだが、19日の木曜にまた寒波が来て新しい雪が供給された。そして、土曜日は晴れ予報。ここまで条件を整えられると、行かざるを得ない。
 すでに鳩ヶ峰と鍋塚は滑ったから、今度は千丈ヶ嶽か赤石ヶ岳か、あるいは意表をついて未踏の大笠山(普甲峠の西、航空管制塔のあるピーク)か。
 ただし、木曜の寒波は単発。金曜は気温低めの曇天だったものの、土曜は気温が上昇するという。雪の賞味期限は短いぞ。
 というわけで、大江山連峰で「最も雪質のいい斜面」を狙おう。千丈ヶ嶽の北斜面だ。「最高峰」「北向き」「林間」と条件が揃っている。
 2月21日11時頃、千丈ヶ原の除雪の限界点にクルマを止める。アプローチ道路には一昨日積もった雪に轍が付いていた。今週は除雪されなかったようだ。
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 真っ青な空から日差しがさんさんと降り注ぎ、鳩ヶ峰が白く輝いている。そんないい日だけに、大江山は盛況。すでに、6台のクルマが止まっている。行き止まりの少し広く除雪されたところはクルマの方向転換のために空けられ、手前に行儀よく縦列駐車されている。
 11:16、千丈ヶ原スタート、標高430m。今日はスノーシューばかりでなく、スキーのトレースもある。ついでにツボ足も。10分ほど歩いたらロッジが立ち並び、鍋塚林道の分岐がある。今日は鍋塚林道には入らず、まっすぐ進んで鬼嶽稲荷神社を目指す。多くのトレースは鍋塚林道に右折していたが、鬼嶽稲荷方面にも数人分のスキートレースがある。
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 鍋塚林道の終点までよりも少し長い3km余りの車道歩きを経て、12:42、雪に閉ざされた鬼嶽稲荷神社に到着、標高666m。
 積雪期に来たのは、1996年、2011年に続いて3回目だが、一番雪が多いようだ。急な山肌に張り付きスイッチバックしている千丈ヶ嶽への登山道は、ほぼ雪に埋もれ滑落防止の木製の手すりがわずかに顔を出している。雪がなければ階段が組まれた急登だ。2011年に来た時には、多少平らになっていた登山道の上の雪面を歩いたが、今回は雪が多くて山肌に同化している。
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 先行のスキートレースは、1人分太い板のみが登山道に取り付いている。あとはここで引き返したようだ。
 登山道にはこだわらずに周辺の地形を見渡して、登りやすい地形を探す。山を砦に例えれば、付け入るべき弱点を見つけ出すわけだ。
 どうやら登山道の手前の谷筋が登りやすそうだ。
 ただ、出だしが難所。社の側の垂直に近い2mほどの壁を登らないといけない。高温で緩んだザラメに「崩れるなよ」と祈りながらスキーのエッジを突き立てる。その後は谷をジグザグに登る。比較的斜度は緩いがロールケーキが転げ落ちた跡が随所に見られる。社の裏手の縁側の手すりが雪崩で一部壊れているようだ。枝に積もった雪からの雫を受けながら、杉と落葉樹の混じった疎林を登る。
 先週もその前もシールを使わなかったので今日は持って来なかった。この急斜面を見て不安を感じたが、実際斜面に取り付いてみるとステップソールがよく効く。
 標高差70mほど谷を登ったら左手にトラバースして尾根に上がる。そこが登山道だ。太板の先行トレースに合流する。尾根道は徐々に斜度が緩んで歩きやすくなる。先程の谷の源頭まで来れば、とてもなだらか。落葉樹の明るい林を散歩気分で歩く。ただし、急登でかなり時間を費し、空は薄曇りとなってしまった。
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 先行トレースは、稲荷神社の急登と同様、雪面がくぼんでいるために一目でそれとわかる登山道を忠実にたどっている。こちらは登山道にはとらわれず、木々の開けたところを選んだり蛇行をショートカットしたりしていく。標高815mの小ピークを越えるといよいよ山頂だ。
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 14:24、大江山連峰の主峰、千丈ヶ嶽に到着、標高833m。山頂周辺の木々は刈りはらわれて、広々とした雪原となっている。突出したピークでなく、なだらかな地形なので周辺のブッシュが多少視界を妨げている。北の鳩ヶ峰、鍋塚が木々の合間にちらほら見える。南は少し展望が開け双峰という大きな鞍部を隔てた赤石ヶ岳やその奥にそびえる三岳山の姿、そして福知山盆地の市街地が見える。西に目を転じれば、但馬の山々の中に名色、万場、奥神鍋など神鍋のスキー場ゲレンデが白く浮き出ている。また、非常にうっすらとであるが氷ノ山も見えている。山頂部がひときわ白いのは粟鹿山。他にもいろいろ見えるようだが、天気が下り坂で霞んできているのと、南風が強く吹き荒れていて落ち着かない。その風に押されるように北斜面へと滑り出す。
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 出だしは勾配が緩いので歩くような滑りだが、林間に入り徐々に勾配が出て滑走となる。トレースは、ずっとたどってきた太板のもの以外のものもある。逆方向から登ってきたスキーとのトレースが千丈ヶ嶽で折り返しているようだ。
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 大江山連峰で最も高い北向きの林間斜面は、予想通り雪質がいい。「こしまり雪」または「しまり雪」の状態で保存されている。雪の量も豊富で、その下は丸太で階段が組まれているはずだが、そんなことは全く気にしなくて良い。落葉したブナ林は滑るには密度が高めだが、登山道の幅が広めなのと雪質がいいため、十分楽しめる。
 あっという間に標高差130mを滑り降り、鳩ヶ峰との鞍部に降り立つ。標高690m。林は杉に変わる。風の通り道のせいか、雪が薄く地面が薄く露出しているところがある。
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 上り下りの先行スキートレースを踏みながら、鳩ヶ峰に登り返す。
 15:08、鳩ヶ峰、標高746m。千丈ヶ嶽より低いものの北側の展望は非常に良い。依遅ヶ尾山、金剛童子山、高山、鼓ヶ岳など丹後半島の山々、伊根湾などが見える。先週滑った、鍋塚南東尾根の南側伐採大斜面もばっちり見える。鬼嶽稲荷神社までの登りでもちらちら見えていた時には真っ白だったが、今は少し茶色の斑点が見える。今日の高温と日差しで雪解けが進んでいるようだ。
 山頂は、スキーばかりでなく、スノーシューのトレースも見られる。下りも歩かねばならないスノーシューは、ここまでで折り返しているようだ。
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 雪の上に出たベンチに座り強い南風に耐えながらパンを食べる。
 15:24、そしていよいよ今シーズンの大江山連峰シリーズの総仕上げとなる滑降へ。3週間前にも滑った、東斜面へドロップ。雪は前回よりも豊富。本日の気温でしまり雪から緩んだザラメという感じ。柔らかいので十分楽しくターンが切れる。
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 山頂にたくさんついていたスキーのトレースはそのまま南北に縦走するものばかり。東斜面は、ノートラックのプライベートゲレンデ。と思ったら、一本のスキートレースと交差。どうやら鳩ヶ峰を巻いてトラバースするもので、滑降しているのではないようだ。千丈ヶ嶽往復の復路のものだろうか。
 杉の林間に入り林道を越え東尾根に入る。尾根は、稜線を外し尾根の北斜面を斜滑降で行く。鍋塚林道を見下ろせば、スノーシューのトレースが賑やか。
 標高が下がるのと引き換えに、林間、そして北斜面になるため、雪質はいい状態に保たれたまま。尾根の末端手前の鍋塚林道に降りる林間の斜面も質、量ともに十分な雪。岩や段差に苦しむときもあるのだが、今日は快適に林道に降り立った、15:48。繰り返すが、同じコースを滑降した3週間前よりも雪が増していた。
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 1㎞弱の林道歩きで、16:02千丈ヶ原に到着。今日もクルマは最後の1台。路面の雪はずいぶん解けていた。
 また、林道脇の山肌には先週自分が付けたシュプールが残っていた。一昨日の新雪が今日の高温で溶け、根雪が顔を出したという感じ。なお、それは南斜面のこと。北斜面は豊富に雪が残り、南斜面はどんどん雪解けが進んでいる。
 うっすら地肌の見えだした大江山スキー場のゲレンデを見ながらの岐路。ちなみに翌日からリフトは運休。
 この2月は、寒波の波状攻撃、それも休日の前、というわけで質・量ともに好条件でスキー登山ができた。しかし、この日(21日)の大江山連峰の北麓、宮津市の最高気温は14.8度。さらに翌日は、最高気温15.9度で、雪溶かしの雨。その後も、最高気温が10度を超える予報が続いている。また週末には寒波が訪れるようだが、さすがに低山のスキーはもう厳しいだろう。大雪の冬ではなかったが、山の雪は十分、満足のいくシーズンだった。この後は、少し足を延ばして、春のザラメ狙いといこう。

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2015/02/18

大江山連峰鍋塚東尾根および711P南東尾根滑降

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 2月に入って何度か寒波がやってきた。隣国兵庫県の但馬地方では、9日と13日に大雪警報が発令された。残念ながら京都府では警報が発令されるほどの降雪はなく、特に京丹後市の竹野川流域の平野部では9日に20cmほど積もっただけだった。しかし、丹後半島より少し南の地区では、13日にも積雪があったようだ。ということは、大江山連峰の雪は、2週間前に訪れた時よりも増えているに違いない。京都府の道路情報提供システムのサイトの道路脇の積雪データでも裏付けられているし、正月に積もった雪の貯金を使い果たして1月中旬からずっと休業していた大江山スキー場も復活した。いいぞいいぞ、再び雪の大江山連峰を楽しめる。
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 2月15日11:40、千丈ヶ原から入山、標高430m。雪は少し重くなっている(しまり雪)ので、新雪専用の太板でなく、機動力のある手彫りステップソール使用のノーマル板。シールなしで非除雪の車道を歩く。千丈ヶ原の除雪の限界点には、私のものを含めて3台のクルマが止められている。さらに私が出発準備中に1台のクルマが登ってきてUターン。しばらくしたら単独の男性が現れた「こんにちは」といって早足で登っていった。少し下にクルマを止めたようだ。よって、トレースはばっちり。私以外は皆スノーシューのようだ。
 少し歩くと数件の別荘があるエリア。そのうちの1軒で除雪する人の姿が見える。毎年ここを通っているので、何度も出会い挨拶を交わしている。ただし、年に1回会うか会わないかの関係なので顔までは覚えていない。こちらからは「この別荘で雪かきをしている人」として覚えているが、向こうはこちらを覚えていないのかもしれない。それに今年は雪が十分にあるので雪かきの別荘を遠巻きに見て手前で車道をショートカットしてしまった。しまり雪で、ステップソールのグリップが良い。
 しばらく車道を歩いてからヘアピンカーブをショートカットすると、車道下方からスノーシューの女性がやってきた。ショートカットで追い越したのか、それとも追いつかれたのか。すると、「鳩ヶ峰に登りたいんですけど、あとどのくらいですか。3,40分くらいかかりますか」と聞いてきた。容赦なく、「まだまだ。もっとかかります」と答える。すると「あ、もう止めよう」と、のたまい、さらに後方にいる男性に作戦変更の相談を持ちかけている。まだ車道区間の半分、鳩ヶ峰までの3分の1しか来ていないのに、心が折れるとは。過去にも、「こんなに雪があるとは思わなかった」とか、「ずっと上まで除雪してあると思った」などと言う人に出会うことも珍しくない。認識不足、事前調査不足としか言いようがない。まあ、他人事だからどうでもいいけど。それと、彼らの足取りからして、こちらがショートカットで追い越した線が濃厚だ。除雪の限界点にとめられていたクルマの持ち主はこの二人組みのものと、別荘の雪かきの人のものだろう。
 雪の上にはまだスノーシューのトレースがある。私が準備中に入山した単独の男性のものか。でも一人分ではないようだ。昨日のものもあるのかもしれない。
 2週間前に滑降した鳩ヶ峰の東尾根を間近に眺める。さらに雪が増えて滑りやすそうだ。しかも、稜線の北向き斜面のトラバースだから雪質もいい感じ。でも、同じコースでは芸がないから、今日はお預け。もう一度大きく林道をショートカット。スノーシューのトレースはショートカットしているものと、そのまま車道を行くものとに分かれる。ショートカットを終えて車道に戻ると、先行トレースが心細いものになった。どうやら途中で心が折れて引き返したようだ。それは昨日のことか、それとも今日の午前中のことかはわからない。
 あとヘアピンカーブ2つ。1つ目は、小さくショートカット。もうひとつは、上部で斜度が急になるので車道を引くほうがいいのだが、スノーシューのトレースは果敢にショートカットを挑んでいる。車道はまっさら未踏の雪面となった。
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 ところで、数日前の気象情報では晴れ間の除くまずまずのものだったが、前日には曇りの見込みに変わり、当日蓋を開ければ時雨れそうなくらい空模様。入山時には霞みながらも見えていた鳩ヶ峰や千丈ヶ嶽も次第にガスに覆われ、いつしか自分自身も霧の中。小雪が降り出し雨に変わる始末。雨はすぐに止んでくれたが、ようやく車道の終点、縦走路の避難小屋も間近に行くまで気がつかないほどの視界不良。ホワイトアウト寸前だ。縦走路到達は13:05、標高630m。
 それでも鍋塚に向けて縦走路を歩いていると登ってきたのとは反対側の野田川流域の加悦谷が薄っすら見えてきた。西からガスが晴れているようだ。先日の積雪で田んぼが白い。
 しばらくは未踏の雪の上を歩くが、突然鍋塚に向かうスノーシューのトレースが現れた。どこから来たのかわからない謎のトレース!よく見れば往復していた。
 標高711mピーク辺りからトレースが賑やかになる。711Pの南東尾根にもルートがあるので、そちらから入山している人もいるようだ。しかし、皆スノーシューで、スキーは私一人。
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 周囲の霧は次第に晴れ、前方の鍋塚もはっきり見えてきた。振り返れば、鳩ヶ峰と千丈ヶ嶽も姿を現している。
 鍋塚の頂上直下南斜面にはいくつかのクラックが発生し、笹が顔を出している。これはある程度の積雪量がないと発生しないので、今年はそこそこ雪が多いと言うことだ。
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 さあ、14:00鍋塚登頂、標高763m。ここまでシールは使わなかった。だから板を外す必要はないのだが、せっかくなので雪に板をつきたてて記念撮影。
 いざ、鍋塚東尾根に向けて滑降開始。初めは緩斜面のオープンバーン。ややクラスト気味だが、ターンはできる。やがて疎林となり、さらに林は濃く斜度はゆるくなり、歩く。しばらくいくとそこそこ急な斜度となり、そのまま尾根を進むと林が濃すぎて滑れないので、北東に分かれる枝尾根を行く。こちらは、疎林で、しかも北向き斜面で雪もいいので楽しい。調子に乗って滑っていたら、大きな溝に突っ込んでクラッシュ。
 あまり降りすぎないうちにトラバースして、東尾根に戻る。
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 14:32、林を抜けるといきなり大きく景色が開ける。伐採された広大な大斜面だ。標高620m。対峙する711Pの南東尾根との間の谷底まで標高差250m、幅は400~500mくらいあろうかと言う巨大なオープンゲレンデ。斜度は20~30度といったところ。白くて広いその雪面を麓見上げたスキーヤーの多くは「滑ってみたい」と思うのではなかろうか。
 残念ながら日当たり良好な南斜面にあるため、雪の多い冬でないと滑ることはできない。過去には、2012年に1度だけだ。クルマでのアプローチの時に見たのだが、その面に正対できず、しかも離れた場所からなので、十分な積雪があるのかどうかはっきりとわからなかった。2週間前に登った鳩ヶ峰からならば、遠いもののほぼ正面から雪面を確認できるのに。
 一か八か、雪が少なければ鍋塚に戻るつもりで来てみたが、いざその大斜面の上に立てばもう滑る気になっている。
 ただし不安もある。雪は十分と言うわけではない。特に下のほうは地面の凹凸が雪面にそのまま現れ、所々岩や切り株が顔を出していて滑れそうにない。ただ、雪が多ければ雪崩の危険が出てくるので、どちらがいいともいえない。
 意を決して、さあ行きますよ。まずは中央の尾根へ、雪の具合を確かめながら斜滑降で。この大斜面には3つの尾根があり、その間の谷は沢で下のほうでは水が出て、ザーッと音を立てている。斜度があるので滝といってもいい。渡渉は危険なので、降りる尾根を決めて雪で埋まっている上部で沢を越えておくのだ。ちなみに前回も中央の尾根を選んだ。
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 薄い雪の下には、切り株、刈られた枝、直径50cmかそれ以上の大きな石、段差、など障害物がいっぱい。1ターンごとに止まって、次のターンができる場所を見極める。
 前回、つまり初挑戦の2012年は記録的な大雪だったが、滑った時期は雪解けの進んだ3月4日。2月はずっと天気が悪かった。大江山連峰で3月にスキーができることは画期的なことだが、やはり雪が薄くて苦しんだ記憶がある。その前回よりは今日のほうがましと言える。
 下るにつれて雪が薄くなり、半分ほど下った時には、障害物が多くてターンができず、尾根を外してギルランデ風に下る。東隣の尾根の下の方を3頭の鹿がトラーバースしている。
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 残り4分の1ほどまで下ったところで、獣害避けのネットに到着。すべりも限界なので、ここで板を外す。たわんでいる部分をまたいでネットを越え、急斜面をつぼ足で慎重に下る。下が柔らかい土ならば、ブーツの底のエッジが食い込んでグリップする。下が石だと当たる面によって滑る。一番まずいのは、刈られた枝がフォールラインに沿って置かれている場合。一歩一歩雪の下の状態を探り、体重をかけてよいかどうか判断し、駄目ならほかの足場を探しながら下る。時間がかかる。根気の要る作業だ。標高差70mを下るのに25分を要した。スキーの着脱などを除いた、歩行のみの時間である。
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 谷底は砂防ダムとなっているが、ダムに水はなく真っ白真っ平らの雪原。その雪原の手前にあるコンクリート製の水路に降り立つ。しばらく水路に水はなく、薄く雪が積もっている。しばらく行くと、降りてきた尾根の脇の沢の水が流れ込んでいるが、水深は2,3cmほどなので、水路を歩く。水路の底の平らなコンクリートは歩きやすい。
 しばらく行くと木の枝のダムができている。調子に乗って歩いていったら、水深が深くなってブーツの中を濡らしてしまった。そこで、水路から這い上がり、14:29谷底の砂防ダムの雪原に降りる。標高370m。
 前回は、地図に描かれている破線を信じ、水路に沿ったシングルトラックをたどって麓に下りた。これが、もはや廃道といっていい道なき道。雪は溶けて木の根や石がで足場が悪く、藪が覆い被さっていた。下っていくとかつての河守鉱山が営業していた頃の鉱夫の社宅だった廃屋があり、アドベンチャーコースとしてそれなりに楽しんだものの、厳しくて二度と歩きたくない道だった。その後の調査で、砂防ダムの雪原を対岸に渡った方が楽だということがわかった。
 つぼ足で足場の悪い斜面を少し下り、谷底でスキーを装着。新しい水路を作ろうとしているようで、コンクリートのU字溝が並べられている。その隙間を抜けて雪原の真ん中へ。降りてきた大斜面の全貌が見えてくる。あんなところ、よく下ったなぁ。
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 また、水路から谷底へ下った箇所も、どうやら正解。周囲はほとんど岩場だった。
 対岸にはダブルトラックがつけられている。砂防工事の作業道なのだろうか。舗装してあるかどうかは、雪のないときに来たことがないので不明。ダブルトラックまで高さ10mほど登らないといけないが、土手には雪がついているので斜登行および階段登行で上がっていける。難所は、その中腹にある水路。先程と同じようなコンクリート製のものがこちらにもある。法面のコンクリート壁の高さは1m弱で腰くらい。そしてこちらは北斜面のせいか7~80cmほど、つまり顔の高さくらいまで雪が積もっている。水路の底に下りたはいいが、どうやって這い上がろうか。とりあえずコンクリート壁の上の雪かきだな。スキー板をナイフにして雪を立方体にカット。それを水路に落とす。ものの2,3分でスペースを作り出すことができた。少し横の切り株に手をかけてコンクリート壁の上に立ち、雪をかいて作ったスペースに身を置く。次に、水路からスキー板とストックを引き上げて雪面に置き、雪面の上で板を装着。ただし、思わぬアクシデントもあった。水路に落とした雪でダムができて、またブーツの中に水が入ってしまった。あわてて雪の堰堤を足で崩してみるがなかなか水量が減らずブーツの中で水がジャブジャブと流れるほどになってしまった。
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 砂防ダムの対岸は、711Pの南東尾根。ダブルトラックはその尾根の末端を回りこんで、千丈ヶ原へのアプローチの除雪済み車道へと接続している。ここから駐車ポイントまでは2km以上のゆるい登りで、非除雪のダブルトラックと、除雪済み車道が半々くらい。40分以上かかるだろう。ひたすら歩いてゴールと言うのは、ちっとも面白くない。もう少し楽しむことにしよう。
 15:57尾根の末端と反対方向、ダブルトラックを歩いて谷をさかのぼる。10分ほど歩くと711P尾根に取り付くダブルトラックを発見。尾根を回り込むのでなく、尾根を越えるのだ。
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 少し登ったところで左、つまり尾根の末端方向からシングルトラックが合流。それまではなかったスノーシューのトレースが着いていた。稜線から降りてきて、尾根の末端方向へ向かったようだ。トレースは複数の物と思われるが、一人が往復したあとかもしれない。一人分は、果敢にショートカットを挑んでいて、登りの車道をショートカットするトレースとダブる。そして出発準備中に早足で入山した単独の男性の面影が浮かぶ。が、本当のところは何もわからない。
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 登り始めて50分ほどで稜線へ。標高540m。左に千丈ヶ嶽と鳩ヶ峰、右に鍋塚。展望が開けた気持ちの良いスカイライン。711Pに向け10分ほど歩いて滑降ポイントに到着。標高560m。
 谷底のダブルトラックをもう少し遡っていれば滑降ポイント近くに上るシングルトラックがあったようだが、結果的には尾根歩きのほうが気持ちよくて正解。
 登ってきた砂防ダムの谷側の斜面は林が濃くて滑走には向かないが、その裏面の千丈ヶ原側は植林の疎林。斜度はどちらも同じくらいで、鍋塚東尾根の伐採大斜面よりは少しゆるく20~25度ほど。
 2度ほど滑ったことがあるが、千丈ヶ原の駐車ポイントに降り立つことができる。
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 ただ、植林の斜面はどうしても南を向いているので雪が薄い。そして、段々が切ってあるし、切り株や刈られた枝が置かれている。入山する時にどうにか滑れそうだと見立ていたのだが、やはり落とし穴のようにすとんと落ちたり、障害物にエッジが引っかかったりして慎重に滑らざるを得ない。
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 そしてゴール手前で板を外して獣害避けのネットをまたぐ。最後に、板を付けて入山時の車道、除雪の限界点に滑り降りる、17:45。鍋塚を最高点とする10kmあまりの周回完了。クルマは200m先に見えている。最後の1台だ。
 楽しむにはもう少し雪が多いほうが良いが、元々雪が多い冬に限定のコースだ。今日の雪質は「しまり雪」で上々。滑りやすく、雪崩の危険の低い安定した雪だ。
 2月に入って、大江山連峰鳩ヶ峰、氷ノ山わさび谷、神鍋高原アルペンローズ跡、そして本日の大江山連峰鍋塚と充実したスキー登山が続いている。休日の前にまとまった降雪があり、当日は天気安定、「こしまり雪」または「しまり雪」と雪質も安定、という絶好の条件が続いた。楽しい山行きができているいいシーズンになった。

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2015/02/17

神鍋高原アルペンローズ稲葉から万劫へ

 スキーバブルの'90年代に神鍋高原の穴場の存在だったアルペンローズスキー場。2000年3月をもって営業を終えた。いわば、20世紀の遺産である。標高差360m、シングルリフト3基という、小規模なスキー場ながら、そのコースは変化に富んでいる。、頂上の三等三角点「万劫」から北と東に延びるコースは枝分かれと合流を経て万劫、稲葉(いなんば)という2か所にベースに降り立つ。このアルペンローズと軒を並べる奥神鍋、万場高原、名色高原の各スキー場(ただし名色は年を最後に廃業)は、それぞれ1本の太く長い尾根にゲレンデが配置されている。アルペンローズスキー場も尾根にコースがつけられているのだが、細い尾根と谷が複雑に入り組んでいるため、最大で4つのコースが並行する形である。それぞれのコースは細いものの、ゲレンデ面積は40haで奥神鍋や万場より少し狭いものの、名色よりもわずかに広い。
 なぜ穴場だったかというと、最大の理由は、子供や初心者・初級者が安心して過ごせる広くてなだらかなゲレンデがなかったからである。中級者以上のお楽しみゲレンデというわけで、家族連れや団体には向いていない。
 スキー場が営業を終えてから、何度もアルペンローズを訪れている。登りと下りで別々のコース取りができるため、ほかのスキー場跡地よりも楽しめる。それでも最近は万劫をベースに上り下りしていた。だがこれだと最下部の標高差80mほどを登りと下りで共有する形となり、完全な周回コースにならない。そこで今回は、稲葉から入山して万劫に下山する完全な周回コースで行ってみることにした。
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 アルペンローズスキー場は三等三角点「万劫」を頂上とし、北東にゲレンデを展開している。もともとは、1965年(昭和40年)12月に万劫をベースとする「西神鍋スキー場」として営業を開始した。1970年(昭和45年)12月リフト1基を設置。1年後には上部にさらに1基リフトを増設。そして、1978年(昭和53)年1月、北側の稲葉をベースに1基のリフトが設置され、中腹で西神鍋スキー場と連絡し、併せて「アルペンローズスキー場」が誕生した。
 このあたりの経緯は、豊岡市立図書館所蔵の「神鍋スキー風土記(大江茂著、2001年12月発行)」に記されている。さらに、同書にはこんな記述がある。
 「私有林まで購入して作ったスキー場だが、あまりにも奥過ぎて、その後の発展の模様を聞かない。しかし今後、蘇武トンネルが開通することによって燭光を見出すのではなかろうか。」
 しかしながら、この書が発行された冬、アルペンローズスキー場が営業することはなかった。ちなみに、蘇武トンネル開通はその2年後のことだったが、スキー場利用人口は年々減り続け、その後名色高原スキー場も閉鎖となった。列車からバスを乗り継いでアプローチしていた頃ならまだしも、自家用車で訪れる客がほとんどとなった時代には、1,2分程度の差しか発生しない位置関係はさほど問題ではなかっただろう。むしろ、トンネル開通によって村岡側からの客が来ることよりも、ハチ北高原スキー場が近くなりそちらに流出してしまうという神鍋高原にとってマイナス面のほうが大きいのではないかと思われる。
 2月11日昼過ぎ、その蘇武トンネル手前の国道482号線わきのスペースにクルマを止める。トンネル開通前ここは田んぼで、稲葉集落そばの駐車場からリフト乗り場まで農道を歩いてアプローチしていた。その農道を寸断する形で蘇武トンネルへとへと続く国道が敷かれたというわけだ。
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 但馬地方などに大雪警報が発令された2日前を中心に積もった雪は、まだかろうじて新雪の体をなしている。警報が解除されたとはいえ、昨日も午前中を中心に雪が降る寒い日だった。よって、新雪専用の太い板を使う。シールを貼って路肩の雪の上に乗り上げる。今日は曇天、雲を透かした太陽が満月のようだ。
 スタート地点は標高360m。平坦な田んぼの上を歩いて、稲葉ゲレンデに取り付く。浅い谷に作られたすり鉢状のゲレンデだ。上部は二つの尾根コースに分かれ、向かって左が「しゃくなげコース」で、右はしゃくなげコースから分岐した「馬の背コースだ」。しゃくなげコースを行くが、ショートカットして落葉樹林の尾根を直登する。こうなると、もうスキー場という人工的な施設の中でなく、自然の地形を歩いている雰囲気となる。しばらく登ると林が疎らになった。山に還りつつあるしゃくなげコースのようだ。なぜ、すんなり尾根に沿ったコースにしなかったかは、帰宅してからゲレンデマップを見てわかった。東隣の「あすなろゲレンデ」下部への連絡コースを分けていた関係だ。コースを仕切る谷の浅い部分を利用して連絡コースが作られている。
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 さらにひと登りでしゃくなげコースと馬の背コースの分岐点。さらにそこからあすなろゲレンデ上部への連絡コースも分岐している。現在は既に跡形もないが、稲葉からのリフトの降り場であり、このスキー場の交通の要衝である。
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 目指す三角点「万劫」ピークが間近に見えてきた。しゃくなげコースを登って行く。コース中が既に潅木の林になっている区間もあるが、頂上までの数百mはコースそのまま。北向き斜面なので雪質もいい。
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 スタートから2時間足らずで標高698mの頂上に着いた。まずザックをおろし、シールを剥がして登ってきたしゃくなげコースを滑る。アンテナ群を頂いた三川山の懐に飛び込んでいくようだ。雪質が良くて気持ちいい。あっという間に潅木帯に到着。シールを貼って山頂に登り返す。
 ザックを背負って下山の準備。最も東に位置する「ススキコース」へ。今度は神鍋山へと急降下するような滑降。20~30度の手ごろな斜度で極端にコース幅が狭くなることもない、楽しいコースだ。潅木の疎林になっている部分があるが、それもまた楽しい。少しクラストしている部分もあるが、「こしまり雪」または「しまり雪」で安定して雪崩の恐れも少なく、なおかつ滑りやすい非常に良い状態。
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 楽しい時間は少なく、潅木を掻き分けながらあっという間にあすなろゲレンデ下の平原に降り立つ。標高は430m。この平原には万劫からあすなろゲレンデ上部へのリフトの中間駅があった。中間駅といえば大抵は途中下車用である。万場高原やわかさ氷ノ山スキー場の各頂上リフトそうで、上部の急斜面を避けたい初級者のため、あるいはゲレンデの状態が悪く上部が閉鎖されている時のためである。ところが、アルペンローズスキー場のこのリフトの中間駅は乗車専用だったのだ。というのも平原から下は連絡コース(下山コース)。要するに非除雪のダブルトラック(車道)で、滑って楽しいわけではない。しかも、斜度のない雪原を歩いて横切らねばならない。そこで乗車用の中間駅が設置されていたと言うわけだ。ちなみに、朝、客が次々とゲレンデを訪れる時間帯には、始発の乗り場ではひとつ置きに乗車し、中間駅から乗車する人の席を空ける。
 ちなみに、頂上へ登ろうと思えば、あすなろゲレンデ上部で頂上リフトに乗り継がないといけないが、このリフトの乗車待ちの仕方も独特だった。前述のとおり、細い尾根にコースが作られているため、リフト待ち行列のスペースも狭い。1列目の行列が限界に達するとその隣に同じ方向を向いて2列目を作る。列の間はロープで仕切られていて、1列目なくなると係員のホイッスル吹鳴と共にロープが持ち上げられ、2列目がそのまま横に移動して1列目となる。ヘアピンカーブの蛇行した行列を作ってもスペースは変わらないような気がするが、並んでいる赤の他人同士が、ホイッスルの支持により息を合わせて足を踏み出す様子は思い出しても面白い。やがてリフト待ちの行列ができることがなくなり、スキー場自体もなくなってしまった。
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 さて、話を現在に戻す。あすなろゲレンデしたの雪原を横切り、連絡コースへ。今までは入山下山ともに万劫であすなろゲレンデからしゃくなげコースを登り、ススキコースを下りていた。よって連絡コースを往復していたが、今日は完全なる周回コース。未踏の連絡コースを下って、万劫の集落へ降り立つ。標高350m。
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 雪に埋もれそうな小さな集落の狭い路地をスキー板を担いで歩き出す。1km弱の車道歩き。特に後半は交通量のある国道で、歩道はなく、しかも路肩は雪積もっているためクルマが近い。稲葉川がなければ田んぼの上をスキーで歩くのに。宮沢賢治の「雪わたり」のように。

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2015/02/09

氷ノ山三ノ丸からワサビ谷滑降

 ハイシーズンと呼ばれる雪質のいい時期には、やはり新雪を楽しみたい。休日の土曜と好天か重なり、しかも木金に新雪が積もるという好条件。
 養父で本日同行のすうさんと待ち合わせてわかさ氷ノ山スキー場へ。ちょうどスキー場に人がやってくる時間とあって、駐車場にすんなり入れない。道をふさいで停車しているクルマ、急勾配の圧雪路面で対向車が来ているにもかかわらず堂々と右側通行するクルマ、などなど。
 何とか無料駐車場にクルマを入れて出発準備。登山届に記入しようとスキーパトロールの事務所によると、スキー登山への注意を呼びかける鳥取県警発行のチラシを渡された。この冬も全国あちこちの山で遭難事故が発生したが、正月と1月中旬にはスノーボーダーやスキーヤーの遭難事故が大きくニュースで取り上げられた。この氷ノ山でも過去に何度も遭難事故が起こっている山だ。自分はもちろん、風評などで地域にもマイナスとなってしまう。安全第一で行こう。
 リフト2本を乗り継いで、ゲレンデ脇の非圧雪エリアを雪を巻き上げて滑るスキーヤーやスノーボーダーを見ながら、標高1200mまで楽々上る。いいねぇ、早く滑りたいねぇ。
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 現在は晴れているが、天気はすでに下り坂で、西の大山、東山はうっすらと消えそうだ。さすがに至近距離の扇ノ山ははっきり見えているが、下界は雲海というか青っぽい靄がかかってそれこそ海のようだ。
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 スキー板をザックに固定してツボ足で急斜面に取り付く。すでに24パーティが入山している、とパトロールで聞いた通りしっかりとトレースが付いているが、ほとんどがスノーシューのようでツボ足だとスネまで沈んで厳しい。シール登行と思われるスキーのトレースも現れる。それでも、さらに少し登って尾根が狭まって来ると、トレースが安定して歩きやすくなる。
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 三の丸、そして山頂の景色が見えてきたところで小休止。次いでに板を下ろす。シール登行開始だ。
 痩せ尾根を越えて、広い頂上台地の入り口のブナ林へ。樹氷がきれいだ。
 ブナ林を越えると、広い大雪原が広がる。少し先を大勢のパーティーが歩いている。大山はすっかり見えなくなったが、日差しと青空が快適。東寄りの風はきついが、景色を堪能しながらの楽しい稜線歩き。
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 この広い雪原は、ホワイトアウト時には非常に危険。氷ノ山は標高の割に遭難の多い山として知られ、その多くは道迷い遭難。この雪原で方向を見失うケース、スキーやスノーボードで滑降する谷を間違えるケースなどなど。
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 だが、今日は視界良好。本日のGPSレシーバーは主にデータロガーとしての役割だ。
 三ノ丸の避難小屋の周りには、たくさんのスキーやスノーボードが置かれ、どうやら満員の様子。板は10台ほどあるようだ。我々はピークでシールを外して、ワサビ谷のドロップポイントまで緩やかに滑っていく。
 ワサビ谷は今日は風下にあたる。少し稜線を外せばほとんど無風。スキー板に腰を下ろしてパンなどを食べる。小屋で休んでいた人たちが通り過ぎていった。彼らもワサビ谷を滑降する予定だそうだが、もっと山頂寄りからエントリーするのか、あるいは山頂に行ってから滑降するのか。
 いつしか空は雲に覆われてきている。積もってから半日以上経過し、しかも日射しもあって気温も少し上がったためか、雪は安定している。雪崩の心配はかなり低くなっていると思われる。そして個人的には、積もりたての底なしの軽い新雪よりも、ある程度存在感のあるこの日のような雪のほうが滑りやすい。
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 GPSレシーバーで位置を確認して、さあ、滑降。少し滑ってからまた位置を確認。間違いないはず、と思っていても何度も確認。新雪の急斜面を登り返すのは大変なので、谷を間違えるわけにはいかない。
 このポイントからのファーストトラックは、我々が頂いた。ああ、重すぎず軽すぎずちょうどいい新雪だ。それでも、すうさんは、積もりたて、あるいは降っている最中のもっと軽い雪のほうがいいという。好みはそれぞれ。
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 急斜面を緊張しながら滑る。雪の状態によっては雪崩を誘発する斜面で、もちろん滑落の危険もある。慎重にクリア。斜度が緩んだら、今度は側面からの雪崩に注意しながら行く。それでも雪がいいのですべりは楽しい。
 我々がエントリーしたのは、ワサビ谷の右股。山頂寄りの左股との合流点からはいくつかのトレースが付いていた。もちろん、左股から滑降してきたスキーやスノーボードのものだが、我々と同じ右股から延びてきたスノーボードのトレースが2本。エントリーするときにはなかったのに。知らないうちに追い越されたのか、あるいは、もっと南、ミクワ谷寄りから滑り降りてきたのか。いずれにせよ、先ほどの大集団はまだ下りていないようだ。
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 標高1000mを切ると沢が割れてきた。どうにかスノーブリッジで右岸左岸を行き来しながら下り、最後は右岸の杉林をトラバースしてわかさ氷ノ山スキー場イヌワシゲレンデの上部へ帰還。ゲレンでの雪面は固すぎて滑りにくい。今日の太板ではエッジが効かず板が流れまくる。下山したら回数券でも買って遊んでから帰ろうか、なんて話もあったがそれは却下。パトロールに帰還報告をして帰路に就く。楽しかった。
 2月7日、9:50~13:50。

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大江山連峰鳩ヶ峰東斜面から東尾根滑降

 12月中旬と正月および成人の日の少し前にそこそこまとまった積雪があったが、そのあとの寒波は弱いものばかり。平野部では降ってもみぞれ程度。さらに雨が降る日も多く、冬の初めに積もった雪はすっかり解けてしまった。住んでいる町のシンボル「金剛童子山」も黒々として、とても真冬の姿には見えない。通勤からはるかに望む大江山連峰は白く見えるものの、その白装束の厚みまではわからない。金剛童子山よりも標高が100~200m高いだけで、スキーで滑れるほどの雪があることはなかなかイメージすることができない。チャンスは1月の初めだったか。
 それでも毎年訪れている大江山連峰、年中行事を実行しようと、1月末の弱い寒波のあと行ってみた。
 まったく雪のない宮津市街から南下、普甲峠に近づくにつれ積雪が増していく。峠の大江山スキー場は本来はハイシーズンとなるはずの1月中旬以降雪がなくなってしまって営業できないでいる。そのゲレンデも一通り真っ白に雪化粧していて、もう少し積もったら営業再開できそうな雰囲気だ。
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 峠を越えていったん福知山市大江町仏性寺におりて、大江山の家の前を通って標高425mの千丈ヶ原へ。雪はあるある。今回の寒波でもそこそこ積もったようで、除雪された路面にもうっすら新しい雪が残っている。
 千丈ヶ原の除雪の限界点にクルマを止め、パンを食べてからスキーの準備。ステップソールがあるからシールを貼らずに出発。まずは延々と林道を歩く。
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 登りの林道歩きはいいんだけど、下りは林道を使いたくない。歩き出してすぐ右手、つまり林道の北側の植林斜面に注目。ああダメだ、雪が薄い。ここが滑れたら鍋塚の南西、標高711mピークの南東尾根から千丈ヶ原にドンピシャで降り立てるのだが。まあ、南向き斜面だから仕方がないか。
 林道を歩き、鬼嶽稲荷神社への道を分け、右の鍋塚林道へ。今度は林道の左手の斜面に注目。いいぞ、雪は十分ある。これなら、鳩ヶ峰の東尾根の滑降ができそうだ。少し林道が残るが、それでも3kmの歩きを1kmに短縮できる。それに、林道より上の斜度が緩やかすぎて物足りない縦走路沿いでなく、鳩ヶ峰東斜面を豪快に滑ることができる。これでこの山のスキー登山の楽しみはずいぶん変わってくるのだ。
 2度のショートカットを経て林道歩きを終え、大江山連峰縦走路、鳩ヶ峰と鍋塚の間に到着。標高630m。今日は鳩ヶ峰を目指そう。
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 稜線の反対側、加悦谷と呼ばれる野田川流域の平野部にも、その奥の竹野川流域平野にも、まったく雪がない。加悦谷を隔てて大江山連峰と相対峙する磯砂山はやや薄めながら一応白い。ずっと海に近い金剛童子山や依遅ヶ尾山の黒さが際立つ。小さな樹氷が、かわいらしい。
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 新雪を軽くラッセルして30分、746mのピークへ。結局、シールは使わなかった。ステップソールに雪がくっついてシール代わりになった。
 山頂で景色を見ながら一息入れて、滑走面に張り付いた雪をそぎ落として滑降の体制に入る。東斜面の雪は十分だ。
 いざドロップ。少し重いが、この山域では上質の新雪にターンが決まる。楽しいので、縦走路にトラバースして、もう一度山頂に登り返す。
 2本目はいきなり転倒。油断するとこれだ。そのあともいい雪を切り裂きながら、快適に下っていく。林が濃くなってきたが、今日は雪がいいのでそれなりに楽しめる。いつもこの辺りは苦労した記憶しかないのだが。
 林道を越えて、東尾根に。ここは尾根の南側斜面を斜滑降するだけだが、林道歩きよりは格段に楽しい。その林道の蛇行を見下ろしながら行く。すぐに林道へ降り立つ斜面に到着。植林の中をターンするが、いつもより厳しい。どうやら降りる斜面を間違ったようだ。雪がいいので何とか林道へ降り立った。もう少し下の斜面で林道に降りたほうがよかった。つまり勇み足だったというわけだ。
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 1kmの林道歩きで千丈ヶ原に止めたクルマに到着。こんなにたくさん雪があるとは思わなかった。雪質もいい。想定外に楽しめた。来てよかった。最後に、鳩ヶ峰に刻まれたスキーのシュプールを遠望して悦に入る。
 2月上旬、11:36~15:15.

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2015/02/03

ランドナーのハブ軸折れる

 今年になってからどうもランドナーの後輪の調子が悪かった。元々ブリジストンユーラシアツーリングに付いていて、現在山口ベニックスとも共有している5段のボスフリーが付いたホイールだ。
 保管やクルマでの輸送時にはホイールを外しているのだが、フレームにはまりにくい、ホイールを装着してもリムやタイヤがブレーキシューやフレームに当たる、それもその当たり具合が装着するたびに微妙に違う、変速時にチェーンがギアにかかりにくい、などの不具合があった。
 さすがにおかしいので、クイックシャフトを抜いてみると、折れたハブ軸が抜けた。元々、軸とハブがガタついていたので、それで折れたようだ。
 現在使っていない、ベニックスのホイールからハブ軸を抜いて転用。すべてが快適になった。タイヤとフレームの干渉もなくなり、平均時速が1割あがった。もちろん、それが本来の値。1月には100km以上、余計な負荷を背負って走っていたというわけだ。
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まるで冬の終わりの山

 正月が明けてから、雨が多い。平野部の雪はすっかり解けた。たまに寒波が来てうっすら積もってもその日の昼ごろには解けてしまう。
 2月1日の、碇高原に行ってみたが、もうすっかり冬が終わりかけたような雰囲気。丹後半島の屋根の山間部では1月末の寒波で10cmほど新雪が積もっているのだが、日本海を見下ろす碇高原では季節風によって雪面が磨かれアイスバーン。それも、その下の芝生が透けて見えるほど薄い。
 サラサラの粉雪の吹き溜まりを選んで滑る。
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コウノトリなど大きな鳥がいっぱい

 京丹後市弥栄町の田んぼの中の農道の脇に1羽のコウノトリが佇んでいた。しばらく距離をとって観察。その後、こちらが農道を進むそぶりを見せると飛び立ち、西の方向に消えていった。

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 コウノトリの郷公園に近い豊岡市の六方田んぼには体高1mを越える大型鳥類がいっぱい。ソデグロヅル1羽。コウノトリ3羽。コハクチョウは20羽ほどの群れ。(動画出演順)
 コウノトリのくちばしのクラッタリングがカタカタとにぎやか。そして、電チュー。

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